今はいったい何時だろうか、何日だろうか。
ビーチ特有の時間の消える感覚は一向になれない。ガングートの跡を追っているが、何週間の出来事にも錯覚する。その間、私は延々と不安と焦燥感に駆られていた。
裏切っているのは、ガングートなのだろうか。
そもそも彼女と私の出会いは、言ってしまえば適当だ。何となく気が合ったから、行動していただけ。もしも、それが初めから
確証があるとすれば、工場へのダクトが閉じた時何があったのか、それを確かめた時だ。裏切っているかどうかが、これでハッキリする。しかし私には自覚がなかった。真実を知りたいのは、ガングートが裏切っていないと知りたいからだとは。
ようやくビーチを抜けて、スネークとガングートは天井を仰ぐ。本当に成れない、永遠に続く赤い海は気が狂いそうになる。半分ぐらい深海凄艦になりかけていても、あの世界を居心地が良いとはまったく思えなかった。
精神的な疲労が極まっていて、お互いに会話する余力はない。多摩の言っていたコードトーカーの隠し部屋を探す為、二手に分かれよう。手短に会話し、二人は別々の道へと歩き出した。
最低限度の照明しか設置されておらず、辺りの様子は伺えない。しかし、奥から無数の水の音が聞こえている。そこら中に水路が張り巡らされているのだ。物資の運搬用か、別の目的があるのか。
警備に注意しながらやや適当に歩いていると、妙に大きな水路が見えた。いや、かなり大きい。艦娘や深海凄艦が行き来するにしては幅が広すぎる。太平洋深海棲姫の艤装も通れそうだ。
不意に、巨大水路を誘導灯が照らした。天井から鳴り響く轟音に身を隠す。上を見た瞬間、巨大な落下物が見えた。それは凄まじい水しぶきを上げて、水面へ一気にダイブしたのだ。巨影はそのまま、水路の奥へ
メタルギア・イクチオスだ。あのシルエットは間違いなくイクチオスだ。
ここはただの水路ではない。イクチオスを外海へ送り込む為の連絡通路も兼ねているのだ。山岳部の地下工場にどう深海凄艦を集めているのか疑問だったが、こうやっていたのだ。
それなら、スネークは思った。この通路が外海へ続いているなら利用できないかと。同じく巨大なアーセナル級の艤装も運び込めるのではないか。真正面からでなくても、敵の物資に紛れ込ませるとかの方法がある。
ただ、その為にはやはりメインコンピューターに侵入しなければならない。そこから物資の一覧を改ざんしなければ、実行する伊58が危険になる。準備だけはするように伊58に伝えて、スネークは部屋を探しに向かう。
その旨をガングートに伝えると、彼女はサーバールームの位置情報を送って来てくれた。なぜそんなものを持っているのかと聞くと、どうやら川路と接触した際貰ったものらしい。KGBがGRUの強制調査をした時に、川路がくすねたものだとか。
G.Wの検証でも、これが偽装されている危険性は低かった。なら、あとは信じるしかない。
薄暗く静かな水路では、足跡さえ異常に響いてしまう。背中に落ちる水滴の音も恐ろしい。さっきからそうだが、この通路は普通の監視がいない。
水路に監視はいる。潜水艦だ。これまでにないほどの潜水艦がソナーによって地上を監視しているのだ。逆に音を立てなければ良いとはいえ、ソナーが拾えないような無音で歩くことは、かなりの緊張を強いてくる。
相当寒い筈の水路が、うっとおしいぐらいに蒸し暑く感じられた。スニーキングスーツがべたつく。早くサーバールームに辿り着きたい。流行る気持ちを押さえつけて、完璧な無音で一歩ずつ歩いていく。
〈スネーク、そこだ。そこが目的地のサーバールームだ〉
G.Wがそう言うと同時に、持ってきた小型端末を接続する。小型艤装やMk-4と同じく、G.Wの端末として使える道具だ。その分、稼働時間は短いが。短い電子音が鳴り、ロックが解除される。
ぶわっと冷たい空気が押し寄せる。サーバーは多量の熱を放つから、常に強烈な冷房が効いているのだ。心地よい気持ちもほどほどに、中央サーバーを目指して部屋を歩く。この部屋にも、赤外線の様な罠がないとも限らない。
しかし、一歩一歩行くごとに、得体の知れない感覚が背筋を過っていた。やがてその正体に感づく。私はこの部屋を
眼前にあったそれは、まさに墓標だった。
ライトの一つもない、漆黒の立方体が置かれている。コンソール用のパネルが小さく見えるだけ。端には小さく、『T.J』とだけ刻まれている。
