もし、その命を賭けて、誰かを救えたのなら。
例えそれが、残された人の気持ちも考えない自己満足だとしても、『誇り』になるだろう。残してきた彼女たちに申し訳ないと思っても、行動を後悔することはないはずだ。
だが、もしも、逆のことをしていたなら。
守るべき彼女を、あろうことか、自分自身の手で沈めてしまったのなら。それは何なのだろう。汚点と呼ぶべきか、罪と捉えるべきか。
分かることはただ一つ、決して繰り返していけないことだけ。
二度としてはいけない、その命をもって仲間を守り続けなければならない。そう信じて戦いたかった。
探照灯の光により、眼は潰された。だが正面に軽巡棲姫はいる、このまま突っ込めばいい。そう思った直後、爆発が神通を襲った。距離を誤って、正面から激突したのだ。だが軽巡棲姫もただではすむまい。
「――やった」
「エエ、ヤッタワネ」
しかし軽巡棲姫の声が聞こえる。
視界がゆっくりと戻っていく、目の前には軽巡棲姫が五体満足に立っていた。手ごたえはあったのに、なぜ。
「可哀想……憧レタ旗艦ニ、沈メラレテ」
目をこする手が、血にまみれているのを見て、異常に気づく。この血は誰だ、私ではない、軽巡棲姫でもない。
視界の端に、妙なものが映った。
「仲間ヲ沈メタ気分ハ……イカガカシラ……?」
今、何が起きたかは分かる。
軽巡棲姫に攻撃が当たる前に、敵の駆逐艦が割り込んできたのだ。
そっちの方に激突し、突撃は失敗した。だが、それがなぜ仲間を沈めたことになる。
「何のことですか」
「貴女モ……嘘バッカリ」
「嘘?」
「ワカッテルデショ、意味ハ……手、震エテイルワヨ」
両手が、痛いぐらいに握られていた。
言われて気づいた、いや、気づかないようにしていたのだ。私はとっくに気づいていた、深海凄艦を沈めることが、どういう意味なのか。
「……艦娘ハ深海凄艦ニ、深海凄艦ハ、艦娘ニ……貴女ガ沈メタノハ、誰?」
体が、無様に震えていた。
「モシカシタラ艦娘ダッタノカモネ……」
「貴女が襲ってくるからでしょう!?」
「沈メタノハ貴女……引キ金ヲ引イタノハ貴女……真正面カラ、敷キ潰シタノハ……貴女」
一言口が動く度に、体が震える。
胃の底から吹き出すような怒りに、身を任せたい。だがそうしようにも、体が言うことを聞いてくれない、衝突のダメージが大きすぎる。
――それだけだろうか。
不意に、自問する声が聞こえた。動けないのは、本当にそれだけなのか? と、自分自身の――もしくは軽巡棲姫の声が、語り掛けてくる。
「デモショウガナイワ……ソレガ私達……」
自問する声なのか、軽巡棲姫の声なのか判別がつかない。
「仲間ノ為ニ仲間ヲ沈メル……私達ハ、延々ト仲間殺シヲ繰リ返シ続ケル存在……」
「黙れ……」
「認メタクナイワヨネ……ダッテ……」
軽巡棲姫の頬が、哀れみを込めて微笑んだ。
「仲間ヲ沈メルノハ、トテモ悲シイコトダカラ」
「黙れと言ったんだ、私はっ!」
理性が飛んだような気がした。
痛みが消え、軽巡棲姫に飛びかかることができた、が、傷まみれの体では碌に力も出せない。あっけなく回避され、むしろ拘束されてしまう。なりふり構わず、怒りのまま叫び続ける。それしかできない。
「お前が、お前がそれを言うな!」
「貴女コソ、言エル立場ジャナイワ」
「お前と同じにするな、仲間だった青葉さんやアーセナルを襲ったお前が、敵に堕ちた、『神通』の面汚しが!」
「貴女ハ……違ウノ?」
反論しようとした、だが言葉は出なかった。
悔しさに顔を歪める神通を見て、軽巡棲姫が更に笑う。その様子が楽しく、かつ哀れで仕方がないらしい。
「ダカラ……私達ニソウサセル国家ハ……全部壊ス。私ハソノ為ニ、姫様ニ味方スル。『核』モ『白鯨』モ……」
よくよく考えれば、何故深海凄艦は敵なのか。人を襲うから、人を護る国が敵と認める。沈めろと教えてくる。でもあれは艦娘かもしれない、じゃあ国がなければ殺さなくて――私は何を考えている!?
