風を食い破り、ジープが走る。
荒れたコンクリートの道路が、車をガタガタと揺らし続ける。海岸線からは、強い風が吹きつけてくる。冷たい海風は加速と相まって、肌が凍りそうな吹雪となり、神通を苛んでいる。
眼さえ痛くなりそうな激痛を堪え、神通は真正面を見据えた。
ぼんやりとした視界に、赤い光が灯り始める。その光は生き物のようにうねり、叫びを上げながら、徐々に大きさを増していく。生物のように蠢く炎だ。
炎は、単冠湾泊地を喰らい尽くそうとしていた。
対して神通の中にも、炎が灯り始めていた。訓練の最後に装備した以来、ずっとつけていなかった艤装が、熱を持つ。内部の動力部に火が灯り、エネルギーが全身を巡る。この炎は、私を喰らおうとしているのか。
神通とシエルを乗せたジープは、明石の乱暴な運転に引き摺られ、そのまま勢いを殺すことなく単冠湾泊地へと突っ込んで行った。閉じられたゲートは破壊され、衝撃でジープから投げ飛ばされる。このまま地面に激突か、と思った時、シエルが神通を抱きかかえた。
「ぼやぼやするな」
シエルは神通を抱えたまま、地面を何度も転がった。衝撃が分散され、二人は無事に単冠湾に辿り着く。しかし肝心の泊地が、煌々と燃えている。早く深海凄艦を迎撃しなければならない。
「無事ですか二人とも」
「はい、あの、私はどうすれば」
防衛戦力がどうなっているか分からない神通は、自分がどうすればいいのか分からない。指示を出す人が必要だった。
「艤装は問題なく動いているな?」
「はい、問題ありません」
「なら泊地正面に展開している深海凄艦と交戦しろ、数はそこまで多くない。大体が陸地に侵入しているからな」
「そこまで攻め入られているのか」
シエルの言葉に、川路が頷く。この泊地はどうなっているのだ。その疑問は後回しにする他ない。
「内部が片付いたら、すぐ増援を向かわせる。それまで時間を稼げればそれでいい」
「分かりました」
早く実践に出て、英雄らしい実力を身に付けたいと考えていた。だが初めての実戦がこんなに早くやって来るとは。港に向かって走りながら、神通は何度も深呼吸を重ねる。大丈夫だ、実戦に近い訓練は何度も重ねている。何時も通りやればいい
「やるしか、ありませんね……!」
震える足を、その一言で無理矢理封じ込めた。やらなければ、単冠湾泊地が壊滅する。
「神通、行きます!」
謎のレ級と交戦した時にあった霧は晴れていたが、吹雪のせいで昼と夜の区別は曖昧だ。視界不良の海に向かって、神通は飛び込んだ。装備した艤装は問題無く稼働しており、艦娘らしく二本の足で海面に立つ。
航行速度、出力ともに問題無し。提督とのリンクはちゃんと繋がっている。
顔を上げた先には、深海凄艦の艦隊が迫っていた。
軽巡が二隻に、護衛の駆逐艦が二隻。上陸部隊にしては少ない。川路の言った通り、大半は上陸済みという訳だ。
これ以上の上陸を防ぐため、主砲を数発叩き込む。神通の存在に気づいた敵艦隊が、動きを一瞬止める。思考する暇を与えてはいけない。即座に雷撃を発射し、上陸を防ぐ。一時的に後退した深海凄艦は、標的を神通へと切り替えた。
ともかく時間が稼げればいい、無理に倒す必要はない。だからできる限り、相手の主砲が届くギリギリまで距離を取る。その分発射から着弾まで時間がかかり、回避がしやすくなる。後は足を止めなければいい。
予想通り、四隻分の砲撃が神通を襲い始めた。
だが十分な距離を取っているおかげで、直撃弾は皆無。爆発した弾丸の破片が、少し刺さる程度。その間にも再装填を済ませ、更に雷撃を撃ち込む。
艦のサイズに関係なく、主砲と同じレベルの火力を発揮できるのが魚雷だ。戦艦だろうと空母だろうと、高確率で致命打を負う。一度発射されたなら、回避するしかない。深海凄艦の陣形は更に崩れた。
行けるかもしれない、そう神通は感じる。
そうしている間に、吹雪が収まっていく。視界が開け、敵艦隊の姿が明確に見えてくる。そしてしっかりと捉えた艦隊からは、駆逐艦が一隻消えていた。
沈めたのか? 何時の間に?