「トーマス・ジェファーソンだと」
ラシュモア山に刻まれた合衆国大統領の名前をスネークは呟いた。感嘆ではなく、驚愕の一言として。目の前のこれは確かにメインコンピューターだ。だがそれだけではない。これは、愛国者達を構築するAIネットワークの一柱だ。
〈これで明確になったな、ここも愛国者達の中枢基地の一角だ〉
ヴァイパーの所には私の予備AI、J.F.Kが置かれていた。だとしたら、他のAIもどこかに置かれているのだろう。小型端末の端子をパネルへ繋げると、G.Wが解析を始める。知っている機械だから、解析は早く進んでくれた。
解析された情報はG.Wを経由して、モセスへ送られていく。間接的に遠くにいる青葉にも届く。この場で映像を見られないのが若干面倒だった。やがてモセスから無線が届く、監視カメラの解析が完了したと。
〈スネーク、これは……どういうことだ?〉
「何が見えた」
そうでなければいいと願っていた。だが、北条の声色で薄々察していた。もう諦めるしか、認めるしかない。
〈どうして、ガングートが、ダクトのコンソールを二度も操作している?〉
裏切り者はそこにいたのだ。
*
もう少し解析したいことがある。G.Wはそう言い、小型端末をあの場に残してほしいと頼み、スネークは承知した。深く考える余力がなかった。それだけショックを受けていたのだ。そして、ショックを受けた自分自身にも驚いていた。
ただ裏切られただけ、それだけで、ここまで傷つく様な人間だったとは。
今までは運が良かったのだろう。だれも裏切らず、お互いに信頼できていた。それがどれだけ幸福だったのか、今更ながら痛感する。
〈おいスネーク、ショックを受けてる場合じゃねえだろ〉
「お前は平気なのか?」
〈平気じゃねえが、まあ、お前よか慣れたんだろうな〉
北条は人どこか、国家に裏切られた人間だ。私なんかよりもよっぽどショックが大きかっただろう。伊58とも引き離された寂しさは、とても想像できない。それに引き換え私は何だというのか、これで落ち込んでいる場合なのか。
〈ガングートは裏切ったかもしれねえが、そうじゃねえ奴も大勢いる。青葉も心配してたぞ〉
「そうか……心配をかけて済まないと言っておいてくれ」
〈了解した、そっちはコードトーカーの部屋探しか。頑張ってくれ、あいつが起きた時の為に、明石がずっと寝不足なんだ〉
なんで明石が、と思ったが、二人は単冠湾で少しだけ同じ期間いたんだった。多摩と同じように心配しているのだ、それが何とかなるかは私にかかっている。ますます落ち込んでいる暇はないのだ。
「ならコーヒーでも入れさせておけ、じきに川内は起きるからな」
北条に強気で返す。まだ気持ちは持ち直していないが、態度だけでもと思った。T.Jのサーバールームから出ながら、情報を整理していく。
手に入れたのは、この階層のマップデータと監視カメラの映像だ。二つを組み合わせて、地図と一致しない箇所を洗い出す。G.Wにもやってもらっているが、機械では見切れない場所もある。それはモセスの面々に手伝ってもらった。
こんな敵の基地のど真ん中に隠して、長年見つからなかった部屋だ。簡単に見つかる訳がない。だからこそ全員で探していく。その間、スネーク自身もあちこちを歩いて、敵の視線をくぐりながら捜索する。
徐々に探す範囲が狭まっていく。絞り込まれていく、全員が怪しいと思った場所が明らかになっていく。そこは階層の中央近くの、物陰になった資材置き場だった。地図の情報と比べ、僅かだが部屋の大きさが小さいのだ。
ここまで敵はそう来ない。僅かな明かりを頼りに倉庫を探す。手掛かりになりそうな場所はないだろうか。壁を触っていると、指先に一瞬、奇妙な感覚が走った。なにか、生ものを触ったような気がしたのだ。
その壁を凝視して、スネークは声を漏らしかけた。生理的にキツイ光景があった。壁の一角が、本当に良く見なければ絶対に分からないが──虫の破片で覆い尽されていた。見た事ない、芋虫みたいな生物が埋め込まれている。
その間に、ただの亀裂と見間違えそうな小さい穴があった。耳を澄ますと、奥から小さな機械音が聞こえる。何かの仕掛けなのだ。だが鍵なんて持っていない。ふと思い立つ、コードトーカーは、川内に何かを託しているのだぞ?
