黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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久しぶりです.....昨日投稿するの忘れてました。3編に分けるので1話の文字数は少ないです.....許して。


#104 雪降る最終予選、血に染る戦い①

「最終予選.....か。見に行きたかったな。」

 

「兄貴が自分から日時を決めたんじゃなかったんすか?」

 

「いやそうだけどさ....完全に頭から抜けてた。」

 

「伊月、じゃあどうするの?今日の動きは.....」

 

「あぁ....さっと見た感じ今日は少し天気が悪くなりそうだな。そして積雪も結構してた.....お前ら、もしあいつらの移動に支障をきたす状態があったらサポートしてやってくれねぇか?」

 

「でも兄貴、俺たち皆今は指名手配状態ですし、あんまり外で動けませんよ。」

 

「それがな.....警察は皆最終予選ステージの方に行っているんだ。少なくとも音ノ木坂学院にはいない。そして、今日学校説明会だかなんだか知らねぇが生徒会が動かなきゃいけない仕事がある。だからおそらく穂乃果、姐さん、海未は学校にいるはずだ。だからあいつらの力になってやってくれ。」

 

「他のメンバーさんはどうしてるんすか?」

 

「他のメンバーは那月や橘さんが見る手筈になっているはずだ。あとは.....」

 

「どうしたの?」

 

「もし学生や見学に来た方、マスコミの中で俺の事をバカにする連中がいても.....放っておいてくれ。相手にはしなくていい。」

 

「でも兄貴を馬鹿にされちゃたまらないですよ。」

 

「いや、いいんだ。そんなことの相手をするよりもあいつらのことを助けることを優先してほしい。頼む。」

 

 

「....頭さげられたらどうも言えないですよ。分かりました、じゃあ雪かきなりしときやすね。警察が万が一来たらどうします?」

 

「その時は.....警察と協力して雪かきになるか。お前たちは犯人として言われてはいるがまだ顔や名前までは明らかにされていない。だから赤の他人の振りをすればあの日現場にいなかった警察官ならごまかせる。」

 

「可能性は0ではないんすね....」

 

「あぁ頼んだ.....俺は命を賭けてあいつを倒しに行く。」

 

「頑張って下さい、兄貴。」

 

「ああ、ありがとう。」

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那月side

 

「おはよう、那月。」

 

「うん、おはよう、絵里ちゃん!!皆!!」

 

「今日は.....雪が降りそうね。」

 

「うん.....ライブの時には止むといいよね。」

 

「ええ....ところで伊月は今日来るの?」

 

「伊月は今日は来ないよ。何か大事な用事があるんだって。」

 

「そう.....残念ね。」

 

「ところで今回の会場ってどんな感じなんだろう.....?」

 

「最終予選って言うくらいたからきっと豪華に違いないわ。」

 

「でもそこでうちらが歌うって考えられへんなぁ。」

 

「それだけ皆が成長したってことだよ♪」

 

「そろそろつくにゃー。」

 

「一体どん.....な.....」

 

「どうしたの?真姫ちゃん....?すごいにゃーー!!!」

 

「.....え。」

 

「す、凄いです.....」

 

「こ、こんなステージで歌うの!?凛自信無くなってきたにゃぁ.....」

 

「これは穂乃果たちに連絡しないと.....」

 

ピリピリ

 

「もしもし!!どうしたの?絵里ちゃん。」

 

「今、会場に着いたのだけれど.....凄いわよ.....」

 

「にこちゃんも緊張で足が震えてるにゃ。」

 

「だ、誰が緊張してるのよ!!これくらい....何とも....」

 

「そんなに凄いの!?」

 

「ええ凄いわよ。学校説明会の方はどう?」

 

「うん.....もう少しかかりそうかな。でも雪も少ししか降ってないし車で送ってもらうから多分時間にはつくよ。」

 

「そう.....なら安心だわ。」

 

「でも3人で回すのってやっぱり難しいね.....」

 

「そうね、今は伊月が居ないから効率も下がるでしょうし。」

 

「じゃあそろそろ切るね。後でまた!!」

 

「ええ。」

 

「でもすごいねぇ、このステージ。あの事件があったとはいえ随分と本格的にしたね。」

 

「むしろあの事件があったからこそ豪華にしてるような気もするけど.....」

 

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伊月side

「.......あの日から約3年、もう少しで4年になるのか.....なぁ透谷。」

 

俺はあの日起きた悲劇を.....体を張って守ってくれた透谷のことを思い出した。あいつは.....敵ではあった。が、泣いていた。何度もKBを止めることを指示していた。ただ.....『透谷』の名前を背負ったが為に心を無にしてやっていた。もし俺に力があれば.....あの日あいつを救えたのかもしれない。

 

「.......お前との約束通り、今から透谷と戦いにいく。だからお前も安心して.....成仏してくれ。......なぁ透谷?後ろで盗み聞きとはいい趣味してるじゃねぇか。」

 

「ふん、お前が何を言おうと構わん。何故お前が兄の墓に来た?」

 

「盗み聞きしておいて聞くのか?....,こいつとの『約束』を果たすために、その決意表明のために来たんだよ。」

 

「あの日兄を殺しておきながらよくのうのうとそんなことが言えたな....」

 

「あぁ.....そうかもしれないな。」

 

「ふん.....今から約1時間後、あの場所に行く。逃げずにこい。」

 

「当たり前だ。俺から言ったんだ。逃げるわけねぇだろ。」




スクスタフェスを見た感じ、またナチュラル属性が強くなりましたよね.....初期から壊れていたとはいえやりすぎでは.....?しずくもフレンドでは強いですし、虹ヶ咲とAqours強いですよね.....

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