ハイスクール/Apocrypha 02 若手悪魔のウェルシュ・ドラゴン 作:グレン×グレン
ライザー・フェニックスを倒し、リアス・グレモリーが転がり込んでくるという事態が発生。
まさか惚れられたのかと思いながらも、しかし悪魔になれないのにどうしたもんかと悩みながら、イッセーの毎日は過ぎていく。
だがしかし、球技大会が近づくに連れて状況に暗雲が立ち込める。
「僕は復讐の為に生きている」
球技大会で絶不調を示した祐斗の言葉に違和感を覚え、そして知る事実。
教会による人体実験、聖剣計画。そしてその失敗作として処分された、祐斗の同胞達。
その事実に世界の裏側と闇を知って寒気を覚えるが、まさにそのタイミングで大きな事態はまたもやってくる。
「あら、イッセー君酷いわ! 私のことを男と勘違いしたり、更に赤毛の人のホームステイなんて許すだなんて!」
男だと勘違いしていた幼馴染、紫藤イリナ。
彼女は連れの少女と共に、十字架を身に着けていた。
そして次の日にリアスの下へと来て、新たなる問題を告げる。
「先日、教会が確保しているエクスカリバーが何本か強奪されました」
エクスカリバー。聖剣計画で保有者を生み出す研究が行われ、そして眉をしかめるような非道が行われた聖剣。
同時に教会の宝剣とも言え、七つに打ち直され六本を教会が保有する力。
それが、堕天使の実力者であるコカビエルに奪われ、しかも駒王町に持ち込まれたというのだ。
本来即座に悪魔側も動かなければならない事態に、教会側は不干渉を要求。
それをリアスは不満を表しながらも了承するが、イリナと同行者のゼノヴィアは視線をアーシアに向ける。
「……まさか魔女を匿っているとはな」
「おい、いい加減にしろよ」
当然イッセーは一触即発になるが、信仰心ゆえに排他性を持つゼノヴィアもまた、一歩も譲らない。
そして、祐斗もまたそれに便乗してエクスカリバーへの憎悪をぶつけようとして―
「そこまでです」
「あばばばばばばばばば!?」
-とりあえず見かねたシャルロットによって
結果として毒気が抜かれて其の場は流れるが、祐斗は激昂して独断行動をとり始める。
「俺はリアス部長の眷属じゃないけど、木場は俺の友達だ。このまま見捨てたらシャルロットに合わせる顔がない」
「では付き合いましょう。私はあなたのサーヴァントですから」
そしてイッセーはイッセーで動き、シャルロットもまた連携をとる。
そして教会の二人を(文字通りの餌で釣って)説得し、かろうじて作り出される共闘関係。
そして、戦闘の火ぶたは切って落とされる。
「いやっほぉおおう! 教会クソ共は惨殺よ~!」
かつてリアス達と一戦交え、レイナーレ一派で唯一生き残ったフリード・セルゼン。
彼の手にあるエクスカリバーを見て、シャルロットは表情を険しくさせる。
「まずいですね。あれ、C+ランク宝具はあります!」
「サーヴァント級かよ!!」
その脅威に巻き込まれながらも、しかしかろうじて撤退に追い込む事に成功する。
だが、その場に現れた聖剣計画責任者のバルパー・ガリレイに激高した祐斗や、とりあえずの共闘関係故信頼関係が築けなかったイリナ及びゼノヴィアとはぐれてしまう。
「……あなたね。いくら私の眷属じゃないからって、一応私がパトロンしているようなあなたが独断で教会と接触されると私が困った事になるのだけれど」
ついでにリアスにばれて折檻されるも、事態はそんなギャグでは済まされない。
間髪入れずに戦線布告を行うコカビエル。
その目的は単純明快。
それらの要素をもってして駒王町を吹き飛ばすような戦いを発現。その過程で各勢力を焚き付ける事による戦争再開。
「つまらないんだよ、この平穏な日常が! だから戦争を引き起こしてやるのさ!!」
その狂気に満ちた思想のまま、コカビエルはバルパー及びフリードと共に駒王学園で駒王町を吹き飛ばす儀式を刊行する。
折しも黄龍が京都に戻って不在の状況。戦力はどうしても足りない。
だが、それでも彼らは諦めない。
「ヒャハハハハ! エックスカァアアアリバー持っちゃったスーパーフリード君の切り裂きタイムだよぉおおん!!」
「エクスカリバー! それは、叩き斬る!!」
フリード・セルゼンと祐斗が切り結ぶ中、イッセーとシャルロットはコカビエルと激突する。
一体化する事で究極の羯磨の能力すら向上させ、相乗効果で大幅に能力を上げる亜種禁手。
名を、
それをもってしてもコカビエルは難関な強敵だった。
