私の居場所を求めて   作:足でされたい

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お久しぶりです。世の中コロナで大変なことになってますね……少しでも自分の作品を読んでくださる方の暇つぶしにでもなれたらと思います。自分は今のところ元気ですがいつ感染するか分からないのて正直不安でたくさんです……


沖縄旅行(前編)

「えっと、1203号室は……あったここだね」

 

私達の部屋はこのホテルの最上階にあった。ちなみに天音お姉さん達の部屋は私達の隣の1204号室らしい。

 

中へ入ると2つ大きなベッドが置かれていて外には海を見ながらお酒などが飲めるテラスがあった。

 

「中々いい部屋じゃない。それで彩葉は私と楓どっちのベッドに入る?このぐらい大きければ文句ないでしょ?」

 

ベッドの大きさはエレナお母さんぐらいのスタイルの人が2人寝っ転がってもスペースが余るぐらい大きなベッドだっだ。狭かったら体が密着してしまいそうで恥ずかしかったけどこんなに広ければ恥ずかしがることなんてないかな。

 

「もちろん楓お母さんのベッドに入るよ。寝てる間になんかされそうだもん。えっと、楓お母さんは私と一緒のベッドでも大丈夫?」

 

私が少し恥ずかしがったかは分からないけど楓お母さんは嬉しそうに私に返事を返し、私の事を抱きしめた。

 

「遠慮なんてしなくていいんだよ。いっぱいお喋りしながら寝ようね」

 

「うん……」

 

温かい……私はこの温もりにずっと包まれていたかった。私も思い切って楓お母さんに体を預けようとしたのだが……

 

「はいはいあんまりイチャイチャしないの。天音達待たせちゃうでしょ」

 

「焼きもち妬かないの。それじゃ着替えちゃおっか。水着は持ってきてるよね?」

 

「うん」

 

エレナお母さんの意地悪……

 

「なんか言いたげな目してるじゃない。何かあったのかしら彩葉ちゃん?」

 

いつもの人をからかう時の顔。この顔もそろそろ見飽きたかな……

 

「なんでもないよ。エレナお母さんだけトイレで着替えてきてよ」

 

「はぁ?なんで私が1人孤独にトイレ行かなきゃいけないのよ。その歳で恥ずかしがることないでしょ?」

 

「まぁまぁ。私達後ろ向いておこうか?」

 

「ううん大丈夫。ちょっとエレナお母さんに冗談言っただけだから。一緒にお風呂だって入ってるんだから普通に着替えられるよ」

 

内心は全然大丈夫じゃないんだけどね……

 

私は、楓お母さんに言葉を返すと旅行前に買って貰った水着を鞄から取り出した。

 

「やっぱりちょっと派手だと思うんだけどな……」

 

エレナお母さんが楓お母さんに無理言って選んだとか言ってたけど5歳の子に黒いビキニってどーなんだろ……普通は可愛らしいピンクのワンピースみたいな水着なんじゃないのかな?いや私海なんて言ったこともないし見たことも無かったら、私と同い年ぐらいの子がどういうの着ているのかなんて知らないけどさ。まぁせっかく買って貰ったんだから文句言うのも悪いし黙って着替えよっと。

 

「彩葉後ろの紐結んであげようか?大丈夫?」

 

上着を脱いだところで楓お母さんから声をかけられた。楓お母さんの方を見ると私と同じように上着を脱いでいて下着だけの姿になっていた。

 

「だ、大丈夫。1人で出来るよ」

 

「そっか。もし駄目だったら言ってねやってあげるから」

 

「ありがと」

 

見てないふり!見てないふり!私は、前に洗濯物からくすねた楓お母さんの下着の事を思い出してしまった。結局あの下着も返せてないんだよね……返せるタイミングを完璧に失っちゃったから今度エレナお母さんのタンスにこっそり紛れ込ませておこうかな。

 

私は、楓お母さんとエレナお母さんに背を向けると、下着を脱いですぐに用意していた水着に着替えた。少し心配していたビキニの紐だったがなんの苦労もなく結べてほっとした。

 

「楓お母さん着替え終わった?」

 

「終わったよー。彩葉すんごく似合ってるよ!やっぱりエレナと同じで黒の水着似合うね」

 

「ありがと。楓お母さんに言われると悪い気はしないかな。楓お母さんもすんごく綺麗だよ」

 

楓お母さんの水着は白のビキニで首にはストールを巻いていた。

 

「ふふ、ありがとう。これもエレナが選んでくれたんだよ?前よりはファッションセンスまともになってくれたみたいで私も一安心したよ」

 

「全く失礼しちゃうわね。私だって真面目にコーディネートすればまともよ」

 

そう言うエレナお母さんは、私とお揃いで黒のビキニを着ていた。

 

「うん。全員綺麗で可愛いわね。それじゃ行きましょうか。彩葉、羽織るもの忘れないでね。ホテル内その格好でウロウロするわけいかないからね」

 

「あ、うん!そうだよね。私達の他にもお客さんいるもんね」

 

「え?いないわよ?」

 

「はい?あーたまたま空いてたのか」

 

「貸し切ったのよ。大浴場から休憩所まで私達しかいないからね。ホテルのスタッフさんも女性しかいないみたいよ。私が言いたいのは体冷やすといけないから羽織るもの持っていってねって言ったのよ」

 

エレナお母さんは顔色一つ変えずに私に返事を返した。

 

「あ、そう……少しは慣れたつもりだったけど相変わらず大胆というかなんというか……まぁそれなら安心だね」

 

「そいこと。行くわよ」

 

