八雲紫 彼の地にて、斯く戦えり   作:片腕仙人

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ふと思い付いたものです。

誤字があったりするかもですが読んでいただけると嬉しいです。



1話


20XX年 東京都中央区銀座 午前11時50分

 

それは突然現れた。それは神殿のような石柱にクリスタルのようなもので装飾された巨大な門のようなもの。

 

銀座に突然現れたその門のようなものに人々は映画の撮影かと思う者や写真を撮る者達で溢れていた。

 

少しするとそこから鎧を身にまとい武装した兵士や肌が青や緑のとても人とは思えない者たちが現れた。なかには顔が豚のようだったり角が生えている者もいる。彼らは皆一様に武装していてこれから戦闘が起こるようだ。

 

だが銀座の人達はいまだにスマホなどで写真や動画を撮ったりして最初の頃よりもさらに多くの人が集まっていた。

 

そこに向かって門のような場所から竜、ワイバーンのようなものが一匹飛び出していった。背には地上にいる兵士とは違った鎧を着た兵士がのっている。その飛び出していったワイバーンは集まっていた群衆の前まで飛び一人の男性に前で止まった。

 

その男性はなんだ?と思い上を見上げた。するとワイバーンの顔が近づいていき腰から上を噛みちぎった。

 

そこからは阿鼻叫喚の渦、つい先程まではいたって平和な銀座だったが一瞬にして戦場と化した。

 

それを合図のようにし門の前にいた兵士、オークたちも剣を抜き弓を放ち攻撃を開始した。銀座にいる人達は一般市民、剣で切り裂かれワイバーンに噛みつかれ無惨にも殺されていった。

 

門からは本隊のような人物たちが馬に乗って戦旗を掲げ現れた。

だがそこに似つかわしくない人物が一人いた。

 

紫を基調としたドレスに日傘のようなものをさした金髪の女性だった。

 

 

 


 

 

私の名前は八雲紫、妖怪の賢者と言われているものよ。

 

というのは冗談でいや八雲紫なのは本当なのだけど私は八雲紫として転生的なことをさせられました。

 

気がついたときにはなにもない草原のような場所に立っていました。日傘をもって。

 

こうなったことにも驚いたけれど八雲紫になったことが一番の驚きだったでも嬉しくもあった。私は東方projectのなかでも八雲紫が一番好きだったから。紫らしくできるかはわからないけどやってみることにしよう。

 

 

でもとにかく今はここがどこなのかを調べることからはじめよう。

 

 

 

 

 

八雲紫に転生してからかなりの年月が経過した。これまでに何があったか色々説明しましょう。

 

まず転生してからは現地民を探して色々なところに向かった。

その間に能力が使えるかどうかを試したりもしてみたが問題なく使えた。今ではなんの問題もなく自分の思った通りに使うことができるようになった。

 

現地民ははっきり言ってしまえば居なかった。どれだけ探してもいるのは見たことのない動物、ここでもしかしたらまだ人間という存在が誕生していないんじゃないかと思った。でも何処かにいるのではないかと思いありとあらゆるところを探してみたがやはり居るのはよくわからん動物だけだった。

 

それに探し回ったおかげでこの世界の地形もわかった。てっきり日本列島と同じと思ったがそもそもの形が全くといっていいほど違っていた。

これが意味することはこの世界にはもしかしたら東方projectの主要人物たちが存在しない、八雲紫の式である八雲藍、その式である橙もいないということ。

 

これを知ったときは軽く絶望してしまった。しばらくの間スキマに引きこもっていた。

 

流石にいつまでも絶望していられないのでスキマから上半身だけだして辺りを見てみると村のようなものを発見した。このときは柄にもなく狂喜乱舞して喜んでしまった。

 

早速その村にいってみると人はいることはいたのだがかなり少ない人数しかいないそれに何も身に付けていない産まれたままの姿だった。その人たちは何か言っているが言葉がまだ存在していないのか叫んでいるようにしか聞こえない。

