ダンジョンに傭兵上がりの先生がいるのは間違っているだろうか?   作:デキンハンザー

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初投稿で早速誤字が……三の丸様報告ありがとうございました。 今回はベル君と出会いです。それではどうぞ!


第一章 出会いの迷宮

光が収まったことを確認し周りを見渡すと天井も、壁も岩に囲まれた洞窟だと認識できた。するとソティスが自分の中から喋りかけてきた。

 

『ほう…ここが異界かのう? しかし、まあ、湿っぽいところにきてしもうたのう?……ん?』

 

どうした?とソティスに聞いて見ると

 

『いやあ……あちらの壁に見覚えがある赤い光が見えるのでな?』

 

と自分の中からキラキラした青い光が飛び出たと思うとその光が強く光り、翡翠色の髪の少女ソティスとなった。そしてソティスは何事もなかったかのように体を自分の目の高さまで浮いて赤い光に指を指す

 

『とりあえずあそこにいかぬか?』

 

というので、無言でうなずき歩いて赤い光に近くと、赤く輝いているのは、壁に刺さっている剣だとわかり途中で走り剣のもとにたどり着くと、もしかしてという、疑惑が確信に変わった。その剣は歪であった。全体的に骨を剣の形にしたような片刃の刀身、刃の反対側は人間の背骨のような凹凸。鍔の中心にはぽっかりと穴が空いており、そこから竜の翼のような飾り、かつてかの、解放王ネメシスが使った、今は自分の血に刻まれた炎の紋章がないと真の力が発揮できない剣。天帝の剣であった。

 

『なぜ?…天帝の剣が…とりあえず、おぬしさっさと引っこ抜け!他の者どもが天帝の剣を触らんうちにの!』

 

天帝の剣には厄介な能力がある。それは紋章を持たない者が天帝の剣を使っていると、自我を失い、その体を魔物に変貌させ、手当たり次第に攻撃させるというものだ。こうなった者を救う手立てはなく、その魔物を殺すしかないのだ。そうならないためにも自分は壁から天帝の剣を引っこ抜き鞘に納めた。

 

『とりあえずじゃ!この湿っぽいところから出んとのう

……う~ん……よし!おぬしこっちじゃ!』

 

とソティスは自分の前でフヨフヨ浮きなら、前に進み出したので自分はソティス追いかけた。

 

 

 

しばらく時が過ぎ上に繋がる階段を見つけて上がり数分歩いていると目の前に異形の者が現れた。実体化した人間の黒い影のような異形、 ウォーシャドウと呼ばれるモンスターだが、ベレトたちは異界に来たばかりなのでもちろん知らない。

 

『なんじゃ?!あの魔物は!おぬし!さっさと倒さんか!!』

 

ソティスはベレトに、そう言い青い光となりベレトの中に戻っていった。

ベレトは天帝の剣を鞘から抜いた。

影の異形の者もこちらのことに気がついたようだ。

影の異形の者はベレトのほうに走りだした。

ベレトはその場で重心を落とし、天帝の剣を持っている右手を、体の後ろに弓矢を引き絞るように、影の異形の者に、天帝の剣の先を向けて構え、左手は影の異形の者に手のひら向けて狙いを定めるように構えた。

影の異形の者が身体能力を駆使し全速力でジャンプしベレトに爪をおろそうとした。

影の異形の者のジャンプが最高点に到達したとき影の異形の者の動きが止まっていた。影の異形の者ことウォーシャドウは疑問に思った。なぜ自分は空中で動けないのだろう?と正解はウォーシャドウの胸にあった。

ベレトが突きだした天帝の剣が刺さっていた。天帝の剣の刀身が伸びてウォーシャドウ胸を貫いていた。

天帝の剣の最大の特徴は刀身が蛇腹状に伸びることであった。この能力で剣とは思えない射程範囲で攻撃する事できるので重宝している能力なのである。この能力で何度も救われたことやら、ベレトはウォーシャドウから天帝の剣を抜くとウォーシャドウは力なく宙から落ち地面と接した瞬間紫の石を残して灰となり消えた。

 

『なんというか……あっけないのう……びっくりして損したぞ』

 

体の中から気落ちしたようなソティスの声が響く

 

『まあ、あんな魔物何十体いようがおぬしの敵ではなかろう!!さあ!出口を目指し前に進むのじゃ!』

 

