という錯覚をおぼえました。
あれから話し合いが進み
「結局残った俺ら4人が一緒の部屋か」
「そうね。(ま、まさかこいつと同じ部屋になるなんて.....やった!!)」
「かよちんや伊月くんはあれだけど、西木野さんははじめてにゃ。」
「そう、私は西木野真姫。よろしくね、星空さん。」
「うん!!よろしくね!!西木野さん!!」
「良かったぁ、凛ちゃんや一条くんみたいな知り合いが一緒で。」
「付録で先生がついてくるけどな。」
「ちょっと!?私の扱いひどくないですか!?」
「だって、俺別に女子を襲いませんよ。そもそも行かないんで、関係ないですし。」
『え!?』
「行かない?もしかしてくr「ストップ!ストップ先生!!」?」
この人は大丈夫か!?俺なんか変なデマ流れてるんだぞ!そんな状況で俺が黒獅子だなんて知られてみろ。このクラスで白い目で見られるし、居場所がなくなる。それどころか、監視という名目で仮に行くにしても部屋で待機とかさせられる未来しか見えない。
「(先生、俺が黒獅子っていうことは皆の前では言わないでください。)」
「(どうしてダメなの?)」
「(いやダメでしょ!!俺に関するデマとか流れてて、黒獅子は好戦的な不良と思われてるんですよ。)」
「(別に気にする必要なくない?だって君は今まで問題行動はしてないし、西木野さんとかあなたのこと信頼してるように見えるし。)」
「("信頼"か.....ともかく俺のことを言うのは控えてください。)」
「(分かったよ。でもいつかは皆に話してね。)」
この人はよほどいい環境で育ったんだろうな。信頼なんてものは簡単に出来ない。特に俺みたいな人間は心が闇な人間はな。皆に話す、か。いつか出来るのか.......
『ガシィ!!』
「ん?」
『絶対に来なさい(来るにゃ)!!』
なんかこの2人が妙に威圧的です。タスケテ。目が怖い。
「来れたら、な。」
真姫と凛がやたら怖い。綾瀬先輩も怖かったが、この2人も結構怖い。
「来れたらじゃなくて、怪我したりとか風邪引いた以外の時は来なさい!!女子しかいないんだから行った先で私たちを守る人が必要なの!!」
「凛は単純に伊月くんが一緒の方が楽しいにゃ!!ね?かよちん?」
「う、うん。一条くんがいてくれた方が安心する、かな。」
小泉さんに頼まれると断るのに特に罪悪感あるなー。他の2人に感じないとは言わないが。幼さがある。
「ま、行けるかは分からないから行けたらな。」
まぁ那月が帰ってきてるから安心はできるか。
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那月side
英語の授業とかつまんないよ。ネイティブで慣れてるから日本人の英語はかえって聞き取りにくい。文法とか訳し方とかも学習済みだし。
「一条さん、さすがに寝ちゃダメよ。」
「那月でいいよー。というか絵里ちゃんも後ろ向いてたらダメだよー。」
「おい喋るな。じゃあ一条。このarrogantの意味を答えろ。」
「傲慢、ですよね。先生は私に言いたいんですか。
I can't put up with her arrogance. とか。」
「.....次からは私語は慎めよ。」
まぁ当然か。あんた日本でしか英語勉強してないしね。
こういう所は伊月と似てて嬉しいな。生意気って思われるけどね。
「....あなたって、すごいのね。」
「伊達に留学してましたから!!けど、これは私達姉弟の共通点なんだよ。」
「弟.....?もしかして一条伊月君?」
「弟を知ってたんだ。なんか迷惑はかけてなかった?」
「いえ。むしろ私は助けてもらった側なの。」
「ふーん。まぁそういう頼りがいのある所もかっこいいよね!」
「確かに頼りがいはあるわ。彼さすが黒獅子と呼ばれるだけあるわね。」
「黒獅子、ねー。伊月はあんまりそう呼ばれるのは好きじゃないよ。だからちゃんと伊月を1人の人間として見てあげてね!!」
「ええ。分かったわ。」
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絵里side
那月ってすごいのね。一条君の姉だとはなんとなく思ってたけどやっぱりそうだったのね。留学してたって言ってたけど英語の実力も確か。もしかしたら、先生より英語詳しいし喋るのも上手なのかも。そして、かなりの弟好きなのね。弟のことを心配してるのも伝わったし、一人の人間として、か。彼と会った最初の時、彼は自分で黒獅子という名を使っていた。それから察するに彼は黒獅子として見られることにそこまで嫌ではないと思うけど........本当に辛いのかしら。私は男の子の価値観とかが分からないから、強いとかそういうことが男の子は嬉しいと思うと思っていた。でも一条君は違う。那月はそう言いたかったのかしら。
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昼休みが過ぎ、今とても眠い。何故かって、昨日の見回りが無茶苦茶長くて、仮眠する時間すらなかった。てのがひとつ。もうひとつは.....さっきの話し合いで体力を使ったからだ。真姫と凛が思った以上にしつこかった。
「少し寝るか.....」
というわけで寝た。授業?大丈夫だろう。
「きて.....さい。」
「ん?」
「起きてください!!一条くん!!」
「小泉さん...今何時?」
「もうライブ始まっちゃいますよ!!」
「まじか。ありがとう小泉さん。行こう。」
俺達は講堂まで走った。
「小泉さん、走るの遅くないか?」
「はぁ.....はぁ.....一条くん、先に行ってください。」
「起こしてくれた恩だ。行くぞ!!」
「ひゃ!?い、一条くん」
俺は小泉さんをお姫様だっこして走った。
今日は校内行事のため、書くのが遅れました。
文字数が少ないとか、もうちょいラブライブ要素を出せとか言われるかもしれませんが、タグにオリジナル多めとあるのでご了承ください。なにか質問とか誤字脱字があれば、教えてください。