息苦しさは感じない、むしろ、居心地がいい。
やはり、こうして潜っていてこそ潜水艦だと、スネークは思う。光の音さえ深海は許さず、ただ自分の放つソナーだけが、規則的に鳴っている。
体を少し締め付ける水圧も、肌を撫でる冷たい水も。目を閉じればぬるま湯に浸かっているような気がしてくる。スネークの眼を覚ましたのは、もう一人のソナー音だった。
スネークは艤装を背負わずに、伊58に掴まれながら、潜航していた。海中を堪能している場合では無い。真っ暗な深海で、彼女は目の前を見据えていた。
スネークが艤装を持ってこなかった理由は単純に、目立つからだった。アーセナル級の艤装は潜入には壊滅的に向いていない、だから彼女は、伊58に掴まりながら、海中を移動していた。
〈そろそろ警戒ラインに到達する、ゴーヤができるのはここまででち〉
〈十分だ、戻る時まで、油断するなよ〉
〈そっちこそ〉
潜りこむルートは、海からの上陸だ。また、ターゲットはもう一人いる。伊58の提督だ。G.Wの調査、それと協力の名目でフョードロフが提供したデータによれば、彼女の提督はこの鎮守府のどこかに監禁されている可能性が高い。
〈スネーク、提督を頼む〉
本当は、自分で助けたいに違いない。しかし潜入技術がスネークより劣るのを、伊58は十分自覚していた。彼女は極めて冷静な戦士でもあった。そんな彼女の思いに、応えなくてはならない。スネークは離れていく伊58に向けて、人差し指と中指を上げたサインを向けた。勝利のVサインだった。
気分を一瞬で切り替え、スネークは泳ぎ出す。限界まで音を出さず、かつソナーが設置されていないルートを慎重に進む。潜水艦だけあり、泳ぎ方は完璧だった。G.Wの事前調査では、対人用ソナーはそれほど設置されていない。
対潜水
何より艦娘は、滅多なことがなければ国を裏切らない。離れることができない、とも言える。そもそも根底の全てが国に依存している彼女たちは、遺伝子単位で国家に組み込まれている。スネークはふと、共に戦った二人の神通を思い出していた。
目指すべき陸上が見えた。海中からでも、無数の泡が起きている。水上の動きが活発な証拠だ。少しだけ水面から顔を出すと、ちょうど積荷を降ろしているところだった。この騒ぎに乗じよう、とスネークは素早く水から飛び出し、手ごろなコンテナに身を隠す。
〈上手く上陸できたようだな〉
〈ああ、そっちはどうだ〉
〈さすがだ、ステルス迷彩を起動していても、わずかな駆動音に違和感を見つけてくる〉
〈気づかれるなよ、機械に行っても無駄かもしれないが〉
〈人間の直感などより、機械類のレーダーは正確だ。それともオカルトに頼るか〉
〈お前が言えたことか〉
スネークが侵入した場所は、荷卸しを行う場所だった。今日の昼間頃に、観艦式の三日目が控えている。それの資材だ。人目は多いが、しかし準備に気をとられ全員忙しない。真に注意しないといけないのは、明らかに雰囲気の違う艦娘だ。ただの艦娘ではない、恐らく大本営直属の工作員。
だがスネークのように、スニーキングに特化した技術や知恵を持ってはいない。人混みの空気に紛れるのは簡単だ。身を無理に屈めず、むしろ堂々と歩く。人混みへと波長を同化させるのだ。それでいて、工作員の視界には入らずに。
人混みに流されて行ったスネークは、間もなく中央棟の近くに付く。そのタイミングで流れを抜け、素早く繁みへと潜む。今度は自然へと体をチューニングさせる。
視界の端に、妙なものが映った。
人間だが、日本人ではない。アメリカ海軍の兵士だ。隣接する在日米軍の基地から、来たのだろう。だがどうやって? いくら安保理があっても、互いの基地を自由に移動できるのか?
