ポケデレ〜不思議な生物とシンデレラガールズの日常〜   作:葉隠 紅葉

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渋谷凛と本田未央と島村卯月

「うぅ〜疲れたよぉー!!」

 

 本田未央はそう言ってばたりと床に倒れ込んでしまう。汗まみれになりながら、床に大の字になって呼吸を荒げる彼女。どうやらよほどレッスンが堪えたようだ。そんな彼女に渋谷凛が額に汗を浮かべながら声をかけた。

 

「未央、倒れ込むのはよくないよ」

 

「だって疲れたもん!」

 

 手をばたばたともがきながら未央は悲鳴のような声をあげた。どうやらベテラントレーナーによる集中的な猛特訓がよほど厳しかったらしい。今度のライブでソロ曲を歌う彼女は特に厳しく指導をされたのであった。

 

 シンデレラプロジェクト第1期生。ニュージェネレーションとしてグループを結成した3人。城ヶ崎美嘉とのライブデビュー、地域でのミニライブなど結成から実に様々な事があった3人。紆余曲折有りながらも今ではこうして仲良くアイドル道を邁進しているのであった。

 

 来たるべき地方ライブでの公演を目指して、現在の彼女たちは猛特訓の最中である。日増しに過酷になっていくレッスンに対してポジティブな未央には珍しい事に、彼女は泣き言を言うのであった。

 

 無論それは本人のやる気がある上で、ふとした拍子に漏れ出た愚痴のような物である。その証拠に、彼女自身はレッスンにひたむきに取り組んでいた。誰よりも汗をかいた彼女の疲労はとてつもなく甚大であったという事であろう。

 

 自販機に飲み物を買いに行った卯月の事を思い出しながら凛は自身の汗を手でぬぐう。6月下旬、今日もまた蒸し暑い1日になりそうだ。彼女はふぅと深い息をつきながら未央に声をかけた。

 

「ほら、一緒にベンチで休もう」

 

「しぶりん連れてってー」

 

「置いてくよ」

 

「ひどい!でもそんなクールな所が可愛いよ!」

 

 軽口を言い合う二人。紆余曲折あったがどうやらその困難が彼女たちの絆を更に深めたらしい。雨降って地固まるとでも言うのだろうか、まるで何年も連れ添ってきたかのように仲が良い様子だ。

 

 未央は自身のバッグへを開き出す。中から一本の水筒を取り出した彼女。そんな彼女は突如、あっという声を出して固まってしまった。水筒を手に呆然と固まる未央。そんな彼女の様子に凛が訝しげに声をかけた。

 

「あっ…あぁー…」

 

「どうかしたの?」

 

「タオル…忘れちゃった…」

 

 どうやらタオルを家に置いてきてしまったらしい。がっくりと肩を落とし床にうなだれてしまう未央。頭を抱える彼女の様子は実に悲壮感に溢れていた。

 

 このような大規模レッスン時には大きなスポーツタオルを持ってくるべきというのがアイドル達の暗黙の了解であった。なのだが、どうやら彼女は洗濯をしたままそのタオルを自宅のマンションに置いてきてしまったらしい。

 

 ため息をついた凛。そうして彼女はうなだれる未央の元へといき彼女の肩を優しく叩いた。

 

「仕方ないなぁ…じゃあ私の予備のタオル貸してあげるよ」

 

「おぉ…なんと…慈悲深き…」

 

「はいはい、古い方で良いよね」

 

「サンキューしぶりん!愛してるよ!」

 

 汗まみれの自身に抱きつこうとする未央を手でそっと押し返す凛。そうして未央の言葉を背に凛は大きなショルダーバッグの方へと向かった。それは女性が持つにはあまりに無骨で巨大なショルダーバッグであった。

 

 今日はライブでの衣装合わせや同期のアイドルに借りたダンスに関する資料を詰め込んできたのである。故にいつもよりずっと荷物が多くなってしまったのだ。凛は普段はもってこないような黒くて大きなショルダーバッグに手をかける。

