それと作者はヴィルヘルム主人公のゲーム未プレイです。
僅かな情報を頼りに書いているため、クラウディアが吸血鬼化していないため、原作改竄が起きています。
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sideヴィルヘルム
「聖書はお読みになりませんか?私達は共にノアの子なのですよ?」
白い絹の様な髪と肌、トパーズの様な黄色い瞳。
シスター服を着た美少女。
見るからに只のモブキャラとは違う感じのこの女に、俺はこんな問いを掛けられていた。
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ルサルカと別れた後、街中を歩いているとゴミ共(チンピラ)がこの女に付き纏っているのが異様に目立っていた。
容姿からして女は俺やヘルガと同じアルビノだと分かると、何故か、全然似ていないのに、ヘルガより肉付きは膨よかで、髪も長いのに、何故か、アイツの顔がヘルガと重なった。
このままだとあの女は子供に見せられないR18的な事に合うと容易に想像できる。
なんでだろうか?
そう思った瞬間、考える間も無く身体が勝手に動いて、ゴミ共をぶっ飛ばして、女を助けていた。
訳がわからない。落ち着いて一度考えてみようと思い、その場から離れようとすると、
「助けてくれたんですよね?ありがとうございます。」
なんで疑問系?いや、第三者ならともかく、お前は当事者、しかも被害者だろうが?
「、、、、、別に、テメェを助けた訳じゃねぇ。コイツらを見ていたら俺がムカついたから勝手にやっただけだ。礼はいらねぇ。」
「、、、、、?」
いや、なんで首傾げて不思議そうな顔してんだこの女!?まさか、天然か!?なんで俺の周りには普通の女は寄ってこねぇんだよ!?
「じゃあな、女。俺は行くけどよ、もう絡まれんなよ?」
背を向けて歩き出そうとする俺に向けて女は問いを掛けてきた。
「聖書はお読みになりませんか?私達は共にノアの子なのですよ?」
(冒頭に戻る。)
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「何言ってやがる女。この見た目で神を信仰していると思うのかよ?思うならお前、人見る目ないぜ?てか、ノアの子?そこは普通、神の子か、キリストの子とかじゃねぇのか?」
「私も神を信仰している様には流石に見えません。でも、優しい人とはわかります。あと、今生きる人全ては、ノアの大洪水を逃れたノアの子供ですから。」
「へぇ〜、そんな教えがあんのかよ。初めて知ったぜ。でもやっぱ、お前人見る目ねぇよ。優しい人が今のご時世に軍人になんてならねぇよ。軍人は人を殺して飯を食う屑共だ。それは俺もかわらねぇ。」
「アナタがそう言い張るとしても、私はアナタを優しい人だと思います。私はクラウディア・イェルザレム。助けていただきありがとうございます。アナタは?」
「女、お前面白れぇな。いいぜクラウディア。教えてやる。」
「ヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイ中尉だ。覚えておきやがれ。」
これが俺と、クラウディア、純白の聖女との出会い出会った。
今思うと、この先クラウディアとあんなに長い付き合いになるとは思いもしなかった。
「ヴィルヘルム、、、、立派な名前ですね。名付けた人はとてもセンスがいいですね!」
コイツ、なんでコミュ力糞高いんだ?
自分で言うのも何だが、チンピラ同然の俺を前にしてここまで明るい反応をされたのは初めてだから少し困惑だ。
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そこから、俺とクラウディアは親しい関係にどんどんなっていた。
クラウディアが助けたお礼に料理を振舞ってくれると言うので、エビィヒカイトのお陰で、特に食べる必要もないのだが、折角だからと思いご相伴にあずかる。
買い物をするというので荷物持ちとしてついて行ったら、
「じゃがいも!じゃがいも!じゃがいも!さらに、じゃがいも!」
クラウディアが鼻歌を歌いながら持ってきた、エコバックにではなく、バスケットにドンドン入れていく、いや積み上げていく。
「おい、クラウディア。」
「〜♪何ですかヴィルヘルム?」
俺と話しながらもじゃがいもをバスケットに積み上げる手を止めないクラウディア。
「お前、何でじゃがいもばかり、買おうとしてんだよ?」
ほら、露店のおじさんも驚いた表情を、、、してないだと!?
