【完結】アーセナルギアは思考する   作:鹿狼

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File70 裏切者

 艦娘とは、世界を護る存在。そして深海凄艦は世界を壊そうとする怪物。それが、世界一般の共通認識だ。彼女たちもそういう存在だと自覚している。しかし、そんな概念はいったい誰が言い出したのだろうか。

 

 サイキックアーキアによって生まれたとしても、屍者の意志から生み出されたことに違いはない。だが、怨念から生まれたからといって、世界に仇を成す存在とするのは安直過ぎないか。実際、好んで人を襲わない深海凄艦もいる。

 

 なら、いつか来るのではないか。これが逆転する時代が。深海凄艦が世界を護り、艦娘が世界を壊すような時代が。もしくは、その定義さえ曖昧になる時代が。そうなった時、私達の帰る母港は、どこになるのか。答えは一つしかなかった。

 

 

 

 

 

── File70 裏切者 ──

 

 

 

 

 全てを裏切っていたら、そうガングートは言った。

 北端上陸姫の部下だった彼女は、D事案によって艦娘化した、しかし成り損ないの、中身は深海凄艦のままだった。

 

 その特性を利用し、北端上陸姫のスパイとしてKGBに拾われたのだ。まだD事案自体が認知されていなかった時代だ、貴重なサンプルとしてガングートは保護された。そのままスパイ活動を続け、遂にあるトリガーを引く。

 

 それが、北端上陸姫によるソ連の本土上陸だったのだ。大量の死人や犠牲者を出した、もっとも大規模な事件を引いたのは、目の前の彼女だった。そこまでは、彼女は間違いなく深海凄艦だった。

 

「何時からだろうな、心境に変化が起きていた。深海凄艦だった時ほど、負念が無くなっていた。代わりに、裏切っていたことへの罪悪感が芽生えてきた」

 

 恐らく、外見に引っ張られたのだろう。見た目が内面に与える影響は大きい。周りが艦娘ガングートとして扱う内に、彼女自身も、そうあるように変わり始めたのだ。そうしている内に、命令が下った。北端上陸姫基地への潜入作戦だった。

 

「あの頃はもう、私は『ガングート』だった。母国を滅ぼそうとする北端上陸姫を止めるつもりでいた、スパイだからこそ、奴に警戒されず背後まで接近できた」

 

「なのに、取り逃がしたのか」

 

「情けない話だろう、いざ殺そうとしたのに、殺し切れなかった。深海凄艦の本能が残っていたのか……理由は何でもいい、私は迷った、元々の上司を殺す決断ができなかった」

 

 結局、艦娘にも、深海凄艦にも成り切れなかったのだ。そして任務に失敗し、スパイ活動が露見したガングートはソ連を追われることになる。やがて長い放浪の間に、私を見つけたのだ。

 

 その間にも、色々な組織に所属していたが、どれも馴染めなかったらしい。いや、自業自得だと自虐する。全ては自分の曖昧な態度が悪いのだと。一時期は、ツェリノヤルスクの中立区に身を寄せていた。

 

「今の私は、モセスと、KGBと、中立区全てに恩を売ろうとしている。KGBには任務が失敗した時の保険、中立区には『遺産』を持ちかえろうとしている」

 

「賢者の遺産を?」

 

「あれを使って、ソ連に頼らない本当の独立を目指しているんだ。それが成功すれば……私は中立区に、正式に迎え入れられると……」

 

「なぜ、そこまでする」

 

 スネークには、ここまで迷う理由が理解できなかった。そんなに裏切り続けていたら信用なんて完全になくなる。いや、きっと既にない。良いように利用されているだけだ。それはガングートも分かっている。

 

「なぜ、か。それだよ、その理由を自覚できたのはお前の一言だ。ソ連は崩壊した、あれだけ強かった国が滅ぶと知って理解できた」

 

 ビーチの出口が近づいていた。同時に、この物語も終わりに近づいてきている。ガングート自身の経験から、その心境に。赤い地平線の果てを前に、二人は足を止める。

 

