後、何書いているのか分からなくなってきました。
だって、ぶっちゃけると、今回でクラウディア出すつもりだったのに、何故かルサルカがメインになっちゃっただもん!
次回こそ、クラウディア出したいな。
魔女との対談
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sideヴィルヘルム
エイヴィヒカイトをあの水銀の蛇、メルクリウスに施されてしばらく経った。
遅れたが俺は原作知識を持ったままヴィルヘルムに転生した転生者だ。
聖槍十三騎士団黒円卓の全員の形成、創造の能力もばっちり覚えているし、物語がどの様に進んで行くのかも分かるが、この世界においてこれ等の知識はあまり役には立たない。
この世界の敵は皆、俺と同じエイヴィヒカイトを扱う魔人であり、諜報専門のシュピーネや、ベアトリスが死にヴァレリアが代わりに加えた格下、櫻井 螢ぐらいなら原作と同じ力を得られれば圧倒する事は可能だ。
しかし、他の奴らはそうはいかねぇ。
原作においてのヴィルヘルムの聖遺物は闇の賜物(クリフォト・ヴァチカル)で、ヴラド三世の血液が粉末化するまで乾燥したものである。
形成は、身体中から血の様な色の杭を生やし、それによる刺突や投擲。身体中から杭を生やすことによる鎧での防御。足の裏から杭を生やし、スパイク代わりにすることでの移動速度強化なのがある。
更に、杭を当てた相手から血や生命力などを吸い取る力もある。
創造は、永遠に明けない夜の世界を展開しその世界において吸血鬼になるという物。
その世界に取り込まれたら最後、ヴィルヘルムが出すか、倒すしか出る方法は無い牢獄と化す。
そして、ヴィルヘルムはその世界ではあらゆる物を知覚することができ、念じるだけで地面から、天から、あらゆる所から杭を放つ事が出来る様になる。更に、杭を当てなくても、その世界にいる自分以外の生物の生命力を強制的に奪い取る多数を相手するのを前提にした能力だ。
更に、ヴィルヘルム自身も人体能力、再生力を形成時よりも格段に跳ね上げ、自由に世界に溶け込み、誰にも見つかる事がなくなる隠蔽能力もある。
これ程の力を得る代わりに、吸血鬼の弱点である日の光、炎、十字架、銀などの明確な弱点が出来てしまうが、それでも充分強力な能力である。
そもそも、創造階位には覇道型と求道型の2つに分けられている。
覇道型は「〜であればいいのに」という外に向けられた願望が、求道型は「〜になりたい」という内に向いた願望が元になっている。
簡単に説明すると覇道型は願望が外に向いているため、いわゆる結界の様なものを展開し、相手を取り込むことができる。
1対多数の戦いにおいて真価を発揮する。
だが、余りに巨大な存在を取り込んでしまうと耐えられる質量を超えて世界が崩壊してしまうことがデメリットとして挙げられる。
原作において、ヴィルヘルムは三隊長を死森の薔薇騎士に取り込んでしまった結果、崩壊したことから分かるだろう。
そして、ヴィルヘルムの死森の薔薇騎士(ローゼン・カヴァリエ・シュヴァルツヴァルト)が覇道型創造の典型だろう。
だが、この死森の薔薇騎士は覇道型でありながら求道型の面も持っている。
ヴィルヘルムの願望は「夜が永遠に明けなければいいのに」という覇道型の願望と、「吸血鬼になりたい」という求道型の願望が合わさっている。
この願望は、アルビノとして生まれた故、太陽の光は自分の身体を焼き、蝕む毒でしか無い。だから、明けない夜で永遠に生きたいという願望と、
血の繋がった姉と父親の近親交配により生まれた自分の血は、許されない穢れた畜生の血だから、自分の欲しいと思った物は手に入らない。
なら、この身の血を全て入れ替えればこの呪いが解けるはずだ。
だから、吸血鬼となって他人の血を吸い、身体の血を全て入れ替えたい。という2つの願望が合わさった形だ。
だから、ヴィルヘルムは夜の世界を展開した中で、吸血鬼でもあれるのだ。
そして、求道型は願望が内側に向いているため自分自身を強化するといった形で現れる。
1対1のいわばサシの勝負に向いている。
他に例を挙げると、
例えば、主人公たるツァラトゥストラ、藤井 蓮の創造は複数あるが、一つ目の序曲(オーベルテューレ)は蓮自身の周りの時間の早さを引き延ばし、周りが遅い時間の中で動いている中、自分は普段と同じ早さで動けるという能力で、つまり俺等から見たら目にも留まらぬ早さで動けるということだ。
これは求道型の創造にあたる。
二つ目の終曲(フィナーレ)は周りを100倍時間を遅くしたら、遅くした分、自身の早さを100倍早くするという能力だ。この能力は最終的には蓮以外は全員止まって動けなくなるという恐ろしい能力だ。
そして、こちらが覇道型の創造にあたる。
主人公は求道型と覇道型の創造を相手と状況によって使い分けることができると、この文章では思うかもしれないが、そうではない。
基本的に主人公が使うのは1つ目の序曲であり、2つ目は全ての要因たるメルクリウスの介入が無ければ使えない為、基本的には序曲しか警戒する必要はない。
だけど、ぶっちゃけ無理ゲー。
いや、躱せないし、防げない神速の一撃をどうしろと?