その言葉に無言で頷き洞窟の出口を目指して進むのであった。

 

 

 

最初の影の異形の者の戦闘から少ししてまた階段を見つけて上がり開けた場所に出てきた。その開けた場所の中心には白い髪の少年が倒れていた。

 

『……こやつはのんきじゃのう~魔物が出る洞窟でのんびり寝とるとは……』

 

気を失っているだけなのは?とソティスに言うと

 

『そんなことわかっていたわ!……全くおぬしは冗談が通じんやつじゃ……』

 

はあ……とため息をひとつ吐いたソティスは早くそやつを起こしてやれというので、白い髪の少年を揺さぶり起こそうとすると

 

「……う~ん……」

 

少年が起きたようだ。

 

「う~ん……あれ?すいません、あなたは誰なんでしょうか?」

 

少年が質問するので自分の名前がベレト・アイスナーということと、少年が魔物が出る洞窟で気を失っていたので起こしていたことを少年に伝えるとすごい勢いで自分に謝って来た

 

「す、す、すいません!!なんとお礼したらいいか…!!本当にありがとうございました!!アイスナーさん!!僕、ベル・クラネルといいます!!」

 

『……まあなんとも騒がしいやつじゃ…』

 

とソティスがいうと白い髪の少年ことベルはキョトンとした顔になった。どうした?とベレトがベルに聞くと

 

「いや……今、女の子の声が聞こえたもので……」

 

『!!……まさか…こやつ…わしの声が聞こえとるのか…?』

 

「!! また聞こえた!!」

 

ベレトはベルに老成のような口調の少女の声か?と聞くと

 

「はい……やっぱりアイスナーさんも、聞こえているんですね!!」

 

やはり…今まで自分にしか聞こえなかったソティスの声がこの少年には聞こえているようだと、ソティスに伝えると

 

『ならば姿も見えるのか、確認しなければ』

 

とベレトの体から青い光が出るとベルが反応した。

 

「あの…アイスナーさん…なにか…青い光が……」

 

ベルが青い光に対して身構えるのでそんなに身構えなくてもいいと伝えていると青い光が翡翠色の髪の少女ソティスになった。

 

『……さて、これでわしの姿が「うわああぁぁぁああ!!アイスナーさんの体から女の子が!!!」………見えているようじゃな………』

 

すごく怯えているベルをベレトは数分でなんとか落ちつかせ、ベレトはソティスとベルに互いに自己紹介させた。

 

「さっきは怯えてしまってすいません。僕は、ベル・クラネルといいます。」

 

『わしはソティス、こやつ 、ベレトの中におるものじゃ

、よろしくじゃな 』

 

「はい!よろしくお願いします!!でもこんな時間にどうしてダンジョンに?」

 

こんな時間?とベレトがベルに聞くと

 

「えっ……今、深夜三時ぐらいですよ?」

 

と返されそうかと納得する。異界に来たのだ、時間差くらいあるだろう。

 

『じゃあ、ベルよ、なぜおぬしは、こんな時間に魔物が出る洞窟にいるのじゃ?』

 

とソティスがベルに聞くとベルは、ちょっと恥ずかしそうな顔をして

 

「じ…実は今日の夜にま…魔法が発現して……その……早く魔法を打ちたいな……って思って…」

 

『…はあ…それで魔法を打ち続けてしまい気を失ったと……』

 

「…はい……そうです……」

 

ベレトは、そんなベルを見て、士官学校で教師をしていた頃を思いだし無意識に微笑んでいると

 

『おっ! おぬし笑っておったのう!ベルよ!見たか!』

 

「はい…見ていましたけど…?」

 

『ベルよ!幸運じゃのう!ベレトは、表情を滅多に表に出さんのじゃよ!』

 

「へぇ~!そうなんですか!」

 

もう自分のことはいいだろうと話を切り上げベルにこれからどうするか聞くと

 

「僕ですか?僕は、ダンジョンから出ようと思いますけど」

 

自分たちもベルに付いていってもいいか?と伺うと

 

「もちろんですよ!一緒にいきましょう!!」

 

こうして英雄になるという大きな夢を持った少年と傭兵上がりの教師が出会い、新たに歴史に刻むのであった

 

 




次はヘスティアが出るよ!(たぶん)
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