私の居場所を求めて   作:足でされたい

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朝、お風呂にて

ピピピピピピピピピ!!!

 

「んーー!もう朝か……全然眠れなかった……」

 

時刻は朝の6時。旅行が気になりすぎて全然寝付けず寝起きは最悪だった。私は、目を覚ます為にシャワーを浴びようと思いお風呂場へ向かった。

 

まだ誰も起きてないのか私の部屋がある2階と1階には電気が灯っていなかった。

 

「ちょっと早く起きすぎちゃったかな?まぁいっか。お母さん達起きる前にシャワー浴びちゃおっと」

 

私は誰もいないと思い、ノックもせずお風呂場の扉を開けた。

 

「キャッ!?なんだ彩葉か。びっくりしたぁ……彩葉もお風呂?」

 

「え、えっと、うん。目が覚めてないから無理矢理にでも体起こそうかなって」

 

誰もいないと思って開けた扉の先には産まれたままの姿の楓お母さんがそこにはいた。

 

「なら一緒に入ろ。先に中で待ってるからね」

 

「う、うん」

 

嘘でしょ!?いや、別に嫌なことはないしむしろ嬉しいぐらいだけど、まさか鉢合わせるなんて思いもしなかった。楓お母さんとは何回か一緒にお風呂入ってるけどやっぱり好きな人の裸ってなんだか見てるとドキドキしてくるし触りたい。って思えてくるようになっちゃったし……って何考えてるのよ私!しっかりしなさい彩葉。別にいつも通り普通に入ればいいだけだよ。そうでしょ?

 

「はぁ……ふぅ」

 

私は、服を脱いで深呼吸をすると楓お母さんが待っているお風呂場へと足を踏み入れた。

 

「楽しみで全然寝れなかったんじゃないの?」

 

「うん。旅行なんて初めてだし意識してたら目冴えちゃって全然眠れなかったよ。あ!私先に体洗っちゃうね」

 

湯船に浸かっている楓お母さんから声をかけられた。半身浴のせいか、楓お母さんが持っている大きな2つの果実が顔を出しており、私は楓お母さんを直視出来なかった。私は逃げるように楓お母さんから視線を外して体を洗うことにした。

 

「あ!今エレナもいないし背中流してあげるよ!私達2人だけの内緒にするからさ!ね!?多分エレナに子供っぽいって言われたくないからいっつも断ってたんだよね?」

 

逃げ場がなくなった……そう。楓お母さんの言った通り一緒にお風呂に入る度に背中流してあげるよ!と言われ毎回断っていたのだ。楓お母さんに触られたらと思うと、自分の中で知らない気持ちが溢れ出そうで全てを断っていた。まさかエレナお母さんにからかわれるから断っていたと思われてたなんて……

 

「えっと……」

 

「いや……かな?」

 

「エレナお母さんには内緒だからね」

 

「うん!」

 

……私のバカ!楓お母さんの寂しそうな目を見たら断るなんて選択肢頭から吹っ飛んじゃったよ……楓お母さんは嬉しそうに私の後ろに座って、タオルにボディーソープを付けていたところだった。

 

「痛かったら言ってね」

 

「うん」

 

楓お母さんは私の肌を傷つけないようにか、丁寧に優しく背中を洗ってくれた。メイドをやっていたって言ってたしエレナお母さんの背中とかも流してあげてたのかな?

 

「気持ちいい?」

 

「うん。楓お母さん上手だね」

 

「えへへ。メイドやってた時にこういうの教えこまれたからね。洗い終わったよ!それじゃせっかくだから前も洗ってあげる!」

 

楓お母さんは、私の背中をお湯で洗い流すと私の体を優しく持ち上げると自分と向き合うように私を目の前に座らせた。

 

「いやいや!前は大丈夫だから!自分で洗えるよ!」

 

私は慌てて体の向きを戻すと真赤になっている顔を隠すように言葉を返した。

 

「ホントに恥ずかしがり屋さんなんだから。それじゃ私の背中流してよ。それぐらいならいいでしょ?」

 

「そ、それぐらいなら全然やるよ」

 

エレナお母さんに怒られないかな……私は、条件反射のように言葉を返してしまった。楓お母さんの柔肌に触れられると思ったら食い気味に返事を返してしまった。

 

「ありがと!それじゃお願いね」

 

そう言うと楓お母さんは私の前にゆっくりと座り込んだ。綺麗な背中……それに柔らかそうなお尻に普段は見えないうなじなど私の目を奪うものがたくさんあって正直背中を流す所の話じゃなかった。

 

「痛かったら言ってね」

 

私は緊張気味にタオルを楓お母さんの背中にあてた。楓お母さんが痛くないように、私はゆっくりと手を上下させ楓お母さんの背中を丁寧に擦っていた。

 

「彩葉も上手だよ。夢だったんだよね。子供と背中の流しっ子するの」

 