「ソレニ、皆沈ンデ深海凄艦ニナレバ……殺サナクテ済ム」
「そんな理由で仲間殺しが通るか!」
「……イツマデ遊ンデイルノ、軽巡棲姫」
更なる絶望が神通を襲う、それは彼女の協力者である。戦艦棲姫だった。
その時、地鳴りのような音が聞こえた。
海底から、凄まじい質量の物質が浮上している音だ。そんな音を出せる物は、アーセナルぐらいしかない。
「――神通!? 逃げきっていなかったのか!?」
「アラ、マダ逃ゲテタノ」
「貴様、戦艦棲姫か」
戦艦棲姫に気づいたスネークだが、すぐに目線を逸らした。彼女は異形のレ級相手に時間を稼いでいた、そんな彼女が艤装を装備して此処にいる。敵を沈めたことの証拠だ、そう神通は思った。
しかし水柱が、次々と立ち昇る。
それは紛れもなく、スネークが相対したレ級の軍勢だった。四隻とも健在だ、だが微妙に姿が変わっている気がする。
「ス、スネーク、あれは……!?」
目の前にいたのは、最早直視さえ戸惑う化け物だった。
「見ての通りだ、埒があかないから、ミサイルを直撃させてやった」
その大火力に耐え切れず、レ級は爆散した。
だが、爆散した
「じゃあ何で、生きているんですか!?」
それどころか、半身が消し飛んでいる。人の形状は保っていない、なのに、動いている。下半身と尻尾だけで動いている。
別のレ級は逆に、下半身が丸ごと消し飛んでいる。しかし両手で這いずってきていた。全身にやけどを負っても、向こうの景色が見えるほど穴塗れになっても、また動いている。
生命を意味する遺伝子に、真っ向から唾を吐く正真の化け物だ。
いくら敵でも酷過ぎる、まともな神経をしていたら、こんなのは建造できない。それで理解した――思い込んだ、が正解かもしれないが――こいつらはもう、狂っている。
「化け物どもめ」
「静かにしてなさい、すぐに貴女も同じにするよう頼んであげるから」
戦艦棲姫が、ゆっくりとスネークの元に歩き出す。
この至近距離でレ級は健在、状況は最悪だ。助けたいが、情けないことに軽巡棲姫に拘束されて動けない。
「サアテ、アーセナル、今度コソ掴マエテ上ゲル」
「掴まえて、深海凄艦にでもする気か?」
「イイエ、戻ルダケヨ。後デ神通モ那珂モ、皆仲間ニシテアゲルワ!」
どうなる、彼女は強いが、あの異形と同時に戦って勝てるのか。
信じたいが信じ切れない、不安と恐怖が胸の奥から溢れでて、助けを求める絶叫が、喉を突き破る。
はずだった。
風が、駆け抜けた。
音が聞こえなくなったのではない、音が切り取られたような感覚だった。
濃霧も、空気も、波も。生き物が発する感情、動き。息遣いどころか、心音の音さえ、奪い取られている。この世界の全てが、その一瞬で停止していた。
戦艦棲姫の自律艤装、その剛腕に一本の線が入る。ずるり、そして、ばしゃん。本体の右手ごと、腕が落ちた。
「腕ガアアアア!?」
鏡のような切断面に、神通は見とれていた。
戦艦棲姫は絶叫のまま、主砲と副砲を四方八方に乱射する。その内一発が、何もない虚空に直撃した。
「ソコカッ!」
発射した主砲に、また一本の線が入り、切断された。同時に戦艦棲姫の片角も切り落とされた。
何もなかった空間が捻じれ、人型の歪みが現れる。人型のそれは頭部の一つ目を光らせながら、ゆっくりと歩いていた。
筋繊維に沿うように張り巡らされた、ゴムのような肌。無機質なヘルメットに輝く、赤い一つ目。片手に持つ、飾りのないシンプルな白鞘。得体の知れないそれは、まるで忍者を連想させた。
「逃ゲルワヨ、軽巡棲姫!」
「セメテコイツダケデモ――」
軽巡棲姫が主砲を、神通の頭部に突き付ける。