あっ!吸血鬼になった事で上がった再生力で、一撃喰らった後に治せばいいか!?(錯乱
まぁ、こんな感じで、このdies iraeの世界において理不尽、チートな力がそこら中に蔓延っている。
そして、ラインハルトに関しては創造よりは、ラインハルト自身のスペックが恐ろしい。というか、創造だけなら原作のヴィルヘルムの創造の能力なら圧倒できる可能性もある。
他には、絶対当たる砲撃や、絶対回避、一撃必殺の拳などチート臭い化け物が多いこの世界。
原作において、ヴィルヘルムはこの世界を最後まで生き抜くルートは一つも無く、咬ませ犬、中ボス扱いであった。
つまり、俺は必ず死ぬ運命にあるわけだが、俺には知識がある。
ヴィルヘルムの渇望を知っているのだから誰よりも創造に近いと断言できる。
現に、誰よりも、ラインハルトよりも早く形成階位に至る事ができたし、魂も順調に集まっている。全てが順調に進んでいるかに思えたが、問題があった。
周りが創造階位に至って行く中、何故か、俺は、創造の兆候すら現れず、創造階位に至る事が出来ていなかったのだ。
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「死に晒せや!ゴラァー!!」
ゴフー!!!と空気を切り裂き俺の放った闇の賜物(クリフォト・バチカル)の血色の杭が、相手に向かって放たれる。
その速度は拳銃の銃弾並み、いやそれ以上だ。
並みの人間なら躱す事はできず、ただ命を散らすだろう。
しかし、
「ハハッ!!甘い、甘いよベイ!そんな玩具、止まって見えるよ!」
ブル!ブル!ブルルーー!!!と音を響かせ、相手は杭の速度を超えた速さで、駆け抜け杭を躱し、それでも最短ルートで俺に向かって来る。
相手は、ヴォルフガング・シュライバー。
俺達の運命が変わったあの夜に、ハイドリヒ卿に共にボコられたあの白髪の女男だ。
そして、そいつが跨るのは聖遺物である軍用バイク、暴嵐纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド)だ。
シュライバーの願望は「誰にも触れられたくない」だ。
だから、シュライバーは誰にも触れられない為に必ず回避できる。
必ず回避できる=誰よりも速く動く事ができるということだ。
今はまだ俺と同じ平団員だが、原作において三隊長の一角、白化(アルベド)の地位に就く事が約束されたチートの1人だ。
原作でヴィルヘルムは自分と似た容姿のシュライバーが気に食わなく、いつか殺そうとしており、ライバルの様な存在であった。
だが、実力は圧倒的にシュライバーが上であり、それは俺がヴィルヘルムに憑依していても変わらない。
だが!
「テメェと戦って、勝てば、何か見えるかもしんネェ。だから!死ねや、シュライバァァーー!!!」
杭を全て躱し、近づいて来るシュライバーに向けて更に杭の弾幕を張り続ける。
しかし、それらはまた躱され、遂にシュライバーと俺の距離はゼロとなり、
ドッカーン!!!
