「攫われた.....どういうことだ?」
「さっき穂乃果ちゃん達と会って皆で話してたら.....急に黒いスーツの軍団がやってきて絵里ちゃん達を攫ったんだ。私たちも精一杯抵抗したんだけど.....ごめん。」
「謝るのは後だ。現状報告してくれ。」
「うん.....とりあえず今私たちは誘拐犯を追いかけて城善寺家まで来てるんだ。」
.....は?城善寺家まで行ったのか。お前らあそこがどれだけ危険か分かってるのか.....
「まだ中には入ってないよな?」
「うん、一旦伊月と連絡取ろうと思って。」
それならまだ良かった.....家に入られたら手遅れになる可能性が一気に高くなる。
「分かった、そこでじっとしてろ。俺たちが後でそこに行く。だから撤退するかそこで隠れてるかどっちかにしてくれ。」
「それは嫌だ。」
「は!?お前は死にたいのか!?」
「違うよ!!でも.....私たちだって絵里ちゃん達を助けたい。いつまでも伊月のお荷物になるのは嫌!!だから私たちにも手伝わせて。」
.....今そんなこと言ってる場合かよ。だが.....
「.....どうせ止めたって入るつもりなんだろ?」
「う、うん.....」
「.....お前らにはこっち側に来て欲しくなかったんだがな.....仕方ない。危ないと思ったらすぐ逃げろ。ただし隠密に行け。」
「うん、分かった!!」ピッ
「ったく、何やってんだ.....」
「伊月様、どうかなさったのですか?」
「.....与助は黒柳や橘さんに城善寺家へ向かうようお願いしてくれ。透谷、俺と一緒に来てくれ。館内構造も含め明確にした状態で乗り込みたい。」
「はい、分かりました。」
そう言って俺たちは城善寺家に向かった。途中親父や商に来てもらうようお願いした。頼む.....全員無事でいてくれよ。
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μ's side
「よし、伊月から許可は貰ったよ。」
「ですが那月、本当に良かったのですか?伊月がよく思うことではありませんよ。」
「でも伊月を待ってる時間なんてないよ。行くしかないよ。」
「那月ちゃん.....」
「お待たせ、着替え終わったわ。」
「真姫ちゃん、着物どうたしにゃ?」
「さっき人を呼んで回収してもらったわ。だから隠密行動に支障は出さないわ。」
「じゃあどうする?」
「海未ちゃん主導で移動しよう。穂乃果はもしもの為の死角を見張っておくから。」
「じゃあことりは海未ちゃんが見えない方向を見るよ。」
「凛は前で戦うにゃ!!」
「さっき伊月からこの家の構造が送られてきた.....これ。」
「私、これ覚えます。これくらいなら....3分あれば。」
「なら花陽は海未と一緒に前で指示を取って。」
「うん、分かったよ....真姫ちゃんは?」
「私?私はもしもの為の退路を確保する係をやるわ。」
「それ1番危ないんじゃ.....?」
「でも残った役割ってそれくらいでしょ?」
「あはは.....それもそうだね。」
「では皆さん.....私についてきてください。花陽、案内をお願いしますね。」
「わ、分かりました.....」
そして私たちは潜入を開始した.....こういうの映画で見てたから感じは分かるけど緊張感が凄い.....こんな中で的確に動かないと行けないなら.....とっても難しい。
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伊月side
「与助、あいつらがどこにいるか分かるか?」
「さすがに分からないかな.....ただ、城善寺家の構造からして人を監禁したりするのはKBのアンプルがあった地下が1番可能性があるよ。ただ、相手も伊月を知ってるからそう動いてるかもしれない.....だから地下にいる確率は100%じゃないって思っておいて。」
「分かった、色々感謝する。」
今俺たちは、バイクに乗って城善寺家に向かっている。正確にいえば城善寺家が逃げ道の為に作っていた地下道から入って突入し、その穴を埋めておく。バイクに関してはまた後で回収すればいい.....今はあいつらの安全が最優先だ。
「こっちだな?」
「はい、確かに。」
「しかし.....城善寺に続いて絵里達まで.....何のつもりだ。」
「お嬢様を捕らえたのは私に命令を実行させる為です。おそらくμ'sのメンバーを誘拐したのは伊月様をおびき寄せることと、『3年前の惨劇』の真実を知ってしまった者の始末といったところでしょう。おそらく今回動いたのは透谷家の暗殺部隊でしょう。あの部隊くらいしか隠密行動に適してる人間はいませんし。」
「ちっ.....挑発にのるのは気に食わないが.....やらなきゃ殺される。透谷、もし城善寺が見つかったらお前だけでも逃げろ。じゃなきゃ人質取られておしまいだ。」
「.....わかっています。ですが私はお嬢様は救いたいのです。」
「分かってる、お前のあいつへの忠誠心だろ?なら助けるのはいいがあいつを人質代わりにされたらお前は動けない。だからばれないように連れていくか、バレても城善寺を傷つけても連れて帰る覚悟をしなきゃいけない。」
「.....はい。」
「よし、行くぞ。」
俺たちは地下道に入って城善寺家に侵入した。ここからは時間との勝負.....義父や黒柳がくれば劣勢にはまずならない。だがこの家には白鴉もいる.....あいつと出会えば1番厄介。かつ城善寺千世に見つかる可能性も上がる。
「....よし、いい。」
「はっ。」
「透谷、場所が特定出来たか? 」
「ううん.....館内の監視カメラにはどこにもいない。おそらく個室か地下室のどこかにいるはず。」
「伊月様.....ここで2手に分かれましょう。私はお嬢様を、伊月様は綾瀬様達の方に行ってください。」
「ここで分かれる方が不味くないか?」
「いえ、むしろ人質のせいで2人まとめて手が出せない状態になる方がリスクが大きいです。それに伊月様も並大抵の相手には負けはしません。お互い人質が救えた場合、裏門から出て撤退しましょう。あとお願いしたいことが.....この住居の破壊や襲うのは最小限に抑えていただきませんか?このお金は全て透谷家から出されるんです.....」
「なんだそりゃ、無茶苦茶だな.....まぁ分かった。ことを荒らげるつもりはない。」
スクスタのスタミナが増えた.....