黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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メインも100話を超えましたね。今が2期の7話くらいだからもう少し頑張らないとだめですね。


#100 挽回と予兆

「まだかかりそう?」

 

「いえ、こちらのチェックは終わりました。」

 

「でも、まだもう少しかかりそうね。延長報告してくるわ。」

 

「はい、お願いします。」

 

 

 

 

「ねぇ、海未ちゃん。」

 

「ことり、どうかしたのですか?」

 

「城善寺さんのことなんだけど.....海未ちゃんはどう思う?」

 

「どう思う、とは?」

 

「ことりはさ、まだちょっと受け入れられないんだ....。頭では分かってるんだけど、伊月くんを傷つけた家の御曹司というか.....まだちょっと抵抗があるんだ。」

 

「それは仕方ないかもしれません。私自身、まだ那月の話した伊月の過去を全部呑み込めていませんから.....それに、城善寺さんがどう思ってるかは分かりませんし、現に今は私たちに協力している。しばらく経たないと結論は出せません。」

 

「そっか.....ごめんね、変なこと聞いて。」

 

「いえ.....那月はこのことを受け入れられたのでしょうか?」

 

「1番きつそうだもんね.....でも、那月ちゃんなら大丈夫な気がするんだ.....」

 

「そうかもしれませんね.....」

 

 

 

 

 

 

(やっぱり私はまだ信じられていない.....それもそうよね。私の家が一条くんにしたことは許されないもの.....)

 

でも、どうしたらいいか分からない。自分自身、今までそんな事を知らずにずっと生きていた。彼が私と家を分けて考えてくれたのは本当にありがたいけれど.....でも、家がしたことは許せない。お母様が何を考えたかは知らないけれど.....今はこうすることでしか償いは出来ない。皮肉ね、お金持ちで今まで何かと上手くいってたのにいざこうなると.....何も出来ないようなもの。自分がいかにお金の力に守られていたかが分かるし、今の自分の贖罪に頭が入って他にも被害を受けた人もいるというのにその申し訳なさよりも先に考えてしまう.....傲慢ね。

 

 

「城善寺さん、少しいいかな?」

 

「先生、どうかしたのですか?」

 

「城善寺さん、何か思い悩んでそうだったから、何かあるなら相談に乗れたらなって。私、一応一条さんのことも、過去も...全部知ってるから。」

 

「.....そうですか、なら少しいいですか?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「先生は.....彼をどこまで知っているのですか?」

 

「一条さんを?詳しい所までは全く分からないけど.....あの子は人には伝えたくない過去があって人を信じる為に苦悩している、のかな?」

 

「そうですか.....実は彼の過去に私の家が絡んでいまして.....」

 

「え?どういうこと?」

 

「それが.....彼を人間不信にした出来事を起こしたのは私の家なんです.....私自身、それを知らずにずっと生きてきました。」

 

「うんうん、それで?」

 

「彼は私がその家の次期当主と知っていながらも普通の人と変わらず接したんです。彼がどういう思いをしたかは分かりませんが.....辛いんです。そういう思いをさせてるんじゃないかって。そして.....彼のことを理由に自分のことしか考えていない自分が.....嫌なんです。先生、私はどうしたら....」

 

「一旦落ち着いてね.....それが今の城善寺さんの心、なんだね?」

 

「はい。私はどう贖罪をしたら.......」

 

「贖罪なんて難しいよ。過去におった傷はそう簡単には治らないしそれに一条さんの傷は深すぎる.....身内さえ疑うほどに。でもそれはあなたがやったわけじゃない。」

 

「それでも!!家がやったのなら私も同罪なんです.....彼の前にのうのうと立っている自分が.....」

 

「.....でも、そうやって生きていくしかないよ。こうすればいい、なんて答えはないし、実際、あなたがどれだけ頑張っても家がした事実は変わらないし周りの人間もそう簡単には変わらない。まだ15、6のあなたにいうのも酷だけれど.....罪は一生消えないんだよ。どれだけ善行を積んでも贖罪をしても.....その事実は変わらないしあなたを一生付きまとう。その中で生きなきゃいけないんだよ。」

 

「そう、ですよね.....」

 

「でも、1番やっちゃいけないのは....一条さんがあなたと接してくれているのならあなたが勝手な理由を作って動いちゃダメ。一条さんはあの子なりにあなたのことを考えて接している.....辛いだろうけどそれを乗り越えてるんだよ。ならあなたがすべきことは.....何かわかる?」

 

「.....私なりに生きる、ということですか?」

 

「当たらずも遠からず、かな。あなたは1人で生きているの?」

 

「.....え?」

 

「その苦しみも.....色々あるけどそれはあなたが背負って進まなきゃいけない。けれど、あなた一人でできる事には限りがあるの。もうひとつ、あなたは自分だけがもつ何かを探さなきゃいけない。あなたのお母さんにはない何か.....それを見つけるのは1人じゃ難しいよ。それに一条さんはね.....あなたのことを特に憎んでいる様子は無かったよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『一条さんは城善寺さんのことどう思ってる?』

 

『.....正直言って最初は少し疑いというかなんというか.....少なくとも普通には感じませんでした。俺にも色々ありましたから.....あいつらのことを普通に受け入れるのは無理です。』

 

『うんうん』

 

『でもだからといってあいつを憎むわけにはいかないんです。それをしたら俺は.....あの日俺たちを殺したあいつらや....散々に痛めつけた奴らと同類になるんで....。だから先生、もしあいつが何か言ってきた時は.....俺は気にしてない、だからお前は絶対に母親のようにはならないでくれ。そして.....ちゃんと透谷も含め家の奴らを救ってやれ、って言ってください。あとは1人で抱え込むなって.....』

 

『それは直接君が言いなよ。』

 

『いえ....そうできない事情がありますから.....』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「って言ってたんだ。」

 

「.........」

 

「あの子は過去と向き合えた。あなたが本当に家の面子を気にするのなら....本気でそれに向き合う覚悟が必要だよ。でもあなたには家の方も含めスクールアイドルの子達もいる。あなたが十分に成すべきことをなせる環境にいるのよ。」

 

「私が.....」

 

「しばらく受け止めるのは時間がかかるかな。でもゆっくり考えて。この事件があった後の彼の対応次第だけど.....まずは彼とちゃんと向き合うことよ。」

 

「.....ありがとうございます。良かったらまた相談に乗って頂いても.....」

 

「私も予定があるからあれだけど.....空いてたら聞いてあげるよ。ちゃんと最後まで隣にいてあげるから。」

 

「ありがとうごさいました.....失礼しました。」

 

 

 

 

 

「今年は骨が折れそうな生徒が多いなぁ....でも、いい経験にはなるね。一条くん、城善寺さん、それにスクールアイドルμ's、.....中々ハードだなぁ.....」




イベントpt制度は良いのですが、もう少し安くしてくれませんかね.....?初心者に厳しいスクスタ。
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