黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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推しの誕生日が来たんだ.....
しばらく投稿出来てなくて申し訳ないです。


園田海未生誕記念編 あなたを想って

「こう構えるのか?」

 

「はい、そこから呼吸して打つタイミングを整えてください。」

 

「ああ.....」

 

「初めてにしては中々筋がいいですね。」

 

「そうか?ただ海未の指示に従ってやっただけだけどな。」

 

「それでも筋はいい方ですよ。初めての方は大体最後の整えるところが出来ないので。」

 

今日は私の誕生日です。ですが、私は穂乃果やことりのように普通の女子高校生が行く所や、男子高校生が行きたがる場所が分からないので、今日は伊月に弓道や日本文化を教えています。私の家は日舞の家元ですのでそういったことなら教えられるかと.....

 

「やってる人を見てすげぇなとは思ったが、いざ自分でやってみると難しさを改めて実感するよ。海未は凄いな。」

 

「いえ、私はクラブ活動してやっていますから、全くの初心者の伊月よりは出来て当然ですよ。」

 

「そんなもん、なのか.....」

 

「はい。」

 

「というか.....皆怖がってないか。俺が弓矢持った瞬間に皆ふるえてたけど。」

 

「それは伊月の雰囲気が怖いからですよ。慣れた私たちならともかく関わりが少ないと貴方は怖く感じてしまいますから。」

 

「そうか.....でも弓道部の人達からしたらアイドルやってるお前も結構変わって見えるんじゃないか?投げキッスしたりとか部活じゃ滅多に見せない笑顔とか....」

 

「そ、それは恥ずかしいから言わないでください!!」

 

「あ、わりぃ.....」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼間

 

「なあ、昼だしどっかで食べていかないか?」

 

「そうですね......晩にはパーティーがありますしあまり食べ過ぎないようにはしないと.....」

 

「それはそうだな。じゃああそこの店でもいくか。」

 

「そうですね。」

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!!おふたり様でしょうか?」

 

「はい、海未、テーブルとカウンターとっちがいい?」

 

「私はどっちでもいいですよ、伊月の好きな方で。」

 

「じゃあテーブルでお願いします。」

 

「はい、分かりました!!おふたり様はカップルですか?」

 

「か、かかかかカップル!?」

 

「はい、当店ではカップル割というのを今の期間開催しておりまして、」

 

「俺たちはカップルではありませんよ。」

 

「そうでしたか.....すみません。」

 

「別に気にする必要は何もありませんよ。」

 

.......何故すぐ断ったのですか.....少しくらい、戸惑ってくれたっていいじゃないですか.....

 

 

 

 

「海未?なんでちょっと不機嫌なんだ?」

 

「なんでさっきすぐ断ったんですか.....?」

 

「え?そりゃあ海未と俺じゃ釣り合わないしな。もし嘘でもカップルって言っちまったら海未に失礼だろ?」

 

伊月は.....こういうところは生真面目ですね。そういうところが、いいのですが.....1人の女の子としては、もう少し戸惑ってくれた方がありがたかったです.....

 

「そうですが.....」

 

「?.......まぁこれは言い訳みたいかもしれないけどさ.....俺は海未が誠実な人間だって知ってるからさ、嘘でまみれた俺がそんな嘘ついちまったら海未に嫌な思いさせてしまうかもなってのも考えたんだが.....」

 

「ちょっと待ってください。」

 

どうして伊月くんは......

 

「ん?どうした?」

 

「嘘でまみれている訳ないじゃないですか!!誕生日だから少し本音を話しますけど、どうして伊月は自分を卑下しがちなんですか!!」

 

「海未、ここ店だから.....その話は後にしよう。」

 

「あっ.....すみません。」

 

それから私たちは嫌な雰囲気で食べる訳にもいかなかったので、世間話でもしました。でも.....ずっと思っていたこと.....皆が思っていたこと、言わせてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「伊月.....誕生日だから少しだけ私の我儘を聞いて貰ってもいいですか?」

 

「さっきのことか.....いいぞ。」

 

「では.....伊月はどうしてそこまで自分を見ようとしないのですか!?私は、いや私たちは知っていますよ、伊月が私たちの為に命をかけてくれたこと、そして.....ずっと私たちのことを支えてくれたこと、それは決して普通のサポーターのようなことは殆どしませんでしたよ。それでも貴方は私たちの心の支えになってくれました。絵里や真姫だって.....ずっと貴方に感謝したいんですよ!!それをどうしてああ卑下してなかったことにするんですか!!」

 

私にはそれが悲しい.....確かにあなたは褒められた人間ではないかもしれない、けど誰よりも人の醜い部分を知って.....そしてその対になる優しさも、温かさも知っている。伊月はなぜそれを否定するのですか.....

