やはり俺が雷門中に入学したのはまちがっていなかった。 作:シェイド
今猛烈に感動しています!気づけば評価してくれた人が増えていたので!!ありがとなっ!
できる限り毎日投稿してやるぜっ!とりあえずあと二話は出します。それ以降はまた、先になるかもしれません。
「いや、いやいやいやいや!!」
「無理無理無理!!」
「なんで受けたんですか!?」
「受けなかったら即廃部だぞ!そんなの認めるかって話だろ!絶対に11人揃えて帝国に勝ってやる……!!」
「相手はあの帝国ですよ!」
「どうせみんなの前で恥かいて終わるでやんす!」
「この部室ともお別れっすね……」
無気力達はみんなやる気がないようである。そりゃそうだ。いきなり練習試合って言われた相手が40年間無敗を誇るあの帝国だ。しかも人数これから集めて1週間後に試合とか無茶にもほどがある。
それに人が足りなくて試合ができなかったら廃部、試合ができたとしても勝たなかったら廃部。酷すぎる条件である。
「お前らな!!サッカーを愛する気持ちがあれば、不可能だって可能にできる!!何も始まってないのに、諦めたら駄目だ!諦めたら駄目なんだよ!!」
この後部室を出て行った円堂は1人、勧誘を今まで以上に積極的に行い始めた。
他の部活動全てを訪ね、知人だったり友達だったりにどんどん声をかけていった。
流石にその様子を見ていた無気力達は少しずつ、少しずつ円堂について行き始めた。側から見たらストーカーである。
俺?俺は1人で必殺技の練習中である。あのとき撃ったシュートの違和感。もっと力を込めて撃てば出来るのか。どうすれば同じような力が加わるのか。ずっと河川敷で1人で壁サッカーをしている。
ちなみに円堂には「俺がいても勧誘の役に立たないから帝国学園の対策と必殺技編み出す方に時間使うわ」と言っており、許可ももらっている。
「なんか上手くいかねえな……」
回転をかけてみるか。いやでも元々力が加わっていないのに破壊力は上がらないか……。
ん?元々力が加わっていない?
「……試してみる価値はあるな」
俺はその後も練習を続けた。
***
暗くなってきたからそろそろ帰ろうかと思い、帰り支度をする。
そういえば円堂の勧誘はうまくいったのだろうか。円堂だから上手くいったと思いたいのだが、いかんせん相手が帝国である。集まらなくても仕方ないといえば仕方ない。
この時間なら鉄塔広場でタイヤと遊んでる(物理)はずだ。話聞きにいってみるか。
しばらく歩いて鉄塔広場に辿り着くと、案の定、円堂が1人でタイヤにぶつかりにいっていた。
「やっぱりやってたな」
「比企谷!」
「勧誘、上手くいったのか?」
「それが全然でさ……」
円堂で集めきれないのなら誰にも集めることはできない。悲しいかな、これが現実である。
「そうか」
「ここにきた時にさ、豪炎寺に会ったんだ。なんで辞めたのか、理由聞いたんだけど……帰っちゃった」
「そうか」
「必殺技出来たのか?」
「いや、イメージはできた。けど、何かが足りてない」
「そっか。じゃあ練習あるのみだな!」
「……そうだな」
円堂はタイヤを自身にくくりつけた状態でタイヤを受け止め始めた。受け止めたというよりもタイヤに吹っ飛ばされたが正しい表現なんだろうが……円堂が真剣な表情で時折じいちゃんのノートという意味不明な読解不可能なノート(円堂は読める)を読みつつタイヤに吹っ飛ばされ、読み返してはタイヤに吹っ飛ばされていた。
その間、俺は円堂の特訓も見つつタイヤを自身に縄でくくりつけた状態で走ってみたり、リフティングを永遠とし続けたりしていた。
「よ、円堂」
「風丸!?」
ランニングから帰ってくると円堂の親友?幼馴染?とも言える風丸が制服姿で登場していた。相変わらずイケメンである。
どうやら昼に声をかけられていたため気になっていたらしい。よかったな円堂!勧誘は無駄じゃなかったんだ!
その後、風丸にじいちゃんのノートを見せたりして、本気で帝国に勝つつもりであることを伝える円堂。
その言葉の気持ちを感じたのか……。
「お前のその気合い、乗った!」
「風丸……ありがとう!!」
風丸が仲間になった!