とバイクが俺を跳ね飛ばした。
グチュ!グチュグチュ!!!とバイクの車輪が俺の肉を斬り裂き、抉る。
跳ね飛ばした後も、止まる事はなく駆け続けるシュライバー。
だが、ただ轢かれた訳ではない。
「ガハッ!?ググっ!舐めんなヨォ、シュライバァァーー!!!ただ、ヤラレル俺じゃねェーー!!!喰らい尽くせェ!闇の、賜物!」
俺の言葉をキーとして俺の身体から物理的に離れた、血肉が反応する。
天に舞い、地面に落ち、染み込んでいる、血液と肉が杭と化し、シュライバーに向かって放たれる。
「!?」
流石のシュライバーも予想出来なかった攻撃だったのだろう。
今までに見た事ないぐらいに目を見開いている。
そりゃそうだ。自傷が前提な技なんて本来考える奴なんていないし、自分から離れた血肉を杭に変えることなんて原作のヴィルヘルムでもやっていなかったことだ。
自分の力に絶対の自信を持つヴィルヘルムが自分が傷ついた時の対策なんて考える訳がない。
弱い、いつ死ぬかわからないと思っている俺だからこそ考えた技だ。
だから、これでシュライバーに勝てる筈。
そんな時、聴こえてきた。
「創造ー死世界・凶獣変生(ニブルヘイム・フェンリスボルグ)」
俺が至ることができていない、エヴィヒカイトにおける必殺技と言える創造階位。
というか、
「シュライバァァーー!!!?テメェ!?詠唱抜き創造とか、理不尽にも程が!?がっ!?」
決死の新技を容易く躱され、その圧倒的な速さを持ってして、シュライバーに俺は跳ね飛ばされ、地面にめりこむぐらい強く叩きつけられ、意識が遠のいて来た。
最後に聞いたのは、
「あぁ!触れてしまった!汚い!穢らわしい!速く、速く!洗わないと!」
シュライバーが玩具を取り上げられた幼子の様な泣きそうな顔で走り去る姿だった。
というか、
「、、、ひとを、汚ねぇごみ、みたいに言いやがって、、、糞、しゅらいばぁー、、。」
そこで、俺の意識は途絶えた。
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ユサユサユサ。
、、、、、、、、、、
ユサユサユサユサユサユサ。
、、、、、、、ん、なんだ?頭がなんかむず痒い。
ユサユサユサユサユサユサユサユサユサ。
俺は確か、シュライバーの野郎と模擬戦(死ぬ可能性大)を行い、ボロ負けして倒れた筈だが、頭に虫でも這ってるのか?
いや、虫が這ったという感じではない。
これはどこか優しいく、懐かしい感じがして気持ちがいい。
そう、これは。
幼い頃、ヘルガに膝枕をしてもらいながら頭を撫でてもらった時みた「速く起きないと、わ、た、し、が、食べちゃうわよ?」い!?
甘ったるい、少女の声が頭の上から聞こえ、その内容の物騒さから覚醒しかけていた意識が完全に覚醒し、俺は跳ね起きて膝枕に頭を撫でていた人物に叫ぶ。
「ま、マレウス!テメェ、何してやがる!?」
俺の目線の先には、桃色の長髪に翡翠の様な瞳の中学生ぐらいの少女が地面に座っていた。
「あら、何とは失礼ねベイ。」
その少女は俺の態度が不満だったらしく顔をプーと顰めながら、膝をパッパッとほろいながら立ち上がった。
彼女はルサルカ・シュヴェーゲリン。
この幼い少女の見た目からは信じ辛いが、彼女も俺と同じ聖槍十三騎士団黒円卓の団員である。
魔号が魔女の鉄槌(マレウス・マレフィカルム)、俺がマレウスと呼んでいるのはここからとってのことだ。
という、ほとんどの団員が本名で呼び合うのでは無く、魔号で呼び合っているので、別に深い意味はない。
決して、女性の名前を呼ぶのが恥ずかしい訳では無いからな!?本当だぞ!?
