黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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スクフェスから音ゲーを始めたのでAreaeaやバンドリをやる時に端にいくと指が上にいってタップが反応しないということがまだたまに起きます.....


#105 雪降る最終予選、血に染まる戦い②

「穂乃果達もできる限り早く来て。」

 

「うん、分かった。」

 

 

「残る仕事は遅れて来られた方々の案内ですね。」

 

「うん、じゃあ行こう!!」

 

 

「おーい!!」

 

「穂乃果!?」

 

「何か手伝えることはないかな?」

 

「何言ってるの!!あなた今日何の日かわかってる?今日はラブライブの最終予選の日だよ、最終予選!!忘れたの?」

 

「だから学校のことは私たちに任せて穂乃果たちはライブ会場に行って。こんなところで体力使ったら勿体ないでしょ?」

 

「.....穂乃果たちは学校の為にラブライブに出て、生徒会もやって、音ノ木坂の為に働いてきたでしょ?」

 

「だから今度は私たちが助ける番。そしてその助け方ももう間違えないよ。(詳しくは『世間を変えろ』のところを参照)

 

「あの件で穂乃果たちには余計なものまで背負わせちゃったし.....もう私たちは間違えない。都合がいいっていうのは百も承知だけど.....お願い。今日ぐらいは力にならせて。」

 

「.......うん!!ありがとう!!」

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「ほわぁ.....凄い。」

 

「今からここで踊るんだ.....綺麗だにゃ。」

 

「本当にここがいっぱいになるの?この天気だし.....」

 

「うん。それにこの天気なら.....私たちにはむしろラッキーじゃないかな?」

 

「びっしり埋まるのは間違いないわ。警察も厳重体制を敷いているからハロウィンのような事態にはならないわ。」

 

「完全にフルハウス♪(意味不明)最終予選にピッタリのステージになりそうねぇ♪」

 

「どうやら、全員揃っていないようだが.....」

 

「今日学校云々があってさ.....予定も狂ったし、あと1時間後くらいには合流する予定なんだけど....それにそんなに身構えなくても。」

 

「....そう。じゃあ穂乃果さん達にも伝えて。『今日のライブでこの先の運命が決まる。互いにベストを尽くしましょう。.....でも私たちは負けない。』それはそれとして.....どうやら伊月くんは来てないようね。」

 

「伊月は何か大事な用事があるから行けないんだって.....」

 

「そう.....あなたたちは大丈夫なの?彼無しで。」

 

「勿論よ....あいつが自分のことを果たすんだからにこ達がラブライブを戦い抜かなかったら合わせる顔がないわ。」

 

「そうね.....じゃあまた後で会いましょ。」

 

「にこちゃん、トップアイドルに堂々と言ったね.....」

 

「え?.....ああ!!」

 

「ふふっ.....でもそれはそれとして、雪.....酷くなってきたわね。」

 

「.....ええ!?動けない!?」

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「そうなの、電車が止まっちゃったらしくて.....」

 

「そんな....間に合うの?」

 

「車出してもらおうと思ったんだけど.....使えなくて.....」

 

「ええ!?それでは移動手段が.....」

 

「.......来られないの?」

 

 

 

「走っていくしかない!!」

 

「穂乃果ちゃん!?」

 

「開演までまだ1時間ある。急げば間に合うよ!!」

 

 

「雪かきしたのに.....もうこんなに!!」

 

「しかも.....激しくなってる!!」

 

「これでは....たとえ向かったとしても間に合うかどうか.....」

 

「.....行こう!!穂乃果ちゃん、海未ちゃん!!」

 

「ことり!?」

 

「死ぬ気でやれば怖くなんかないよ!!行こう!!この日の為に頑張って来たんだよ.....やれるよ!!それに伊月くんなら.....絶対に諦めないよ!!」

 

「ことりちゃん.....うん、行こう!!」

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伊月side

 

「雪が.....ここまで激しくなるとはな。この雪が今から多少たりとも血に染まるのか.....」

 

「来たか、黒獅子。お前はμ'sのライブには行かないのか。」

 

「当たり前だ。あいつらは9人でなんとか出来る。それに那月もいるんだ.....俺は、俺のやるべきことをするまでだ。」

 

「皮肉だな、世間では光のようにもてはやされているスクールアイドルと人殺しの経験があり、いわれもないデマによってゴミのように扱われ育った闇であるお前、それが交じるとはな。」

 

「お前も闇に含まれるだろうが.......俺は3年間.....いや、もうすぐ4年にもなるこの因縁に終止符を打たなきゃならない。1度はあいつらの命だって狙われたんだ。.....もう俺は大切な人を誰1人失いたくない。」

 

「綺麗事を.....その道で何人の人間が犠牲になる?お前が作る道は常に血で染まっているんだ。どう足掻いてもその因縁は終わらない。」

 

「そうかもな.....だが『俺たち』の因縁は終わらせる。もうこれ以上無駄に命を失わせはしない.....お前にもその気持ちはあるだろ?」

 

「.....私に意思はない。私はただ頭首様の指示に従うのみ.....」

 

「それはお前の本心じゃないはずだ!!あいつだって.....お前だって好き勝手に命を奪って何も思わないわけないだろ!!じゃあなぜハロウィンの日にアイドルを殺さなかった?俺を仕留めなかった?もしどちらかをすればお前の任務は都合良くいった筈だ.....だがお前はしなかった。それがお前の意思以外の何になるんだ!!」

 

「.....命令に従うだけだ。ここで.....お前を殺す。一条伊月!!」




そう、本来はオリジナルはこれくらいの短さにしたかった(今更)。春休み中には頑張ってμ's編を終わらせます。

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