「この世界に、絶対的なものはない。全ては時代だ、時代が変えていく……故に、信じられるものは何一つ存在しない、そんな当たり前の答えは知っていた。それでも、私は『母港』が欲しかった、永遠に在り続けるような、帰るべき場所を求めていた」

 

「母港……そんなものを?」

 

「だろうな、最初から存在しないお前にとってはそんなものだろう。だが考えてみろ、私たちは船だぞ、船は帰るべき場所があってこそ船じゃないか」

 

 決して得られないものを、求めていたのか。共感は全くできないが、そうだと理解はできた。

 そんな考えに至ったのは、自分が『ガングート』という艦だったからだ。

 

 帝政ロシアからソ連、そして崩壊──国家も所属も価値観も、二転三転した艦だからこそ、絶対の価値観がないと知っていた、それでもロシアを護ってきた艦だからこそ、それが無いことが、きっと耐え難かったのだ。

 

「しかし、もう私はどうにもならない。最後のチャンスを潰してしまった」

 

「中立区に遺産を流すことか、確かに失敗だな。この状況では、もう探す暇はない」

 

「恐らく大本営のスパイが持って行ったか、中枢か、北端が隠したか。どちらにしても終わりだ」

 

 今後、遺産に接近できるチャンスは来ないだろう。よしんば愛国者達を滅ぼしたとしても、遺産の在りかだけは分からないのがオチだ。

 

「別に私としては、モセスにいても問題はないぞ?」

 

「そういう問題ではない、私の根っこはどうやったって深海凄艦なんだ。白状するが、何だかんだで世界を護ろうとするお前を、ずっと目障りだと思っていた」

 

「そうだったのか、それでは、難しいな」

 

 落ち着けない場所に居続けることはかなり辛いだろう、そうすべき理由があるなら話は違うが、そんな理由はない。スネークは素直に諦める、裏切っていたといっても、戻る場所がない仲間だ。気が合うからといって、仲間入りを了承したのは本心だった。

 

「だが、ここまで話を聞いてやったんだから答えて貰う。なぜ私を撃った」

 

 ハッキリさせなければならない、越えてはならない一線を踏み抜いた。理由によっては、殴るぐらいしないと気が済まない。

 

 しかし、ガングートは眼を丸くしていた。

 

「何の話だ?」

 

「は?」

 

「むしろ私は、掴まったお前を追い掛けていたんだが」

 

 話が一致しない。困惑を抱えたまま、ビーチを抜けようとした。現実世界との境目に接触し、視界が光で満ちていく。

 

 光の中に、人影があった。

 北端上陸姫が、眼前に立っていた。

 臨戦態勢に移る暇さえない。スネークとガングートの視界は、一瞬で漆黒に塗り潰される。泥沼に呑まれる感覚とともに、意識が一瞬消えた。

 

 

 *

 

 

 いきなり、全身に衝撃が走った。巨大な質量体に押しつぶされている。閉じた瞼を開くと、何本かの水路が見えた。あたりには最小限の光しかなく、全体的にぼんやりとしている。軋む体に鞭をうって立ち上がる。

 

 スネークを潰していたのは、自身の艤装だった。つまりどこからか落下してきたのだ。場所にも見覚えがある。広い通路に、あちこちから聞こえる機械音。ここはメタルギア・イクチオスの格納庫だ。

 

 いったい、何が起きている。平静になった頭で考えても答えは出ない。ガングートは私を撃っていないと言い、ビーチから出る寸前、北端上陸姫が現れた。近くにガングートはいない。北端上陸姫が、別々の場所に飛ばしたのか。

 

〈ガングートと離れたのは好都合だったな〉

 

 急にG.Wが無線を繋いできた。先ほども話したかったが、内容的にガングートに聞かれたくなかったらしい。

 

〈監視カメラに、ダクトをロックし直すガングートが写っていたのを覚えているか〉

 

「覚えている、だから私は、あいつが裏切ったと」

 

〈だが懸念があった。その記録が残っていたのはT.J。私と同格のAIだ。これが意味することが分かるか〉

 

