私の居場所を求めて   作:足でされたい

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早めの思春期?

天音お姉さんの新婚旅行の話をしてから3日後、エレナお母さんのiPhoneに場所決めたからこれから行くね!という連絡が来たらしく、私達は前と同じように天音お姉さんとさゆりお姉さんを待っているところだった。

 

「今日は何時に来るって言ってたんですか?」

 

「何にも言ってないわよ。だからこうしてダラダラ待ってるんじゃない。私が休みの日で良かったわよ」

 

エレナお母さんは、テーブルに肘をついてふくれ顔をしていた。連絡が入ったのは10時。今の時刻は17時を指していた。今日は日曜日で結婚相談所の方もお休みでゆっくりしていた。

 

「いろはー!ちょっと来て貰える?」

 

ベランダに洗濯物を取り込みに行ってる楓お母さんから突然呼ばれた。自分の名前を呼ばれるだけで嬉しいと思ってしまうのはちょっと病的かな。

 

「ん?楓お姉さん?はーい!今行きます!」

 

「良かったじゃない二人っきりよ」

 

「うるさい!」

 

エレナお母さんからのからかいもここの所また増えた気がする。楓お母さんと一緒にお風呂に入った時なんてわざわざ外から楓お母さんと一緒で嬉しいね彩葉ちゃんなんて言ってくるぐらいだ。

 

私はエレナお母さんを一喝して、すぐに楓お母さんの方に向かった。

 

「お待たせしました。どうかしましたか?」

 

「洗濯物取り込んだのはいいんだけど量が多くってさ、彩葉の洋服まとめておいたから自分の部屋に持って行って貰ってもいいかな?持っていったら衣装ケースにちゃんとしまうんだよ?分かった?」

 

「わかりました」

 

私は、楓お母さんが綺麗に畳んでくれた洗濯物を持って自分の部屋へと向かった。

 

「よいしょっと……えっと、上着はこっちの棚でこの下着は……!?これってもしかして……」

 

私は、自分の部屋の扉が閉まっていることを確認すると自分の物では無い大人用の下着を手に取って眺めていた。

 

ゴクッ……自分の喉が鳴るのがわかった。それになんだろうこの気持ち。なんだか胸が熱くなるような、それでいて体が切なくなるような気もする。

 

「これって楓お母さんの……って私何考えてんの!早く楓お母さんに間違って入ってましたよって言ってこなきゃだよね」

 

 

言葉では分かっていても行動に移すことが出来ず、私はただ楓お母さんのと思われる下着をマジマジと見る事しか出来なかった。大人の下着を見るのも初めてだったし、私が履いているような子供っぽいのとデザインやら肌触りが違うことにとても驚いていた。

 

普段楓お母さんがこれを履いて生活してるんだよね。

 

「欲しい……ちょっとぐらい匂いとか……」

 

ダメだと分かってても私は止まれることが出来なくなった。楓お母さんの下着に顔を近づけようとした時だった。

 

「彩葉、楓がホットケーキ焼いたから食べにおいでだって。へぇ彩葉ちゃんもうそんな時期なんだねぇ。ごめんねお母さん気付かなくて」

 

ノックもなく扉がガチャりと空いてそこには、エレナお母さんが立っていた。

 

「な!な!なんでぇ!ノックぐらいしてよバカ!」

 

私は自分の顔が真っ赤に沸騰しているのが分かった。まさか見られるだなんて思わなかった。楓お母さんに見られるよりはマシだけどさ……

 

「続きはしなくていいの?なんならお母さんが自分の慰め方教えてあげよっか?」

 

「何もしてないし!いいから出てっよ!早く!」

 

「何よ連れないんだから。ほら貴方も出るのよ。せっかくの楓のホットケーキが冷めちゃうでしょ」

 

「で、でも……楓さんの下着が」

 

下着が……と言うのは恥ずかしさからほとんど声にならないような声になってしまった。あれを放置して下に行って、何かの用事で私の部屋に入ったらと思うと気が気じゃなかった。

 

「大丈夫よ。娘が変なことに使うなんて普通の親なら思わないもの。まぁ後で何に使おうとしたか私には話してくれるわよね彩葉ちゃん?」

 

「ホントに内緒にしてよ」

 

「はいはい。とにかく早く行くわよ」

 

残していった楓お母さんさんの下着は心配だったが、これ以上言ってもエレナお母さんには通じないと思い、私は仕方なくエレナお母さんについていった。

 

「彩葉ごめんね手伝って貰っちゃって」

 

「いえいえ、このぐらいいつでもやりますよ」

 

私は、テーブルの正面に座る楓お母さんの顔を直視出来ないでいた。あんな後で顔見れるわけないじゃん!

 

「あら?彩葉顔赤いけどどうしたの?熱とかないといいんだけど。ちょっとごめんね。うん。熱は無さそうだね」

 

「ち、近いです楓お姉さん!」

 

「え?ごめんね嫌だったかな……」

 

楓お母さんのおでこが私のおでこに……いや、熱計ってくれてるのは分かるんだけどめちゃくちゃ恥ずかしかった。なんならそのままチューしたかったもん。ってかなんでそんな悲しそうな顔してるんですか。もしかして私が近いですって言ったからかな……

 

「え!えっと違くて!もし風邪だったらうつしちゃうかなって思って。楓お姉さんのことが嫌だなんてほんっとに思ってませんから」

 

「なんだよかったぁ……ありがとね気を使ってくれて」

 

ほっとした楓お母さんの顔を見ると私までほっとしてしまった。些細な事でも楓お母さんに勘違いして欲しくないもん。

 

「私は何を見せられてるのかしらね……ほら、早く食べちゃいなさいよ。いつ天音達来るか分からないんだから」

 

エレナお母さんの一声でまだホットケーキに手をつけてないことに気付いて私は急いでホットケーキを平らげた。ホットケーキはとても甘くて美味しくて楓お母さんの性格を表しているんじゃないかと思ったぐらいだった。

 

 

 

 




エレナ「何よ楓お母さんの性格を表しているんじゃないかと思ったって。貴方ポエマーの素質あるわよ。ポエムでも書いてみたら?」
彩葉「バカ言わないでよ。私は思った事を書いただけだもん」
エレナ「じゃあ楓は舐めたら甘いって事でいいのかしら?ごめんね彩葉……その味を知ってるのは私だけなの」
彩葉「二度と話しかけないで」
エレナ「ふふ、ホント可愛いんだから」
彩葉「調子いいんだから……」
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