月村 彩葉(12)
月村 楓(29)
月村エレナ(30)
第2部スタートです!宜しくお願い致します!
時は流れて7年後。私、月村彩葉は12歳になって中学生になりました。エレナお母さんの計らいで学力などが既に中学生レベルを超えているとの事で普通の子より1年早く中学生になる事が出来ました。
それで私の2人のお母さんは7年経ってどうなったかですが……
「楓様お願いします……楓様に虐めて貰わないと動けないんです……」
「ちょっとエレナ!朝っぱらから何言ってるの……そろそろ彩葉の事起こさなきゃいけないしそんな時間無いよ。それに彩葉に聞こえたらどうするの」
私と2人のお母さんの部屋は隣接していて、よくこんな言葉が聞こえてくるのだ。流石に7年も聞いていると慣れてしまった。最初の頃は壁を叩いて聞こえてるんだけど!?っていう意思表示をしていたが、それも面倒くさくなって気にしないようにしたのだ。まぁ両親が毎晩毎晩SMプレイをして声を上げているのって普通に考えたらおかしいけどね……
「彩葉ちゃんならもう1人でなんでも出来るから大丈夫ですよ。だから……ね?楓様の綺麗な足を舐めたいんですが……」
ホントに朝っぱらから何をしてるんだろうエレナお母さん……彩葉ちゃんなんて呼び方されたこと1度も無いんだけどな。それに今日に関しては一応私の入学式なんだけど……
「もーー。ちょっと待ってて!」
そう楓お母さんが言うと隣の部屋の扉が開いた音がした。どうやら私を起こしてから事を始めるみたいだった。
コンコンコン。
「彩葉、入るね」
そう言うと楓お母さんは、薄いピンク色のパジャマ姿で部屋に入ってきた。7年経った今でもスタイルは変わらず、見た目は20代前半と言っても普通に通じると私は思っている。相変わらず楓お母さんは可愛い。
「ん。おはよう楓お母さん」
「おはよ!ちゃんと起きてるみたいで偉いね」
楓お母さんは、ちょっとした事で褒めてくれるから今でも変わらず大好きだ。もしかしたら7年前より今の方が私の楓お母さんに対しての好きは大きくなっているかもしれない。新しい人見つけてくると啖呵を切ったものの未だに楓お母さんの事が好きで仕方がなかったのだ。ちょっとした事で甘えて、時には強引に一緒にお風呂とか入ってもらったっけな。
「それで朝ごはんなんだけど……」
「エレナお母さんの持病でしょ?いいよ何か自分で作るから」
「あはは……」
私はそう言うとベッドから降りて下の階へと降りた。ちなみにだがエレナお母さんに関してはホントに性格から性癖まで何一つ変わっていない。私が初めて会った時から外見も何もかもが変わっていないのだ。エレナお母さんの友達皆が口を揃えて妖怪と言っていた。老けると言うことを知らないのだろうか……もう30歳になるはずなんだけどね。あ、私はどうなってるか言ってなかったよね。私はこの7年で身長が凄く伸びて155センチになりました。学校にいる女の子の中で1番大きかったみたいです。これも楓お母さんの美味しい料理のおかげだと思います。ただ1つ悩みなのが胸がエレナお母さんみたいに全く発育してないんだよね……5歳の頃とほとんど変わってなくて、エレナお母さんに笑顔で彩葉は私にそっくりねって毎回言われるんだもん。楓お母さんみたいに大きくなくてもいいけどそれなりにはなって欲しいかな……
「さてと……朝ごはん何食べようかな。面倒だし置いてある菓子パン食べてとっとと制服に着替えて行く準備しなくっちゃ」
あまりお行儀はよくないが、私は置いてあったあんパンを咥えて自分の部屋に戻ろうと階段を登っていたのだが……
「楓様!エレナ感激です!!!」
「ぶっ!!!あーーー!!!私のあんぱん……」
エレナお母さんの奇声を聞いて吹き出してしまったせいで貴重な朝ごはんを落としてしまった……
「ちょっとエレナお母さん!うるさい!」
「え!?彩葉今は入ってきたらダメだよ!」
「はぁ……別にいいよ2人の裸なんて何回も見てるし。楓お母さんあんパン落としちゃったから何か作ってよー」
「もー何してるのよ……制服に着替えて待っててね。シャワー浴びたらすぐ作っちゃうから。ほらエレナも早くして。いつまでもこんな調子じゃ困るよ」
「彩葉……少しは両親のこういう所見ることに抵抗を覚えなさいよ……」
