黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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タイトルが全く思いつかない。
多分ですが、ここら辺が終わったらまたオリジナル多めになります。
最近スクフェスの調子が良いです。Mermaid festa vol.2 Passinoateがフルコン出来ました。


#10 向き合う

俺は今後始末に追われている。誘拐犯の隙をつく為とはいえ、ビルの壁をのぼり、そして普通に窓ガラスを割ったためその掃除や誘拐犯が誰かと繋がっていた等の手がかりも探している。

 

「だから、雪穂ちゃんを救うためにはそれが1番効率的だったんだよ。」

 

「お前、もし被害者が窓の近くにいたらどうするつもりだったんだ?下手したらガラスが刺さる可能性もあるんだぞ。それにお前もまだ学生だろ。リスクの大きいことをするな。」

 

「.....窓ガラスを割って入ったのは反省するよ。だけど、俺はリスクがあったとしても誰かを助けたいんだ。」

 

「もしそれでお前が重傷なんて負ってみろ。お前の学校の仲間や家族は皆お前を心配するんだぞ。特にお前の姉はそうだろ。」

 

「ああ.....分かっている。たが俺は自分が傷つくより他人が傷ついていのを見る方がよっぽど嫌なんだ。.....もう二度と誰かを失いたくない。」

 

「『3年前の惨劇』の1件は、俺も橘もよく分かっている。だからこそ俺達を頼って欲しい。まだ出来そうにないか?」

 

「.....まだ、無理だ。俺はいつまで経っても女々しいままだよ。」

 

「とりあえずこの話は終わりだ。ここでどうこう言い合っても根本的な解決にはならない。とりあえず学校に行ってこい。あとはこっちで始末しておく。」

 

「.....すまない。じゃあ学校に行ってくるわ。」

 

気は重いが、俺は一旦リセットして学校に向かった。

 

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黒柳side

伊月、お前は子供なのにあそこまで辛い思いをしたんだ。だからこそ平和に暮らして欲しかったが、今の街の平和は黒獅子、あいつのおかげでなってるようなものだ。そして、高校に行く話を敬一から聞いた時は驚いた。まさかあいつが人との関わりが多い場所にいく覚悟でもしたのかと思った。しかしそうではなく、南さんと敬一が仕組んだものだった。他が俺は賛成だ。あいつには極力危険なことには関わって欲しくないし、そろそろ人との関わりを持って欲しい。なら俺が出来ることはこの警察の中で腐った連中を叩きのめすことだ。

 

「おやおや、黒柳さんじゃないですか」

 

「何の用だ、大森」

 

こいつのような奴を。

 

「いえいえ、今回もあなた方は事件解決には貢献せず、黒獅子を頼ったのだと思いまして。『鋼鉄』で名が通っているあなたにしては珍しいですね。」

 

「ふざけるな。今回の事件の犯人は、君が雇ったのだろう。いい加減事件を作るのは辞めたまえ。」

 

「事件を作る...失礼、証拠はどこに?」

 

「今回のビルの監視は君の部下がしていた。その部下は、君に指示されたとも言った。それが本当かはともかく、俺の勘では、お前が1枚かんでいたと見ている。今回の事件で、黒獅子を犯人だと真っ先に言ったのも君だ。疑われるのは当然だろ。」

 

「そうですか...ですが、黒獅子ではないと言い出したのもあなたと橘さんじゃないですか。それにあなたは黒獅子の父親と仲が良かったとか、これも充分怪しかったですがね。」

 

こいつ.....犯人が自分から名乗るなんてことが無いくらい分かるだろ。こう言えばああ言われる。売り言葉に買い言葉。鬱陶しい。どうして上層部はこいつを優秀と見るんだ。どうみたって下衆じゃないか。

 

「まぁ、今回は私の手柄なんで。では、会議があるので失礼。」

 

そう言って大森は去った。伊月、面倒な敵がいるぞ。

 

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「すみません、ちょっと遅刻しました。」

 

「一条くん!?後で話は聞くけど。じゃあ、一条くん、来たばかりで申し訳ないけど、この問題黒板に解答書いて!」

 

え?この先生は鬼かよ。

 

「分かりましたよ。」

 

そしてその後5分位前に立ちながら解いた。ある意味公開処刑ものだろ。

 

「一条君、なんで遅刻したの?」

 

「小泉さんか、あ、まぁ野暮用でね。朝から結構疲れたよ。」

 

「それは大変だね。そう言えば一条くん、明日ライブあるけど行く?」

 

「まぁ、知り合いもいるし行くよ。小泉さんも行くでしょ?」

 

「勿論だよ!それはともかく、一条君、廃校の話聞いた?」

 

「廃校?何故だ?共学化すればいいのに。」

 

「それが、生徒数の減少もあるけど、共学化するなら廃校にする方がいいという意見もあったらしくて。」

 

そんなこと全く知らなかった。

 

「じゃあスクールアイドルって言うのは、生徒にアピールして入学者数を増やすためってこと?」

 

「うちの場合はそうなりますね。でも皆可愛くて、すごいよー。」

 

小泉さん、やっぱりスクールアイドルのことになるとテンション上がってるな。

 

「かよちんと伊月くん、何話してるにゃ?」

 

「ああ、スクールアイドルのことだよ。明日ライブあるだろ?」

 

「そうだったかにゃ?」

 

「思ったんだが、凛、小泉さん、お前らスクールアイドルやってみたら?すげー似合うと思うよ。」

 

「え!?凛が!?かよちんはともかく凛は無理だよー。凛は可愛くないもん。」

 

「え?俺は凛のことは可愛いと思うぞ。」

 

「え.....え!?」

 

そんなに驚くことか。何かあったのかな。過去に何がなければここまで自分を卑下にすることないでしょ。

 

「もちろん小泉さんも可愛いよ。てか二人とも違ったタイプの可愛さだよね。」

 

「う、うん。と、ところで一条君、凛ちゃんといつ仲良くなったの?」

「この前色々あってな。」

 

こういうことはあんまり言わない方がいいだろう。

 

『ガシ!』

 

「ん?」

後ろを見たら西木野さんがえぐいほど怖い顔でこっちを見てた。怖い顔してるけど、やっぱクールだな。若干子供っぽさが見えるのは気のせいか。

「ちょっと来なさい!」

あ、これは詰んだわ。\(^o^)/




前回がまとまったので、今回は結構グダってしまいました。ストーリーも進行させなければいけないので、少し長くなるかもしれませんが、そこはご理解願います。
あと、誤字脱字や何か質問とかがあったら、コメントとかか欲しいです。(切望)

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