 スネークは首を横に振った。だが、いや予感はしていた。

 

G.W(わたし)に悟られずに、データを改竄した可能性があったのだ〉

 

 基本的に、愛国者達AIは同じ構造になっている。そのルーチンも実は単純だ。それを知っていれば、気づかれずに改ざんができる可能性がある。だからG.Wは、手に入れた映像を、モセスでも解析するように依頼していたのだと言う。

 

「聞いてないぞ」

 

〈ガングートがもし真の裏切り者だったら不味かったのだ。そして、届いた映像がこれだ〉

 

 潰れた側の視界がスクリーンとなって、映像が流れ始める。スネークは唾を呑みながら見続ける。まず、深海凄艦に扮したガングートが北側からやって来て、ダクトを操作した。この時点でおかしい。奴はダクトを()()()筈だ。

 

 彼女が南の通路へ去っていく。丁度この直後に、スネークはダクトを開けようとして、開けなかった。誰かが閉めたのだ。予想通り再び人が来る。それも、深海凄艦に扮したガングートだった。だが、彼女ではなかった。

 

「どういうことだ」

 

〈見ての通りだ、ガングートだった〉

 

「そうではない、どうなっている。何故ガングートが、()()()()()()来ている」

 

 ガングートは南の通路へ消えたのだ。だが、再び北側の通路から現れた。この通路は一本道で、すぐ回りこめるような距離ではない。ビーチを使ったとしても早すぎる。理由は一つしかない。

 

〈ガングートは二隻いる〉

 

 スネークを背後から銃撃したのは、もう一人のガングートだ。直感で確信できた。そうでなければ説明ができなかった。同じ型の艦娘が、もう一隻潜んでいるのか。

 

 さすがに変装とは考えにくい。いくら深海凄艦でも、見た目どころか骨格さえ変えることはできないからだ。だが、そうなると、なぜ艦娘が深海凄艦に協力しているのか、という疑問が残る。

 

 何であれ、私を陥れようとした何者かが存在している。今後は、目の前のガングートが本物かにも注意しなければならない。ガングートがどこに行ったのか気になるが、どうせこの階層に飛ばされたのだ、イクチオスを破壊してしまおう。

 

 丁度艤装も手に入った。アーセナルからヘイブンへ、改二改装が施されたことで、武装がいくつか変化している。使い勝手も確かめたかった。まずは様子見のため、全身のオクトカム迷彩を起動させる。

 

 前形態で乗せていたのは、記憶を基に作成した試作型だったが、ヘイブンのは本物だ。以前とは比較にならない速度でスーツや艤装のテクスチャが変わっていく。おおよそ一秒未満で、スネークは工場の壁と一体化した。

 

 歩いてみても、前のようにうるさい機械音はしない。とても静かだ。さすがに無音ではないが、工場のような騒がしい場所では気づかれないだろう。敵兵の近くを通過しても、探知される様子はない。

 

 通路の端まで差し掛かる。反対側にイクチオスが鎮座しているが、電子ロックの扉で阻まれる。アクセスしようにも、コンソールは反対側だ。なら、レイはどうだろうか。最大搭載数は減っているようだが。

 

 空母が艦載機を出すように、レイを発艦させるイメージをする。すると、艤装の外側に埋め込まれていたレイが転げ落ちた。アーセナルと違い、一瞬の発艦だった。これなら、今までより使えそうだ。

 

 ふと思い出したが、何機かのレイは伊58に貸したままだ。伊58もそうだが、レイたちは無事だろうか。ミサイル以上に補給ができないから、若干心配になる。そう考えている内に、レイが狭い水路を通って反対側に回りこんでいた。

 

 内側からアクセスし、電子ロックが解除される。扉を潜ると、何機ものイクチオスが並んでいた。何やら奥が騒がしい。目線を遠くへやる。スネークは二度見した。一番奥のイクチオスが、黒煙を噴き出しながら壊れていたのだ。

 

 私以外の誰かが、イクチオスを破壊したのだ。

 さっき中枢棲姫が慌てていたのはこれが理由なのか。だが誰だ? 私やガングート以外に、イクチオス破壊を目的にした奴がいるというのか?