だが爆発音はしていない、嫌な予感に駆られて神通は周囲を見渡す。右を見て、そのまま背後を確認し――駆逐ロ級を発見した。
危なかった、発見できなかったら背後から雷撃を喰らっていた。胸を撫で下ろしかけて、神通は気を引き締める。挟み撃ちの形になるのは不味い、早く沈めるために、再度主砲を構える。
だが、その気の緩みは確かな隙となったのだ。
「嘘――」
神通の背中で、巨大な爆発が起きた。
強過ぎる衝撃に、悲鳴さえ出ない。背中から一気に押されて、肺の空気が全部出されてしまった。息ができず、海面を転がりながら神通は喘ぐ。
言うまでもなく、深海凄艦の主砲が直撃したのだ。背後に回り込んだロ級に気を取られた一瞬、足を止めてしまったのだ。足を止めた瞬間が、水雷戦隊の最後。そんなことは分かり切っていたのに。痛みで涙が出そうになる。
動けない神通に向かって、深海凄艦が砲撃を遠距離から当てていく。一発ごとに着弾地点が近くなってくる。確実に仕留めるつもりだ。一発ごとに、心臓の音が大きくなる。そして心音が、完全に耳を聾した瞬間――深海凄艦が爆発した。
唖然とする神通の耳に、誰かの声が聞こえる。
心音で麻痺した聴力が戻っていくにつれ、ノイズのような雑音が取れていく。聞こえたのは紛れもなく人の、艦娘の声だった。
「――本当の戦闘って奴を教えてやるよ!」
突然の横槍に混乱した軽巡が、真っ二つに切り裂かれる。左右に開かれた軽巡から、漆黒のマントを翻す軽巡が現れた。その片手には、まさに海賊が持っていそうなサーベルが握られていた。
もう一隻の軽巡ト級は、攻撃直後の隙を突き、海賊の背中から砲撃を浴びせようとする。しかし後ろに眼でもついているように、海賊は軽やかに攻撃を躱す。個体の意志が希薄なイロハ級は、それでも動揺せず、再装填しながら距離を取る。
「にゃあ」
だが、北方迷彩を装備した軽巡が、突如現れた。
彼女が機銃をばら撒くと、それは装填しようとしていた砲弾に当たり誘爆、ト級の両手は消し飛び、そのショックであえなく轟沈した。
残されたロ級二隻が逃げようとする、一時撤退し、情報を持ち帰るつもりか。だが増援の二人は、それを認めない。
「重雷装巡洋艦の力、見せてやる」
ばら撒かれた魚雷の量は、一言で言って『異常』だった。海面が魚雷で埋まったのではと誤認する程の、滅茶苦茶な雷撃。一度発射されれば躱せる筈もなく、ロ級は一瞬で水底へと消えた。
瞬く間に始末された仲間を見て、神通の背後にいたロ級が加速した。しかし逃走ではなく、動けない神通に向けて突撃したのだ。
「あのロ級、特攻する気か!?」
海賊のような軽巡が叫んで、漸くロ級の意図を理解した。逃げることも勝つこともできないから、一隻でも多く道連れにするつもりなのだ。駆逐艦といえども、加速が乗った状態で激突すれば、お互いただでは済まない。
逃げようとするが、間に合わない。増援の二人も妨害の砲撃を撃ちこんでくれるが、何発当たって体が燃えても、ロ級は止まらない。意志がないからこそ、恐怖もない。だがある意味でそれは、冷徹な意志でもある。
だが、増援はもう一人いた。
「させないよ!」
特攻するロ級の後部に、砲撃と魚雷が同時に着弾した。移動に用いるタービンが壊れ、ロ級はその場から全く動けなくなる。断末魔か、怨念の絶叫か。それを上げる暇さえなく、増援三隻の一隻砲撃でロ級は消え去った。
「大丈夫、神通ちゃん?」
