私の居場所を求めて   作:足でされたい

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悲報

作者コロナ説

体調悪いなりに頑張って書きました……いつも以上に表現力など酷くなっていたらご指摘頂ければと思います……

追記
評価バーに色がつきました。ホントに評価入れてくださった方ありがとうございます。これからも頑張っていくので宜しくお願いします!


彩葉の苦手な事

ポンとシートベルトのランプが点灯した。

 

「顔色悪いけど大丈夫?」

 

「うん」

 

実は全然大丈夫では無かった。初めての飛行機で緊張しないわけがなかったのだ。機内の少しの揺れでも怖くて仕方がなかった。

 

「これより飛行機が離陸します。離陸の際揺れますのでシートベルトの着用を宜しくお願いします」

 

そう機長が言うと、飛行機は動き始めて空へと向かっていった。

 

「楽しみだね沖縄!彩葉?ホントに大丈夫?」

 

「!?」

 

離陸する時特有のふわっとした感じに私は、耐えられなくなり楓お母さんに抱きついた。何この気持ち悪い感じ……なんか宙に浮いてるっていうのか、体が浮き上がってる気がして気持ち悪い……それに窓の方を見るとみるみる私達が住んでいた街が小さくなり、自分達が空の上に飛んでいるということを主張しているみたいだった。

 

 

怖い。私が今思っている感情はこれだった。下を見るだけで何故だか鳥肌が止まらなく泣きそうになっていた。

 

「楓お母さん……手繋いでもいい?」

 

「え?どうしたの?どこか痛い?」

 

「ごめんなさい怖くて……」

 

私はたまらず手を繋ぐだけでは我慢出来ずに楓お母さんの腕に抱き着いた。

 

「大丈夫だよ。安心するまで手離さないからね」

 

楓お母さんは、私の背中をゆっくりと擦りながら優しく言葉をかけてくれた。

 

「彩葉どうかしたの?」

 

「ちょっと離陸にびっくりしちゃったみたい。少ししたら落ち着くと思うし多分大丈夫だと思う。私が見ておくから心配しないで」

 

「そう……何かあったら言ってね。酔い止めとかは持ってきてるからさ」

 

「わかった」

 

まさか高い所が怖かったなんて……楓お母さんと2人並びに座ってたくさんお話しようとしたのにこれじゃ逆効果だよ……

 

「怖くないからね。大丈夫だから心配しないで」

 

「ごめんね。折角の旅行なのに……」

 

「ううん。彩葉にも苦手なものがあるって新しい1面見れたしそんな事ないよ。高い所もしかして苦手?」

 

「そうみたい……さっきから下見ると鳥肌止まらなくて」

 

「誰にでも苦手な事1つぐらいあるからそんなに落ち込まなくても平気だよ。それに私が付いてるんだから怖くないでしょ?」

 

「うん。楓お母さんの手握ってると安心する。しばらくこのままでもいい?」

 

「彩葉が落ち着くまで絶対離さないから安心して」

 

楓お母さんは、私に声をかけている時も背中をさすることをやめずに優しく語りかけてくれていた。

 

私は、震える体を楓お母さんに抱きつくことで安心感を得ていた。5分もすれば震えていた体が楓お母さんのお陰でほとんど離陸前の時と変わらない体調に戻っていた。

 

「少しはよくなった?」

 

「うん。ホントにごめんね迷惑かけちゃって」

 

「そんなに謝らなくても大丈夫だよ。そんな泣きそうな顔しないで」

 

楓お母さんは、まだ心配そうな顔で私を見つめていた。その時、機内のシートベルト着用を義務付けるランプが消えた。どうやら機体が安定したみたいだ。

 

「彩葉、大丈夫?」

 

「楓お母さんがずっと近くにいてくれたから大丈夫だよ。ごめんね慌てさせちゃって」

 

すぐにエレナお母さんがシートベルトを外して私の方に駆け寄ってきてくれた。ホントに二人とも優しいんだなと改めて認識させられる。

 

「はぁ……全く。彩葉、1つ私と楓と約束して貰えるかしら?これは大事な事だからちゃんと聴くこと。いいわね?」

 

「うん」

 

珍しくエレナお母さんが真面目な顔をして私に話しかけた。一体何の話だろうか……

 

「前にも言ったけど彩葉はまだまだ小さいんだから迷惑かけたっていいの。私と楓が彩葉ぐらいの時なんて迷惑かけてばかりだったもの。それとごめんなさいって言われるよりありがとうって言われる方が私達は嬉しいんだからね?分かった?分かったらそんな悲しそうな顔しないの。貴方には笑顔が1番似合うんだからね」

 

エレナお母さんは優しく微笑みながら私の髪を撫でてくれた。それを聞いていた楓お母さんも笑っていた。

 

そっか……そうだよね。ごめんなさいよりありがとう、か。謝られるよりはお礼言われる方が確かに私も嬉しいしね。

 

「分かった。ありがとうエレナお母さん、楓お母さん。そう言えば天音お姉さんとさゆりお姉さんは?」

 

離陸した時から2人の全く声が聞こえてこないのに私は気付いてエレナお母さんに訪ねた。

 

「2人なら寝てるわよ。どーして?」

 

「よかったぁ……ちょっと恥ずかしいところ見せちゃったからさ」

 

「帰りにまたバレるんじゃないかしら?とにかく今のうちに彩葉は窓際の席から離れなさいな」

 

「そっちの方がよさそうだね……楓お母さん、一緒にエレナお母さんの横行こ」

 

私は、楓お母さんの指をちょこんと持つと前の席に移動した。窓際にエレナお母さん、その横に私、その横には楓お母さんが座ることになった。

 

「ほら彩葉、手貸しなさい」

 

「え?うん」

 

エレナお母さんから手を貸せと言われたので私は、手を差し出した。

 

「これで怖くないでしょ。楓も逆持ってて上げたら?」

 

「そんな怖がりじゃないもん!大丈夫だって!って楓お母さんまで手繋がなくても大丈夫だってば!」

 

楓お母さんは笑いながら私に手を重ねてきた。私が声を荒らげたのがおかしかったんだろう。

 

「私を1人座席にしようとした罰よ。沖縄着くまでこの手離さないからね」

 

そう言うとエレナお母さんは目を閉じて寝る体勢に入ってしまった。楓お母さんの方を見ると同じように静かに目を瞑っていた。

 

「私も寝ようかな……空見るとまた怖くなりそうだし……」

 

私もしばらく目を瞑って静かにしていたら気が付けば意識は夢の中へと落ちていった。

 




天音「彩葉ちゃんにも可愛いとこあるんだね。高所恐怖症かぁ。今度お屋敷の屋上連れて行って上げようかな」
さゆり「やめてあげなよ……やっぱ誰にでも苦手なものってあるよね。私もホラーとかダメだし小学生の頃は天音によくトイレ着いてきて貰ってたっけ」
天音「そんな事もあったね。久々に着いてってあげよっか?」
さゆり「中まで入ってきて碌でもない事するの見え見えだから絶対やだ」
天音「っち」
さゆり「今舌打ちしたよね……まぁいいや。作者が体調不良でしばらく更新出来ないかもです。出来るだけ早めの更新するようには言っておいたので気長に待って頂けると幸いです」
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