「俺はやるけど、お前らはどうするんだ?」
そう言って風丸は後ろを振り向く。
すると、木の陰やらなにやらから雷門のメンバーが姿を現した。
なんだ、結局みんなサッカー好きな気持ちは失ってなかったのか。まあ円堂が絡んだ時点でみんな最終的には試合出るんだろうなっては思ってたけど。
「お前が、1人で運動部に声をかけに行ってるのをみると、さ」
「ちょっと、な」
「その特訓も、こう、心がジーンと熱くなってきたでやんす」
「キャプテン、俺も一緒に特訓させてください!」
「俺も!」
「俺もでやんす!」
「俺も一緒にやりたいっす!」
「……当たり前だろ!!大歓迎だよ!!うおー!!俺すっげえ嬉しいよ!……よぉーし、皆!サッカーやろうぜ!!」
「「「やろうぜ!!」」」
円堂泣いてるし、みんなテンション超上がってるし。
なおここまで側から見るだけの俺。悲しいかな、誰も気づいてくれてない……。
「あ、比企谷すまん、いたのか」
「ねえ、半田君?そういうのが陰キャを痛めつけているってことをそろそろ自覚しようねー?俺、お前らが練習サボってるときとかも円堂とずっとやってたんだけど。なのにこの扱いは酷くね?」
「まあ、比企谷だしな」
「染岡も酷いよ?なに?俺をハブる動きかな?退部しろってこと?」
「「話飛びすぎだろ!?」」
それから俺も混じり9人で練習を始めた。
タイヤをくくりつけてのダッシュの特訓、タイヤに立ち向かう練習、タイヤを転がしてそれを交わす練習……なんだこのサッカー部タイヤ好きすぎるだろ。
俺はずっとリフティングをやっていた。
だってこのスペースだと必殺技の練習出来ねえしな。今日は帰ったら風呂入って、マイスイートシスターであるコマチエルお手製の夕飯食べて、サッカー動画見て寝よう。
……そうだ、確か昔のブラジルのプロ選手の必殺技で俺が唯一今からできそうなのが1つあったはずだ。
帝国戦までには完成できるはず。頑張ろっと。
***
試合当日。
まだ試合開始まで1時間ほどあるから全員が部室にいた。
「紹介するよ。今日助っ人で入ってくれる、松野空介だ」
「僕のことはマックスって呼んでいいよ。君たちのキャプテンを見ていると、なんだか退屈しなさそうだなって思って」
「退屈って……遊びじゃないんだぞ試合は!」
「心配いらないよ。サッカーはまだやったことないんだけど、こう見えて器用なんだよね」
なんだよこう見えてって。つかサッカーやったことない!?まじで!俺より下が現れた!やったー!!……ほんとにダサいな、俺。
「ってことだ、期待しようぜ」
「でもまだ10人なんだよな……」
「それについてはアテがある!まずはグラウンドに行こうぜ!」
俺たちは円堂を先頭にグラウンドへの移動を開始した。
しばらくボールを蹴っていると唐突に地面が揺れだした。どうやらお出ましのようだ。
雷門中の前に電車が駅のホームに止まるような感じで1台の……車?か何かが止まった。
ドアが開き、人が降りてくる。
降りてきた人たちが帝国の選手かと思えば、全員が同じ格好をしており、サッカーボールを右足の下に置いて、レッドカーペットの横に整列した。
えぇ(困惑)、なに、最近の流行りなの?トレンド?どうなってるんだよ。
困惑してる俺らの前で、ついに本当の帝国学園の選手達が出てきた。
先頭の変なメガネ野郎。あいつが……
「天才ゲームメイカー鬼道有人、か」
他にも中学ナンバーワンGKの源田など、優秀な選手達が俺たちの目の前に姿を現していく。
やべえ、緊張してきたし具合がなんか悪い気がしてきた……あの、帰っていいですか?
***
その後、帝国のフォーミングアップを見て格の違いを思い知らされたり、壁山が逃げ出したり、眼鏡のよくわからん絶対に運動できないであろう奴が何故か10番欲しがったりとか、人集めのためにも円堂がユニフォームを渡すなどと色々あったものの無事11人揃った。
グラウンドでポジションにつき、俺は始まるまでの時間をイメージトレーニングに使う。
『挑戦です!これは、雷門に対する帝国の、挑戦です!』
……何故か将棋部の野郎が解説してるんだけど。まあ面白いしいいんだけどね。テンション上がるし。
ちなみに今回、俺はDFで出場している。壁山とセンターバックのポジションにいる形だ。
『さぁ、雷門中対帝国の試合が、今キックオフ!!』
ピー!
審判の笛が吹かれ、雷門中ボールで試合が始まった。
『まずは染岡、ボールを松野に渡し、自らは上がっていく!』
帝国のFW二人がスライディングにくるも、染岡はそれをジャンプで躱しドリブルで攻め込んで行く。
『おお!?うまいうまい!染岡、帝国をかわして上がっていく!!』
「こっちだ、染岡!」
「おう!」
「おっけー!」
染岡から風丸へ渡り、ますます相手陣内へと攻め込む我らが雷門サッカー部。
『細かくパスをつなぎ、帝国を翻弄!』
……いくらなんでもうまくいきすぎだ。自慢じゃないが、俺たち雷門サッカー部は弱小チームである。それが何十年も優勝し続けている帝国相手にここまでいい展開には持ち込めないだろう。……帝国の動きも動画で見た時よりかなり遅い。狙いは何だ?まぁ、舐めてかかってくれるのなら好都合なんだけどね!
風丸から染岡に、染岡からマックスへと渡ったボールは宍戸に回された。
「先輩!!」
右サイドを駆け上がった宍戸からのセンタリングが上がる。
半田が駆け込むもスルーし、フリーの染岡が源田と1対1に。
普通なら決まったと思う場面である。1対1であることもさながら、ペナルティエリア内。決まらない要素の方が少ない。
「いけっ!」
ダイレクトボレーシュート。俺のシュートよりも威力のある染岡のシュートが帝国ゴールに向かっていく。
『決まった~!これはキーパー、幾ら何でも反応できない!!』
あ、あの将棋部の野郎、フラグ立てやがった。
そのシュートに源田は反応して手のひらに当て、キャッチした。
さすが中学ナンバーワンGKの呼び声は伊達じゃないな。
「クソッ!」
「……鬼道!俺の仕事はここまでだ!」
「ああ……始めようか……帝国のサッカーを」
中途半端なところできっていくやつー(笑)
今回八幡を入れて試合したかったので影野が入部していない設定です。
この試合後、影野は入部します。
さすがに影野?誰それ?にはしませんよ。彼も彼でいいキャラですからね。
なるべく原作通りに進みます。ところどころ変わりはしますが基本的に大きくは変わりません。
……なおブラジル代表の古い技とは言っていますが、イナイレにすら登場していないオリジナル技を出すつもりです。
古い技というより改良技?