いえ、まあ、私にしては早いと言いますか、なんといいますか。
新規の方もよろしくお願いいたします。
それではどうぞ。
◆◆◆
突然だが、俺は俗に【神】と称される存在である。
神、といってもまじめに修行やらなんやらをしたわけでもないし、どこぞの仏みたいに悟りを開いた訳でもない。気の向くままに色々な連中と闘っているうちにいつの間にか神、なんて呼ばれるようになってしまった一つの存在だ。
最近、聖書における三大勢力が一つ、【悪魔】の連中がなにやら面白そうなことを始めたらしい。
なんといったかたしか、【レーティングゲーム】って言う名前だったか?内容は簡単にいってしまえばリアルで行う特殊ルールのチェスみたいなもんだ。
よく考えたもんだよ。コイツのお陰で悪魔どもの身内の不始末はこのゲームで決着をつけられるようになったんだ。
これだけで、こっちの仕事もだいぶ楽になったんだぜ?
というのも俺は…………っと、こいつはまだ言えないんだった。
さて、実に不思議なことに俺にも一応学校に籍があるんだ。
駒王の高校の理事の魔王ルシファーが、色々手引きをしてくれたらしいが。
まあ、悠久の時を生きる俺たちにとっては本当に暇潰しみたいなものだ。でも、その暇潰しが特に大切なんだよな。なにせ、不老不死の生物にとって一番の大敵は暇なのだから。
「…て、……起き………起きなさい!」
ん?
「あ、おう。リアス。授業はもう終わったのか?」
そういえば、まだ学校に居たな。
ちなみに、俺を起こしてくれたこの赤髪のナイスバディさんが例のルシファーの妹で名前をリアス・グレモリーと言う。リアスの眷属である姫島朱乃と合わせて学校の二大お姉さま、なんて呼ばれてたりする。
「あのねぇ、真面目に授業を受けなさいよ。貴方の為にならないわよ?」
む、そう言われてもだな。
とはいえ、この状態のリアスはこっちが何をいってもあんまり聞いてくれないのでアチラの言うことを聞くしかないわけだが。
「ん、前向きに考えさせていただきます。」
日本の政治家がつくった、偉大な言葉だよこれは。
「はぁ、まったく。いまでも信じられないわ。貴方があのムグッ」
とっさに口を押さえる。
おいおい、勘弁してくれよ。この教室には一般人もいるんだ、万が一俺のことが聞かれたらどうするんだよ。記憶の操作をするのは俺だぜ?まあ、造作もないがな。一応神の端くれだからさ。
「おい、リアス?その話は他言無用な?」
コクッコクッと必死に頷くので、押さえていた口を解放する。
「その、悪かったわ。」
少し申し訳なさそうな顔をしてやがんな。
「あー、まあ、なんだその、ちょっと俺もやり過ぎたっつうか、なんといいますか、あっ!そっ、そろそろ部活に行こうぜ!?」
………我ながら誤魔化し方が下手かよっ!
するとリアスはクスッと笑って俺に、ええ、と返事を返すのだった。
◆◆◆
我らがオカルト部の部室に着いたな
ガチャッと、ドアを一思いに開ける
「おっす。」
「お疲れ様。」
部室のなかに居るのはもう一人のお姉さまこと姫島朱乃と、マスコット的存在の塔城子猫だ。
ちなみに彼女たちはどちらともリアスの眷属で、それぞれ朱乃が女王、子猫が戦車の
なんで、そんな事を知ってるかって?
