ダンジョンに傭兵上がりの先生がいるのは間違っているだろうか? 作:デキンハンザー
「ほう……戦場では全くといっていいほど表情に変化がなかった貴様が…こうも驚愕を露にするとは…いいものがみれたものよ」
アガルタの首領 タレス フォドラにてアドラステア帝国 皇帝 エーデルガルト・フォン・フレスベルグを撃った後エーデルガルトの右腕 ヒューベルト・フォン・ベストラが残した書簡によって暴かれた闇に蠢く者 アガルタの民たちの本拠地 シャンバラにて戦い 、最後はシャンバラにアガルタの切り札 光の杭を撃ち込み自分を道連れにしようとしたが、レアが白きものとなり迎撃したため失敗 タレスは瓦礫に埋もれ死んだと思っていたが…何故生きているのか?自分を口角を上げながら見るタレスに警戒していると、ソティスが自分の中から青い光を放ちながらでてきて怒りと警戒を顔に出しながらタレスに問う
『貴様!何故じゃ!何故貴様が生きてここにおる!?ここは異界じゃぞ!?』
これにタレスはニヤついた笑みを深めて
「これはこれは……お初にお目にかかる……我が一族の宿敵……女神ソティスよ…何故生きているのか…何故異界にいるのか……それを答えるとでも思うか?……しかし、この異界で何をしたいか?それは、答えてもいい」
タレスは、両手を天に上げて宣言するように言う
「この世界の神を滅ぼす!」
『なんじゃと!!』
タレスは、両手を下げ右手を握り込みながら
「この異界には、怨みなどない……しかし、神は別だ!神という存在には怨みがある!ならば!滅ぼす!フォドラでは、神の眷族を滅ぼせなかったが…この異界で!このオラリオで!神を……必ず滅ぼす!」
そんなことはさせない!と思いタレスにセイロスを構えて向かって走る
「…ほう…来るか……!」
タレスはニヤついた笑みを止めない、それどころか構えもしない
タレスにあと一mというところで別方向から濃密な殺気を感じた
咄嗟に後ろに飛び退くと次の瞬間、タレスと自分のと間に紫色の斬撃が走る
地面に深く刻まれた斬撃が飛んできた方向を見る。そこには霧の中で怪しく光る紅い眼光があった。
『今度はなんじゃ!』
「フフフ…来たか…!」
タレスが笑みを深める。
紅い眼光がこちらに近づく
「……うまく、避けたな……不意をついたと思ったが……!」
地の底から響くような声で自分に話しかけてくる。
近づくにつれ、その姿が見えてきた。
自分は、まさか…!と思う。奴も自分が討った将の一人だから…!しかし…今ここにタレスという死んだはずの人間がここに立っている。あり得ない話ではない…!
「…その強さは健在か……!前は、貴様の剣で体を斬られたが……今度は俺の鎌で……貴様の頸を断ってやろう……!」
その頭は、人の頭蓋骨に闘牛のような大きな一対の角をつけた黒い兜に全身は、刺々しく禍々しい鎧、そしてその手には死神のような大鎌
「……死ぬのは俺か、貴様か……また、地獄の舞踏を愉しもう……行く!」
アドラステア帝国 最凶の将と謳われた死神騎士が自分に向かって大鎌 サリエルの大鎌を振り下ろす
『べレト!』
ソティスの声にわかってると思いながらサイドステップで大鎌を躱わして死神騎士からバックステップで距離を取る
『大丈夫か!?』
大丈夫だとソティスに伝える
『……しかし、死神騎士までも生きているとは……いや…甦った、というべきかの?…どちらにせよ、ヤバイ状況じゃな……どうする?べレトよ…』
ソティスにそう聞かれ、ちょっとだけ考える、相手は、最凶の将と謳われた死神騎士、そしてアガルタの頭目で魔道師としてもレベルが高いタレス
『決まったか?』
ああ、とソティスに答える。隙を見て逃げる、それしかない
死神騎士が今仕掛ける、その瞬間に、タレスが待ったを掛ける
「死神騎士よ、あいにくだか、凶星には挨拶に来ただけだ。帰るぞ」
「……なんだと……」
「お前こそ、こんな所で宿敵と闘っていいのか?凶星とは、大きな戦場で死闘を興じるべきじゃないか?」
死神騎士は、少し考えた素振りを見せたあと構えを解いた
「……べレト…我が逸楽よ……また、地獄の舞踏を愉しもう……大きな戦場で……な……!」
そういうと死神騎士は、踵を翻って歩いて行きタレスの元に行く
「そういうわけだ…凶星よ…また会おう……次に会う時は……戦場だ」
そういってタレスと死神騎士の足元に白い魔方陣が描かれる
白い魔方陣が輝くと一瞬でタレスと死神騎士が消えた
『……ふぅ、何とかなったな……撤退してくれて助かったなぁ、べレトよ』
ああ、とソティスに答える
『しかし、死神騎士とタレスか……どうするかの……?』
とりあえず、ホームに帰って相談するしかないじゃないのか?
『そうじゃな…そうするしかないかの?』
ソティスはそういってべレトの中に戻って行く
べレトとも出口に向かって歩く激動の予感を感じながら