これはいったいどういうことだ。アーセナルギア――シェル・スネークは首を傾げる。目の前の医療用ベッドに横たわる少女は、どう見ても北方棲姫そのもの。理解できないが、純然たる事実として、目の前に横たわっている。
ベニヤ板や羽毛で無理矢理補強した医務室が、風に吹かれて揺れている。合間を縫う隙間風がスネークたちの間を駆け抜け、色々なものと一緒に、外へと流れだす。熱が消え、肌の感覚が消える。
残された冷気に身を震わせるが、北方棲姫は身動ぎ一つせず、凍ったように眠り続ける。そんな彼女を見下ろして、力んだ肩をほぐすように息をする。白い煙と北方棲姫が重なった。
泊地の海岸線で北方棲姫を発見したスネーク――今は偽名としてシエルを用いている――は、すぐさま彼女を泊地へと担ぎ込んだ。大破一歩手前のダメージを負っていた彼女は、その最中起きることなく、速やかに入渠ドッグへと放り込まれた。
しかし北方棲姫はただの深海凄艦ではない、一つの拠点や飛行場が
「まさか、待つのか? 二週間」
「それはない、非常事態以外では禁じられているけど、バケツを使おう」
バケツとは高速修復剤の原液を意味する俗称である。スネークもソロモン諸島で、加古に使った覚えがある。
「艦娘用の道具が、深海凄艦に効くのか?」
「知っての通り艦娘と深海凄艦では遺伝的共通点は多い。それに入渠ができるんだから、バケツも効くさ」
だが富村提督も不安そうだ。入渠ドッグの安全装置がかかっているから、突然ドッグを破壊して覚醒するなんてことはない。『敵』である深海凄艦を修理することに、抵抗感が抜けないのだ。
艦娘か人間か深海凄艦かも分からない私には関係ない話だが。スネークは心の中で自嘲した。
スネークが身分を偽装し、泊地に潜入したのは訳がある。
ソロモン諸島を脱出したあとスネークは、戦艦棲姫の行方を追った。あの場にいなかった彼女は、白鯨の直衛についていたらしい。しかし空母棲姫の敗北から作戦の失敗を悟り、そのまま姿を晦ませたのだ。
スネークからすれば、それで終わりとはならなかった。
戦艦棲姫には聞きたいことがある、何故奴はS3を知っていたのか。そして何故、アーセナルギアの存在を知っていたのか。
もし仮に、アーセナルギアとS3がこの世界にも存在していたなら、『愛国者達』も存在しているだろう。スネークやG.Wの知る、『規範』としての愛国者達ではないかもしれない。だがそれはどうでもいいことだ。
愛国者達は、スネークを放置しない。
無数のミサイル兵器に、超高度な情報処理能力を持つG.W。既存の兵器技術を凌駕するメタルギア・レイ。その力を手に入れ利用しようとしてくる。
自由を歌うスネークにとって、それは決して許されない。
だから彼女は
そして調査の末、戦艦棲姫が北方へ逃走したことを掴んだのだ。だが、北方は広く、単独で探すにはいささか無謀過ぎる。
そこでスネークは、自分から動かなくても、勝手に情報が入ってくる場所に潜入することにした。その為にPMSCsの社員に身分を偽装し、単冠湾泊地へと潜りこむことに成功――そして遭遇したのが、あの不死身のレ級だった。
だがそれはそれとして、今目の前で修理されている彼女の方が問題だ。何故アリューシャン海域を支配している彼女が、大ダメージを負っていたのか。
「アリューシャン列島、元ダッチハーバーに拠点を置き、北方海域を長年難攻不落の海域にしていた張本人が、どうしてこんな状態に……」
「今毎日のように攻め込んでいる深海棲艦たちは、こいつの艦隊ではなかったのか?」
「他の姫に縄張りを奪われたのかもしれない」
「どの道、聞けば分かるか」
本人が目の前にいるのに、仮定の話ばかり重ねるのはナンセンスだ。ここはリスクを冒してでも、本人から話を聞くべきだ。