 

 

 *

 

 

 ぼんやりとしていた意識が、徐々に鮮明になっていく。ここはどこだ。そう思った瞬間、全身に鈍痛が走る。高所から受け身も取れずに落下したらしい。意識が飛ぶ寸前、奈落へ落ちる感覚があった。

 

「相変ワラズ……ドッチツカズナノネ……」

 

 聞き覚えのある、背筋の凍る声に飛び起きる。拘束はされていないが、艤装がない。今の私には、目の前の北端上陸姫に対抗する手段がなかった。そうだ、ビーチから出る寸前に、こいつに遭遇したのだ。

 

「北端上陸姫、か」

 

 ガングートは複雑だった。艦娘としては嫌悪感しかない敵だが、深海凄艦としては紛れもなく従うべき存在である。どっちつかずであるが故に、気持ちの悪さしか抱くことができない。沈める決断もできない。

 

「モウ、姫様トハ……呼バナイノネ……」

 

「呼ぶ資格も、理由もないからな」

 

「悲シイワネ……後ロカラ撃タレタ日以来カシラ」

 

 心底悲しそうに北端上陸姫は顔を俯かせる。ガングートには裏切りの罪悪感しか沸かない。間違いなく人類の敵だ。だが、元は確かに仲間だった。裏切ったのは言い訳の使用がない事実だった。謝罪すべき義務があるんじゃないかとさえ思う。

 

「アア、良イノヨ別ニ……謝ラナクテモ」

 

 北端上陸姫は手をかざして謝罪を遮る。その様子を見てガングートは不気味さを感じた。裏切り者に容赦するような性格ではなかった筈だ。今までの、私の知っている北端上陸姫とは違う感覚がする。

 

「仕方ガナイコトダト、理解シテイルワ……貴女ハ艦娘トシテ生キル事ヲ選択シ、結果、私ヲ沈メヨウトシタ。ソレガ時代ダッタ……ソウ、私達モマタ、時代ニ弄バレナガラ世界ヲ彷徨ウノダト……学習シタノ……」

 

 芝居がかった様子で彼女は語る。それだけではないだろう、ガングートは身構える。ただ言う為だけに、目の前に姿を現した訳ではあるまい。

 

「デモネ……ダカラ聞キタイノ……ドウシテ、スネークヲ助ケタノ?」

 

「どういう意図の、質問だ?」

 

「貴女ハ『母港』ヲ求メテイタンデショウ? アノ時、スネークヲ見捨テテ……遺産ヲ探ス選択肢ハ存在シタ。デモ貴女ハ、スネークヲ助ケル選択ヲシタ……」

 

 不穏な気配が漂っていた。どうして北端上陸姫が、私の逡巡を知っているのだ。しかし、この工場は全て彼女のテリトリーだ。心まで把握されているという恐怖が迫ってくる。ガングートはだからこそ立ち上がった。

 

「スネークヲ助ケテモ『母港』ハ得ラレナイ……ナノニ、何故コノ選択ヲシタノカ……答エテクレルワネ……?」

 

「確かに母港は欲しい、帰るべき場所があったら、きっと私は救われる。だが、そんな選択肢は、ガングート(わたし)の望むものではない」

 

「ガングート、ノ……?」

 

 そもそも、どんな母港が欲しかったのだろう。帰るべき場所とは何だろう。そう考えた時、思い浮かんだのは──やはり、母国だった。

 

 私はこの国で産まれた、この国の人々によって動かされてきた。時代が変わり、価値観が変わり、かつてのロシアやソ連でなくなっても、いつもここに帰ってきた。だからこそ、ずっと護り続けてきたのだ。

 

 遺産で『場所』を得たとしても、かつてのガングートが愛した場所と同じには思えなかった。そんなものには何の価値も無い。しかし、肝心のロシアは今愛国者達によって危機に晒されていた。

 