瞬間、忍者から殺気が飛んできた。体がひしゃげたと錯覚した。軽巡棲姫はそれに怯んだせいで、足元の雷撃を見逃した。
「コレハ……!」
完全な直撃、軽巡棲姫は一撃で大破に陥る。神通はその隙に抜け出し、砲撃を叩き込む。それは躱されたが、これで拘束は解かれた。
「ゴーヤの魚雷は、おりこうさんでち」
最高のタイミングで、増援が来てくれた。本来なら喜ぶところだが、あいにく目の前の忍者に、神通の意識は全て持ってかれていた。その隙を突かれ、軽巡棲姫たちは逃走を始めていた。
「あいつら逃げるでち!」
しかし目の前には異形のレ級がいる。
追撃は不可能、しかしレ級を沈めない限り、神通たちは撤退できない。その時忍者が、怪物の前に踊り出た。
「こいつらは
忍者が始めて、声を発した。男とも女とも取れない、調整された声だ。
「見ておけ」
刀が、異形のレ級――
四隻全てが動きを止めるまで、そう時間はかからなかった。
「お前は、いったい」
「私は、『愛国者達』を殺す者。故にお前も殺す――楽しみだ」
忍者が、姿を消した。
現れた時とは違い、その場から一瞬で、霧のように消えていった。助かったのだろう、多分。晴れていく霧の中で、二人は呆然と立ち尽くしていた。
*
戦艦棲姫と軽巡棲姫から逃れた神通とスネークは、輸送ヘリのなかで、まだ呆然としていた。霧が晴れたので、ヘリが近づくことができた。内部に乗り込んでいた明石の様態は落ち着いている。何はともあれ、任務は成功だ……凄まじく疲れたが。
「何はともあれ、全員無事で良かったよ」
「ええ、特に木曽さんは姿を見ませんでしたから」
木曽に関しては、突入移行一切姿を見なかった。通信している暇もなかったから、安否が一番分からなかったのだ。
「ああ、足止めを喰らっててな……」
「深海凄艦の別働隊ですか」
「……多分」
「多分?」
自信なさげに彼女が呟く、当然神通は疑問に思う。
「悪い、確証がなければ言えないことだ。一応映像は取ってある、それを見てからにしてくれないか」
「分かりました」
余り聞かない方が良いらしい、神通は素直に従う。
伊58は下で警戒を行っている、全員無事だ――というには、彼女は余りに痛ましい。
「どうして敵は、片腕だけ千切ったんでしょうか」
「分かんない、でも、入渠すれば腕は治るから」
「いや、厳しいかもしれない」
希望を叩きのめすように、川路が呟いた。
「腕の切断面から、深海凄艦の細胞が大量に投入されている。今彼女を入渠させたら、この細胞と混じって再生してしまう」
深海凄艦も入渠できるのは、北方棲姫の件で証明済みだ。
「混じったら、何がどうなるんですか」
「分からないな、前例がない。もしかしたら、明石ではなくなるかもしれない」
「まるでテセウスの船だな」
外を眺めていたスネークが、ふと呟いた。
「テセウスの船?」
「アイデンティティの話だ、体の部品を少しづつ取り替えていき、最後に脳味噌まで取り変えたら、それは最初の人間と、同じ人間と言えるのか、という問題だ。勿論脳を変えたからといって、記憶に変化があるわけではない、が……」
「脳まで変えたら、別人なのでは?」
「同じ記憶の脳でもか? 脳はそのままだが、他の部分が機械になったとして、それは同じ人物か?」
自分の心に、違う体。
だが艦娘だって元々と違う体を獲得している、なら肝心なのは心ではないか。神通はそう思う。しかしスネークは、そうでもないという。
「我々艦娘が人と変わらない感性を持っているのは、人の体があるからだ」
「人の体?」