なら、これなのか?
川内に頼まれて持って来た声帯虫のシリンダーを取り出す。蓋を開け、穴へ密着させる。すると声帯虫は動きだし、穴の中へと向かって行った。
機械音が止まった。同時に、壁に一直線の亀裂が走る。隙間に指をかけ、ゆっくりと壁を引っ張ると、隙間から鈍い光が刺し込んできた。こじんまりとした小さな、古ぼけた隠し部屋がそこにはあった。
やっと見つけられた、本当に助かったと無線を繋ごうとした。だが通信が全く繋がらない。強烈な電波妨害が起きている。原因は、さっきの虫の死骸としか思えない。あの虫はこの部屋一面に埋め込まれていたのだ。
不気味な光景だった。愛国者達から身を隠すための部屋だったのだろうが、生理的にきついものはきつい。早く用事を済ませたい。そう思い部屋の奥にあったコンピューターをいじり出す。
自力でもある程度データは探せるから、見つかると思った。しかし、簡単には行かない。やはり確信に迫るデータには堅牢なセキュリティが張られている。それ以外の情報ならどうにかなりそうなのだが。
その時、スネークの目にあるデータが止まった。長々と記されていたのは、一人の人間のDNAコードだった。艦娘ではなく人間のだ。そしてそのコードに新たなコードを組み込む過程まで残されていた。
遺伝子は操作され、最終的に
スネークは一端部屋から出て、モセスへこの情報を送った。なぜあんなものがあるのかは当人に聞けば良い。この情報は、川内を覚醒させるために必要なものだ。
少し待つと、無線機が再度作動した。周波数は北条のものを示している。期待を込めながら耳に手を当てる。
聞こえてきた声は、その通りのものだった。
〈おはよう、スネーク〉
「良く寝ていたみたいだな」
〈うん、まだ頭が痛い〉
成功だった。無線機越しでも、喜ぶ明石たちの声が聞こえていた。ただし、一時的な覚醒に過ぎない。これから本格的に体を戻すための施術を始めるという。施術の内容については後で聞くことにした。
〈感謝はしないよ、私はもっと寝ていたかったから〉
「そんなものはいらない、必要なのは情報だ。今コードトーカーの部屋にいるが、どうすれば目当ての情報が手に入る」
〈うん、今教えるね〉
川内の指示を覚えて、再び部屋に入る。機械は上手く操作できそうだ、セキュリティも何とかなる。やはり彼女がやり方を知っていた。
その間、少し考えていた。寝ていたかったとはどういう意味だろう。冗談なのか、そのままの意味なのか。もし推測が当たっていたとしたら、川内は誰よりも長い間戦っている。ただの独りで、彼女をそうさせるだけの意志が、ここに眠っているのだ。
*
なぜかスネークと連絡が取れない。ガングートは一人首を傾げていた。モセスのメンバーに連絡をとっても、原因は分からないと言う。しかし心配は要らない、仕事をしていてくれとあいつらは励ましてくれた。
