黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

117 / 123
結局書こうと決意しました。内容が拙いかもしれませんが、頑張ります。


番外編
南ことり生誕記念編 不器用な贈り物


ことりside

今日はことりの誕生日♪

μ'sの皆でお誕生日会をするんだって。昨日このメールが来た時に、ことり、嬉しすぎてつい跳ねちゃったよ。お母さんに注意されちゃったけどね。

それに.....伊月君がお祝いしてくれることが実は1番楽しみなんだよね♪那月ちゃんもプレゼントくれると思うけど。

やっぱり幼い頃から好意を抱いている異性の子がくれるプレゼントってやっぱり格別なんだぁ。

「ことり、今日はみんなと誕生日会するんでしょ?そろそろ時間よ。」

「はぁい、ありがとうお母さん!!行ってくるね!!」

そう言って私は音ノ木坂学院に走っていた向かったんです。皆との誕生日会が楽しみ過ぎて!!

「行ったわね.....楽しんでらっしゃい、ことり、私はこんな物しかプレゼントしてあげられないけど.....誕生日おめでとう。」

一方ことり母は、デザインが凝った髪飾りをプレゼントしたらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ、はぁ、ごめ~ん、遅れちゃった。」

「遅いですよ、ことり。皆準備して待ってますよ!!」

「ありがとう、海未ちゃん!!」

「今日はあなたが主役なのですから、気にする必要はありませんよ。」

そして、部室のドアを開けると

『ことり(ちゃん)、誕生日おめでとう!!』

「!?」

驚いちゃった♪皆ことりのためにケーキやらマカロンやら可愛い食べ物を沢山置いてくれてる!!それに、皆クラッカーでお出迎えしてくれて、嬉しいよ!!

「じゃあ、皆で食べない?もう穂乃果お腹ペコペコだよぉ!!」

「凛もお腹すいたにゃ!!」

「ちょっとあんた達!?今日はことりが主役なのよ!!もう少し控えなさいよ!!」

『ごめんなさい.....』

「にこちゃん、別にことりは気にしてないよ!!むしろいつも通りの穂乃果ちゃんや凛ちゃんの方がことりは嬉しいな♪」

「ことりは、本当に甘いんですから.....」

やっぱりこの雰囲気が好きだな。μ'sのメンバーと出会えて本当に良かったよ♪

 

ただ、伊月くんはいない.........

 

「じゃあ、プレゼント渡そうよ!!」

「そうですね、ことり。これは穂乃果と私からです。ぜひ使ってください!」

「これは.....櫛だよね?しかもデコレーションがされてあるね。」

「穂乃果と海未ちゃんで作ったんだ!!大切に使ってね!!」

「手作り.....ありがとう、穂乃果ちゃん!!海未ちゃん!!大切にするね!!」

2人の気持ちが本当に嬉しいよぉ。ことりのこと大切に思ってくれて。

「じゃあ次は私達からね。その.....いいプレゼントが思いつかなかったから.....私達1年生で話し合ってこれにしたの。」

ちょっと大きめの箱だね.....中身は.....アルパカのぬいぐるみ!?

「これどこで売ってたの!?ことり、初めて見たよ!!」

「良かったぁ.....持ってなくて。」

「結構賭けなところがあったにゃ。」

すごいよ!!ことりこういうの欲しかったんだ!!

「じゃあ次は私達かしら。ことり、これから勉強することも多いだろうから3年生からはこれをあげるわ。」

これは.....多色ペンかな。

「これは、ボールペンとシャープペンシルを合体したものよ。しかも、ボールペンはペンの上にある消去ラバーで、もし書き間違えても消せるのよ。」

「絵里ちが最初これみた時凄かったねー。」

「そうね、小学生のように目を輝かせてたもんね。」

「ちょっと、希!にこ!それは言わないでよ。」

『あはははははは!!』

そこからは食べたり雑談したりで、昼から始まったのに、もう夕方になっていた。

「今日はありがとう!!ことり、本当に嬉しかったよ!!」

「それは良かった!!じゃあそろそろ終わりにしようかしら。」

絵里ちゃんの一声で皆片付けを始めた。ことりも、こんな先輩になれるのかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

伊月side

くそったれがぁ!!なんでこんな時に窃盗と強盗が当時に出るんだよ!!せっかく姐さんの誕生日会に行きたかったのに!!