聖遺物は血の伯爵夫人(エリザベート・バートリー)だ。
その名の通り、エリザベート・バートリーに由来する物であり、その正体はエリザベート・バートリーが生前、民達を拷問した内容を綴った日記だ。
本でどう戦うんだ?と疑問があるかもしれないが、あまり関係が無い。
この日記は、エリザベート・バートリーが使用した拷問器具を召喚する触媒であり、アイアンメイデンや針、毒液といった物を多数出せるのだ。
簡単に言うと、ゲート・オブ・バビロンの中身が拷問器具限定と考えればいい。
さて、こんか物騒な聖遺物を扱うルサルカだが、彼女がまともである訳ではない。
彼女の歳は200歳を超えており、聖槍十三騎士団黒円卓の中ではメルクリウスに次いで、長生きしている。
彼女はエイヴィヒカイトを得る前から異能を持っている本物の魔女であり、趣味は聖遺物の影響かは分からないが、拷問である。
「マレウス、悪いが俺達は仲間とは名ばかりだろ?なら、悔しいが自分より強いと分かっている奴が、無防備にも寝ている俺の側で膝枕に頭を撫でるといった意味不明な行動をとっているんだ、警戒しないのも無理はねぇとさ思わねぇか?」
「んー?そうね。私も貴方と同じ立場で同じことをされたら警戒すると思うわ。少し迂闊だったことは謝るわベイ。でもね、」
そこで一間、開けてから続きを話すルサルカ。
「シュライバーにボロボロにされた貴方の身体を癒し、硬い地面に寝かせておくのは忍びないと思って膝を貸して、更に頭を撫でてあげた、言わば貴方は私に恩があるのよベイ。それなのに、そんな対応、ちょっと傷つくわぁ。」
わざとらしく肩を落とし、私悲しいですアピールをしているルサルカ。
そんなルサルカを無視することは容易い。現に本来のヴィルヘルムであればそうしたであろうが、このまま行くのは俺のプライドが許さない。
「すまなかった。マレウス、テメェが俺の傷を癒してくれたとは分からなかった。改めて礼を言う。ありがとう。そして、膝枕ありがとうな。何というか、忘れていたとても懐かしいことを思い出せた。本当にありがとうルサルカ。」
心の底から思っている言葉をルサルカに向けて話だが、なんだかルサルカの様子が変だ。
なんだか、顔を赤くして、アワアワと落ち着かない様子で慌てている。
「な、なんなのよ!?あいつ、チンピラの癖に、そんな丁寧に礼を言うなんて予想できる訳ないでしょ!?それにベイって結構顔が整っているから純粋に笑うとカッコいい。って名前で今呼んだわよね!?なんで名前呼ばれたぐらいでこんな気持ちに、」
「マレウス?マレウス!?聞こえてねぇのか?おい、ルサルカ!」
「ふぇ!?な、何よ、ベイ!?」
「いや、お前が謝って欲しそうだから謝ったんだが、そして膝枕の礼を言ったんだろうが?満足したか?」
知らない内に笑っていたらしい。前に子供の前で笑ったらあまりの怖さに大泣きしたんだよな?怖くなかったよな?
「え、えぇ。ちゃんと言ってくれたからもうこの件はいいわ!はい!これでこの話終わり!いいわね!?じゃあね、ベイ!」
急いでルサルカがこの場を離れようとするが、俺はまだルサルカに用がある。
「いや、待てよ。」
ルサルカの腕を掴み、痛めないような強さで引き止める。
「ふぁ!?」
「いや、お前。男を知らない生娘でもあるまいし、何初々しい反応してんだよ?可愛いじゃねぇか。なんだ?俺を誘ってるのか?」
「ち、違うわよ!」
「なら、少し落ち着けよ。なぁ、マレウス。いや、ルサルカ。少し相談があるんだ、聞いてくれないか?」
これから真面目な話をする為、声のトーンを少し下げ緊張感のある雰囲気を出す。
「、、、、どうやら真面目な話見たいね。いいわ、お姉さんに言ってみみなさい。聞いてあげる。」
「ありがとうな。相談というのは、創造への至り方なんだ。ルサルカ、お前はどうやって創造に至った?」
「あぁ、なるほど。貴方は1番早く形成に至ったのに創造の変調すら現れないから焦っているのね。いいわ、教えてあげる。」
俺の質問に納得したと言わんばかりに頷くルサルカは真面目に話し始めた。
「創造階位への至り方は簡単よ。心から願っている渇望に気付くこと、これだけよ。あとは創造階位発動に必要な魂の量があればいいんだけど、貴方は十分な量を内包してるわ。後は自分の渇望に気付くだけ。」
「んなことは分かってるんだよ。他になんか条件がねぇか知りてぇから聞いてんだよ。」
「いや、それ以外は知らないわよ。エイヴィヒカイトはメルクリウスの専門でしょ?私でも詳しくは分からないわ。」
「、、、、そうか、ありがとうな。そういえば、ルサルカお前の渇望って。」
「あら、ベイはお姉さんのことを知りたいの?いいわよ、今日は特別に教えてあ、げ、る。」
「私はね、ベイ。みんなに比べてとても脚が遅いのよ。だから、みんな私を置いて先に行っちゃう。どんなに急いだって追いつけない。むしろ、どんどん差は開いて行くの、だから、私はいつも1人。そんな私の渇望は、「追い付けないなら先を行く者の足を引っ張りたい」。それが私の願望よ。ベイ参考になった?」