そりゃあこんなでも神をやってますから?その程度のことはね。
ごめん、嘘。リアスに教えてもらった。
「あらあら、こんにちわ。」
こっちが朱乃で、
「お疲れ様です。」
こっちのお菓子を食ってる小さい子が子猫だ。
「いま、失礼なことを考えませんでした?」
おぅ、勘の鋭いことで。
「あと揃ってないのは祐斗ね。」
それと入部させる予定の彼、と呟くリアス
「部長に真さん、お茶をどうぞ。」
あっ、ありがとう。
っておい。なに人の正体ばらしかけてるんだよ。
はあ、もういいか。
改めて、自己紹介だ。
【真なる赤龍神帝】【夢幻】【真竜】など、いろんな二つ名があるが、一応、俺の本名はグレートレッドだ。
まあ、学校でそんな風に呼ばれても面倒くさいので人間っぽく
そもそもなぜ、次元の狭間の存在である俺がここに居るかというと、
「まさか、彼の真竜がこんな感じだったなんて………」
「また言ってんのか?俺はもとからこんな感じだよ。むしろ俺のイメージが物騒過ぎて笑えるわ。」
「正直、私も少し驚きました。」
朱乃の言葉にお菓子を食べながらもまるで彼女の言葉を肯定するかの如く頷く子猫
と、ドアが開いた
「お疲れ様です先輩方。遅くなりましたが、彼を連れて来ました。」
「あ、こ、こんにちわっす。」
入室してきたのはリアスの騎士である木場祐斗と、見知らぬ男子だが、どこか懐かしい感じがするな。
「いらっしゃい兵藤一誠君。少し、長いわね。イッセーでいいかしら?」
「ぇ、あ、はい!」
「それじゃ、早速本件を伝えるわ。貴方、オカルト部に入りなさい。」
あー、なるほど。昨日リアスが連絡してきたのは彼のことか。なんでも、兵士の駒を八つも使用して、やっと転生させられたらしい
「イッセー、神器を見せてちょうだい。」
あら?いつの間にか話が進んでんな。
「えっと、出し方がわからないんですが。」
「神器を持っているものが発動させる条件はただ一つ。強く願うことよ。一番イメージしやすいのは自分の好きなものかしら。」
好きなもの、好きなもの、とぶつぶつ呟くイッセー
「そうだ!ドラゴン波!!!」
突然イッセーが叫ぶ
すると、イッセーの両手を赤い光が覆い、その光が収まるとそこには龍の手を模したような籠手が現れた
あれは!
「これが、俺の神器………」
「驚いたわね。龍の手?かしら。」
え、おい、ちょっと待てよ。アレは龍の手みたいなちゃちな玩具じゃないぞ。
「待てリアス。おい、ドライグ!居るんだろ?」
「ドライグ?ってまさかこれは!?」
『おう、久しぶりだなグレートレッド。お前のことだからなんでこんなところに居るとかは聞かねえが、まさか白いのより先にお前に会うなんてな。』
「うおっ!籠手から声が!」
やっぱり
「んなことよりドライグ、お前まだ真の姿じゃないな?」
『わかるか?まだ、今代の担い手が弱っちいせいでまだなれないんだよ。』
んなこったろうと思ったぜ。
「話についていけないのですが、イッセー先輩は赤龍帝だったのですか?」
「そ、そうなるわね。」
「あらあら。」
「えーと、なんの話なんですか?」
「あー、イッセーは知らないわよね。」
「そんなすごいものなんですか?」
「当たり前よ!」
そんなやり取りがあって暫く
「じゃあ今日は悪魔の仕事について教えるわねっと言ってもイッセーは特別魔力が少ないみたいだから、契約は自転車かなにかで取りに行ってもらうけれど。」
「了解っす!」
「んじゃ、俺は子猫連れて甘いもの巡り行ってくる。行くよな?」
「っ!はい。」
おお、普段無表情の子猫の目がいま、この瞬間だけは輝いてるぜ。
「えっ、まあ、今日は子猫は仕事は特にないけど。もう少しゆっくりして行ってもいいのよ?」
「いえ、早く行かないとお菓子が無くなるので。」
いや、なぜ子猫が答える。ってか無くならねえから。
「そ、そう?じゃあお疲れ様。イッセー、今日のところは祐斗についていけば基本はわかると思うわ。それじゃまた夜に集合ね。」
はいはーいっと手を振りながらドアを開け甘いもの巡りの旅に出かける………子猫をお供に。
「さーて、今日はどっかオススメのところはあるか?」
「そうですね、最近駅前にできたお店はどうですか?」
「へー、どんなのがあるんだ?」
「内容は珍しいものではないのですが、味が他のお店とは段違いにおいしいです。いままで行ったお店のなかでも一、二を争う味かと。」
甘いものには厳しい子猫が言うんだ、間違いはないだろう、と思うと同時にその味へと期待が膨らむのだった。
「いやー、美味しかったな。」
「はい。やっぱり最高でした。」
それじゃ、と手を振り別れを告げる。
「また、夜に。」
………夜まで暇だな。次元の狭間で寝とくか。
◆◆◆
以上になります。
まあ、暇潰しに書いたものですので続くかどうかは反響次第ですかね?
あ、続きをみたいっ!と思われた方はお気に入り、感想等々お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします!!