「クラウディアちゃん。いつもじゃがいも買って行ってくれてありがとうね。」
「あら、おじさま。こちらこそ、いつも美味しいじゃがいもを頂いてありがとうこざいます!」
「はは、そうだこれ持って行ってよ!」
そう言って露店の裏からバスケットを持って来る店主。
その中身は、、、、、、、
「また、じゃがいも、だと!?」
「ありがとうございます!では私達はこれで!」
店主にバスケットと交換する形で、おまけ以外のじゃがいもの代金を支払い次の店に向かい始めるクラウディア。
勿論、バスケット2つ分のじゃがいもは俺が肩に担いだり、して運ぶ。
次の瞬間、誰かから軍服の襟を後ろから掴まれ、店の裏に引っ張り込まれた。
そして、ドン!と壁ドンをされた。
行った人物は、先程穏やかな笑みを浮かべてクラウディアと会話していた店主であった。
「テメェ、何のつもりだ?」
「、、、あの子を、」
「んあ?」
「クラウディアちゃんを酷い目に合わせてみろよ?貴様を、」
「貴様を!表歩けない身体にしてやるからなぁ!大事にしやがれよ!?」
と先程とは180度違う反応に、面を食らってしまう。
この後、直ぐに解放されたが、元々何かする気は無いが、クラウディアが死んだら真っ先に俺が疑われて、あの親父に殺される気がした。
この後、行った店の先々で似た様なことをされ続けた。
クラウディアは老人達に愛されるタイプらしい。
結局、クラウディアは買い物でじゃがいも以上の大きな買い物はせず、料理はじゃがいも料理ばかりであった。
まぁ、じゃがいものポタージュは美味かったからいいけどよ。
ポタージュってドイツにあったけか?
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また、ある時はクラウディアが急に倒れた。
急いで彼女を抱えて、彼女の家に向かいベットに寝かせた。
失礼ながら、服のままベットに入るのはどうかと思い、服を脱がせたが、そこには白い肌では無く、
全身のあちこちに巻かれた包帯があらわれた。
何か怪我をしているのか?
俺が助けた時はコイツに怪我をした様子はなかった筈、ならどうして?
試しに二の腕の包帯を解いてみると、そこには焼き爛れて赤くなった火傷のような怪我があった。
「何だこれ、どういうことだよ!?」
と声をあげた瞬間、ふと思い至った。
アルビノは本来、陽の光に弱い。
陽を浴び続けると、人よりも酷い日焼けの症状を起こし、薄い長袖の服を着ている程度では、そうクラウディアが来ているような修道服程度で日焼けを防ぐことはできない。
俺もエヴィヒカイトを施される前は日中に出歩くと身体が焼き爛れてしまうため、夜中以外は外に出なかったぐらいだ。
なら、クラウディアは、日中普通の人と同じように過ごし続けたコイツの身体は!?
「見てしまったんですね?ヴィルヘルム。」
「!?クラウディア!テメェ、起きたのか!?」
「はい。ヴィルヘルムが急いで運んでくれたお陰でもう大丈夫ッ!」
「テメェ!無理して立ち上がんな!寝てやがれ!」
ベットから立ち上がろうとするクラウディアだが、痛みに顔をしかめてしまう。
「クラウディア、お前の身体。」
「ヴィルヘルムが考えている通りですよ。私は太陽に嫌われている呪いにかかっているんです。お医者さんに診てもらったこともありましたけどもうどうにもならないらしいです。」
「なら、何で日中外に出たんだお前は!?馬鹿じゃないのか!?」
「だって、」
「だって?」
「みんなみたいに外で元気に走り回りたかったんですもん!」
「子供かテメェは!?」
顔をプク〜と膨らませながら顔を赤くして恥ずかしそうに言う。
「お前は分かってんのか!?このままだとお前、死んじまうんだぞ!?」
「分かってます。」
「なら、何でだよ?訳わかんねぇよ!何考えてんだよお前は!?」
「私は、アナタが多分好きだから、アナタと一緒に過ごすのが楽しいから、陽の光にこの身を焼かれても外に出るのです。」
「何、言ってんだよ。お前が俺を好きになる理由なんて、ないだろうが?」
「そうでもないですよ?アナタは分からないと思いますけど、」
クラウディアはクスッとイタズラが成功した子供みたいな笑みを浮かべながら話し続ける。
「ヴィルヘルム、アナタは私にとって光なんですよ。アナタは私と同じ呪われた存在なのに、アナタは堂々と光の世界を歩いている。」
俺はコイツと同じアルビノだ。それは間違いねぇ。だが、
「私はアナタと違って、昼の世界を生きられない半分だけの人間。でもアナタと共にいれば、いつかアナタみたいに、なれるかもしれない。だから、」
もはや生きている世界が違う。俺はエヴィヒカイトによって聖遺物以外から傷は負わない。
だから、アルビノであろうと関係なく日中歩ける。
「テメェのそれは決して恋じゃねぇよ。憧れや羨ましいといった感情だ。それに俺もお前と同じ半分の人間だ。お前の求める物を与えられねぇ。それに、俺は恋なんてしらねぇから確実とは言わねぇが、やっぱり違う。」
「そう、かもしれません。でも、私はアナタと共にいて楽しいのは本当です。ずっと一緒にいたいと思っています。これは恋なのだと、私は思います。それに一人一人は半分ずつで足りない存在だとしても、私達二人揃えば、半分+半分で補える。だから、」
「アナタは私に光を教え、私はアナタに恋を教える。」
「お互いに足りない所を与え合うことで昇華できる筈でしょう?」
コイツは何言ってやがんだよ。
「お前の言い方じゃ、俺がお前を好きみたいじゃねぇかよ?俺は別にお前なんか、、、」
「なら、私はアナタに好きになって貰えるために頑張りますね。覚悟して下さいねヴィルヘルム。」
「覚悟って、何のだよ。もう、お前寝てろ。今日の所は帰るけどよ、明日の朝また来るから大人しくしてやがれよ。じゃあな。」
そう言ってクラウディアの家から出て行く俺。
扉のすぐ側で立ち止まり考える。
ルサルカ、メルクリウスならクラウディアを治せる筈だ。
だが、コイツらにクラウディアを診せたら碌な目には合わない。
だが、他にクラウディアを治す方法ない。
医者も匙を投げるぐらいだ、もうオカルトにでも頼るしか無い。
「はぁ、どうすりゃいいんだ。」
どうでもいい存在であった、他人のクラウディアをいつからだろうか?