〈G.W、どうなっている?〉
〈どうやら、観艦式の建前で、多くの米兵が呉鎮守府に入り込んでいるようだ。多くは普通の米兵だが、内何人かは、CIAのエージェントのようだ〉
〈アメリカも、開発者を狙っているのか……〉
確かに、この状況下でソ連のエージェントが入る余裕はない。腹は立つが、私を代理人としたクレムリンの判断は間違っていなかった。だが一方的に利用される気は毛頭無い。私は私の役割を果たさせて貰う。
本棟へ米兵が入った瞬間を狙い、スネークはぬるりと滑り込んでいった。
諜報員として使えるかは別として、鎮守府の中には、艦娘がひしめいていた。彼女たちの多くは、これから始まる観艦式の話題で浮足立っている。レクリエーションの数々やデモンストレーションの数々。店員として参加する者も少なくないらしい。その裏でこんな諜報合戦がおきていることを、彼女たちは知らない。だから突破も容易だ。
幸いにも本棟に人はほとんどおらず、十分スニーキング可能な警備だった。しかしそれを踏まえても、人が少ない。これからすることを、知られたくないような――そんな気がする。時間はないかもしれない、スネークはそう思った。
〈スネーク、今警備カメラの映像を調べてみた。見てくれ〉
彼女の網膜に、映像が投射される。複数の憲兵が、誰かを連行していた。小さな子供のような彼女は、雪風だった。
〈どういうことだ?〉
〈分からん、しかしあの雪風は凄まじい戦歴をもつ英雄だ。周囲への影響も大きいらしい。彼女を何の理由もなく、連行するとは思えない〉
どうせ手掛かりもない、直感的にも意味を感じる。
焦りを押し隠しながら、スネークは壁に手をやりながら進む。映像が途切れた場所の近くを探す。他の艦娘の足音が、背後から近づく。一歩ごとに、心臓が締め付けられていく。違和感のある壁に触れた時、彼女は即座に隠されたドアノブを引っ張る。
艦娘が角を曲がった時、そこには誰もいなかった。
どんよりとした重苦しい、無機質な壁が周囲を覆っている。照明も最低限、まるで撃ち捨てられた牢獄のようだ。隠し部屋――拷問室か、独房か――へ向かう下り階段を、慎重に降りざるを得ない。長い道のりを辿り、やっと光が見えた。
その誰かが、この状態を作ったのか。
薄暗い天井から、力なく吊るされる雪風に向けて、憲兵がスタンガンを振り下ろす。瞬時に跳ねたスネークは憲兵の首に手を回し、しめやかに失神させる。数秒間の戦闘を、檻の雪風は唖然として眺めていた。
「……これはどうなっている?」
状況が良く分からない、どうして雪風が捕まって拷問を受けていた?
天井から一本の麻縄だけで吊るされ、足は地面につま先だけついている。辛い姿勢が長時間続くようになっていた。しかし怪我はない、拷問をする寸前だったらしい。スネークは素早く、麻縄を切り裂いた。
「貴女は誰でしょうか、CIA? それともKGB?」
「私は誰でもない、白鯨の開発者を求め、ここに潜りこんだだけだ。お前を助けたのは、情報を求めているからに過ぎない」
「その恰好、髪色、まさかシェル・スネーク?」
何故知っていたのだろうか、それは気にはなるが重要ではない。雪風が私を知っていようといまいと、聞くことは変わらない。
「何故お前のような英雄が、拷問を受けていた、なにかやらかしたのか?」
雪風は顔を俯かせる、私に事情を離すべきか否か、悩んでいるのだろう。傍から見れば、凄まじい不審人物に変わりはない。しばらく考え、彼女が顔を上げる、そして真っ直ぐにスネークを見つめた。
「察しの通りです、雪風は白鯨の開発者を匿い、それが原因で捕まってしまいました」
「そうか、やはり匿われていたのか」
もとから誰かが匿っているのは予想できていた。あれだけ探して見つからないなら、裏切り者が居る可能性が高かった。しかし疑問があるとすれば、そんなことをして、彼女に何のメリットがある?