 

「うわー随分大きなバッグだね。来る時大変だったんじゃない?」

 

「大丈夫、来る時タクシーで来たから」

 

「わーお、カッコ良いー!」

 

「今日はみくに借りたアイドル全集とかライブのDVDがあるんだよね」

 

「あぁ資料として借りてた奴だね」

 

「そうそう、それが随分重くてさ」

 

 他愛もない会話をしながらショルダーバッグを開け始める渋谷凛。その重みに彼女はそっと眉をひそめる。こんなにも重かっただろうか、そう思いながら彼女はそのバッグの口を勢いよく開きーー

 

 

「ナゾ♩」

 

 

ゆっくりと

 

とじた

 

 

 まるで秘め事を目撃してしまった家政婦のような素早い手つき。ぴしゃりとジッパーでバッグのふたを完全に閉じてしまう。そうして彼女はそっと天井を仰いだ。突如天井を見上げ始めた友人の不審な行動、堪らず未央は心配して声をかける。

 

「あれ…どうかしたのしぶりん?」

 

「ううん、なんでもないよ」

 

「そっかーそれでタオルなんだけどさ」

 

「そんなことより世界経済の話でもしようよ」

 

「なんでさ!?」

 

 鋭いツッコミが入る。汗をだらだらと垂れ流す未央に冷や汗を流す凛。よくわからない混沌とした空気が流れ始める。レッスン場に佇む二人のアイドルの間にシュールな感覚が走った。

 

 タオルを貸してくれると行った友人が貸してくれない、というか汗を拭こうとすらしない。そんな彼女の態度を全力で不審に思う未央。彼女は熱で火照った身体のまま凛に詰め寄った。

 

「ねぇしぶりん、なんか様子がおかしくない?」

 

「べつに、なにも」

 

「なんかしぶりん…隠し事してるように思えるんだけど」

 

 ジト目をする未央。友人の間で隠し事は良くない、そう言わんばかりの視線。そんな未央の視線に動じる事のない凛。彼女は足でえいえいとショルダーバッグをつつき、隠そうともがきながら未央に向き合った。

 

「そんなことないってば」

 

「そうかなーなんかさっきから怪しいんだよなぁ」

 

「何も隠してなんかない「ナゾ♩」」

 

「ないナゾ!?今なんか聞こえたよ!」

 

 可愛らしい語尾が聞こえてくる。ハッと反応をしてしまう凛。そんな彼女の背後ではショルダーバッグがもぞもぞと動き出していた。まるでホラー映画で異星人から肉体を食い破られた犠牲者のような動きをし始めるバッグ。

 

 息を飲む二人。そうして凛のバッグからある一匹のポケモンが飛び出してきた。彼女の実家にいるはずの植物ポケモン、ナゾノクサが飛び出してきた。

 

「うえぇー!ポ、ポケモン!?」

 

 バッグから飛び跳ねるようにして出てきた一匹の草ポケモン。そんな彼に対して驚きの声を上げてしまう未央。動転する彼女をよそに、凛は目元を抑えるようにして深いため息をついた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「別に隠す必要なんてないじゃんー☆」

 

 あれから十分。一連の経緯を聞いた未央ははっきりとそう言い切った。ナゾノクサを自身の膝上に抱えながら彼女は凛に対して問いかけた。

 

 未央はうりうりと子供をあやすようにしてナゾノクサを扱う。そんな未央の手つきにナゾノクサはきゃっきゃっと幼児のように声を挙げながらはしゃぎいでいる。楽しそうに交流する二人を凛は冷たい視線で見つめた。

 

「飼ってるって言ってくれれば良かったのにー。うちでもポケモン飼ってるよ?」

 

「まぁ…この間見せてもらったけど…」

 

「全然変な事じゃないってば」

 

「別に飼ってるわけじゃないし…まさか勝手についてくるだなんて…」

 