「視覚、聴覚、味覚。それらがあるから同じ景色を視れるし、会話もできる。食事を美味いと思える。心は肉体にも影響される」
艦だった時、乗員の食事を美味しいと思っただろうか。
そう思ったとして、共感までしていたか。そもそも意識自体が曖昧だったあの頃だ、判断がつかない。
「体を作る遺伝子は、ある意味で精神さえ規定している。なら明石はどうだろうか」
体の中に深海凄艦の細胞が入って治らなかったら、左手が失われたままだったら、明石は明石のままでいられるのだろうか。
「どうなっても、明石さんはきっと明石さんですよ。彼女が私たちのことを忘れでもしない限り、私はそう信じたい」
神通にできることは、そう言って自分を信じさせることだけだった。
「そうだな、『自分』とは、相対的なものだからな。お前の言う通りかもしれん」
しかし、肉体が変わって、精神が変わってしまった艦がいる。
軽巡棲姫だ、彼女の心はもう、スネークたちの知る神通ではない。あの心境の変化は、深海凄艦の体が齎した物なのか。
艦娘と深海凄艦。それを構成する遺伝子が、神通を歪めたのか。仲間を喜々として沈める下種に成り果ててしまう。可能性に気づくだけで、心が折れそうになる。嫌だ、沈みたくないと。
*
泊地とキスカ島の中間地点に入ったころ、異常が起きた。
ヘリに積まれた探知システムが、警報音を鳴らし始めたのだ。スネークのレーダーも、同じ反応を捉えている。情報によれば、敵の艦載機が一機だけ接近してきている。
「敵は一機だけなんですか、偵察ではなく?」
「視ないと断定はできない」
それだけなら、敵の襲撃でしかない。
異常なのは、付近に『空母』が見当たらなかったことだ。先行していた伊58の声が、ヘリの無線機から聞こえる。
〈正面だけじゃない、付近を全部探したでち〉
「それでも、空母はいなかったんだね?」
〈速度から考えて、水上戦闘機の類じゃないでち、潜水空母の可能性も低い〉
「だとすれば、基地航空隊の陸上戦闘機だけど、一機はさすがに変だね」
キスカ島近くに、敵の飛行場は確かにある。だが川内の言う通り、一機で襲ってくるのは妙だ。加えて出てくるのが遅すぎる。
そうしている内に、警報機の音が更に激しくなる。接近してきているのだ、神通たちは艤装を展開し、迎撃態勢に入る。
「違う」
スネークは、双眼鏡を見ていた。視線の先に、戦闘機の影が見える。距離の割に、妙に大きい気がする。
「確かに、戦闘機ではある」
更に戦闘機が近づく、神通たちも、それがただの戦闘機ではないと気づきはじめる。
「だが、深海のではない、あれは、まさか!」
凄まじいソニック・ブームを放ちながら、銀色の機体が飛翔する。
深海凄艦のような、生物的な外観ではない。艦娘の使う、零戦のような外観でもない。羽と胴が一体化した、スリムな外見を持つ機体が、火を噴きながら現れる。
「――ハリアー!」
それは、
巨大なハリアーがヘリの真下を突っ切る、巻き起こる風で、ヘリが激しく揺さぶられる。反対側に行ったハリアーに、川内が砲撃を加える。しかし不安定なヘリのせいで狙いがずれてしまった。
「どうしてあんなものが、あれはアメリカの戦闘機じゃないですか!?」
「分からん、だが敵だ」
スネークは冷静に、ヘリに装備された機銃を撃っていた。どこからから奪ったハリアーを、深海凄艦が操縦している可能性もなくはない。
世界初の
「素早く仕留めるぞ、G.W!」
間もなくして海中から、数発のミサイルが現れた。
ミサイルはすでに機体をロックオンしており、正確に追尾している。サイズは小さくとも威力は本物だ、喰らえば確実に爆発する。
