黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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スクスタのゲスト選択のところに同じくらいのランクの人出ないかなぁ.....?上位勢が出てきたらフレンド申請しにくいんですよねぇ.....


#102 最終予選に

地下スペースにて

 

「.....というわけで厳重警戒のもと、最終予選は行われるみたいです。」

 

「本当になんか、色々悪かったな。」

 

「気にする必要はないわ。やり方が雑だったとはいえ犠牲は出なかったもの。結果オーライよ。」

 

「でも、ステージめちゃくちゃにしたんだから、しっかり働いてもらうわよ!!」

 

「分かってるよ。」

 

「ちなみに今回は新曲という縛りはなく、過去に歌った曲でもいけるみたいです。」

 

「じゃあどうする?」

 

「私は新曲がいいわ。」

 

「おお!!新曲!!」

 

「でも作る時間が厳しいわよ。それに新曲である必要はないし...」

 

「正直リスクが大きいよ。」

 

「だが俺たちがAーRISEに勝つためには既存曲で正面から挑んでも駄目だ。新曲もリスクがあるなら.....確率がある方に賭けてもいいんじゃないか?俺はそう思うが....」

 

「それもそうね.....」

 

「あともし新曲を作るっていうなら.....俺も手伝わせてくれないか?自分勝手なのは承知だが.....今まで散々迷惑かけて何もしてこなかったんだ.....お願いします。」

 

「12人で作る初めての曲ね....いいわ、やってみましょう。」

 

「じゃあ曲のイメージを決めようよ!!」

 

「じゃあ.....ラブソングなんてどうやろ?」

 

「ラブソング...?」

 

「確かに!!アイドルにおいて恋の歌すなわちラブソングは必須です!!」

 

「じゃあ何で今までなかったんだろ.....?」

 

「それは.....」

 

「な、なんで私を見るのですか?」

 

「だって海未ちゃん恋愛経験ないやろ?」

 

「ど、どうしてそう決めつけるのですか!?」

 

「じゃああるの!?」

 

「あるにゃ!?」

 

「あるの!?」

 

「別にどっちだっていいじゃねぇか....」

 

「そうかな?女の子にとって恋愛経験があるかは結構重要だよ。」

 

「そんなもんなのか?」

 

「私は.....ありません。」

 

「もう、驚かせないでよー!!」

 

「何で私が責められるんですか!?穂乃果もことりもないでしょ!?」

 

「あはは.....」

 

「ことりは....あったよ。」

 

「え!?」

 

「姐さん初恋とかしたんですね。」

 

「うん.....優しくてかっこいい人だったよ♪」チラッ

 

「その人は凄いですね....俺なんか今まで恋愛したことないですし、これからも多分ないでしょうねぇ.....あれ?俺独身じゃん。」

 

「それは....大丈夫だと思います.....」

 

「そうにゃ、特に真k『凛!!ストップ!!』うにゃ!!」

 

「?」

 

(ちょっと何言ってるの!?)

 

(だって本当じゃん。絵里ちゃんも慌ててたけど.....)

 

(凛が私の名前を出すかもしれなかったから不安だったのよ.....)

 

「大丈夫だよ!!伊月に貰い手が出なくてもお姉ちゃんがずっと隣にいてあげるからさ!!それに血も繋がってないから結婚だって出来るよ!!」

 

「そういやそうか.....まぁでも俺じゃ釣り合わないしな。那月はもっと相手を探せ。」

 

「え?釣り合わない.....?」

 

「話が反れてるわよ。」

 

「にこちゃんもさっき首突っ込んでたじゃない。」

 

「あれはアイドルが恋愛経験があるというのがダメだからよ!!」

 

「はいはいそこまで....とりあえずラブソングのイメージを作らんとね。」

 

「確かに.....曲を作るにしろどういう感じかどういう気持ちで歌うか分からないと進みませんね。」

 

「じゃあどうする?実践するか?」

 

「じ、実践!?」

 

「いやだって異性の俺がいるなら.....イメージしやすいだろ、練習にもなるし。」

 

「それもそうだね。」

 

「じゃあ早速やってみよう!!」

 

 

 

 

 

 

「なぁ、那月。」

 

「ん?どうしたの?」

 

「城善寺知らないか?見当たらないが.....」

 

「それもそうだね.....どこ行ったんだろ?」

 

「なんか面倒なことになってないといいがな....」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『す、好きです!!受け取って貰えませんか!?』

 

「ああ。」

 

「うん、いい感じやね。」

 

「うう....恥ずかしいですぅ.....」

 

「本番じゃないから緊張することもないだろ。」

 

「そういうことじゃないですよ.......」

 

「じゃあ次、真姫ちゃん行ってみよう!!」

 

「わ、私はやらないわよ!!」

 

「ふん!、何恥ずかしがってるのよ!!」

 

「別に、恥ずかしがってる訳じゃないわよ!!ただ相手が.....」

 

「俺じゃ無理か?なんなら他のやつ連れてくるけど.....」

 

「べ、別にそういうことじゃ....」

 

(真姫ちゃん、一条くんに想いを伝える練習になるよ....)

