ピピピピピ!ピピピピピ!
「んー……」
ピピピ!
「分かったよ起きるって……」
私はけたたましい音が鳴る目覚まし時計を止めるとベッドの上で体を伸ばした。
「んーーーーー!顔洗って早いとこ準備終わらしちゃおっと」
私は小さい時から早寝早起きを心がけていたためか朝は強い方だった。1階に降りるとよくエレナお母さんを起こしてきてと楓お母さんに言われることも多かった。
1階へと降りると楓お母さんが朝ごはんの準備をしているところだった。
「楓お母さんおはよ」
「おはよー。早いね。まだ7時になってないよ?」
「流石に初日から彩香待たせることになったら何言われるか分かんないからね。顔洗って歯磨いたらでいいならエレナお母さん起こしてこよっか?」
「悪いけどお願い出来るかな?」
「おっけー」
時刻は6:40分。彩香との待ち合わせまでは1時間半近くあった。これだけあれば準備には余裕で間に合うだろう。
私は降りてきた階段を上がってエレナお母さんの寝室へと向かった。
コンコンコン。
ノックをしても扉の向こうから返事はない。どうやらまだ寝ているみたいだ。
「エレナお母さん入るよ」
私は一言声をかけてたからエレナお母さんの寝室へと入った。
寝室へと入ると下着すら身に付けていないエレナお母さんが彫刻の様に眠っていた。どうやら小さい時から寝る時に服を着ていなかったらしく、それが習慣化しているらしい。もう30歳になると言うのに見た目は20代前半かそれ以下に見え、昔からの美貌に衰えを一切見せていなかった。ホントに黙ってれば綺麗な人なんだけどな……
「エレナお母さん起きて。お仕事間に合わなくなっちゃうよ」
「んー……後10分……」
「子供じゃないんだからそういうこと言わないでよ……あー!布団の中入り直さないでちゃんと起きてってば!」
私はエレナお母さんから布団をひったくると体を揺すった。
まぁエレナお母さんが朝弱いのにはもう慣れたけどね。月村エレナの数少ない弱点だと思う。
「んーーー……おはよ彩葉」
「おはよ。服着たら下来てね。楓お母さんご飯作って待ってるよ」
「はーい」
しっかり起きたことを確認すると、私は朝ごはんの前にパジャマからチェリチョウ中学の服装に着替えた。スカート丈はきっちり膝下3センチ。服にシワなどが無いことを確認すると私は楓お母さんの元へと向かった。
「あ、起こしてきてくれてありがとね。悪いんだけどこれテーブルに運んでもらってもいい?」
「はーい」
私は楓お母さんが作ってくれた朝ごはんをテーブルに並べると席へと座った。
数分してエレナお母さんも下へと降りてきた。何も身につけていなかった先程とは違い、今は仕事用のスーツに身を包んでいる。こうやってしっかりしたエレナお母さんはホントにカッコイイと思う。同性の人の為の結婚相談所を開いていると言っていたがエレナお母さんに一目惚れしたりする人もいるんじゃないかな?
「それじゃ頂きましょうか」
「うん。いただきます」
「いただきます」
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彩香side
「彩香起きて!今日から彩葉ちゃんと一緒に学校行くんでしょ!」
頭上からキャンキャンと甲高い声が鳴り響いていた。うるさいなぁ……昨日あんまり寝れなかったんだから起こさないでよね。昨日は彩葉の家に行ってエレナさんにも会えて……あれ?彩葉?
「あー!今日から彩葉と一緒に行くんだった!今何時!?」
「もう7:40分よ!早く顔洗って歯磨いてきなさい!」
私は布団から飛び起きるとパジャマから制服に着替え、急いで出る支度を進めた。
「それじゃ行ってきます!」
「行ってらっしゃい。忘れ物とかはないよね?」
「んー、多分平気!それじゃ!」
そう言うと私は、急いで家を飛び出して彩葉の家へと向かった。現在の時刻は8:10分。彩葉の家までは走って5分程なのでそんなに急ぐ必要は無さそうだ。でも彩葉の事だからきっちり5分前とかに家の前で待っていそうだし少しだけ急ごうかな。
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「それじゃ行ってくるね楓お母さん」
「行ってらっしゃい。頑張ってね」
時刻は8:07分。少し早いとは思ったがもしも彩香が先に来ていたら待たせるのも悪いと思い、少し早めに出ることにしたのだ。ちなみにエレナお母さんは8時前には家を出て職場である昔の御屋敷へと出かけていた。
「うん!」
私は楓お母さんにいっぱいの笑顔を見せると忘れ物が無いことを確認して彩香を待つことにした。
彩葉「遅い!2ヶ月もサボって何してたの!?」
彩香「ホントに困っちゃうよ。私の出番はこれからだって言うのに。今後は早くしてよね」
彩葉「まぁここら辺にしといてあげよ。次回から舞台は学校中心になります。私のクラスでの立ち位置などがしっかりしてくると思います。月村エレナの娘ってだけでカースト上位は勘弁して欲しいけどね……それでは次回をお楽しみに待っていてください!」