 

流石に此方には警戒して近づいては来ないようなのでこちらから近づきジェスチャーでどうにか危害を加える気がないということを伝える。

 

端から見たらかなりシュールな光景だろう。あの八雲紫が必死にジェスチャーをして全裸の人物に話しかけている。控えめにいってもキャラ崩壊的なものがヤバい。

 

なんとか必死のジェスチャーで危害を加えたりしないことが伝わったようだ。でもやはり言葉が通じないのはどうしようもない、いやもしかしたら境界を弄れば伝わるだろうか?私は八雲紫の能力である境界を操る程度の能力を使い話しかけてみる。

 

 

「どうも、貴方たち私の言葉がわかるかしら?」

 

 

おっ、驚いてる驚いてる。でもどうやら成功したようだ。首をこれでもかというくらい縦に振っている。

 

あれ?もしかしなくてもこれ最初から境界を弄れば良かったのではないだろうか。

私の必死のジェスチャーはいったい・・・

 

それはひとまず置いておくとしてどうやら能力を使っても言葉がわかるが話すことができないようだ。でも相づちが返ってくるのはかなり嬉しい。

 

でも・・・・流石に眼のやり場に困る。

 

だからひとまず服というか何か身に付けられるものの作り方を教えておいた。ついでに火の付け方と扱い方なんかも。

 

そうしたら全員が私の前に跪くようにしている。そこまでしなくてもいいのだけど、というかもっと眼のやり場に困るからやめて……

流石に居づらくなったのでスキマを開いてその場を後にした。

 

 

それからはまたしばらくスキマに籠って弾幕、スキマで出せる物をチェック、能力の特訓などをして過ごした。

 

ただ一番の謎スキマから出せる物で現代の標識だったり電車があったことに驚いた。何処から出ているのかスキマを開いたままにして

覗いてみた。そうしたらとんでもない量の標識、電車その他もろもろの物が大量にあった。私はそっとスキマを閉じ何も見なかったことにした。

 

 

それからふとどれくらいの年月が経ったかと思いスキマで覗いて見てかなり驚いた。

なんか知らないうちに随分と文明が進んでいたようだ。

そう思いそこにスキマを開き向かう。

 

スキマから出て村人に話しかけようとしたら私の顔のすぐそばを何かが通り抜けていった。後ろを見てみると後ろの木に矢が刺さっていた。

 

「貴様、何者だ!」

 

そういいまた弓をこちらに向け構えている。整った容姿にとがった耳、木の上に作られ住居どうやらエルフと呼ばれる種族のようだ。

ただ撃つ前に聞いてほしかった。

 

どうやら前のエルフだけじゃなく木の上にも隠れているがこちらを狙っているエルフがいるようだ。

黙っていても始まらないし自己紹介でもしましょうか。ああ因みに言葉は境界を弄っているので問題はない。

 

ばっと、扇子を開き口元を隠し表情を読み取りづらくする。

 

「ふふふ、私は八雲紫といいます。エルフの方々、随分と手荒い歓迎ですわね」

 

そういうと同時に大量の矢がこちらに向かって放たれた。

折角自己紹介したのにこれはないのでは?でもこの程度なら避けるまでもない。私は自分の存在の境界を操作する。

 

すると放たれた矢は私をすり抜けるようにして地面に突き刺さる。

 

これはいい機会かもしれないエルフがどれくらいのものかを知るには丁度いい。

スキマを少し開きそこに腰かける。

 

「その程度かしら?エルフさん。どれだけできるのか見せてくださらないかしら?」

 

そういうと隠れていたエルフが数人現れた。今も絶えず矢は飛んできている。通過していく場所は頭や胸の辺り流石はエルフ、弓の腕は相当なもののようだ。

 