燃え盛る炎をバックに、最後の増援が手を伸ばす。
焼けつくような赤に、汚れ一つ無い白。それを組み合わせた彼女の衣装は炎に照らされ、輝いていた。
そして、神通は彼女を知っていた。
「那珂?」
「そう、艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ!」
川内型軽巡洋艦三番艦、つまり神通の妹。彼女は『那珂』だ。しかし人の姿で合うのは始めてだ。それでも妹だと分かるのは、かつての記憶か、近い遺伝子を持つからなのか。
「……神通ちゃん!? ちょっとしっかり!?」
ともあれ助かった、そして此処には妹がいる。
その安堵と、極度の緊張からの解放は、神通を夢へと誘うには十分過ぎたのだった。
*
ここは、まだ夢の続きだろうか。
全身を支配する疲れと、温かい湯船が、そんな錯覚を与える。艦娘を修理する入渠用ドッグの中で、神通は眼を覚ました。
「あ、おっはよー」
「……おはようございます」
何とか苦労して首を上に動かすと、那珂がこちらを覗き込んでいた。神通は湯船の中で、那珂に抱きかかえられていたのだ。途端に恥ずかしくなり、もぞもぞと体を動かそうとする。
「駄目だよ神通ちゃん、この状態で寝たら、本当に沈んじゃうよ」
しかしそんな心配は無用だった。全身に力がろくに入らず、振り解くこともできなかったからだ。
「そうみたいですね」
「そういうこと、此処では那珂ちゃんが先輩なんだから、黙って言うことを聞くこと」
「
「今は後方の大湊にいったん下がってるの」
どうせなら姉の川内もいてくれればと思ったが、それは我儘か。そう思って神通は、自覚している以上に疲弊していることに気づく。肉体的にではなく、精神的に。
いきなり死んだ運転手に、首が折れても動くレ級。燃える泊地に死にかけた初陣。怒涛のドミノ倒しに感覚がマヒしていたが、冷静になっていくにつれ、恐怖心が蘇っていく。体が小刻みに振れているのを、必死で抑え込む。
「恐かった?」
心を見透かして、那珂が呟いた。
「そりゃ神通ちゃんの妹だし。那珂ちゃんだって、初陣は怖かったもん」
遺伝子が似れば、発想は感性も似てくる。似た肉体は同じ状況に同じリアクションを示すものだ。ハッキリ言って怖かったと漏らして泣きつきたいが、姉としてのプライドがそれを許さなかった。
「私を助けてくれた方々は、確か……」
「多摩ちゃんと木曽ちゃんだね」
「球磨型の次女と末っ子ですね、ですが……あんな姿でしたか?」
「あれは『改二改装』後の姿、那珂ちゃんも『改二』だよ」
改二、とは一定練度を越えた艦にのみ許可される特殊な改装のことだ。その姿は純粋なスペックアップから、まるで別の特性を得るまで、多岐にわたる。一例を上げると木曽改二は、本来の史実では予定されただけで中止となった、重雷装巡洋艦へと姿を変えている。
「凄いですね……この泊地の皆さんは」
「あー……まあ……凄くならざるを得なかったというか……ね?」
しかし、彼女の歯切れはとんでもなく悪く、瞳は上下左右に揺れていた。
「どういうことですか」
「……この泊地にはあと、潜水艦が一隻いるの」
「はい」
「それが全戦力」
神通は思わず、両手で数を数える。
私を含めて軽巡が四隻、潜水艦一隻。工作艦明石は戦力外なので除外。つまり軽巡四隻が、実質的な全戦力だ。
北方の最前線を護るのが、軽巡四隻?
