いろんな人がこの作品を読んでくれてとても嬉しいです。
これからも頑張ります!
何故か分からないが、俺は西木野さんに音楽室に連れてこられ、今絶賛お説教中である。
「........あの、何故に俺は説教を受けておるのですか?」
「あなたが、女性を口説くようなことしてるからでしょ!?前も言ったけどああいうことは思っても言っちゃ駄目なの!!」
「そうなのか?俺は口説こうなんて全く思ってないぞ。思ったことを口にしてるだけだ。」
「留めなさいよ!!あなたが口説こうと思ってないことくらい分かってるから尚更責めにくいのよ!」
「意外と西木野さんって俺の事見てるんだな。なんか嬉しいよ。」
「え!?ちょ、何言ってんのよ!?意味わかんない!!」
「小泉さんや凛も可愛いけど、西木野さんも可愛いよね。可愛い、と言うよりか大人びててすごいよ。」
「お、大人びてる!?そういうところよ!」
やっぱり西木野さんは怒ってる。でも顔が赤いんだよな。褒められると弱いタイプなんだな。ツンデレ?て言うのかは知らないけどそんな雰囲気がすごい。
「分かったよ。悪かったよ。だからもう怒らないでくれ!」
「じゃあ、私の事下の名前で呼んで!!」
「へ?」
「いいから呼びなさいよ!星空さんのことは凛って呼んでるじゃない!?私があなたと1番付き合いが長いから私も呼ばれないと不公平よ!!」
「何が不公平なんだか.....分かったよ。ごめんな、真姫。」
「!?」
「どうした?顔が赤いが、熱でもあるのか?」
熱があるかは確認するか、俺は西木野さんの頭に手を伸ばした。
「熱は.....無いか、良かったよ。それで、音楽室に連れてきたのは他にもなにかあったんでしょ?」
「.....急に話を変えたわね、ええそうよ。私、スクールアイドル部の人の為に曲を作ったの。『START:DASH!!』っていう曲なんだけど」
「あなたに、聞いて欲しいの。私にとっての小さな一歩になった曲を。」
「そうか、あの時から成長したんだな。喜んで聴かせてもらうよ。」
やっぱり歌声が綺麗だな。それにピアノの音もだいぶ良くなった。本当に迷いが晴れたとはまだ言えないが本人は自分がやることに対しては迷いがないってことが分かった。
「西木野さんは、スクールアイドルはやらないの?」
「私はやらないわ。私はあくまで楽曲を提供しただけよ。」
「でもそのスクールアイドルの為に曲を作った。なぁ西木野さん、この曲は本当にスクールアイドルの為だけなのか?」
「.....」
「俺は違うと思う。それだけじゃない。多分だけど自分の為っていうのもあるんじゃないか?決して利己的な意味じゃない。自分の中で何かがあったんだろ?」
「.....あなたこういう事だけは鋭いのね。スクールアイドル部の人達が一生懸命練習してるところを見て感動したの。それにあなたも私に色々言ってくれた。だから私もやろうって思ったの。だから作ったの。でもひとつ違うわ。この曲はね、私が成長したということをあなたに見せるっていう意味もあるの。つまり、あ...あなたの為に作ったの。」
「そういう思わせぶりなことは言わない方がいいぞ。俺は大丈夫だが、他のやつなら勘違いするからな。」
「.....この鈍感」
「皆そう言うんだよな。全く酷いぜ。まぁ、西木野さん、よく頑張ったよ。」
そして、俺は西木野さんの頭を撫でた。意外と楽しい。
「じゃ、俺はこの辺で。西木野さん、もしスクールアイドルをやるってことになったら言ってね。協力してやるから。」
そう言って俺は去った。途中誰かがこの会話を聞いてるように感じたが気の所為だろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後になって、俺は生徒会の手伝いをしていた。
「結構資料残ってますね。」
「本当よ。これでも結構疲れてるのよ。」
「大変ですね.....ん?これは講堂の使用許可の資料?」
「ああ、それね。この学校でスクールアイドルをするって言ってる生徒がいて、貸してくれって言ってきたのよ。やめて欲しいわ。」
「どうしてですか?」
「彼女たちの踊りや歌が素人にしか見えないのよ。あれで人を感動させられるとは思わないの。」
「まぁ、そうかもしれませんね。綾瀬先輩にはそれを言えるだけの何かがあるんですね。」
「ええ。だからあなたからも言ってくれないかしら?」
「うーん、俺はやるくらいなら別にいいと思いますけどね。」
「どうしてそう思うの?失敗したら学校の品格を落とすことになるのよ。」
「そうですけど.....俺は思うんですよ。やってみないことには何も分からないって。黒獅子っていう立場があるからかもしれませんが、部下がやることには口を出さないようにしてるんですよ。あいつらはあいつらなりに考えてやってる。俺も同じく、やりたいことはやってるんですよ。」
「.....失敗はしないの?」
「勿論することはありますよ。でも、そういうことを含めて色々経験するんですよ。そして、やりたいようにやったら、自分のためにやったことが意外と誰かのためになってたりするんですね。」
「.......」
「俺も一応綾瀬先輩と同じで、人を纏めてる立場にいるんで、部下がやることに不満や反対することもあると思います。でも、それって義務感からなんですよ。自分がそういう立場にいるからって。」
「でもこれだけは分かってください。立場がどうであれやりたいことはすべきだし、成功する未来をみて頑張るべきだってこと。」
「なんか、偉そうに言ってすみません。これから理事長に資料を提出してきますね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里side
一条くんは、達観してるわね。やっぱり黒獅子と呼ばれるだけあって経験もある。今私が悩んでることを的確に指摘して、それに対してアドバイスみたいなものをくれた。やりたいことをやる、か。でも、今の私には.....
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ありがとね、一条くん。」
「希、もしかして今の会話聞いてた?」
「うん。、絵里ちの心の枷を抜いてくれたんかな。」
「あれはまだ悩んでるよ。答えはまだ出ないさ。でも、俺はなんとなく思うよ。スクールアイドルの人達が綾瀬先輩をどうにかするって。」
「うん、うちの占いでもそう出とるんよ。」
やっぱり希は雲みたいな存在だな。掴みにくい。
「あ、そうだ一条くん、昼休み音楽室で何しとったん?」
.....え?
「昼休み?なんのことですかね?」
「うちに隠し事はできんよ。これやん。」
そう言って希は俺が西木野さんの頭を撫でてるシーンの写真を見せてきた。
「これは絵里ちに報告やね。」
この人、俺で遊んでないか?
また長くなりました。最近はこういうセリフと足そうと書いている間に字数が多くなります。反省ですね。
あと、お気に入りの数が少しずつ増えていて嬉しいです。拙いところもありますが、これからもお願いします。