一緒にいないと寂しくて、愛しくて、胸がズキズキと痛い。
逆に一緒にいると、痛みは収まるだけではなく、ポカポカと暖かくて気持ちが良くなる。
こんなの知らない。分からない。
ふと、見上げた夜空には憎たらしいほど綺麗な満月か光り輝いていた。
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後日、俺はラインハルト卿を通して、メルクリウスからの指令の為にカチンの森に向かうことになった。
何故か、クラウディアも一緒に。
マジで日中の任務だから来て欲しくはなかったのだが、付いて来るって聞かなかったから、仕方が無く連れて来たわけだが、
メルクリウスの名前が出るだけでかなり怪しい。
絶対何か起こる、創造に至っていない俺がどこまでできるかは分からないが、クラウディアだけは死んでも、守ってみせる。と決意している横でコイツは、
「ヴィルヘルム、アナタはもし何でも願いが叶うとしたら何か願いたいことはありますか?」
「急になんだよ?」
クラウディアと話しながらも、メルクリウスが欲しがっている聖遺物を探す。
渡された地図通りだとここら辺の樹の根元に埋めてあるらしい。
つか、なんで埋めてってわかんだよアイツ。もしかして、自分で埋めた物を取りに来るのがめんどくさくてって訳じゃねぇよな?
あれ?ありえるくね?
「いえ、人は誰にでも将来の夢や、叶えたいことがありますから。ヴィルヘルムはどうなのかなと思いまして。」
聴きながら掘っていると、木の箱が掘り出されて来た。
開けてみると、1つの十字架と紙が1枚。
手紙には、
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十字架は、貴様の彼女へくれてやると良い。どうせ、貴公の事だ。彼女にプレゼントの1つも渡していないのであろう?
その十字架は、私が作った訳ではなくある聖人が持っていた由緒正しいものだ。
彼女に神の加護があらん事を。
メルクリウス
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「余計なお世話だ!この野郎!」
と叫びながら手紙を滅茶苦茶に破き捨てる俺。
「急にどうしたのですか!?」
俺が急に叫んだ事で驚いたクラウディアはそう聞いてきた。
「な、なんでもねぇよ!」
「そうですか?あれ?その十字架どうかしたんですか?」
「あん?あぁ、これか?これを探しにきた筈なんだが、急に必要無くなっちまってよ。どうすっかなぁ〜。」
魔力は特に感じないし、聖遺物の可能性は低い。
しかし、メルクリウスが用意した物をクラウディアに渡して何かあったら困るという事で1つ細工しておくとする。
十字架の中央に付いている緑色の小さい宝石を壊して外し、闇の賜物を発動して、小さな杭を削って丸くして、代わりに嵌めておく。
これで一部だが、俺の力がクラウディアから離れることはない。
「要らないなら私にください。えい!」
「お!?おい!」
クラウディアが十字架を奪って首に付け始めた。
まぁ、いいか。メルクリウスがマルグリット以外に興味を持つ訳ないし、大丈夫だろう。
「クラウディア」
「なんですか?ヴィルヘルム。」
「さっきの質問。お前は叶えたい夢とかあんのかよ?」
「私ですか?ありますよ。私の場合、見てみたいものがあるんですよ。」
「へぇ、なんだよ。」
「この世界には白一色のほっきょく?と呼ばれる場所があるのですよ。私はそこに行ってみたい。それが願いです。」
「さぁ、私が言ったんですからヴィルヘルムの夢も教えて下さい。」
「そうだなぁ。俺のは夢じゃねぇな?これは願いだ。」
「俺は永遠に明けない夜の世界になって欲しい。そうすりゃ、俺やお前みたいな奴でもずっと生きていけるからなぁ。みんなで永遠に、優しい夜の闇に包まれていたい。俺はそう思う。」
「ヴィルヘルム、、、、、」
なんか、気まずい雰囲気になった。
「クラウディア、もう暗くなる。森で野宿は御免だ。早く戻るぞ。」
「あ、はい!」
俺達が帰ろうと身を翻して歩き始めると背後から、
「永遠に明けない夜を望んでいるのか。浅い男だ。」
と言う声が聞こえてきて、莫大な存在感を感じた。
振り向くとそこには青白い肌の男が立っていた。
クラウディアが登場するヴィルヘルム主人公のゲームを自分で買ってやった事のある人はいますか?
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やったことある
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無い
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ユーチューブで見たことある