黒鉄の英雄簿   作:kouti

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無邪気な侵入者

あの後、なんとか逃げ切れたらしい・・

「被害状況だが・・1発も撃たれてないから

無いな・・当然っちゃぁ当然だが・・‪‬」

そう言うのはオルガヌム

「だったら確認必要ないんじゃ・・」

「もし水中から静かに穴開けられてたり

したら沈むだろ?その対策さ」

「そうだよ!しかも動き回れる貴重?な機会

だよ!」

アニマート・・私動き回れる体力ないの忘れて

ない?

「もう暗いし、さっさと寝ろ」

「待って晩御飯・・」

「ある訳ねぇだろ!」

 

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ガサガサ

なんの音だろう・・

辺りは真っ暗で何も見えない

「誰?」

タッタッタッ

足音が遠ざかっていった

「?なんだろ・・まあいいや!寝よう」

 

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「リテヌート・・早く起きて起きて!」

「?どうしたの?アニマート・・」

「昨日の夜にお化けが出たらしいよ!」

「お化け?」

「アニマート・・馬鹿な事言ってないでメシ

食うぞ・・そらっ」

このグローリーでは、船員それぞれがそれぞれの

場所で食べることになってる。要するにどこでも

食べていいといことだ・・

「おい!さっさとメシ食って甲板上がれ・・葬式だ」

「あれ?昨日人死んだっけ?誰も死んでないよう

な・・」

「死んだよ・・目の前で・・」

「さっさとしろ・・こちとら時間がいくらあっても

足りないんだよ」

 

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甲板には既に何人かいて、ハッチから一人ずつ

登ってきた。船の右側に布に包まれた物があった

おそらく中身は死体だろう・・ところどころ赤く

染まっている。やがて全員甲板に上がって、整列

し始めた。

ボチャン・・

「行く先に神のご加護があらんことを」

そう船長は言った

パァン

「!?」

突如大きな音が鳴り響く・・

一部の人が銃?を傾けている。その筒からは煙が

上がっていた。

「さぁ葬式もここまでにして、さっさと準備に

取り掛かれ」

静寂を壊したのは昨日の大砲の人

「おいスフォル・・準備ってなんだよ・・

聞いてないぞ?」

スフォル?大砲の人の名前かな?

「あっ・・まぁ一部の奴には伝えたし、問題無い

と思うが・・」

「おまえ、報・連・相も出来ないのかよ」

「わかったって、今度から気をつけるよ・・

とりあえず風の魔石持ってこい、説明は後だ」

「リテヌート!動き回れるよ!」

アニマート・・やっぱり脳筋?

 

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知ってたよ・・どうせこうなるって・・

だからって嫌になるよこの作業

「704・・705・・706・・707・・計707個

あります」

隣にいるのはスフォル?さんだ

「なるほどな・・1日14個使えるのか。充分

だな。よし、野郎ども!こいつの帆に魔石貼って

けぇ!」

その掛け声に反応した上半身裸のムキムキの男達

が風の魔石を持ってマストを登り、魔石を帆に

付け始めた。

「マスト折れそうですね・・」

「大丈夫だ!きっと問題無い」

えぇ・・大丈夫なの?

 

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いや・・やることないからってアニマートは無い

物探しに手伝わせるのやめてほしい・・

お化けなんかいるわけ無いのに・・

地味にパンが減ってるったって誰かがつまみ食い

してる可能性の方が高い。

べ別にお化けが怖いとかそんな理由じゃないよ!

いやほんとだからね?うん・・

そして今は船底の倉庫を探している。

「ねぇアニマート・・絶対いないって・・」

「夜聞いたのよ!足音を!」

「いや足音なったらその時点でお化けじゃないと

思うけど!?」

「細かい事はどうでもいいの!」

「えぇ・・」

ダメだ何言っても止まらない感じだよ・・はぁ…

「そもそも弓いらなくない?」

「いやいや・・お化けにあったらこれで捕まえるん

だよ!」

どうやらアニマートはお化けを撃ち抜くつもり

らしい。捕まえるつもりなのか倒すつもりなのか

わからない。

「リテヌート・・静かに!」

「?」

どうやらアニマートは何かに気づいたようだ

「そこの物陰に誰かいるから少し静かにしてね」

「?」

耳をすましてみると足音が聞こえる。そして

近づいてくる。

「よし!今だ!飛び掛かれ!」

「!?いきなり!?」

「ひゃっ!?」

アニマートは勢いよくまだ見えてなかった相手な

飛び付いた。

相手は見慣れないローブを着ている・・フードも

被っていて、まるで見られたらまずいかのように

布で全身を覆っていた。

「リテヌート・・この人知ってる?」

「ううん・・むしろ見た事も無い」

「じゃあオルガヌムに見せる?」

「そうだね・・」

というか気絶してない?いや・・確実にしてるね

 

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[んで・・そいつが倉庫にいて気絶させて持って

来たと・・」

「うん!」

「叩き起こすか!」

あれ?もしかして私の周り脳筋だらけ?

「おーい起きろチビ」

「・・?」

髪の色は明るく茶髪、癖っ毛でショート

身長は私と同じくらい小さい

「あっ!フードがない!?」

どうやら相当混乱してるようだ。

「さぁテメェには色々聞きたいことがある

全て正直に答えろ」

脅迫だよこれ・・まぁ当然かな?

フードの子はコクコク頷いている

「まず名前」

「木の葉です・・」

「次どこから来た」

「昨日乗り移って・・」

「次にメトロポリテーヌかロイヤルオブブリテン

どっちか知ってるか?」

「知らないよ?」

怒涛の勢いで進んで行く・・

「はぁ・・とりあえずリテヌート、アニマート

こいつ監視してろ・・スパイかもしれないし

全くわからないからなぁ・・」

「ちょっと待って常に監視しろって?」

「そうだが?そもそもお前らが連れてきたのが

悪いってことでだ。頼んだぞ!」

なんだろう・・もうはちゃめちゃなことしか最近

起きないよ・・はぁ・・

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