「あぁ、お前は置いて行かれたくないから、皆んなの動きを止めたい、だから、お前の創造は触れた者の動きを止める影になった訳か?」
しかし、俺は知っている。ルサルカの渇望は根本は同じだが、歪んでしまっていることを。
本来のルサルカの渇望は「愛する者は自分を置いて先に行ってしまう、だから追い付けないなら止めてやろう」という、なんとも純粋で美しい渇望であったことを。
「えぇ、そういう訳。で、ベイは自分の渇望に心当たりはあるの?」
ルサルカの質問に自信を持って答え始める俺。
「なぁ、ルサルカ。俺のこの見た目、どう思う?」
「ん?なぁに?自分がイケメンだろ?って自慢したいのベイ?」
「違ェヨ!?なんで、そんなことしないといけないんだよ!?俺が言いたいのは、この白髪に白い肌、紅い眼。そして、太陽の陽に弱い体質、この普通の人間とは違う呪われた様なこの見た目についてだよ。」
「確かに人とは違うけど、陽に焼けてない白くすべすべな肌に、サラサラで枝毛の無い髪、女性にとって苦労して維持しているものを何もしないで手にしている貴方が呪われてる?正直羨ましいんだけど?」
「チッ!お前がどう思っていようと関係ねぇよ!少し黙れ!それで、この俺の容姿は姉貴から遺伝したものだ。」
「?お姉さんから遺伝した?そこはお父さんか、お母さんからじゃ無いの?ボケるには早いわよベイ。」
「んだとコラッ!?別にボケた訳じゃねぇよこのアマァ!?文字通り、俺は姉貴の腹から産まれたんだよ。もう面倒くせぇからぶっちゃけるけどなぁ、俺はクソ親父と姉貴の近親行為で産まれた畜生なんだよ。」
「、、、へぇ、だから貴方は自分の血が穢らわしい、忌むべき物だと思ってるわけね?なら、貴方の渇望って、」
この血が、穢ら、わしい?
いや、何疑問に思う必要がある。ヴィルヘルムはそう思っていたはずだ。
俺だって、ヘルガを犯したクソ親父が憎たらしい。魂さえ残さず消し去りたいと思っているぐらいだ。
あんな奴の血を引いていると思うだけで反吐がでる。
あぁ、だからこんな血。大嫌い、大嫌いなはずだ!
「おう、この忌々しい血を一滴残らず入れ替えることだ。これにより俺は大切なものを失い続ける呪いから解放される。これが俺の渇望って訳だ。」
そう、これがヴィルヘルムの渇望であり、創造に至るための鍵だ。
「渇望が分かっているなら、さっきも言った通りベイならいつ目覚めてもおかしく無いはず。どうして、変調すら現れていないの?不思議ね?」
「チッ。魔術に理解が深く、創造に至ってるお前なら何か分かると思って聞いたがあまり意味はなかったか。すまない時間を取らせた。いつか礼をする。」
そうルサルカに言い、この場から離れようと歩き出す俺。
「あら、もういいの?なら、お礼期待してるわね?」
と、悪巧みしている様な顔で言ってくる。
なんでだろうか?この顔を見ていると寒気がしてくる。
(いったい、何を礼に要求するつもりだ?今のうちに、貯金を崩しておく必要があるか?)
案外、堅実な性分であるヴィルヘルムである。
「あぁ、そういえば、」
言い残した事があると思い、足を止める俺。頭だけを動かし、目線をルサルカに向ける。
「何?まだ何かあるのベイ?これ以上は全部有料よ。」
「いや、なぁルサルカ。お前、誰かに置いてかれるのが怖いんだろう?悲しいんだろ?寂しいんだよな?なら、」
「俺がテメェが嫌って言うまで側に居てやるって言ったら、お前はどうするんだ?」
「、、、ふぇ!?」
「つうか、居てやる。お前が本当に一緒にいたいと思える奴と出会えるまで、ずっとな?だからさ、、、」
「お前は、俺を置いて先に行くんじゃねぇぞ?もう失うのも、独りなのも真っ平御免だ。」
「ベイ、、」
「なんてな。冗談だよ。」
「はっ!?」
お、ルサルカの間抜け面は珍しいな。揶揄った甲斐があるな。
「クック!クハァ!ハッハァハハハハハーー!!!お前、本当に揶揄い甲斐があるなおい!ハッハァハハハハハ!!!」
「!!もう!何なのよっ!?」
「ハッハァハハハハハハッハァ、ハァッ、ハッハァ、ハハハハハ!! 」
俺は笑いながらその場を後にした。
ヴィルヘルムのヒロインってぶっちゃけ誰が話し進みやすい?
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ヘルガ(重い愛情)
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クラウディア(天然)
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ルサルカ(年増ロリ)
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マリィ(触れない女)
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その他