「だが、なぜ危険な真似を」
「あの子を助けたかったからです」
雪風は淡々と、開発者――ジョン・Hを助けた経緯を語ってくれた。観艦式のなかで弱々しく凍えていたこと。技術者としての知能を利用され、各国に攫われ彷徨っていたこと。その果てに、日本に亡命して来たこと。
「それだけでか、それだけで、今までの戦歴を全て捨てるような真似をしたのか?」
「雪風には、十分な理由です」
一切迷いなく、断言した。スネークは彼女の背中に、底知れぬ物を見た。それは十四年間戦場に立ち続け、背負ってきたものなのか。
「逆に教えてくださいスネークさん、スネークさんはどうして、あの子を求めるのですか」
「一応KGBからの依頼、ということにはなっているが。連中の言う通りにする気は毛頭ない。私の目的は、『白鯨』の完全破壊」
戦艦棲姫に聞きたいことも山ほどある。正直都合が良すぎて、ソ連に利用されている気がする。間違いなくなにか目論まれている、が、問題ではない。
もし開発者を確保できたとしても、ソ連に渡す気はない。任務に失敗したと言って、しらばっくれることにしている。多数の報酬は全てなくなり、下手すればモセスから出て行くことになる。最悪ソ連との戦いになる。それでも構わない。
「ソ連の依頼を、無視して良いんでしょうか」
「私は私のやりたいことをする、それだけだ。大国の言いなりになるぐらいなら、死を選ぶ」
「それは駄目です」
まさかの返しに、スネークの眼が点となった。自分の意志を言ったら、駄目と返された。初めての経験である。
「死は、簡単に選ばないでください」
「お前に、何の権利がある?」
「助けてもらいました、そのお礼がまだです。雪風に一生恩を着せるつもりですか?」
冗談かと思ったが、彼女は真剣だ。スネークよりも遥かに小柄なのに、一歩迫るごとに後ずさってしまう。腕の痛みを感じていない、機械の正確さで距離を詰める。スネークを追いつめていたのは、人の瞳だ。ドン、と気付けば、部屋の壁が背中にあった。
「でも、多摩さんの言っていた通りでした」
「多摩? まさか単冠湾のあいつか?」
「スネークさんは、信じられる人だって言っていました。だから雪風も信じます、スネーク、さっきはありがとう、そしてよろしくお願いします、一緒に頑張ってジョンを助けましょう!」
気づいたら、主導権を握られていた。耳元の無線機でG.Wが文句を言っている。交渉において最悪の状態である。だが、あまり悪い気はしなかった。雪風という少女が、嘘を言っているようには聞こえなかったからだ。
とりあえず独房から雪風を逃がす、このまま留まる理由はない。階段を駆け上り、本棟の中の人気の無い部屋へ二人は潜りこむ。
「そういえば、スネークさん、大和さんとすれ違いませんでしたか」
「大和? いや、見ていないが」
「入れ違いでしょうか」
戦艦大和の見た目は知っていた、あれは有名だ。観艦式のポスターにもいた。大和の艦娘は複数隻いるが、呉の大和は連合艦隊旗艦、実質的な広報担当ということもあり、その中でも特に有名な個体だ。
「それよりも、開発者は――」
「ジョン・Hです」
「……ジョンはいま何処にいる、匿っているんだろう?」
「あ、いえ、もう逃がしてしまったので、いません」
大本営に察知される直前に、雪風はジョンを独自のルートで逃がしていた。長年培ったコネクションだといい、大本営が気づくのは不可能だという。そのまま痕跡を抹消すれば、ジョンの現在地は誰にも分からなくなる。
「勿論今更、ジョンさんには会わせません。雪風は彼を、あらゆる手から守りたいんです」