それに、もしかしたら同じ姫同士、戦艦棲姫の情報を持っているかもしれない。そうスネークはほくそ笑む。
「提督、バケツの用意ができました」
「ありがとう明石」
「それはどうも、それと護衛として神通さんと那珂さんをつけておきますね。私はいったん、工廠に戻ります」
「言っておくが私もいさせてもらうぞ、委託とはいえ憲兵としての立場がある」
勿論詭弁である。
明石が手馴れた手つきで、修復剤の入ったバケツを機械へセットする。幾つかのロックを解除し、最後にボタンを押すと、出番を待ちわびていた役者のように、機械が吼えた。バケツの修復剤は瞬く間に機械に呑まれ、北方棲姫の傷を癒す。同時に入渠が終わるまでのカウンターが、みるみるゼロに近づいていく。
「修復剤は、やっぱり効くみたいですね」
「あとはこいつの出方しだいか……」
場合によって私も拘束するかもしれない。スネークも神通や那珂に合わせ、警戒心を空気へ溶け込ませていく。そして、入渠のタイマーがゼロを示した。
煙とともにドッグの蓋が空き、北方棲姫が体を上げる。
本当に子供と同程度の身長しかない彼女は、姫の中でも特に幼いように見える。だが警戒を怠ってはいけない。
北方棲姫は首を左右に動かし、何回かスネークたちの顔を覗き込む。次に腕や首を動かし、傷が残っていないか自分で確認する。そこに敵意や、あるいは悪意のような気配は感じられなかった。
「……ココハ?」
「ここは大湊より更に北、単冠湾泊地だ」
「単冠湾、ソウカ、私はそこまで流れていたのか」
入渠ドッグから出ようする北方棲姫だが、身長が足りていないせいか、長時間ダメージを負っていたせいか、少しよろけてしまう。それを見た瞬間、つい神通が手を差し伸べていた。くれぐれも言うが、彼女は深海凄艦だ。
二人とも少しの間、目線を合わせたまま固まってしまう。
しかし北方棲姫は神通の手を取り、彼女の助けを素直に受け入れた。北方棲姫はそのまま神通の手を掴みながら、ドッグから飛び降りる。神通の意図を理解したのだ。深海凄艦にはこんな個体もいるのか。
「あ、あの……痛いところとかはありませんか? 大丈夫でしたか?」
「子供扱いするな、お前より戦歴はよほど長い」
とは言え姫としてもプライドもあるようで、しつこく心配してくる神通を一蹴する。
「私を助けたのはお前か」
「ああ、よければなぜ漂流してたのか聞いてもいいかな?」
「襲われたんだよ、私の縄張りを狙う深海凄艦に。その戦いに負けて、命からがら逃げだしてきた」
そこまでは事前の予想と一致していた、しかし基地クラスの姫級を敗北させるとは、どんな深海凄艦だったのか。
「だが連中はその後もしつこく追撃してきてな、結局追い付かれて――やられたと思ったら、ここに漂流していた」
「お前は姫だろ? いったい誰にやられたんだ?」
忌々しい過去を思い出しているのか、怒りと恨みに満ちた顔をする北方棲姫。彼女の顔は、自由を侵された時の自分の顔に似ている気がした。だが、似ているのはそこだけではない。怒りを抱く相手さえ同じだったのだ。
「あれは、戦艦棲姫だ」
「何だと」
戦艦棲姫も艦娘と同じく、まったく同じ個体が複数存在する。偶然かもしれない。しかしスネークはそう思わなかった。直感的に、奴に抱いた怒りが再燃していたからだ。
「いや、奴一人なら私でも倒せたんだ」
「仲間がいたんですか?」
「ああ、姫らしき個体があと二隻いた、その中の片方が問題だった」
姫は戦艦棲姫を含めて三隻、それでも普通なら勝っていたらしい。北方棲姫は姫の中でも特に強力な陸上型だ。格が違う。それで押し負けたのは、一隻の姫が特殊な個体だったからだ。
「見たことのない、巨大な深海凄艦がいた。そいつのせいで、防衛ラインをあっさり突破されてしまった」
