「…なんか邪魔が入っちゃったね」
「あの男、絶対許さないわ」
「あはは…」
でも、ヒッキーのお陰で固い雰囲気は和らいだ気がする。そこは感謝しなきゃだね!
でもやっぱ乙女の会話を邪魔するとかあり得ない!
「そ、それで続きなのだけれど…」
時間が経つのが遅く感じる。期待と不安で胸の高鳴りは最高潮に達してる。ゆきのん、あんまり焦らさないでよぅ…。
「私も、由比ヶ浜結衣さんの事が__
__好き
その返事を聞いた瞬間、あたしはゆきのんに抱きついた。照れるゆきのん可愛いよ!全身舐め回したい!…あたし変態じゃん!
「だ、だからその…付き合ってくれないかしら」
「うん!よろしくね、ゆきのん!」
「ありがとう、由比ヶ浜さん」
「ちょ、ゆきのんなんで泣いてるの?!」
「嬉しくて…、つい」
あたしをもっと惚れさせたいのー!?ゆきのんの泣き顔もそそられるなぁ…。
「あたしもちょー嬉しいもん!ゆきのん大好きっ」
「ふみゅぅ…」
あ、ゆきのんがキャ、キャピオーバー?しちゃった。ゆきのんはあたしをどれだけ好きにさせたら気が済むんだろ。
二人して抱き合いながらお互いの気持ちを確かめ合う。ふと外を見れば雪が綺麗に舞っていた。
ずっと、この幸せが続きますように。
「…そろそろ入っていいか?」
ドア越しにヒッキーが話しかけてきたもんだからびっくりして回していた腕を解いてしまった。…もっとこうしていたかったんだけどなぁ。
「仕方ないなぁ。いいよー、ヒッキー」
ガララ
「うっす」
「それもっかい言うんだ?!」
「こんにちは、邪魔谷くん」
「おいやめろ、俺が要らないものみたいじゃないか」
「元から居ないようなものなのだから問題ないでしょう?」
「まぁまぁ、2人とも落ち着こ?」
それにしてもなんで部室に戻ってきたんだろ。いつものヒッキーならそのまま家に帰りそうなのに。用事でもあったのかな?
「俺は被害者だと思うんだが…」
「それで、私達の時間を割いてまで何の用かしら」
「…平塚先生からの伝言だ」
平塚先生?また何か面倒な依頼でも持ってきたのかな…。今はゆきのんとの甘い時間を過ごしたいのに!
「学校では程々にな、だそうだ」
「「!?」」
なんで知ってるんだろう…。付き合い始めたのついさっきなのに。ちょっと、ていうか超怖いんだけど!
「羨ましけしからんとか言いながら俺を殴ってきたんだ…。相当末期だからあまり刺激してやるなよ」
なんか…、独身もそこまで拗らせると大変なんだね。でもあたしにはゆきのんが居るから大丈夫!あたし達のラブパワーを見せたら元気出るんじゃないかなぁ。
「…で、うまくいったのか?由比ヶ浜」
「うん!ゆきのんおっけーしてくれたんだ!」
あたしがそう言うとゆきのんは顔を赤くする。照れのん可愛い〜!
「ま、おめでとさん。…居心地悪くなりそうだな」
聞こえてるからね、ヒッキー?!
告白シーンはこれで終わりでございます。
この後の展開どうしよう(おい
何かいい案ありますかね…?