これは、とうとうばれたのかもしれない。
つまり私が裏切っているということ、私があいつらを囮として利用していることが。次にスネークに会ったら戦いになるかもしれない。
それは構わない、後ろから撃たれることも撃つこともなれている。ただこのままでは不味い。まだサーバーを発見できていない。あれにアクセスせず、自力で目当ての物を探すのは無茶が過ぎる。
いっそ逃げる選択肢もあるが、できる訳がない。これが最後のチャンスなのだ。しかも私は恐らく監視されている。任務を達成せず逃げれば、二度と場所は得られない。今度こそ時代に押し流され、消えてしまうだろう。
焦る気持ちを抑えながら、深海凄艦の恰好をして部屋を探す。幸い階層が薄暗いおかげで、凝視されない限りは艦娘だと分からない。余裕をもって歩き回ることができる。だからこそ、徐々に兵士の気配が変わっていくのに気づいた。
兵士が一斉に敬礼をした。ガングートも合わせて敬礼する。奥から一隻の深海凄艦が歩いてくる。小柄だが、途方もない威圧感を、あの時と同じように放ちながら、北端上陸姫が歩いている。
「エエ、ソウ、例ノ侵入者ハ『T.J』ニ接触シタミタイ」
無線機に話しかけながら北端上陸姫は歩く。T.Jは確か愛国者達ネットワークの一つだ。スネークはやはりサーバーに侵入できていたのだ。同時に確信する。北端上陸姫は愛国者達に強く関わっている。
「遺産ヲ狙ウ侵入者ハ二隻、ドチラモ逃ガサナイワ。勿論、コードトーカーノ遺言ヲ狙ウスネークモ。早ク捕マエテ、タップリ甚振ッテアゲタイワ」
顔を恍惚とさせながら呟く彼女に、ガングートは背筋が凍った。こいつに捕まったらどうなってしまうのか。スペクターの人体実験に使われるのは、まだマシなのかもしれない。しかし、通信機から静かな声が流れると、とたんに真顔に戻った。
「分カッテイルワ、マダソノ時ジャナイ。ドッチモマダ、モウチョット自由ニシテアゲナイト。ソウネ、長年ノ努力ヲ台無シニサレタラ堪ラナイモノ」
北端上陸姫の言っている意味が良く分からなかった。スネークの侵入は恐らく気づかれている、それでも泳がしているのはコードトーカーの遺産を、彼女に見つけさせるためだ。だが、ドッチモとは誰のことを指している。私か、多摩か、伊58なのか?
「大丈夫、楽シミワ程々ニシテオクカラ……」
そう言い切って北端上陸姫は通路の奥へ消えた。兵士たちが敬礼を解き、それぞれの巡回ルートへ戻っていく。ガングートもそのフリをして考え込む。一度戦った時と同じように、不気味な雰囲気が漂っていた。
北端上陸姫のことは、良く知っていた。スネークに昔話をしたが、その内容よりも良く知っていた。奴のことならあらかた分かる──そうでなければ、奴の支配するこの基地やビーチを歩ける筈がない。
深海凄艦とはどうあるべきか?