「こーんなに可愛いのにさー、ねーナゾっち♩」

 

 まるで赤ん坊をあやすように抱きかかえた彼女。一方凛は何とも言えないやるせない表情をしていた。勝手にバッグの中に入った事もそうだがそれに気がつかなかった自身にもやるせない思いがしていたのだ。

 

 ナゾノクサを抱えて戯れる未央。嬉しそうにはしゃぎ声をあげるナゾノクサに対して凛は複雑そうな表情をした。そんな二人のもとへ一人のアイドルがやってきた。

 

 どうやら買い物を終えて帰ってきたらしい。ふわふわのロングヘアーをした実に可愛らしい少女が彼女達の方へと歩いてきた。

 

 

「ただいまー!自動販売機が売り切れで外まで買いに行っちゃいましたー」

 

 はぁはぁと息を荒げる島村卯月。ピンク色のジャージを身につけた彼女はその両手に大きなスポーツドリンクを3人分抱えてやってくる。同じニュージェネレーションのメンバーでもある彼女はそうして二人のもとへ合流するのであった。

 

 床に座り込んで話し込んでいる二人。そんな二人のそばに一匹のポケモンがいる事に気がつく卯月。その生物を見つけると卯月はぱぁあと輝くような笑顔を見せた。キラキラと瞳を輝かせてそのナゾノクサに近寄る彼女。

 

「わぁーポケモンだぁー!可愛いですね!」

 

「ねー、しぶりんったら私たちにずっと内緒にしてたんだよー?」

 

「別に内緒には…ただ言う機会が無かっただけ。ちょっと苦手だしさ…」

 

「なんでやねん!いくらでもあったじゃんー!」

 

「凛ちゃん、この子達の事あんまり好きじゃないんですか?」

 

「……」

 

 スポーツドリンクを手渡しながらつい言葉を発してしまう卯月。来たばかりの彼女にはどうして凛が暗い顔をしているのかよくわからなかったのだ。そんな彼女の態度に卯月が慌てたように訂正をした。

 

「あっご、ごめんなさい…言いづらい事なら…」

 

「ううん、別にいいよ」

 

 ため息をつく凛。彼女は卯月のそばで小躍りをするその草ポケモンに視線を向ける。嬉しそうに小躍りする彼を横目に、凛は二人へと話し始めた。己が彼らを苦手とする理由をぽつりぽつりと話し始めた。

 

「実はーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あーなるほどー…」

 

「うーん、それはー…あははー…」

 

 うんうんと深く納得をする未央。一方の卯月は思わず苦笑をしてしまう。なるほど、確かに渋谷凛が抱えていた不安は複雑な問題であろう。思春期の女性としては大きな問題でもある。

 

彼女がいうにはナゾノクサの事が嫌いではない

ただ進化をしたら絶対に嫌いになってしまう

とのことであった。つまりーー

 

「クサイハナになったらやばいって事だよね」

 

「うん、やばいね」

 

うなずきあう未央と凛。凛の方は一切の感情が見出せないくらいの真顔であった。シリアスな表情をして憂鬱そうに語りきった凛。どうやら語彙力が低下する位‘やばい’問題であるらしい。

 

『クサイハナ』

 

 幼体であるナゾノクサから進化したポケモン。大きさは0.8m体重は8.6kgと中型サイズのポケモンである。独特の顔をしたかなり個性的な彼ら。が、なんといってその最大の特徴は頭部の巨大な花弁であろう。ここから香る花の香りが厄介なのだ。

 

信じられない位

臭いのである

 

 ポケモン界1臭い生物とも呼ばれるクサイハナ。その想像を絶する悪臭は2km先の人間にすら余裕で届くとまで言われているのだ。コジロウとよばれる某団員はこの臭いについて「納豆とくさやと1年間履き続けた靴下の臭いをブレンドしてそこにニンニクを混ぜたような臭い」とまで表現をした。つまり常人にはとても堪え難い匂いであるという事である。