楓お母さんは嬉しそうに話していた。そうだったんだ……それなのに私は下心で楓お母さんに触れてしまったと思うと少しだけ心が傷んだ。

 

「そーだったんだ。今度から一緒にお風呂入った時は流しっ子しようね。エレナお母さんも混ぜて」

 

「ふふ、そうだね。でもエレナお母さんエッチだからあの人はほっといて2人でしよっか」

 

「確かに」

 

私と楓お母さんは、2人してお腹を抱えながら笑った。なんだかこういうのっていいなって思った。好きな人と思いを共感してそれで笑いあったりなんてとても素敵だなと思った。

 

「随分な言われようじゃないの」

 

その時ガラッとお風呂場の扉が開いた。

 

「エレナお母さん!?」

 

「いつからいたの?」

 

私と楓お母さんはびっくりして扉の方を見た。いったいいつからこの話聞いてたんだろうか。

 

「彩葉の前を洗ってあげようかなって言ってた辺りからかな。楓が彩葉に性教育でもするのかと思ったわよ」

 

またこの人はそういう事を……私だって意識してないって言ったら嘘になるけど我慢したもん。まぁそりゃちょっとは見ちゃったけども……

 

「そういう事言うからハブられるんだよエレナお母さん」

 

「なんですって?そういう事言っていいのかしら彩葉ちゃん?」

 

「それはずるい……」

 

「なになに?何の話?」

 

「そうね……彩葉。私の背中流してよ。それで黙っといてあげるわ」

 

エレナお母さんは、先程まで楓お母さんがいた所に座り込むと私にタオルを渡した。

 

「もー!また私だけ知らない話し!今度ちゃんと教えてよね!あんま時間ないから早く上がってよエレナ。私朝ごはん作ってくるね」

 

「ありがとう。お願いね楓」

 

そう言うと一足先に楓お母さんは、お風呂場を後にした。

 

「さて、邪魔者はいなくなったわね。それで胸ぐらい触ったの?」

 

「さ!触ってるわけないでしょ!」

 

まぁだいたいエレナお母さんから何を言われるかは分かってたけどね……こういう人だし。

 

「全く……楓お母さんのおっぱい大きい!触ってみてもいい?ぐらい言えないの?」

 

エレナお母さんはわざとらしく声色を高くしていた。

 

「キモいよ……私がそんな事言えるわけないでしょ。楓お母さんの背中流してただけで心臓破裂するンじゃないか。ってぐらい緊張してたんだからね」

 

「まぁそれもそうね。会話聞いてた面白かったわ。まさか楓も前洗ってあげるよなんて言うなんてね」

 

「ホントにびっくりしたんだからもう5歳なんだから1人で洗えるもん。それに何故だか前だけはダメって思ったんだよね」

 

「まぁそれはもう少ししたら分かることよ。彩葉手が止まってるわよ。もう疲れたの?それとも楓の裸思い出してたの?あらやーらしー」

 

背中を流しているからエレナお母さんの表情は見えないけど絶対バカにしてる……そういう事なら私にも考えがあるんだから。

 

「まぁエレナお母さんの裸よりは目がいっちゃうよね。ねぇエレナお母さん?なんでお胸の成長小学生で止まっちゃったの?あ!ごめん幼稚園かな?私と変わらないよね!」

 

私は後ろからエレナお母さんの胸に手を当てながら声をかけた。掴んでみるとホントに私と胸の大きさに関してはほとんど変わらなそうだった。

 

「貴方が娘じゃなかったら今頃太平洋に沈んでたわよ。失礼しちゃうわね。流石に彩葉よりはあるわよ」

 

そう言うとエレナお母さんは私の方に振り返って、私の小さな胸に手を当てながら話していた。

 

「5歳と比べないでよ……そろそろ上がろ。楓お母さん待たせちゃ悪いよ」

 

「そーね。湯船に1分浸かったら行きましょうか」

 

「うん!」

 

「彩葉?」

 

「ん?」

 

「旅行楽しみましょうね」

 

「エレナお母さんもね」

 

私達は、湯船から出ると楓お母さんが待つリビングへと向かった。

 

そして、朝ご飯を食べ終えついに出発の時となった。

 

「忘れ物はないよね?」

 

「うん!」

 

「それじゃ行こっか!」

 

「そんな慌てないの。って言っても無理そうね。彩葉、手貸しなさい」

 

そう言うとエレナお母さんは、私の左手を自分の右手で握った。

 

「あ!私も!」

 

楓お母さんは私の右手を握った。

 

「そんな子供じゃないのに……」

 

「いいのよ子供なんだから。行くわよ」

 

私達は、3人で仲良く手を繋ぎながら天音お姉さんのお屋敷へと向かった。

 




鈍行ですみません……次回から旅行編本編突入します。
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