「実はこの泊地……
シエルの言葉が蘇る。『英雄にはなれない、特に単冠湾泊地では』。その理由とこの戦力は、同じ理由に基づいているのか。
入渠を終えた神通は、そのまま提督がいる執務室へと案内された。
執務室に向かう途中で見えた泊地は、あちこちがボロボロに崩れ落ちていた。それだけ昨日の襲撃が激しかったのだ。
なら、それを追い返した三隻はどれだけ強いのか、改めて痛感する。
幸いかどうか分からないが、執務室は無事だった。中から人が慌ただしく動き回る音が聞こえる。神通は息を吸い、少し緊張しながら扉を叩く。
「神通です」
「ん、ついたか。入れ」
扉を開けると、物が散在した空間が広がっていた。外見上は無事だが、振動で資料が棚から落ちたのだろう。その中央で、作業を進める青年がこちらを見つめていた。
「川内型軽巡洋艦二番艦『神通』、着任しました」
「こんな状況だが、着任おめでとう。単冠湾泊地は君を歓迎する。私はここの提督の富村だ、よろしく頼むよ」
そう言って富村は手を伸ばす。神通も抵抗せず彼の手を取り、握手を交わす。骨と筋肉でできた、男性の手だ。
「あの……それで……」
「この泊地がどうしてこんな弱小戦力なのか、か?」
だいぶ疲れた目で、富村提督は捲し立てる。聞いていい内容なのか戸惑っていたが、あちらから話してくれるなら問題ないだろう。
「同じ説明を委託憲兵のシエルにもしたからね、何となく予想できた」
「シエル……彼女は外国人なのですか? 日本人には見えませんが」
青色の瞳に光るような銀髪は、どう見ても日本人の特徴ではない。
しかし顔つきは何処か日本人らしくもある。東南アジア系の遺伝子でも入っているのかもしれない。
「彼女はアメリカ人とのハーフらしいが、国籍は間違いなく日本だ。まああの見た目だからこそ、こんな辺境に飛ばされたからかもしれないが。メカニックの川路も同じハーフだ……いや、話がそれた」
日本人の中であの見た目は確かに浮く。
もっとも彼女がそれを気にする正確には思えない。トラックで見た限り、泊地に飛ばされたことも気にしてなさそうだった。
「さて、まず『発端』から話そう。そもそもこの泊地はまだ、解体から再編成された直後なのだ」
「何か……あったんですか」
「この泊地は、ブラック鎮守府だった」
ブラック鎮守府とは、俗称である。
正確には1995年に国連で採択された『
過酷過ぎる戦線維持のため仕方なく、個人的利益のため。理由は様々だが、何れも艦娘を非人道的に扱っていることは変わらない。艦娘に絡む法律の中でも、ブラック鎮守府の罪状は特に重い。
深海凄艦に押され、国家領土さえ侵されていた戦争初期なら、多少見逃されたことも多くあったらしい。しかし戦線が落ち着いている現代では許されない。海域攻略目的のブラック運営も、長期的にはマイナスの結果になることも分かっている。
「だが、前任はそれをやらかしたんだ」
折しもその頃は、レイテ沖の攻略戦が行われていた。軍も政府も、民衆の眼もフィリピンに向いていたのだ。前任はその隙を突き、私欲のままやりたい放題していたらしい。しかしレイテを奪還し、続けて『第六戦隊の奇跡』によりソロモン諸島まで取り戻した時、その悪口は露見する。
南方が落ち着いて、北方の戦線を押し上げようと軍部が現場を調査した時、ブラック運営が発覚。それはマスコミに嗅ぎつけられ、民衆どころか世界中に報道されてしまったのだ。よりにもよって、世界有数の艦娘大国と名を成す日本が。