「へ!捕まえられるかな?クソガキがぁ!!」

「俺は今、猛烈にイカれている!!覚悟しろよ、この野郎がァァ!!」

「なぁ、なんか兄貴、今日やけに殺気立ってないか?」

「なんか、御友人の誕生日会に出席出来なかったらしくて、すごく不機嫌なんですよ。」

その間、部下の間では怒りに我を忘れた悪魔=兄貴という認識だったらしい。

「ふぅ、覚悟しろよ.....ちゃんと盗んだもんは返させてもらう。」

「お疲れ様でした。兄貴。こいつは俺らに任せて、兄貴は休んでくだせぇ。」

「ああ.....そうさせてもらう。」

そして、俺は夕日が差す道を歩いた。その時の夕焼けは嫌味たらしいほど綺麗だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ことりside

皆から祝ってもらったのはとても嬉しかったけど、やっぱり足りない.....心は満たされてるんだけど、やっぱり伊月くんにお祝いしてほしかった。プレゼントなんていらない。「おめでとう」って言って欲しい。ことりって、案外我儘なんだね.......

「あ、姐さんじゃないですか!!」

「え.....?伊月くん!?」

そう、ことりの目の前に伊月くんが現れたのです。

「お誕生日会行けなくて、本当にすみませんでした。」

「うんうん、別に気にしてないよ!!伊月くんは、いつも通り悪い人を懲らしめてたの?」

「懲らしめると言うよりかは、捕まえてたんですけど。」

「それはそうと、姐さん、お誕生日おめでとうございます!!本当だったらμ'sのメンバーと一緒に祝いたかったんですが.....」

.....心が熱い。彼の口からおめでとうと言われて、ことり、今本当に興奮してるよー!!

「それと、プレゼントなんですが.....汚いですが受け取ってください。」

「えっと.....これはペンダント?」

「はい。那月に教えて貰いながらやりました。途中ドジして怪我もしたんですけどね.....」

伊月くんは本当に綺麗なペンダントをくれた。伊月くんの手を見たら絆創膏がたくさん貼ってあった。

「その傷、どうしたの?」

「いや、ペンダントの前に人形を作ろうとしたんですが、針が指に当たりまくって、このザマです。アルパカの人形というかぬいぐるみなんですけど.....」

「あれ、伊月くんが作ったの!?」

「いえ、1年皆で共同制作です。花陽に特に頑張ってもらって。」

1年生からって言ってたけど、伊月くんも協力してたんだ。嬉しいよ!!

「ねぇ、伊月くん、このペンダントの石って何?」

「サファイアですよ。9月の誕生石で、慈愛とか誠実とか意味があるみたいです。慈愛という面で姐さんと本当にあってると思います。」

「は、恥ずかしいよぉ.....」

昔からそうだけど、伊月くんって本当にこういう所は欠かさないんだよね。

「あの、姐さん。手紙とか書くのは煩わしいので口で言います。姐さんの優しさに俺は心が救われました。本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。.....そして、これからも姐さんのことを守り続けたいです。」

伊月くんって、この街の平和を守ってくれてるもんね.....でも本当に嬉しいよ.....言って欲しいことを言ってくれて。

「あの.....姐さん?なんで泣いてるんですか?」

「ほ.....本当に嬉しいからだよぉぉぉぉ!!ありがどう、伊月ぐぅん!!」

「ちょ、姐さん抱きつかないでください!!」

そうして、南ことりの誕生日の1日は幕を閉じた。

因みに翌日、ことりにプロポーズ紛いな事を言ったという事がことりの口から判明し、伊月は残りの8人のメンバーから怒られたそうです。伊月本人は無意識だと主張しましたが、メンバーからは問答無用で説教を受けたらしい。

しかし、とうのことり本人はとても恥ずかしそうに、そして嬉しそうに話していたそうな。

 

 

 

 




改めまして、ことりちゃん、お誕生日おめでとうございます!!あのほんわかした雰囲気とか優しいところが僕個人としては好きです。
本編よりも長くなりましたね.....

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。