前にいる数人は何か詠唱のようなものを唱えている。どうやらこの世界には魔法が存在しているようだ。

どうやら詠唱が終わったようだ風の衝撃波が飛んでくるが後ろの木々を斬り倒すだけ、次は火球と氷塊が飛んできて私のいる場所で盛大に衝突し辺りが蒸気に包まれる。

 

かなり連携がとれている普通に相手にすればかなり厄介。視界が塞がってしまったので扇子を振り蒸気を一気に吹き飛ばす。するといつの間にか私のすぐそばに剣を振りかざしたエルフがいた。

 

その剣をあえて扇子で受け止める。ガキンッ、と扇子とは思えない音が辺りに響く。剣を弾きがら空きになった胴体に弱めの弾幕を放つ。

 

突然の事にエルフは受け身を取れずに吹き飛ばされていった。

 

「今度はこっちの番ね。心配しなくても平気よ、手加減はするようにするから」

 

そういうと同時に弾幕をスキマに向かって放つそれとは別のスキマを一人のエルフ火球を撃ってきた方の背後に展開する。展開したスキマから先程の弾幕が現れエルフにモロに入る。

突然の背中からの衝撃で何が起こったかわからないままそのエルフは気を失った。

 

もう一人は突然の隣にいた仲間が倒れ驚いている。その間にさらに別のスキマをそのエルフの真上に展開しそこから直接当たらないようにこの時代には似つかわしくない道路標識を高速で射出する。標識が地面に次々に刺さっていく。

 

一瞬でエルフの周りは標識で埋め尽くされた。エルフはなんとか抜け出そうともがくが標識に手足を挟まれ身動きが一切できない。

 

私はスキマから腰をあげ拘束したエルフに近づいていく。流石に仲間が前にいるからか矢は飛んでは来ない。拘束されたエルフは私に向かって鋭い眼つきで睨んでくる。どうやら心は折れていないようだ。

私は彼の頬に触れて精一杯の笑顔を作り

 

「なかなかに楽しかったわ、また来るわね」

 

そういい後ろに倒れるようにしてスキマに入ってその場を後にした。その際に標識の回収も忘れない。

 

それなりに楽しめたのは本当なのだけど少し張り合いがなかったと感じつつ今後もちょっかいをかけよ続けようと心に決めた。

 

 

 

それから更に時は流れ、エルフたちには時々ちょっかいをかけたり他にも変わっている場所がないかなどを探したり、スキマに籠って仮眠(年単位)をしたりしていた。

 

仮眠の後は文明が進んでいることが多くあったのでその度にその場所に出向いたりした。時には魔法使い達と戦闘したり知恵を貸してみたりしたこともあった。王国のような場所にも勝手にお邪魔したりして騒がれたりもした。

 

そんなふうに色々あって私は妖怪の賢者や神出鬼没の賢者、エルフからは神出鬼没の厄介者なんて呼ばれるようになってしまった。最後のは誠に遺憾である。でも大体は賢者と呼ばれることが多くなった。

 

 

そして今は随分と珍しいものを見つけた。本来ならばそこにはなにもな存在していなかったはず。

たしか名前はアルヌスの丘とかいったはず。まあただの小高い丘である。そこに昨日まではなかったはずの大きな門が現れていた。流石に一晩でそこまでのものが作れるとも思えない。私なら出来なくもないけどこんなところに門を作ってもなんの意味もない。

 

それに今門に向かって王都の連中に何処から集めたのかオークやらのかなり気性の荒い連中をつれて門をくぐり抜けている。流石にあの量の兵士があの中にぎゅうぎゅう詰めになっているとは思えない明らかに何処かに繋がっている。

 

さてと少し話を聞いて見ましょうか。丁度少しだけ偉そうな人が目にはいったことだし。

 

その偉そうな人の斜め上辺りにスキマを開き上半身だけを出し声をかける。勿論扇子で口元を隠すのを忘れない。

 