私達は天音お姉さん達との待ち合わせ場所であるホテルのロビーへと向かった。

 

「あ!やっときた!おっそいよぉ!」

 

「仕方ないじゃないこっちは彩葉もいるんだからね?分かってあげてよ天音ちゃん」

 

「そうだったね……楓お母さんの前じゃ恥ずかしいもんね。エレナちゃん悪口言ってごめんね」

 

気持ち悪いなこの2人……いい歳したお姉さん2人の会話には見えないよ。

 

「………バカやってないで早く行こーよ。楓お母さん一緒に行こ!」

 

「もーそんな慌てないの!」

 

私は、楓お母さんの手を取って砂浜へと駆け出した。

 

「凄い……こんなに海って綺麗なんだね」

 

「神奈川県の海はこんなに綺麗じゃないんだけどね。沖縄だからこんなに綺麗なんだよ。泳ぐ前に先にシートとか敷いちゃおっか。彩葉、手伝ってくれる?」

 

「うん!」

 

楓お母さんは、鞄からまずレジャーシートを取り出すと砂浜の上に広げた。大きなシートで私達5人が座るのには十分なスペースがあった。

 

「そっちの角持ってくれる?そうそうそんな感じ。そしたら置いて重りでカバン置いて。おっけー!そしたら後はやっておくから日焼け止め塗ってていいよ」

 

「はーい」

 

私は楓お母さんの指示に従ってシートを敷くと日焼け止めを手に取って塗ることにした。日焼けしたらお風呂の時痛いって言うしちゃんと塗らなきゃだよね。

 

「背中塗ってあげるわよ。やっぱり沖縄ってだけあって綺麗ね」

 

「びっくりした。いつの間にいたの?」

 

「あなた達がテント張ってる時にはいたわよ。天音とさゆりももう来ると思うわ。ほらうつ伏せになりなさいな」

 

「それじゃお願い」

 

私はシートにうつぶせになった。

 

「キャッ!つめた!ってなんで紐ほどくの!?」

 

思っていたより日焼け止めクリームが冷たくて変な声を出してしまった。それとエレナお母さんが突然ビキニの紐を外してきた。

 

「紐のとこ泳いでるうちにズレるんだから、紐の下も塗っておかなきゃダメでしょ。ってか彩葉も可愛い声出せるのね」

 

うつぶせになっているからエレナお母さんの表情は見えないがいつもみたいにニヤニヤとした顔をしているんだろうなと思った。

 

「別に可愛くないし。恥ずかしいから早く塗ってよ」

 

「はいはい」

 

時々エレナお母さんの手つきがいやらしい感じがしたが、数分経った後にもういいわよ。と言われ解放された。

 

「ありがと。エレナお母さんは日焼け止め塗らなくていいの?」

 

「私は楓に塗ってもらうから大丈夫よ」

 

「あっそ。あ、天音お姉さんこっちです!」

 

ホテルの方から歩いてくる天音お姉さんとさゆりお姉さんが見えたので私は声をかけた。それにしても綺麗な2人が手を繋ぎながら浜辺を歩いていると絵になるなぁ……天音お姉さんは、透明感のある白のビキニ。さゆりお姉さんは、水色のビキニにパーカーを羽織っていた。2人共とても綺麗で男のお客さんがいたら目を奪われていたんだろうなぁと思う。学生の頃とかエレナお母さんも女の子のファンがいたってぐらいだしあの2人ももてたんだろうな。

 

「潮風が気持ちいいね彩葉ちゃん。日焼け止め塗ってもらった?」

 

「はい。エレナお母さんに塗ってもらいました。今楓お母さん達も塗り終わるのでそれ終わったら皆で入りませんか?」

 

「そーだね!エレナに早くしてって言ってきてよ彩葉ちゃん」

 

「分かりました」

 

私は様子を見にテントで日焼け止めを塗っている2人に話しかけようとしたのだが……

 

 

「ちょっとエレナ!触り方がおかしいって!場所考えてよね!」

 

「別にいいじゃない私達しかいないんだから。怒る楓も可愛い」

 

多分日焼け止め塗ってあげるからうつぶせになりなさいって私と同じようにしてたんだろうけど、エレナお母さんは楓お母さんに馬乗りになりながら無駄なところにまで日焼け止めを塗っているみたいだった。私達しかって言ってるけど娘の私も天音お姉さんもさゆりお姉さんもいるんだけど……

 

「ちょっとエレナお母さん!楓お母さん嫌がってるじゃんやめなよ」

 

「ん?これが嫌がってるように見えてるなら彩葉はまだまだね。こんなんでも楓はっていたぁ!何するのよ楓」

 

私が来たからだろうか、楓お母さんは飛び起きてエレナお母さんの頭を叩いていた。

 

「はぁ……ホントにエレナは場所考えないんだから彩葉ごめんね。海行こっか」

 

「全く……子供じゃないんだから少しは考えてよね二人共。エレナお母さんは荷物番でもしてたら?」

 

「私も行くに決まってるでしょ。そうと決まれば善は急げよ」

 

そう言うと誰よりも早く駆け足で海の中へとエレナお母さんは入っていった。

 

「もしかして1番楽しんでるのってエレナお母さんなのかな?」

 

「そうかもね。彩葉が来て初めての旅行だからハメ外してるのかも」

 

「まぁ外しすぎないようにね……楓お母さん私達も行こ」

 

「そーだね!天音様!さゆり!先行きますね!」

 

「はーい」

 

楓お母さんは、天音お姉さんとさゆりお姉さんに声をかけると私の手を取って海の方へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 




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