やはり俺が雷門中に入学したのはまちがっていなかった。   作:シェイド

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染岡さんの必殺技、みんなドラゴン絡んでますよね。
なにかドラゴン好きとかそんな感じの設定あったりするんですかね……そこら辺にわかなんですよねえ。


ドラゴン使い染岡爆誕

「くそっ!はぁはぁ」

 

 染岡竜吾は焦っていた。

 いや、悔しかった。

 雷門のエースは自分であると思っていたし、実際そうだった。

 豪炎寺修也という男が現れる前までは。

 彼の鮮烈な活躍は仲間を魅了し、惹きつけた。

 あの円堂ですら少し頼りにしようとまでしていたのだ。

 それだけに、彼の活躍っぷりは凄まじく、また、能力もカリスマ性もあった。

 染岡自身、自分にはないものを豪炎寺が持っているということはわかっている、理解している。

 それでも、今までエースストライカーとして張ってきたプライドと豪炎寺との差に呼応して、何もかもがうまくいかないのだ。

 

 それは何か。

 ―――比企谷八幡という男の存在だ。

 

 豪炎寺修也というイレギュラーは、この際自分の中でも納得ができるし、今のままでは逆立ちしたって勝てっこないことなど分かりきっている。

 だが。

 比企谷八幡という存在は自分より少し前に入部した、中学からサッカーを始めた初心者なのだ。

 いくら中2に上がり、やる気が落ちていて練習していなかったとしてもどこか、比企谷よりは上手いという確証と見下していたところはあった。

 それがどうだ。

 帝国戦で自分が放ったシュートは軽やかに止められた(しかも相手にわざとフリーで打たせられた)。

 比企谷の放った謎のシュート(周りからは少し黒いオーラを纏ったくらいにしか見えない)は相手のDFの必殺技を打ち破り、あと少しのところでゴールとなるほど帝国を焦らせた。

 

 何故。

 どうして。

 どうして比企谷に出来て俺には出来ないんだ。

 

「はぁはぁ、くそっ!」

「……ほらよ、少し休めよ」

「あん?」

 

 そうして見上げた先にいたのは、ドリンクを手渡してこっちを濁った目で見てきている、自身のイライラの原因の一つだった。

 

 

***

 

 

 あのあと風丸が来ると同時に染岡がまだいるであろう河川敷に向かった。無論、ドリブルをして。

 風丸を待っていた訳は、円堂のストッパーを確認するまでは俺が動かないからだ。サッカー馬鹿という存在は気づけば夜のこんな時間!?ってとこまで極度に集中しているためストッパーが必ず必要だと気付かされたためだ。

 いやーそれにしてキャプテン翼面白いな!俺もボールとは友達になれたと思うから、次はドライブシュートの練習でもしてみるか……。

 

 なんてテキトーなことを考えながら河川敷へと向かう。

 テキトーにクソくだらないこと考えるのってほんと楽しいよね!

 染岡のイライラの原因は主に3つだと思われる。

 ・仲間の豪炎寺頼りの言葉

 ・豪炎寺には今のままでは逆さまになろうと勝てないということ

 ・比企谷八幡という存在の放ったシュート

 ……と、勝手に思っている。

 

 しばらくドリブルをしているとようやく河川敷のグラウンドが見え始める。染岡もいた。

 まずは話ができるように飲み物を買っていこう、2人分な。

 休憩をしていないのか、息が切れている染岡に飲み物を差し出す。

 

「……ほらよ、少し休めよ」

「あん?」

「ずっと打ち続けていると変な癖がつくぞ」

「うるせえ!俺のことはほっといてくれ!」

「……嫌だ、と言ったら?」

「……練習相手になれよ」

「お、おおう、いいぜ」

 

 ボールをある程度まとめてその中から1つを取りパスから始める。

 少しずつ速度の上がっていくボールは、ついにはほぼシュートの打ち合いに発展していく。

 

「うらぁ!!」

「なんのっ!!」

 

 最終的には俺が打ち損ねてゴールに入ってしまい一旦中断してしまった。

 

「なんで」

「ん?」

「……なんでなんだ、俺の方がキック力も上なのに、なんで俺は……必殺技が出来ないんだっ!」

 

 やはり、か。

 染岡、お前は……。

 

「当たり前だろ」

「あ!?」

「お前の方が体格いいし、威力のあるシュートが打てる。いくら俺が必殺技が使えるようになったとは言えども、総合力ならまだまだ下の方だ」

「なら、なんで俺に必殺技は出来ねえんだよ!」

「……まずサッカーは必殺技に頼るものでもないだろ。テクニックがあればボール奪えるし相手もかわせる、点だって取れる。帝国の場合は日本一の中学生キーパーが相手だったんだ。そりゃ点は取れないだろ」