「承知している、私が知りたいのは白鯨の情報だ、それが分かれば戦艦棲姫への手掛かりにもなる。ソ連との約束など知らん」
「じゃあ、通信機を繋ぎます」
雪風が取り出したのは、小型の無線機だった。パッと見でも最新式のと分かる。自衛隊の中でも、まだ一部にしか出回っていない最新モデルだ。
「あれば便利と思って、無線機だけ持っててもらいました。盗聴の心配はありません、多分」
せめてもの抵抗として、G.Wに盗聴されないよう警戒してもらうことにする(そのG.Wに無線機の逆探知をさせている訳だが)。機械のボタンを押し、耳元に当てる。長いノイズが鼓膜を揺らしている内に、人の声が混ざり始めた。潮の音も混じっている。海の上にいるらしい。
「海上の逃亡ルートか、かなりの博打だな」
「……陸しか、それも内地しか通らない経路で、運ぶ予定なのですが?」
「だが、潮の音が聞こえる。波の揺れる海の音だ」
何かがおかしい、スネークは再度無線機に向けて、小声で呼びかける。今度はすぐに、少年の声が聞こえてきた。
〈雪風か、なんだよこんな時に〉
「残念だが雪風は隣だ、だが協力者ではある。お前が元々米国人で、ソ連に拉致されたということも知っている」
知ったのは、つい先ほどだった。開発者――ジョン・Hの情報を集めていたガングートから連絡があったのだ。
〈は? 誰あんた?〉
「シェル・スネークだ、名前ぐらいは知っているだろ」
〈そりゃ知っているけど、冗談でももうちょっと凝った名前を名乗りなよ〉
生意気な態度がこれでもかと伝わるが、構っている余裕はなかった。
「まず聞きたい、お前はいま何処に居る?」
〈海の上、深海凄艦の大発にくるまれてる〉
二人は、驚かずにはいられなかった。雪風が逃がしたはずのジョンは、どういうわけか深海凄艦に掴まっていたのだ。
「攫われたのか」
〈ああ、最初は雪風の言ってた人間が最初は守ってくれてたんだけど、気づいたら深海凄艦に変わってた。これが逃走ルートかと思ったけど、やっぱり違ってたんだね〉
「人間に、裏切り者でもいたのか?」
〈さあ、でも違うならさっさと助けてよ。正直、こうやって無線するのもきついんだからさ〉
「無論だ、雪風の協力者だからな」
横を向くと、彼女も助けたそうな顔をしていた。まさかの事態に違いない、不安とパニックの入り混じった表情で、雪風は生唾を飲み、スネークを真っ直ぐに見つめていた。体の前で握るその手に、力が籠る。
「だがその前に情報だ、白鯨とは何だ?」
〈そんなこと?〉
「戦艦棲姫の目的も教えろ、お前がソ連を介して、奴の依頼を受けていたことは知っている」
これは、直感だった。『愛国者達』を名乗る深海凄艦が、ただ大型艦に強いだけの兵器を建造するとは考えにくかったのだ。
〈世界平和〉
「は?」
〈いやだから世界平和、戦艦棲姫には一回だけ会ったけど、その時あいつはそう言ってた。白鯨は恒久平和を実現させるモビー・ディックだって〉
冗談でももう少しマシなものはないのか、いったい何がどうなれば、白鯨で世界平和ができるのか、全く分からない。
「抑止力ですか? 圧倒的に強い深海凄艦の力で、戦いを抑止する」
〈うーん、ちょっと違うかな。あれはむしろ弱い、でも戦略的には強い兵器だ。『深海抑止論』ってのは知っているでしょ?〉
「ああ、まあそれはな」
現代では、深海凄艦が世界共通の敵である。どの国家も大なり小なり、彼女たちへの対策に大きな力を削いでいる。そのため、人類同士で争う余裕がない。小さな紛争こそあれど、キューバ危機にように、大国同士の冷戦で滅びかけることはない。深海凄艦の存在こそが戦争を抑止している、という考え方だ。