――白鯨だ、間違いない。
あの謎に満ちた新型深海凄艦のことだ。まさか本当に情報を持っているとは。スネークは高笑いしたくなる心を抑えるので必死だった。
しかしその心は、話がいまいち呑み込めていない神通を見た途端、収縮していった。怒りで押し隠している部分が、湧いてきそうになる。だからこいつと一緒にいるのは苦手なのだ。どうしても思い出してしまうのだ、関係ない別個体なのに。
「まさか、『白鯨』かい?」
「やはり人間も掴んでいたか」
「白鯨? まさか、ソロモンの奇跡に出てきたあの新型の深海凄艦?」
「そうだ、その白鯨だ。戦艦棲姫はそいつを、私の陣地に放り込みやがったんだ」
「仲間のところへ新型兵器を送り込むなんて……」
悲しそうな顔をして、神通が顔を俯かせる。北方棲姫はそんな神通を見て、露骨に機嫌を悪くした。
「深海凄艦全員が同盟を結んでいるわけではない、私たちを一つの戦力として括るのはやめてほしいな」
一つの概念で物事を纏めれば、必ずどこかに弊害がでる。かつての植民地時代、大国の都合で引かれた国境が、後々の国土問題、しいては民族紛争に繋がっているのを見れば、明らかなことだ。
「事情は分かった、けどどうして戦艦棲姫は、そこまでして君を追い詰める?」
白鯨は戦艦棲姫にとって、極めて重要な兵器だ。名前こそ分かったものの、具体的にどんな兵器なのかは謎に包まれている。それを投入したからには、それなりの理由がなくてはならない。
「馬鹿なことを、お前たちだって分かっているだろ?」
「……何のことですか?」
「そうか、やはり人間は信用ならない」
神通の不思議そうな返答を聞いた途端、友好的だった態度が変わった。北方棲姫は不信感に溢れた眼で、富村を睨み付ける。提督は一瞬だが歯を食い縛り、自分の失策を呪っているようだった。
「あの、信用ならないとは?」
「簡単なことだ。こいつは――いや、日本政府は、私が抱えている秘密を知っているのに、お前たちには教えていないんだよ。そうだろう提督?」
北方棲姫がそう振ると、富村は帽子を深く被り、目線を隠す。その態度に姫は顔を振りながら、呆れていた。
「秘密とはなんだ、それは白鯨を使うほどに価値のあることなのか」
「ある、扱いを間違えれば世界が終わりかねないほどにな」
「世界が終わる?」
彼女の話を、神通は信じられないようだった。突然世界が終わるなどと言われて、現実感が湧いてこないのだ。しかし北方棲姫は、こんな時に嘘を言う性格ではないだろう。だから話は本当だと、スネークは考えていた。
「そう、この戦いに巻き込まれたなら、知らなくてはならない」
「教えてくれるのか?」
「アレは、その危険性を知らない存在が関わってはいけないのだ、
――
「また襲撃!?」
「おかしいな、いつもならまだ、少しは間が空くのに」
普通は二日に一回襲撃がある方がおかしいのだが。慣れきってしまったのか、冷静に状況を分析する那珂には悲壮感が漂っていた。それを破るように、提督の持つ通信機から、木曽の怒声がとどろいた。
〈提督まずいぞ! 連中いつのまにか、基地の内部に入り込んでやがる!〉
「何だと!? どうして接近が分からなかった!?」
〈俺が聞きてえよ、とにかく俺は海上の敵で手が回らない、他の奴で基地内部の敵を排除してくれ!〉
と叫びきって、爆音と同時に無線が途切れた。地鳴りの中、異様な静寂が空間を支配してく。沈黙を破ったのは、北方棲姫だった。
「私だ」
「何?」
「奴ら、私を狙ってきたな……」
「この襲撃は、お前を標的にしていると?」
スネークが問うと、北方棲姫は申し訳なさそうに頷く。この拠点を巻き込んだことに、罪悪感でも感じているのか。いや、どちらでも構わない。スネークはP90を構え、入渠室の外側へと歩きだす。