エレナお母さんはこうなってるとは私が知らないと思っていたのだろう。顔を赤くして布団を被っていた。その姿はさっきの奇声をあげていた人物と同一人物とはとても思えなかった。
「もう7年エレナ感激です!を聞いてる身にもなってよね。こんな朝早くに聞いたのは初めてだけどさ。ほら早くシャワー浴びてこないと楓お母さんに嫌われちゃうよ」
「分かってるわよ。はぁ……育て方間違えたかしら」
エレナお母さんはそう言うと下着もつけずにお風呂場へと向かっていった。私は気を取り直して真新しい制服に袖を通した。紺色のブレザーに紺色のスカート。シンプルだったが私としては、派手なものが好きじゃないのでとても気に入った。
「彩葉、お待たせ!ご飯出来たよ!」
「はーい!」
どうやら朝ごはんが出来たらしい。私は、スクールバッグを持って下へと降りた。
リビングへと行くと、テーブルの上にはトーストと目玉焼きが置かれていた。やっぱり朝は楓お母さんの手料理がいい。エレナお母さんの料理はちょっとしょっぱいんだよね。どうやら濃いめの味付けがエレナお母さんは好みみたいだった。
「何か言いたいことでもあるのかしら?」
「相変わらず人の心読むのやめてもらってもいいかな……そう言えばエレナお母さんも入学式来れるの?」
「当たり前よ。大切な一人娘の入学式ですもの。行くに決まってるじゃない。それで今回こそはちゃんと友達作ること。いいわね彩葉?」
「う……いやぁ作ろうとはしてるんだけどね……」
私には小学生時代からの悩みがあった。それは人付き合いがとても苦手だということ。別に人と話せないとかそういう訳ではない。何故だか面倒くさくなってしまうのだ。小学校入りたての頃は友達もいたが、気が付けばひとりぼっちになっていた。まぁ原因を聞いたら彩葉ちゃん放課後遊んでくれないんだもん。との事だった。
「部活かなんかやりなさいよ。中学に入学と同時に習い事は全てやめたでしょ?このままだと一生ひとりぼっちで私以下になるわよ。それでもいいの?私だって天音がいたからぼっちじゃなかったんだからね」
私は、小学生の時に水泳と空手をやっていた。理由は、5歳の時に事故を起こして水が怖くなってそれを克服するためと楓お母さんを守ってあげれる人になりたいと思ったから空手を習った。どうやら両方センスに恵まれていたらしく、水泳は25メートル自由形の県記録を塗り替え、空手では全国優勝をした。有名校からの誘いも多かったが、家から離れた中学に通いたくなかったので私は、楓お母さん達が通っていたチェリチョウ大学付属中学に進学することを決めた。
「放課後の貴重な楓お母さんとの2人っきりの時間を他の子に使えるわけないじゃん。中学は部活は入る気ないよ。友達は欲しいとは思うけどね」
「あのね……楓が貴方が5歳の時になんて言ったか覚えてないのかしら……」
エレナお母さんは頭を抱えながら話していた。この7年間で立派なマザコンになった私に困っているのだろう。
「覚えてるよ。だからもう彼女にしてなんて言ったことないでしょ?」
「そういう事じゃなくて……あー!楓!どうにかしなさいな!気が付いたら彩葉が立派なマザコンになっちゃったじゃない!」
楓お母さんは、私とエレナお母さんの話を軽く流していたように見えたのだがそうでは無かったらしい。箸を置くと楓お母さんは、私にこう言い放った。
「そうだね。もう中学生になるしそろそろ楓お母さん楓お母さんじゃ困るもんね。じゃあこうしようか。入学式の日はともかくとして明日から友達出来るまで私に甘えるの禁止。帰ったら私に抱きつかせないしお風呂も別々。可哀想だからエレナに抱きついたりお風呂一緒に入ることは許すね。それじゃ私も準備するからエレナ後片付けお願いね」
そう言うとそそくさと楓お母さんは自分のお皿を下げて2回へと上がって行った。
「え……ええええ!!!!!」
私が悲鳴をあげている横でエレナお母さんは楽しそうにクスクスと笑っていた。
彩葉「どうしてこんな事に……」
エレナ「マザコン拗らせるからよ。私にならいくらでも抱き着いていいのよ。ほら彩葉おいで?」
彩葉「ごめんなさい。コンクリートに抱きつく趣味はないので……」
エレナ「ホントにいい性格してるわね……」