黒鉄の英雄簿   作:kouti

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「栄光」の出航

「なぁ・・お前ら武器使えるか?」

突然オルガヌムが話掛けてきた

「突然ね・・」

「使えないけど?」

というか・・・武器自体触ったことがない・・

そんなんで武器を使えるはずがない・・

「私は弓だよ」

「・・・銃は?」

「触ったことさえ無いわ・・」

「はぁ・・とりあえず銃を使えるように・・」

「重いの持てない・・」

「関節攻撃が出来ないって聞いた・・あと真っ直ぐ

にしか飛ばないとも・・そもそもその銃?って

どんな矢飛ばすのよ・・」

「こいつだよ・・あと弾な・・」

そう言って見せて来たのは、手のひらに収まるほど

小さい金色の円筒形の物体だった

「まぁ見えてる5割以上は弾じゃ無いけどな・・」

「矢じりより小さいじゃない・・魔力容積少なそう」

魔力容積・・それは物体の体積に比例して、入る

魔力量の限界値である・・重量や密度は関係なく

単純に大きければ大きいほど入れれる魔力量が

増える。魔力量が多いと、より高度なものや

大規模なことができる

うっ・・歩く時の揺れで気持ち悪い・・

「そこは数で補うしかないんだよ・・」

「そんな高度な技術を必要とするものを使い捨て

なんて・・コストも悪そう・・」

「型取り知らないのか?」

「型取り?なにそれ」

「まじかよ・・ってリテヌート!お前大丈夫か?

さっきから静かだと思ったら顔色悪いぞ?」

「ダメそう・・」

そして・・気を失った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おい・・嬢ちゃん起きてっか?」

「ムニャァ?」

誰だろう・・白い髭と強面の顔・・めっちゃ怖い

・・なに!?海賊の人?

「た・・食べても美味しくないです!」

「何か勘違いをしてるようだな・・」

いや・・今にもひと襲いそうな見た目してるよ!?

「しかし・・嬢ちゃん、そこは危険だしそもそも

関係者じゃないだろ?」

周りを見てみる・・そこはグローリーと呼ばれて

いた船の目と鼻の先だった・・後ろには鉄球やら

紙切れが山のように積んであった。あれ・・これ

って荷物だよね・・もしかして荷物扱い!?

「おーい・・リテヌート・・ってゲェ船長何して

るんですか・・」

「おい・・オルガヌムも連れか?コイツ」

「そうだよ・・そんで・・」

どうやらグローリーの船長さんらしい

そしてオルガヌムと言い合って・・オルガヌムが

丸め込まれてるね・・あれ・・仲悪いのかな?

「ねぇねぇ!リテヌート見て見て!」

そう言って鉄の弓を見せてきた。

どうやら私が寝ている間、武器を買いに行った

らしい

「重そう・・」

「いざという時はこれで殴れるよ!」

やり方がなんとも脳筋だね・・うん・・

「はぁ・・ぐうの音も出ねえよ・・」

どうやら口げんかで完敗したらしい

まぁ、予想はついたけど

「とりあえず そこの紙切れと砲弾をグローリー

の船底に運んでくれ・・リテヌートは紙切れだけ

だぞ?」

「はい・・」

いや砲弾って・・多分この鉄球だよね・・重すぎ

て無理

 

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大体5往復・・めっちゃ疲れた・・

紙切れしか運んでないけど・・

どうやらこの船は二階建てのようだ・・

そして、船底の貨物室がとにかくデカイ

満載してるけど。あと思ったより船内が普通に

木丸出しなのと、窓が多い

そして今・・グローリー甲板にいる。

なんでも出航時に全員を確認するらしい

総勢約50名ほどのさまざまな人達が集まっている

今いるところより少し高いところにさっきの船長

が立った瞬間に、賑やかさは消え静かになり、

全員が姿勢を正した

「我々は今より、東にあると言われる宝物の国に

向かう。途中4つほどの港を経由する予定だ。

長く辛い旅路になるかもしれない・・しかし

我々はいついかなる時も強くあらねばならない。

以上だ・・」

船上の人達から歓声が湧いた

「帆を張れ!錨を上げろぉ!」

船長のすぐ横にいた大柄の男が叫んだ

そして、3つあるマスト全てに白い帆が張られ

「うわっ!?」

「大丈夫?」

大きな揺れの後、港を離れた

 

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あの後、とりあえず自分のベッドがある場所に移動

した。

「そういえば・・私達って何すればいいんだろう」

ふと思ったことを口に出す・・

「確か・・戦闘兼雑用だった気がする・・って

ベッドの作り雑ね・・」

そう言ってアニマートは壁に折りたたまれている

ベッドを見ている。まぁ木の棒に布貼った程度

だからね・・仕方ない

「リテヌート・・私達これからどうなるんだろうね

・・」

「まだ全くわからないけど、問題起きたらその時考

えよう・・」

「能天気だね・・」

ふと窓の外を見る・・さっきまでいた町はもう

小さくなっていた

「そうかもね・・」

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