「シエル? 何をする気ですか?」
「決まっている、敵の排除だ」
「貴女は人間でしょう!?」
「室内戦なら問題ない、私がレ級を始末したのを見た筈だ」
首が折れたのに生きていたが、そこはこの際置いておく。そしてこれ以上の問答は意味を成さない。白鯨、槍、戦艦棲姫。その謎を持つ北方棲姫を、また連れ去られるわけにはいかないのだ。
「お前たちは北方棲姫を護っていろ」
神通の悲鳴を背後に、スネークは扉をけ破った。
しかし、入渠ドッグの外は既に『異常』に支配されていた。
泊地の建物はまだまばらにしか修復されておらず、建物には空気の流れる隙間や穴が多く空いている。だとしても、
〈G.W、見えているな?〉
〈ああ、電波は良好。偵察衛星からでも泊地の様子は観測している〉
今のところG.Wと、メイン艤装は泊地近海の洞窟に隠している。勿論水中だ、そうそう簡単には見つからない。
〈君の見ているとおりだ、泊地だけを覆いつくすように、高濃度の霧が発生している〉
どうやら気のせいではないらしい。
泊地全体を覆う異常な霧は、隙間や穴を通し、建物内部まで広がっていたのだ。視界はほぼゼロ、これも深海凄艦が発生させている現象なのか。
〈ソリトン・レーダーでもマッピングは済ませてある、レーダーを頼りに、侵入した敵艦隊を排除するんだ〉
網膜に投射された映像には、泊地内の建造物、内部構造が立体的に映し出されていた。これで敵の位置も分かれば最高なのだが、文句は言えまい。P90のグリップに軽く指をかけ、スネークは入口へと歩きだす。
しかし、このままでは敵は発見できない。霧をわざわざ発生させたくらいだ、敵は何らかの索敵手段を持っている。陸上で動ける艦とただの人間。先手を打たれれば死ぬ。
だからスネークはゆっくりと息を吐き出し、同じく息をゆっくりと吸い込む。場の空気を自分と入れ替えていき、この空間に自分を同化させていく。それはスニーキング・モードに変性するためのプロセスだった。
あれから一ヶ月、スネークはスニーキング・モードを完璧にするための訓練を毎日行っていた。それは艤装がない時、敵と渡り合える数少ない手段だからでもある。しかしそれ以上に燻っていたのは、後悔の思いだった。
アーセナルは、いまだに神通の轟沈を引きずっていた。生活に支障をきたす訳ではないが、取り返しの付かないこととして、忘れずにいた。その原因である未熟なスニーキング技術を完璧にすることは、ある種の償いでもあった。
周囲の環境と一体化したスネークは、空気の異様な揺れに気づく。生物の動いている証拠だ、敵が近くにいる。足音を立てることなく、彼女は柱の影へと隠れた。耳を研ぎ澄ますと、本当に僅かだが足音が聞こえてくる。
全く見えないが、敵はこちらへ近づいている。柱の真横を通りがかった瞬間、スネークはP90を全力で振り下ろした。深海凄艦といえども、生身の部位は脆い。首筋に攻撃を受けた深海凄艦は、スネークを睨み付けながら、白目を剥き倒れた。
倒れたのは、ただの重巡ネ級だった。こいつ一人である筈がない、スネークは再び歩きはじめる。肌にはまだ、突き刺すような気配が数個残っている――だがその探知網をくぐり抜け、スネークの頬に砲塔を突き立てた者がいた。
「にゃあ」
「……何をしている?」
「同じことだにゃあ」
つまり侵入した敵の排除か。ともかく敵でなかったことに、スネークは胸を撫で下ろす。しかしスニーキング・モードでも気づけなかったとは。まだまだ未熟という訳か。スネークの気持ちなど知らず、多摩が砲塔をくるくると回していた。
「今始末した奴で、二隻。あと一隻で終わりにゃあ」
「そうか、ならお前は木曽と合流して海上の敵を撃て。海の上で戦えるのは艦娘だけだ」
「にゃあ」
『にゃあ』?