 

 オーキド博士はこのクサイハナの臭いについては外敵から身を守るためにめしべから放たれる刺激臭であるとの説明をしている。トレーナーとの関係が良好で有り、トレーナーとポケモンの技術力が高い場合この匂いをコントロールする事も可能ではあるらしい。

 

 とは言えそれは別の世界の話で有り、この社会においてはまだまだ研究が進んでいないのが現状であった。研究対象であるポケモンの数が膨大である以上、どうしても危険度や利益が少ないポケモンは研究が後回しになってしまっているのが現実であった。現在ではこのナゾノクサは一部の愛好家や植物関係者に好まれるだけであって一般人への人気度は依然として低いままであった。

 

 

「つまりこの子達が進化したらちょっと困っちゃうなーって事ですか?」

 

「うん、それを100倍位に増したら今の私の心境になるかな」

 

 真顔で頷く凛。彼女は中学生の頃にネットで調べた事があるらしい。当時思春期真っ盛りであった頃の凛。自分にすりよってくるナゾノクサ達。その進化先を調べた当時は20分ほどパソコンの前で固まってしまったものだ。当時見つけた動画は恐るべき内容であった。

 

 目の前で進化をしたクサイハナの悪臭を真正面から嗅いでしまった青年トレーナー。その彼が白目を向いて全身から体液を垂れ流しながら激しく痙攣する動画は今だに彼女の中でのトラウマとなっていたのだ。当時の凛はパソコンの画面の前で涙目でぷるぷると震え続けたものだ。

 

 こうして会話をしている今ですらいつ進化をするか分からないのである。バトルをさせていない以上、彼らが進化をする可能性は限りなく低いであろう。だからと言って彼らと率先して関わりたいとは到底思えなかった。

 

 ダイナマイトを抱えて日常を過ごすような物である。しかもそのダイナマイトはアイドルとしての人権や乙女の沽券を容赦なくぶち壊す可能性があるのだ。凛が彼らに好感をもてないのはある種仕方のない話でもあった。

 

 

「変に愛着持ってもお互い辛いだけでしょ?」

 

「それはそうかもしれないけど…」

 

「ナゾノクサって()()()()()()()()進化しないらしいしさ…やっぱり人間になつかせないままの方が良いかなって」

 

 悲しそうに言う凛。彼女とて彼らの事が嫌いではないのだ。ただ共に歩むには障害が大きすぎるとも感じているだけなのである。凛はタオルで汗をぬぐいながら件の生物を見下ろした。

 

 クサイハナはそのルックスからダントツで人気が少ない。有志のトレーナーやら研究者らがバトルを行い、経験を積ませても一向に進化しなかったのだ。なにか他の進化条件があるのか。それともクサイハナは進化をしない種族なのかそれは今でも分からなかった。

 

 気落ちする凛、そんな彼女に対して卯月はなんとも言えない表情をした。両手をわたわたとさせて慌てる卯月。なんて言葉をかけてあげようかと戸惑っている卯月に対して、未央は明るい声をだして場を盛り上げた。

 

「大丈夫だよしぶりん!そんなに暗い顔しちゃダメなんだからね」

 

「未央…」

 

「諦めなければきっと第2!第3の進化だってあるはずだよ!」

 

「いやそんなには進化しないでしょ」

 

 冷静に凛が突っ込む。そんな彼女の言葉に未央はあははと苦笑した。どうやらジョークで放った言葉らしい。最新の研究ではポケモンは最大でも2回しか進化しないとされているのだ。凛にはナゾノクサに多彩な進化先があるとは到底思えなかった。

 

 とはいえ未央の言葉はよく伝わったらしい。今悩んでも仕方ないじゃないか、との言葉は今の凛を元気付けてくれたようだ。未央のそんなポジティブな励ましに二人はくすくすと笑い始める。

 