バーサーカーなど話にもならない。女ガンマンを遥かに凌ぐ。ライザーすら勝ち目がないだろう。
その圧倒的な力を前に、しかし戦いは決して引けを取らない。
「……僕は、剣になる」
同胞達の想いを知り、覚醒した祐斗は正真正銘の禁手へと至り、そしてフリードを圧倒。
「さて、それでは伝説の聖剣同士の頂上決戦を始めようか」
奥の手であるデュランダルを開帳した、ゼノヴィア。
二人の力によってフリードは撃破され、そしてバルパーは驚愕する。
そして何か気づいたバルパーをコカビエルは殺害し、しかし興が乗ったのか何に気づいたのかを告げた。
「四大魔王と同様に、神もまた死んだのさ」
その衝撃の事実に、誰もが衝撃を受ける。
神の使徒ともいえるゼノヴィアはもちろん、追放されたアーシアも、敵対していたリアス達も衝撃を受ける。
シャルロットもまたより信仰心が重要視されていた時代のフランス人として、衝撃が強く究極の羯磨の調整をしくじってしまう。結果として、イッセーの禁手も解除される。
その絶望的な状況の中、しかしイッセーだけは諦めない。
真正面からコカビエルをにらみ、そして全力の戦意とともに宣言する。
「俺はハーレム王になる男、兵藤一誠だ!! 俺の夢の邪魔も仲間達に手を出す事も許さねえ!!」
「ほう? 女が欲しいなら後で見繕ってやるが!!」
「…シャルロットに顔向けできないから、こここおここお断る!!」
実に残念なところを見せつけてくれた。
「「イッセー!!」」
シャルロットとリアスに同時に怒られ、そしてその時―
「ふふふ。まだ未熟だが、神滅具二つ持ちとはいい感じに俺の宿敵に相応しいじゃないか」
-白が、舞い降りた。
結論から言えば、白―白龍皇―によってコカビエルは倒された。
正直釈然としない結末だったが、しかしとりあえずの決着はついただろう。
だがしかし、それにイッセーは思うところがある。
シャルロット・コルデーに誓った自分に、まだなれていない。
生き残る為には力がいる。友の為には力がいる。そして、それに負けない心もいる。
それを認めて、兵藤一誠は決意する。
「部長、俺を悪魔にしてください。父さんと母さんからは許可をもらってきました」
自分が育ったこの街を、自分が大好きな友達を。そして自分が譲れないあの誓いを。
全て守る為に、強くなる為の第一歩を踏み出す決意を決める。
そして、決意を込めて悪魔の駒に触れる。
普通の方法では転生できなかった。ならば、普通でない方法で転生すればいい。
「
赤龍帝のもう一つの能力。それは譲渡。
能力を桁違いに増幅し続ける赤龍帝の力を、他者に与える事で他者を強化する能力。
そしてそれは、物にも効果を転用する事ができる。
その力により、悪魔の駒の力を増幅する事で無理やり転生する。
そしてそれは成功し、イッセーは転生悪魔になる。
「ほぅ。中々面白いね」
神の死を知って破れかぶれになって転生したゼノヴィアが感心し。
「これで、イッセーさんとずっと一緒ですね!」
イッセーと共に居たいがゆえに、同じように転生する事を決めたアーシアが感激する。
「改めてよろしくね、イッセー君」
「あらあら、これはお祝いですわね」
「……すごいのを見ました」
祐斗が、朱乃が、小猫が歓迎の言葉を述べ。
「貴方が下僕になってくれて嬉しいわ、イッセー。これからもよろしくね」
「これは、凄く長い間見続ける事になりそうですね」
微笑するリアスと苦笑するシャルロットに見つめられ、イッセーは改めて決意を表明する。
ここまで来たのなら、やる事は決まっている。
主に尽くし、仲間を守り、相棒に誇り、そして夢を叶える。
「ハーレム王に、俺は、なる!!」
「あ、堕天使側はタカ派筆頭が倒れたらしいね、曹操」
「ああ。もう一人の有望株はスカウトできたけど、此方は自由人過ぎそうだしね。
「なるほどなるほど、ゲオルクには預託令呪をごっそり与えて、シールダーの宝具を拡張しないといけないかな?」
「おいおい、俺達にもいくつかはくれよ」
「勿論一人七つはあげるともさ。普通ありえないんだから感謝してくれよ?」
「ああ。それで、本格的な行動開始はどうするのかな?」
「まあね。あいつらにも色々協力してもらったし、少しは要望を受け入れないとさ」
「さて、それじゃあ俺達は俺達の人生の主役を張るとしようか」
「まあね。自分の人生の主役はいつだって自分、シールダーもいい言葉を言ってくれるもんだよ」
「「さあ、聖杯戦争を始めよう」」
あとはマテリアルを投稿したら、今度は03に移行する感じですね。