「豪炎寺は取ってただろうが!!」

「それはあいつの実力だろ。もちろん、帝国が偵察で来ていたってのもある。豪炎寺目当てだったはずだからな、あの試合は」

「……ちっ!」

 

 俺が返した返答が気に入らなかったのか染岡は俺を無視して練習を再開しようとしていた。

 ……仕方ない。

 

「俺ごときのアドバイスだから役に立つかは分からんがこれだけは絶対だと思う。必殺技には自分の中での何かしらのイメージが必要だ」

「イメージ……」

「俺があの帝国戦であのシュートを打つ時、強さをイメージした。その時浮かんだのが闇の力だった。だから闇のオーラを纏ってたんだろうな」

「……イメージ、イメージか」

 

 染岡はぶつぶつとイメージと繰り返しながらゴールを向き動かなくなった。

 俺も反対側のゴールであのシュートをいつでも打てるように練習を始める。

 いやーやべえな、俺厨二病かよ、厨二病でしたね。

 闇の力ってやべえよ、どこの黒ひげだよ。あー!!はずかしっ!何言ってんだ俺!?何しに来たんだっけ……あ、染岡の調子を戻そうとしに来たんだった。

 後ろを振り向くとぶつぶつとまだ言っていたが、明日からはまだマシになるだろう。

 多分、もうすぐ必殺技は出来るだろうし。

 なんでわかるのか?勘だよ。

 

 

***

 

 

「うらぁぁぁ!!」

「はぁ!」

「まだまだ行くぜ円堂!!」

「おう!来い、染岡!」

 

 翌日。

 相も変わらず河川敷で練習している俺たちは、各々課題である体力作りや必殺技の開 発に取り組んでいた。

 染岡に昨日のような様子は見られず、円堂に止められようとも何度もシュートを放っていた。

 さっきまでやっていたミニゲームの中でも特に危険なプレーもなかったので、多分、自分の中で不条理を解消出来たのだろう。

 

「はぁ、ようやくいつもの日常ってのが帰ってきた、か」

「何かっこいい感じで話してんだよ」

「……半田」

 

 それをいつも通り河川敷の橋の下で見つめていると、半田が寄ってきていた。

 

 半田が現れた!

 八幡はどうする?

 →逃げる

 →とりあえず様子見

 →とりあえず会話

 →無言でその場から去る

 →戦う

 →シュート練習のサンドバッグにする

 

 うん、ろくな選択肢がねえな、どうしてこうなった。

 

「聞いたよ、染岡を元に戻したの比企谷なんだろ?」

 

 俺がしょうもないことを考えていると、半田が話を振ってきた。

 元に戻す……違うな。

 

「違う。染岡は自分で戻ったんだ。ようやく自分のやるべきことがちゃんと分かったんだろ?多分」

「でもその要因を作ったのはお前なんだろ?本人から聞いた」

 

 ちょっと?染岡さんあの恥ずかしいセリフ言ってないよね?流石にないよね?

 

「闇の力が強さ、か。厨二びょ「チョットナニイッテルカワカンナイナー」当たりなのかよ。まあ、知ってたけど」

「知ってた?」

 

 俺が気になるところを聞き返すも半田は練習している染岡の方を見つめている。無視ですかそうですか。

 

「俺もなんか必殺技できねーかなー、こう、かっこいいけど厨二臭くないものがいいなー」

「お前喧嘩売ってんの?」

「どっかの誰かは闇の力とか言うしよくわかんないんだよなー、イメージってのは納得だけど」

「おい半田、喧嘩なら買うぞ?サッカーでだが」

「たぶん強さとか上手さは関係ないんだよな。比企谷ができてるのが証拠だし」

「この野郎!」

「おい!?いきなりシュート打つなよ、今の当てる気だったろ!!?」

「お前が煽るのが悪いんだよ!」

「先ぱーい、こっちに蹴らないでくださいよ!」

「「ごめんなさい」」

 

 なんつーか、こんなかけあいも久々な気がするな。

 これからみんなはもっともっと強くなっていくんだろう。俺も置いてかれないようにしないとな。

 

 そして、昼に差しかかろうとした頃―――――

 

「くらえ!!おおおおおおおぁ!!」

「えっ」

 

 染岡のシュートに竜が宿った。

 円堂はシュートの威力に驚いたのか反応できずにボールはゴールに突き刺さった。

 これが後に『ドラゴンクラッシュ』と名付けられた、染岡の初めての必殺シュートである。




えーごめんなさい。無理矢理出したのであんまり面白くないと思います。。ごめんなさい。

受験戦争後半戦(センター準備期)が始まり多忙な毎日でサイトを開くことすらままならないため、これ以降の更新は3月になると思います。
どうか、ご理解の程をよろしくお願いいたします。
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