 

「.....海未、俺の過去は分かるだろ?俺の血のことも.....それが全てだ。たとえ俺がどんなことをしようとも.....所詮俺は穢れた血の.....金と権力によって生み出された存在なんだよ。本来はお前たちとは交わったらいけない存在なんだ.....はっきり言っちまったら俺はお前達のことをサポートしたのは、お前たちが大切だから、そして自身への贖罪だと思っている.....」

 

「贖罪、どういうことですか?」

 

「言葉通りだ。お前たちは俺に光をくれた。本来は闇の中で生きていかなきゃいけない俺に.....だから俺はお前たちに報いるのは当然だし、迷惑をかけてしまったお前たちへの罪の償いでもあるんだ。」

 

違う.....光をくれたのは、伊月、貴方です。μ'sだって最初から勢いがよかった訳じゃない....あの日、穂乃果に光を戻したのは誰ですか.....真姫の心を開いたのは誰ですか.....目標を見失い、辛かった私に道を、光をくれたのは誰ですか.....それが本当に闇に染まった人間に出来ますか.....光を失った人間に出来ると言うのですか.....

 

「.......ふざけないでください!!!何が贖罪なんですか!!たとえその行いがそうだったとしても、私たちからしたら大きく助けてもらってるんですよ!!それでどれだけ.....私たちが心から救われたと思っているんですか!!それに...,もう伊月が自分を傷つけるところを見たくないんです。私たちはあの時、どれだけ貴方が自分を汚いと思ってもあなたを受け入れると誓いました。そして....あの約束は同時に、貴方に貴方のことを知って欲しかったからです。.......人間の暗い部分も受け入れた貴方だからこそ、そういう気持ちを持っていて欲しいんです。そう思っては.....いけないんですか.....私は貴方を生まれや血ぇなんかで判断したくない、たとえ貴方がそれが正しいと考えても.....穂乃果も、ことりも、.....皆そうです。うぅ.....」

 

「.........泣くなよ。」

 

「もし伊月が.....誕生日プレゼントをくれるというなら.....私は貴方に自分のしたことに誇りを持って欲しいです。それさえあれば.....私は満足です。」

 

「.....難しいぞ。多分1年かかるかもしれないし。」

 

「それでも構いません.....貴方がそうやって向き合ってくれるならそれで....」

 

「.....頑張るよ。でも誕生日プレゼントがそれだけじゃつまらないだろ。」

 

「え.....?」

 

「これ、頑張って買ったやつを加工したりしたんだが....なにせ不器用でな、出来が悪いことは言わないでくれ。」

 

「これは.....何でしょう?」

 

「俺も正式名称は知らない。なんかペンダントの先端部分が豪華になったやつ、としか言えないな。」

 

「この真ん中の石は.....サファイアともうひとつは?」

 

「ブラッドストーンだ。どっちも3月の誕生石だ。」

 

「よく知ってますね。ではさっそく....どうですか?」

 

「凛とした雰囲気に合ってると思うよ。」

 

「そうですか.....それは嬉しいです。伊月がくれたものですから、似合わないはずはありませんか。」

 

「ちょっとハードルを上げるの辞めてくれよ.....」

 

「ふふっ、普段のレッスンでは立場が逆ですから、少しお返ししただけですよ。」

 

「そんなプレッシャーかけた覚えはないけどな.....」

 

「.....貴方から見た私はどう見えるのですか?」

 

「ん?そうだな.....凛とした可愛さも持ち合わせる人だと思うけどな。」

 

「.....よくすらすら言えますね。」

 

「お前らのことは近くで見てきたから分かる。色々あるけど.....俺はお前らを支え、見ていくと決めた。それで分かってなかったら色々問題だからな。」

 

「そうかもしれませんね。」




海未ちゃんおめでとうございます!!僕が海未推しになったのは1期の最後です。途中の仕草も可愛いなと思いながら、主人公である穂乃果のことを大切に考えそして不器用ながらも支えようとする姿勢を見て凄いなと思ったことがきっかけです。2期では顔芸もありましたが.....個人的にはμ'sの中で自分という像を見つけるのに苦労した人物だと思います。
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