「どの国でも、艦娘は大事にされる。深海凄艦に抵抗できる唯一の戦力だからね。だからこそ日本は、激しい非難に晒された。大本営はその後始末に一杯一杯で、北方の戦線を押し上げるどころじゃなくなった。そして単冠湾泊地は解体された」
「それで、再編成されたんですよね」
「だけどそれもまた、問題だった。
一度ブラック鎮守府になった時点で、単冠湾泊地はそのレッテルを張られている。その後始末も済んでいない中で、前のような戦力は集められない」
「そんなに難しいことなんですか」
「ブラック化した原因の一つは、北方の攻略を急いだのが原因だ。なのにまた過度な戦力を補充したら、大衆は同じことを繰り返していると感じるだろう。海域攻略よりも、今は艦娘の人権をアピールすべき時期なんだ。だが、北方の防衛拠点であるこの泊地を放棄することもできない」
「情勢が安定するまでの
「その通りだ。大衆や世間の目を刺激しない程度に、かつ攻め入られない程度に。だから少数でそれなりの戦力を発揮できる、軽巡ばかりが配属された。少数精鋭での防衛に耐えるため、改二艦も多い……と言えば聞こえはいいが、実際は轟沈しても問題ないような艦ばかり集められただけだ。タンカー護衛任務に失敗した時の旗艦や、もう艦にガタが来ているロートル。それにまだ、誰とも関わりがない新人」
提督から突き付けられた現実に、神通は無心で絶句していた。
英雄になれるなれないのレベルではない、生き残れるかさえ怪しい戦場に放り込まれるとは。まさか、何の活躍も――誰も護れずに、新米のまま沈むのか?
「とはいえ、私も簡単に使い捨てられるつもりはない。この前線を保ち、全員何とか生き残れるよう、最善を尽くそう」
と、富村提督は断言する。他の艦娘と同じく、捨てられても問題無い人材なのだろう。そんな区別があることに腹が立つ。
「まだ新人だが、君はあの二水戦旗艦だった艦だ。どうか此処の全員が生き残れるよう、力を貸してほしい」
そう言って彼は、部下に向かって頭を下げた。
「はい、勿論です!」
それでも、此処が私の戦場だ。それに彼がどんな過去を持っていようと、全員を護りたいという意志は、この態度で伝わってきた。彼となら、皆を護れるような――そう、私が憧れた英雄になれる気がした。
しかし、此処からもう、陰謀は始まっていたのだ。
〈そうそう使う機会はないと思うけど、これが私の周波数だ。緊急の用があればここに繋いでくれ〉
〈分かりました〉
〈単冠湾泊地を預かっている提督だ、何かここについて聞きたいことがあれば何でも聞いて欲しい〉
〈……ここだけの話ではないのですが、ブラック鎮守府は今どの程度あるのでしょうか〉
〈大本営の発表では、毎年ゼロ件だよ〉
〈では実際は〉
〈限りなく少ないのは確かだけど、存在はしている。けど君が想像するような、片端から使い捨てるやり方はありえない〉
〈何故ですか?〉
〈艦娘の最大保有数は泊地ごとに決められている、だから新たに建造するには大本営の許可がいるんだ。しかも実際に建造できるドッグは、全て大本営が管理している。格鎮守府で勝手に建造はできない〉
〈新たな建造申請が多いと、疑われる?〉
〈そう、艦の運用が壊滅的なのか、もしくは故意にやっているのか。どの道監査が入るのは確定だ〉
〈だから沈ませるのが前提の運営はありえないと〉
〈でも逆に言えば、沈まないギリギリでのブラック運営はあり得る〉
〈……無くならないものなんですね〉
〈それを防ぐために、あえて対立する陸軍主体の憲兵隊を受け入れているんだ。ブラック鎮守府は長期的に見れば害にしかならないからね〉