 

(花陽....分かったわ、やってみる。)

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ伊月ににあげる.....べ、別にあなただけの為に作ったわけじゃないからね!!皆にもあげてるから.....」

 

「パーフェクトです!!すごいです!!」

 

「テレビで見たことあるにゃー!!」

 

「.....どう?」

 

「ん?いいんじゃないか?ただ俺の名前使うのはな.....将来別の相手にやるわけだしそこは伏せといたほうが良かったんじゃないか?」

 

(ねぇねぇかよちん、伊月くんって鈍感なの?)

 

(一条くんも過去が過去だからね.....人に愛されるということが極端に少なかったんじゃなかったかな?だから心のどこかで自分を卑下してるんじゃないかな.....?)

 

「別に構わないわよ。相手はもう決まってるんだから。」

 

「そうだな、どっかのお金持ちさんと結婚するならわざわざこんなことする必要ないしな。」

 

「ふんっ!!」

 

「いった!!何すんだよ!!」

 

「これは伊月くんが悪いにゃ。」

 

「そうね、地雷は踏まないようにすることね。」

 

「じゃあ真姫ちゃんもやったことだし....絵里ちもやってみる?」

 

「わ、私はやらないわよ!!」

 

(絵里.....私がやったのよ。だからやらないと不公平よ.....)

 

(真姫....仕方ないわ。真姫、見てなさい。)

 

「分かったわ、やるわ。」

 

「なんでそんなに燃えてるんだ.....?」

 

「じゃあカメラ回すよ。」

 

 

 

 

 

 

 

「伊月.....その、受け取ってもらえるかしら?私の気持ちよ.....」

 

『おおー!!』

 

「中々うまいじゃない。」

 

「亜里沙がこういう漫画を読んでるから覚えたのよ......」

 

「伊月くん的には今のどう?」

 

「俺?そうだな.......目を合わしてくれたらありがたかったかな.....反応に困るし。でも、表現とか雰囲気はいいんじゃないか。真姫も絵里も。ただ何故俺の名前を出すかは謎だけど。将来のこと考えたら伏せた方がいいだろ。」

 

「じゃあじゃあ私もやる!!」

 

 

「那月っちもやるん?」

 

「うん!!1回こういうのやってみたかったの!!」

 

「待ちなさいよ!!なんでにこがほったらかしになってるのよ!!」

 

「じゃあにこっちもやる?」

 

「ふん。しょうがないわねぇ!!」

 

「まんざらでも無さそうだな。」

 

「ええ.....ところで伊月はやらないの?」

 

「俺?というかにこ先輩無視されてませんか?」

 

「いいえ、ちゃんと聞いてるわよ。ただ.....準備されてる感じがするのよ。」

 

「ちょっとは聞きなさいよ!!」

 

「聞いてたよ。ちょっと準備が良すぎひん?」

 

「うっ!!.....でもこれが見本よ。」

 

「確かに、にこちゃんみたいにスラスラと想いを伝えられたらねぇ.....」

 

「じゃあ真打を見る?伊月くん。」

 

「ん?俺がやるのか?」

 

「女の子だけじゃ分からんこともあるからね.....やってくれへん?」

 

「ああ.....で相手は誰だ?」

 

「そうやね.....じゃあうちがやろか?うちの心に響くのをお願いな♪」

 

「さらっと無理難題を押し付けるなよ.....やるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらこれ、プレゼント。お前いつも頑張ってるだろ?そのご褒美みたいなもんだ....裏で頑張ってんのちゃんと分かってるからな。なんかあったら俺を頼れよ。俺が隣で支えてやるからさ。」

 

 

『おおー!!』

 

「どう....?希?」

 

「うん.....これは合格やね。」

 

「すごいにゃー!!伊月くん!!それならちゃんと将来お嫁さんが来てくれるよ!!」

 

「そうだといいな。で、浮かんだか?イメージ?」

 

「うーん...やっぱり難しいよね......」

 

「じゃあ映画でも見てイメージをさらに広げてみましょ。」

 

「じゃあ行こう!!」

 

「悪い、少しだけ残る。先に行っててくれ。」

 

「了解にゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ストーカーとは趣味が悪いな、透谷。」

 

「ふん、貴様こそ気づいていてわざと演じていたのは滑稽だな。」

 

「で?何の用だ?そんなことよりも....お前、自分の主をどうした?」

 

「お嬢様のことをお前に教える義務はない。」

 

「あっそうかよ。.......この日に指定した場所に来い。いいな?」




スクフェスの順位が全然下がらない.....スクスタにみんな力を入れてるのが分かります。海未ちゃんだったのでちゃんと周回しました。
誤字脱字報告、お願いします。

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