 私なら国を護れるかもしれない。だが愛国者達を倒せるのはスネークしかいない。その時点で選択肢は絞られた。一択しかなかった。次の選択が終わればもう次はない。二度と選択肢は現れない。

 

 裏切るという()()は無い。その恐怖があったからこそ、ガングートは強く決断した。引き返せない選択肢を前に、艦娘と深海凄艦、両面を抱えた自分と向き合い、そして選択したのが、これだった。

 

「愛国者達なんぞに、ロシアを好きにはさせん。お前たちが世界を滅ぼす事なぞ、断じて認めない」

 

「……ジャア、深海凄艦トシテノ気持チハ……ドウナノ……」

 

「知らん、そんな奴は沈んだ。ここにいるのは戦艦ガングートだ。だいぶ遅くなったが宣言しよう。私はお前の、絶対的な敵だ」

 

 北端上陸姫への。自分への、深海凄艦としての私への、決別の宣言だった。ガングートは先へ進む為に、過去の自分を殺すことにしたのだ。かつての経験を伝えることを全て放棄し、これからを選んだ。

 

 忘れる訳ではない……というのは言い訳に近い。記憶を殺すことが忘却とどう違うのか。しかし、忘却はより大事なことを忘れない為に、生物に備わった機能だ。今の私にとって大事なことは、深海凄艦の模倣子ではない。

 

 ガングート自身の時代が、完全に移り変わった瞬間だった。北端上陸姫は宣言を聞き、しばらく無言で佇む。不意に、彼女の口角が不気味に吊り上がった。警戒心が膨らむ。周囲の空間が赤く捻じ曲がり始める。北端上陸姫がその中に消え去ろうとする。

 

「貴女ガソレヲ選ブノナラ……私達モマタ、選択ヲ決メマショウ」

 

「何処に行く気だ」

 

()()()ニ行クノ……私達ハ貴女達トハ違ウ。忘却ナンテ絶対ニデキナイ。コノ憎悪ハ必ズ残スト、約束シテイル……ソシテ、ガングート、貴女ニ対シテモ。裏切リノ対価ハ払ッテ貰ウワ……後デネ」

 

「良いだろう、やってみるがいい」

 

 裏切りは裏切りだ。理由があろうが大罪だ。私はそれを償わなくてはならない、北端上陸姫との激突は避けられないものだったのだ。過去を殺すためは、まず彼女を沈めなければならない。

 

「ジャア、後デ会イマショウ……今度ハ、周リクドイヤリ方ジャナクテ、直接……沈メテアゲル」

 

 北端上陸姫が消えた。後には、見た事のない階層だけが広がっていた。

 彼女が何を考えているのか、やはり良く分からない。あんなに理性的ではなく、もっとも刹那的な快楽主義者だった気がする。それに『回りくどいやり方』とは何だったのか──それも、今はどうでも良かった。

 

 過去を殺し、忘却の彼方へ追いやる。時代の波に押し流すこと。艦娘としてあるまじき行為かもしれないと、ガングートは思った。だが、そうしてでも護らなければならないことだってきっとある。そう信じたい、だから信じよう。強く誓い、戦艦ガングートは暗闇へ駆けだした。

 




虫の死骸(???)

コードトーカーの隠し部屋を覆い尽すように埋められていた、正体不明の芋虫。生きた芋虫のサンプルも保管されており、中枢棲姫への切り札……らしい。コードトーカー自身でも原理を解明しきれなかったが、ビーチ空間の侵食の他、深海・艦娘の力を拒絶する特性を有している。生きたサンプルは現在スネークが所持している。

情報提供:艦娘・深海の力はサイキックアーキアによって発揮されるが、どれだけの存在でも、自然界には「天敵」がいる。それがこの芋虫――「クリプトビオシス」である。
サイキックアーキアは寄生対象の記憶を捕食し、忘却させる。仮に捕食されても、この力により記憶を忘却させることで捕食から免れる。
だが忘却とは、時間に伴って発生する現象である。つまり、時間の進みを阻害できれば、一方的な捕食が可能となる。この芋虫はその特性を持っている、故に「天敵」なのである。
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