 どうやら元気が出たらしい。年頃の少女達である彼女達は再び明るい話をし始めた。スポーツドリンクを片手に3人のアイドル達は会話に花を咲かせる。

 

「卯月はポケモンが好きなんだね」

 

「ほんとだねーナゾッち達もよく懐いてるよ!」

 

 卯月の膝の上ですーすーと眠り始めるナゾノクサ。バッグの中であれほど眠っていたのにまだ寝足りないらしい。よだれを垂らしながら気持ちよさそうに眠るナゾノクサの頭を優しく撫でながら卯月はにっこりと微笑んだ。

 

「うん!小さな頃からのお友達がいるんです」

 

「友達…?」

 

「小さな時にタマゴから孵した子がいるんだ!とっても可愛いんだよ♩」

 

「へぇしまむーもポケモンを…みんな意外と飼ってるんだねー」

 

 卯月の発言に驚くような顔をする二人。今更ながら知らない事が多いらしい。同期であるアイドル達の話題で盛り上がった彼女たちは卯月のポケモンについて関心を持ち始めた。

 

 このおっとりとした穏やかな友人はどんなポケモンを飼っているのだろう。凛と未央は卯月に質問を投げかけた。だが卯月はくすくすと笑って焦らすように答える。どうやら内緒にしてみんなを驚かせたいらしい。

 

「いつから飼ってるの?」

 

「私が小学生の時に出会ったんだよ」

 

「おぉ!結構古いね」

 

「抱きしめるともふもふで可愛いんだぁー」

 

「へぇー…もふもふ?」

 

「話し方からすると結構大きいのかな?」

 

「うん、でもちょっと我儘な所もあって…でもそういう所がまた可愛くって♩」

 

 推測する凛と未央。そんな二人に対して卯月はえへへーと微笑みながら会話を続ける。卯月は楽しそうにそのポケモンについて語るのであった。

 

曰くもふもふで巨大

夜中はベッドで一緒に眠る

毎日のブラッシングを欠かすと怒りだす等

 

 話をきいた限りでは随分と我儘な生物らしい。まるで箱入り娘の様に大切に扱われているようだ。けれど卯月はそんな所も気に入って居るのか、彼女は実に嬉しそうにそのポケモンとの思い出を語るのであった。

 

 依然としてその正体が分からない凛と未央。そんな彼女達に対して、卯月は腰に手をあてて実に楽しそうにヒントを持ち出すのであった。

 

「ヒントはーノーマルタイプです!」

 

「ノーマルで…もふもふ?」

 

「うふふー分かるかなー分からないかなー」

 

「うーんやっぱり降参!答えを教えてよしまむー!」

 

 未央はどうやらギブアップらしい。拝むようにして卯月にお願いをする未央。そんな彼女の言葉に仕方ないなぁと言わんばかりに卯月はえへんとドヤ顔をした。そうして彼女はにっこりと笑みを浮かべて答えを言う。

 

「じゃぁ正解を言っちゃいます!正解はーー」

 

「おい、休憩は終わりだぞ!」

 

「えぇ!べ、ベテラントレーナーさん!?」

 

 突如レッスン部屋に入ってきた一人の指導員。どうやら休憩時間は終わりのようだ。彼女たちは慌てて立ち上がり準備をし始める。そんな彼女達をせかすようにベテラントレーナーは声を張り上げる。

 

「早く支度をしろ!午後からは君達のライブのおさらいをするんだからな」

 

「ふ、二人とも!急いで支度をしましょう」

 

 卯月が慌てたように行動をする。そんな彼女の態度に苦笑する凛と未央。どうやら時間切れらしい。聞きそびれてしまった卯月の家族について想像をしながら再び彼女達は厳しいレッスンを始める。

 

 こうして彼女達は日々を忙しそうに過ごすのであった。全ては夢であるトップアイドルになる為に。とある蒸し暑い日の出来事であった。

 

 

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