「そこの騎士さんどちらに向かわれるのかしら、こんなに大勢で何処かに戦争でも仕掛けるおつもりで」

 

突然何もない空間が裂け現れた私に回りの兵士達が驚いている。

 

「!?厄介なやつめ、おおこれはこれは賢者様ではないですか。あなたも門の先に向かわれるのですかな」

 

聞こえないようにいったつもりだろうけどバッチリ聞こえてるからなコイツ。まあ私を厄介者扱いする連中は少なくはないからしかたのないことだけど。

 

「そうしてもいいかもしれないけど、あの門の先には何があるのかしら?」

 

「生憎私達も見当が付きませんので、ですが賢者様とあろう御方でもご存じでは無いようですな。どうです御一緒に」

 

なんとも嫌な笑顔をしている。どさくさに紛れて私の首でも取る気だろうか。でもそちらがその気なら乗ってあげましょう。

 

「いいわね、何があるか調べてみようと思っていたところだしいくとしましょうか。ふふふ」

 

一度スキマを閉じて再度偉そうな人の横辺りに開きそこに腰かけるようにする。そしてそのままスキマごと移動していく。周り兵士が奇妙なものを見る目で見てくるが気にはしない。

 

そして門ををくぐりその先で見たものは今となってはかなり懐かしい光景だった。高くそびえ立つ高層ビル、しっかりと舗装された道路昔によく見た光景が目に飛び込んできた。だが今は空をワイバーンとかいうトカゲが翼を広げ飛び回り、路上には赤く染まった二度と動くことのない人達が横たわっている。仮にも私はもと日本人だったならやることは一つしかない。

 

「ほお、これはなかなかの作りではないか。おい全員殺すのではなく何人か捕らえておけ。さて賢者様これらがなにかご存じですかな」

 

「……ええ、よく知っているわ」

 

 

「流石は賢者様であらせられる。それでは━━━」

 

 

「ただ少し気が変わりました、サヨウナラ兵士さん」

 

そういい扇子を勢いよく振り切り裂く。さっきまで話していた人物は訳もわからぬまま上半身だけが切り飛ばされその生涯を終えた。

 

周りは兵士たちはいきなりの事に呆気に取られているがすぐに私に向かって攻撃しようとするがすでにそこに私はいない。

 

私は彼らの上空に陣取り大きなスキマを両脇に展開する。そこから大量の弾幕を浴びせる。勿論手加減なしの当たれば即死レベルの弾幕を放つ。

 

門を抜けた軍隊はなす統べなく次々と倒れていく。

 

更に兵士達のすぐ真下に大きなスキマを出現させ大量の兵士達をスキマに落とす。そのまま遥か上空に繋げたスキマから自由落下させる。さながら一生に一度の紐なしバンジーを強制的にさせた。

 

仲間の悲鳴を聞きつけワイバーンに乗っている兵士が指示をだしこちらに突撃してくる。

奴等の鱗は弓矢などは通さないほど硬い、倒すのは意外に大変だったりする。弱い弾幕位なら弾くことができるだろう。

 

ただ今はもっと簡単に済ませよう。かなりの勢いで突進してくるが突然ワイバーンの身体中から標識が飛び出し血を撒き散らしながら落下していった。落下の時に乗っていた兵士がこちらに飛んできたがそれは片手ではたき落とす。

 

ワイバーンが何故そんな死にかたをしたかは簡単。かなりエグい方法だがワイバーンの体内にスキマを繋げそこから標識をこれでもかと突き刺した。本来こんなことはしないが今回は例外、他にも飛んでいるワイバーンがいるが同じようにして潰しておく。

これで被害は少しは減るだろう、もう手遅れかもしれないが。

 

スキマを開き状況を確認する。すると一ヶ所人が大勢いる場所があった。きっと避難誘導してそこに避難させたんだろう、ただそこに向かって多くの兵士やオークのような者たちが向かっている。

私はスキマをそこに繋げ急いでそちらに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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