やはり俺が雷門中に入学したのはまちがっていなかった。   作:シェイド

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受験の息抜きに書いてしまいました。
なんでしょうね、勉強してるとダンまちの方や違うクロス作品のネタがめちゃくちゃ浮かんできて書く衝動が抑えられませんでした。
あ、ダンまちのクロス作品はしっかりと書きたいと思っておりますので受験後までは書きません。
書いたら絶対のめり込みますので。

感想で続き欲しいかどうか、面白そうかどうか知りたいです。

では、どうぞ。


円堂守と雷門中サッカー部
プロローグ


 今日は土曜、1日中休みでしかも明日も休みとかいう1週間で2番目に最高の日だ。

 1番は当然金曜日の夜だが。

 

「父さん」

「ん?どうした?」

 

 朝っぱらからリビングのソファで相棒のマッカンを飲みつつ、撮りためていたアニメを消化していると、同じくアニメを見ていた息子が突然話しかけてきた。

 

「昨日母さんから聞いたんだけど……昔サッカーやってたって本当なの?」

「……な、なんのことだ?」

「……」

 

 俺がそんなの初耳だとでも言うように返すと、息子は突然物凄い笑顔になった。

 あ、これあれだ、あいつがたまに見せる良い笑顔にそっくりだわ。

 ……俺に似なくて良かったな。

 

「……雷門中最初の8人」

「!」

「……地上最強イレブンの1人」

「!!」

「……イナズマジャパンの影のキャプテン、万能リベロ」

「!!?」

「総武高校サッカー部の元副キャプテンであり、総武高校奇跡の優勝の立役者」

「!!!?」

「………………ダイヤモンドダストのエイト」

「ごめんなさい本当にそれだけはやめてください恥ずかしくて死んでしまいます」

「本当だったんだ」

 

 あ、しまった。つい反応してしまった。

 つかアイツなんで言ったんだよ……息子には秘密にしておきたかったんだが……主に俺の黒歴史的な面で。

 ダイアモンドダストの時は厨二病発症も含めて酷かったからな……試合中だけだったのが幸いだったか。

 

「なに?なんの話してるの?」

「あ、姉ちゃん」

 

 どう取り繕うかと、アルゼンチン戦でテレスをどう突破するかと考えた時並みに思考をめぐらし始めた時、2階から娘が降りてきた。

 ……嫌な予感がする。

 

「今父さんが昔サッカーやってた話して「なにそれなにそれ!!もっと詳しく!」

 

 息子が言い終わる前にいつ移動したのか、俺の腕に抱きつき目をキラキラさせながら鼻息を荒くする娘。

 うーん、この娘本当に俺とあいつから生まれたのだろうか。たまに心配になるくらいの明るさだ。

 

「あ!俺が先に聞いたんだから俺が先に聞く!!」

「そんなの関係ないわよ!」

 

 俺の腕を一つずつ掴みおもちゃを取りあいっこするみたいに引っ張る姉弟。

 

「いだっ、痛い痛い引っ張るな!」

「あ、ごめんお父さん」

「ごめんなさい」

 

 さすがにもげそうになったため止めた。こいつら本気で引っ張ってやがった……。

 

「はぁ~わかったわかった、話してやるよ。これ以上駄々こねられて部屋めちゃくちゃにでもしたときには、母さんに怒られるからな」

「母さん怒ったら怖いからなあ」

「お母さん普段可愛いのに、怒ると物凄い怖いのよね……」

 

 どうやら息子たちも理解をしてくれたらしい。それだけ怖いのだ、怒ったアイツは。

 俺と付き合いはじめてからは笑顔が増えたとは思うんだがな……」

 

「お父さんお父さん、声に出てるよ」

「あ、やべ。母さんいるか?」

「んーん、まだ買いものに行ってると思う」

 

 ほっ、もし買い物からこのタイミングで帰ってきてたら今晩寝かせてもらえなかったな……絶対。

 

「よし、話してやる。ただし母さんが帰ってくるまでな」

「「はーい!!」」

「じゃあ―――」

 

 

***

 

 

「……風が気持ちいいな」

 

 俺はサッカー部室の裏手で昼食を食べ終えた後、気持ちいい風を浴びながらのんびりしていた。

 小学校までは千葉にいた俺だが、俺がいじめられていることを知った小町が両親に相談して父親の実家がある東京に引っ越してきたのが1ヶ月前。

 

 環境が変われば友達ができると―――少しだけ期待してしまった俺が馬鹿だった。

 

 小学校3年間のぼっち生活同様、現在進行形でぼっち生活を送っていた。

 理由は簡単だ。まずは目。小学校のいじめで人の裏の顔を、人の本性なんて、人なんてこんなものと思ってしまっている俺の目は腐っている。それで人が近寄って来ない。小町曰く『地獄から這い出たゾンビの目みたい』らしい。

 二つ目にコミュ症であること。腐った目を見てもなんとか声をかけてくれたクラスメイトに対して「おぅ、そうだりゃ」「お、おぅりょ!」とか言って笑うと同時にひいた奴らは次の日から誰も話しかけて来なくなった。

 

 どうせ「うわぁなにあいつキモッ」「死ねばいいのに」とか言ってんだろ。悪かったなキモくてよ。死にたくないから命だけは許してもらいたいが。

 そんなわけで小学校と変わらずぼっちのまんまだ。まあいじめがなくなったのは嬉しいことだが。

 基本的にぼっちはクラスに馴染めないからな。昼休みなんてほぼクラスにはいない。

 例外は雨の日。どうしても外に行けないから教室で飯を食うが、食べ終わったら寝たふりをして過ごす。

 雨の日は学校行く気なくすんだよな……。

 

「……サッカー部か」

 

 自分の背後にある部室を見る。たしか同学年のえ、え……えなんとかって奴が作ったらしい。元々なかったって話だし。

 部員は今のところそいつのみ……ある意味ぼっちだなそいつも。

 

「ぼっち同士、気があうかも知れない……いや、それはないか」

「何1人で話してんだ?お前」

 

 バッと声のしたほうを振り向くと、頭にバンダナをした男がサッカーボールを持って俺に近づいてくる。

 サッカーボール……ってことはこいつがサッカー部のぼっちか……。

 

「ぼっち感全然ないな」

「何してるんだ?こんなところで」

 

 どうやら聞こえなかったらしい。もしくは気にしてないのか。

 

「……昼食を食べてたんりゃ。め、迷惑りゃったか?」

 

 くそっ、噛んだ……ここから今すぐにでも逃げ出したい。

 

「……あははははははっ!なんだお前、面白い奴だな!」

「……どうも」

 

 めっちゃ笑われたんだけど……恥ずかしすぎるぞ。もういっそ殺してくれ!

 

「俺、円堂守!お前名前なんていうんだ?」

「……比企谷八幡」

「そっか。なぁ、比企谷―――――――」

 

 

 

 

 

 この時は思っても見なかった。

 

 

 

 

 

 いや、誰だって信じない、おとぎ話ですら比較にならない。

 

 

 

 

 

 こいつの、この一言が。

 

 

 

 

 

 俺の、俺たちの壮絶な物語の始まりだったなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サッカー、やろうぜ!!」

 




円堂教いいですよね。ちなみに八幡教信者で円堂教信者でもある作者です。
その割にニワカ感満載です(笑)
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