彼女はそういった問い掛けに対して一貫した答えを持っていた。人類を滅ぼす存在だと、そこに理由や意味などは存在しないと。そういう存在として生まれたから、そう振る舞うだけだと言っていた。
これは深海凄艦としては普通の考え方だ。むしろ北方棲姫が異端なのだ。理由があってもなくても人類を滅ぼそうとする。本能と言っていい、人の戦争の、その怨念から生まれた存在は人を害して当たり前だ。
だが、奴はある一点において異端だった。それは──
「コンナトコロデ何ヲシテイルノカシラ……?」
遥か後ろの廊下で、人の倒れる音がした。ガングートは歩く方向を変え、北端上陸姫の視界に入らない場所へ移動した。
太ももから血を流しながら、地面に横たわっていたのは多摩だった。
苦悶の顔をどうにか噛み潰しながら、北端上陸姫を睨み返そうとする。その顔を、彼女は思いっ切り蹴り飛ばした。
「ソウ、貴女モ遺産ヲ狙ッタ鼠ナノネ」
「ネズミじゃないにゃ、多摩にゃ」
「猫ナノ? ジャア可愛ガッテアゲルワネ」
そう言って、何かの液体を彼女は多摩にぶっかけた。遠くから見ると害はなさそうに見える。しかし、直後多摩の体がビクンと跳ねた。言葉にならない悲鳴を多摩が叫んでいた。油汗を流しながら震える彼女の腹を、また蹴り飛ばす。
異常な痙攣と痛みに、嘔吐しかけた口を地面に叩き付ける。多摩はそのまま嘔吐してしまう。吐しゃ物が口や鼻に詰まる。酸素を求めて痙攣している彼女を、ガングートは直視できなかった。
「ドウシタノ、モット頑張リナサイ、私ヲ楽シマセテクレナイト……足リナイノカシラ、ナラ今度ハコウシマショウ」
痛みにあえいでいた彼女が、今度は頭を抱えてのたうち回る。まるで焦点の合わない目になりながら、多摩はあろうことか、地べたに這いつくばったまま、北端上陸姫の足を舐めようとしていた。だが、寸でのところで留まり、また苦しみ始める。
「……アイツ、完璧ジャナイノヲ寄越シタワネ……マア良イケド。デモモウチョット遊ンデオコウカシラ」
その間、北端上陸姫はずっと
多摩が大本営の工作員と分かっていても助けにいきたいが、それは無理だ。北端上陸姫はそういう姫だった。スネークに話した通りだが、途方もなく『悪辣』な深海凄艦なのだ。
なぜ、あんな怪物になったのかガングートは知らない。ただ彼女はこうも言っていた。私は、時代に沿って生きているだけだと。
あの時から、今になって、艦娘になった今もその言葉の意味は分からない。理解したくもない。そもそも時代に上手く乗れたなら、KGBを追放されず、上手く立ち回れただろう。それができないから此処にいる。
世界は、時代とともに変わっていく。私は変われなかった。だからいずれ消えるのだ。何かが消えなくては時代は進まない。過去の忘却へ放逐される運命は決まっている。どんな概念だった、絶対はあり得ない。
その確信めいた気持ちを知ったのは艦娘になってからだ。理由は一つしかない。私が『ガングート』だからだ。
そう分かっていても、艦娘だからなのか、私は場所を求めてやまない。帰りたいと心の何処かで願っている。シズメ、沈め、鎮め──木霊する声はガングートを駆り立てる。北端上陸姫の腸を走りながら、その為に動き続けていた。
〈気持ち悪いな……〉
〈急になんだ〉
〈この部屋だ。コードトーカーの隠し部屋だが、どういう訳か、床も壁も全て、虫の死骸で埋め尽くされている〉
〈それは、確かに気持ち悪いな〉
〈何かの意味があるのは分かっている、一応、少し壁を削ってサンプルを回収した。だけどな、生理的にキツイぞこの光景〉
〈お前の感情はどうでもいいが、虫の正体は確かめた方が良い。確実に回収してきてくれ。あのコードトーカーが用意した虫が、ただの生物である筈がない〉
〈分かっている……〉
〈……今度は何だ、無線を切らないで〉
〈なぜコードトーカーは、こんなところにいたんだろうか〉
〈推測するに、かつてスカルフェイスにされたように、脅迫される形で研究を強要されていたのだろう。その中で少ない隙を突き、この隠し部屋を残した。そう考えるのが自然だ〉
〈それだよ、いったいどうやって脅されたんだ。また故郷を人質に取られたのか〉
〈それはおかしい。ダイヤモンドドッグスに味方した時、コードトーカーは故郷が危険になることを知った上で、スカルフェイス打倒を目指している〉
〈……分からないことだらけだ〉
〈その為にはコードトーカーのメッセージが鍵になる、急いでくれ〉