謎のアイデンティティを主張した多摩は、また主砲を指先で回しながら、霧の中へと消えた。
気配をスニーキング・モードに戻し、再度歩きはじめる。途中で、多摩にやられたであろう深海凄艦を見つけた。遺体が消えていないのだから、気絶しているだけだ。だが手に持っているものが気になった。
〈サーマル・ゴーグルだな〉
〈見たところかなり最新のヤツだ、暗視ゴーグルの機能も兼ねている〉
〈スナイパーライフルも持っているな、折角だ、貰っておけ〉
兵器の現地調達は特殊部隊の基本だと、遺伝子が訴えている。深海の力に汚染されたライフルは、狙う場所を間違えなければ深海凄艦相手にも有効打を叩き込める。艤装の使い勝手が悪すぎるスネークには、ありがたい武装だ。
〈だが、何故ここまでハイテクな兵装を、深海凄艦が持っている?〉
陸上での戦闘経験のある深海凄艦がいるのは、以前の戦いで学んだ。だが多くは深海凄艦の持つ砲戦火力や不死性に頼ったもの。普通の手持ち武器を持つ深海凄艦は、見たことがない。しかも相当な最新技術を注ぎ込んでいる。通常兵器が効かない彼女等には、必要ないはずなのに。
〈分からん〉
〈だろうな〉
〈分かるのは、サーマル・ゴーグルを持っているということは、霧が起きるのを知っていたという事実だけだ〉
立ち込める霧が、途端に生々しい感触に変わる。
まるで敵の胃袋にいるような気分を押し殺し、スネークは進む。手から伝わるライフルの冷たさだけが、心地よかった。
〈これが私の無線機の周波数か〉
〈ああ、念のために持っていてくれ〉
〈お前たちを信用してはいない〉
〈構わない、お互いの利益のためだけ、それで今は十分だ〉
〈そうか、私は長いこと深海凄艦としてやってきた。私達について聞きたいことは聞いてくれ〉
〈そうだな、では陸上型深海凄艦とは、普通の個体とどう違う?〉
〈深海凄艦は文字通り『艦』だ、だが陸上型は、一つの基地そのものと言える〉
〈お前の場合は、ダッチハーバーの化身と言われていたな〉
〈そうだ、基地故に資材さえあれば無尽蔵に武器兵器を補充でき、基地全域か――本体である私が死なない限り倒し切ることはできない。火力も無論、戦艦とは比較にならない〉
〈代償に艦ではないから、海に浮かぶことはできないと〉
〈まあダッチハーバーの化身とはいうが、別にあそこだけが私の領土ではない。時間をかけ浸食すれば、どこでも私の基地になる〉
〈……ならこの単冠湾泊地も乗っ取れるのか?〉
〈いや無理だ、深海凄艦の基地とは逆に、鎮守府などは艦娘の力が行き渡っている。もし仮に浸食するなら、基地にいる艦娘をある程度までhらさないと駄目だ。そして今それをやるメリットはない〉
〈下準備がなければ、オセロをひっくり返せはしない訳か〉
〈他にはあれだ、土地の浸食ついでに、人間の通常兵器を侵食することもできるぞ〉
〈……では、あそこの浸食された雷電は……?〉
〈どうかしたか?〉
〈いや何でもない、侵入者の撃滅に戻る〉