しかしハリアーは、装備された機銃でミサイルを全て撃ち落としてしまった。
おもちゃ同然の大きさのミサイルを、あのサイズで、一つ残らず命中させていった。スネークは呆気に取られていた。反撃のミサイルが、ヘリに向かって発射される。
神通はヘリから身を乗り出し、機銃を斉射した。
誘爆し、消滅するミサイル。ハリアーはまたヘリの下部に回り込んだ。木曽と多摩がロープで降下し、下から砲撃を加える。だが川内の時と同じく、すべての攻撃を回避していた。スネークが改めて撃ったミサイルは、また正確に撃ち抜かれた。
間違いない、狙って撃墜している。パイロットが滅茶苦茶な技量の持ち主なのは、よく分かった。というか全速力で飛行しながら迫るミサイルを落とせる時点で、普通ではない。しかし砲撃もミサイルも回避してくるとなると、どうすればいい。
「神通、機銃は頼んだ」
スネークが機銃を押し付けてきて、彼女自身はロープで体をヘリに固定した。そして片隅に置いてあったスナイパーライフルを構えた。狙撃をする気だ、神通はその補佐に徹するべく、機銃を乱射する。
相手も狙撃に気づき、ある程度の距離を保ち続けている。向こうも確実な一撃を撃つつもりだ、そんなものが撃たれれば、この輸送用ヘリでは逃れられない。緊張を断ち切ったのは、ハリアーの後ろの影だった。
「あれは確か、ゴーヤさんの水上戦闘機」
「
二機だけ搭載していた強風が戦闘機を追い立てる。ハリアーが優位だったのは、同じ空で闘える存在がなかったからだ。一変した状況に対処しようと、またヘリに向かって加速する。勝負を決める気だ。
神通はハリアーの動きを制限するために、機銃を撃った。下にいる木曽たちも同じだ。川内だけは反動でヘリを揺らさないよう、万一に備えて待機していた。
スネークのライフルと、ハリアーのミサイルは、同時に撃たれた。
手は震えていたが、寄りかかる川内の温度が、緊張を和らげた。そして撃たれた機銃は、必殺のミサイルを見事粉砕した。
「やった!」
思わず、声を上げていた。
擦れ違いざま見えたコックピットには、小さな穴が広がっていた。スネークの狙撃も成功したのだ。彼女はどんな顔だろうと覗き込む、だがスネークは、未だ緊迫した顔つきで虚空を眺めていた。
「スネーク?」
「目が合った」
背後で、ハリアーが砕ける。速度を殺せず海面に激突したのだ。
ライフル弾は、コンソールを破壊しただけだったらしい。それでも制御不能に変わりはない、脱出もできずに死んだのだろう。
しかし、スネークの様子を見ていると、とてもそうとは思えなかった。
参考資料 戦艦レ級特異個体
北方海域で発見された異常な生命力を持つレ級、余りの不死身ぶりに
以下、アーセナルギアの交戦記録から確認した生存能力である。
・頭部破損、完全破壊でも沈黙セズ。
・内蔵部位破壊でも沈黙セズ。
・全身の骨を破壊したが、内部の筋力及び艤装の駆動のみで活動続行、沈黙セズ。このことから痛覚自体が存在シナイ模様。
・どれほど体を破壊しても出血が確認サレズ、よって出血による沈黙も不可能と予測可能。
・四肢を全て切断したが、尻尾艤装と胴体のみで、蛇のように動き活動続行。
・本体を完全に消滅させたものの、尻尾艤装だけで活動続行。
・バラバラにした部位同士で再結合し、活動再開。
・↑に追記、撃破したにも関わらず、死体の消滅が発生しなかった。出血がないことと関係性の可能性アリ。
以上のことから完全撃破のためには、展開する全てのレ級を跡形もなく破壊する他ないが、現行の艦娘の兵装では不可能である。しかし何らかの撃破方法は存在する模様。