〈核もあまり効かないから冷戦はなあなあになった。深海凄艦のおかげで、僕たちは核戦争に怯えなくて良くなった。深海凄艦と艦娘が戦争し続ける限り、世界は平和になる。白鯨は、つまり、戦争を終わらせないための『継戦機』。戦艦棲姫はそう言ってたよ〉
「お前はそれを知っていて、開発したのか」
〈いや、逆らったら殺されるし〉
それはそうだが、しかしジョンには何の葛藤もないように感じた。その時、横から聞いていた雪風が、無線機を奪い取っていった。
「ジョンさんは、なんてものを創ってしまったんですか」
〈だから僕は被害者だって、それに戦争を続けてなにが悪いのさ〉
「終わらない戦争は、ただの悪夢です」
〈冷戦だって、第三各国を滅茶苦茶にしてたじゃないか。艦娘と深海凄艦を永遠に戦わせるのと、なにがどう違うのさ。あっちは良くて、こっちは良いの〉
「どっちも戦争です、ただむごいだけの殺し合いです」
〈でも世界は平和だ〉
歪な平和だ、だがそもそも平和とは、歪なものではないのか。
『平和は人間の関係にとって不自然な状態、他人との関係は、常に戦争でおびやかされている。だから、平和という状態は、自分で創出しなければならない』。
ドイツの哲学者イヌマエル・カントが『永遠平和のために』という本で説いた考え方だった。自然な環境においては、あらゆる生物は生存闘争に晒される。それは自然のもつ原理である。
〈だから別にいいじゃない、呉鎮守府が壊滅したって〉
「まって、どういうことですか」
〈白鯨は今近くにいてさ、だから――〉
無線機が、炸裂する音が聞こえ、機械のスピードがはじけ飛んだ。ジョンの見張りが、通信に気づいてしまったのだ。雪風は叫びたがっていた、まだ何も伝えられていない、後悔が燻っていた。しかしジョンは無事だろう、彼は白鯨に必要な人間だ、今はまだ。
スネークは思考する。
自然の暴力の中では、平和は幻に過ぎない。それを維持するためにあるのが法や国家、人工の仕組みだ。人間が新たに創出した平和のプロトコルは、全ての暴力を艦娘に背負わせ、深海凄艦にぶつける戦争という方法だった。
それでも、平和は素晴らしいのだろうか。
『サガ(スネーク×雪風)』
「そういえばスネークさん、どうやって侵入してきたんでしょうか?」
「どうって、普通に人目を盗んでだが?」
「普通……?」
「何か言ったか?」
「いえ、それにして、米軍基地から呉鎮守府までかなり距離があります。その距離をずっと、隠れてきたとは思えません」
「……ああ……それは……」
「?」
「……これだ」
「……段ボール?」
「やめろ! その単語を口にするんじゃあない!」
「は?」
「つまり、その段ボールを被り、荷物に紛れて、トラックに運んでもらったんだ」
「誰も気づかなかったんですか」
「ああ、段ボールの山の中にいたからな。これで監視カメラもやり過ごした」
「……大丈夫なんですかこの基地」
「しかし、恐ろしい」
「あの、先程から、どうしたんでしょうか」
「聞いてくれ雪風、最初は仕方ないと思い被ったんだ。そしたらどうだ、あの暗闇が、薄皮一枚で創られた狭い空間が、とても心地よく感じたんだ。宇宙の真理や生まれた理由が分かる気がする程に」
「あの」
「だがそれが恐ろしい、私が溶けていく感覚が、いや、内側から食い破られるような……駄目だ、私には素直に受け取れない、純粋なスネークのクローンならまだしも、私には別の
「スネークさん、しっかり!」
「ハッ!」
「…………」
「……とにかくそういう訳だ、あれでは麻薬と変わらない……使用するタイミングが注意しなくては」
「そうですか」
「それに、段ボールは……水に弱い、港で頻繁に使うのは危険だ」
「…………そうですか」