誕生日記念編を一番早く投稿できたのが何気に嬉しかったです。
クオリティがどうとか言われたらどうしようもありませんが.....
重たい気持ちを抱えながら、歩いていると黒柳と出会った。
「黒柳、か。後ろの方に銃刀法違反したやつがいたから逮捕しておけよ。」
「銃声が聞こえたのはだからか.....所で伊月、お前また銃を使ったのか?」
「.....まあな。情報をはぐらかされたがな。気をつけろよ、お前らの中に敵がいる。しかも犯罪者を逃がすような輩がな。」
「それは申し訳ない。私達の管理の甘さだ。まだ世間に知れ渡ってないから混乱を招くことはないだろう。だが伊月、お前はこの国では銃を持つことも撃つことも認められていない。許可ない発砲をすれば、たとえお前の行動が正義でも犯罪者と同罪だ。それが分からないお前ではあるまい。」
「.....ああ、分かっているさ。逮捕するなりなんなりすればいいさ。」
「.....あまりこういうことはしたくないが、こうしないか?お前が銃を持った男が何を吐いたかを教えるかわりに今回のお前の発砲は厳重注意ですます。ギブアンドテイクだ。」
「.....いいのか?それこそ警察として問題があるだろ。」
「警察は犯罪者を捕まえておきながら逃がしている。その事実の方が大問題だ。我々の威信を揺るがしかねない。しかも、それはうちの誰かが手をひいていると見て間違いないだろう。冤罪でも無いものを手助けするなど言語道断だ。」
「.....分かった。その条件をのもう。」
「感謝する。だが、お前には厳重注意をしなければならない。警察署まては来てもらうぞ。」
「ふふふ、いいネタを頂きましたよ。これは大儲け間違いなしのスクープになるぞ。」
そうして、俺は警察署に行き、事の一部始終を話し、警察から怒られた。行動をもう少し慎めとも言われたな。
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なんだかんだ忙しかった1週間が過ぎ、俺は驚きの事実を目の当たりにした。
「定期テスト.......だと!?」
おいおい聞いてないぞ。そんなに早くあるのか。
「皆さん、定期テストは明明後日から始まりますが、皆さんにとっては高校始めての定期テストです!!いきなり赤点を取るようなことにはならないように勉強してきてください!!では!!」
何が嫌かって、俺の苦手な社会があることだ。現在の経済の仕組みとかどうでもいいし複雑過ぎて分からんわ!!『見えざる手』ってなんだよ!!ホラー映画かよ!!
「ううー、もうダメにゃー。」
「凛、俺もそうだ。同士だな。」
「伊月くんも勉強苦手なの?」
「昔から社会だけはダメなんだ。お前は?」
「凛は英語がどうしても苦手なんだにゃー。』
『はぁ.....』
「小泉さん、伊月って勉強出来ないの?」
「いいえ、むしろできる方なんですが.....社会の時間だけ何かの呪文を唱えていまして.....少し不気味なんですよ.....」
「あいつにも、苦手なものもあるのね。」
まさか俺と同じ状況にいるやつがいたなんて、なんとなく元気が出てきた。後ろが辛辣だが気にしない。
「落ち込んでもあれだ。凛、ラーメンでもたべにいかないか?」
「ら、ラーメン!?テンション上がるにゃー!!すぐ行くにゃー!!」
⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
「凛ちゃんダメだよぉ!!ちゃんと勉強しなくちゃ。」
「伊月!!何逃げようとしてるのよ!!」
「(・ω・`)」
「.......勉強できる真姫には分からないでしょうねぇ!!社会が出来ない俺の気持ちを!!気持ちを!!(2回目)」
「うるさいわねぇ!!少なくとも3教科だけならあなたの方が上じゃない!!」
「もうダメだ.....おしまいだぁ!!」
「べ.....別に私が教えてあげても.......いいのよ?」
「まじっすか!!よろしくお願いします!!真姫先生!!」
そういって俺は真姫を抱きしめた。案外背が高いんだな。
「ちょ.......」
『きゃーー!!』
周りから黄色い歓声が上がったがそういう意味じゃないんだけどな。
しかも真姫は髪と同じくらい赤くなってる。
「真姫、顔が赤いな。暑いのか?離れるから水飲めよ。」
「.....この」
「ん?」
「この、バカーーーーー!!!」
「ひでぶ!!」
真姫のビンタが炸裂した。いなすことは簡単なんだが、至近距離だったから、いなしたら真姫を怪我させる可能性もあったので受けた。
「あわわ、一条くんがぁ.....」
「伊月くんは鈍感さんだにゃ。」
「凛ちゃん、それはともかく後で私の家でしっかり勉強しようね!」
「かよちんが鬼にみえてしまったにゃー.......」
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真姫side
あ、ありえない!!あんな人前で抱きしめるなんて.....イミワカンナイ!!
でも、彼が抱きしめてくれた時、温もりがあってなんだかとても落ち着いた.......会合とかで会う外国人も挨拶でハグをしてくるけど、それよりも温かった。
彼に助けられて、そして彼に道を示してもらえて.....私は彼に依存しているのかしら.....
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「あのー、真姫さん、そろそろ機嫌直して勉強教えてくれませんかね?」
「ふん!!あんたなんか知らないわよ!!」
おいおい、むっちゃ切れてるやん。こういう時どうしたらいいんだ?前に那月の時にも同じようなパターンがあったが、理由を聞いたら殴られたな.......
「その、真姫、ごめん。正直な話なんで怒ってるかは知らない。けどこれからは気をつけるから、許してくれないか.....?」
「.....分かったわよ、今度買い物に付き合ってくれるなら許してあげる。」
「買い物?分かった。いつになるかは後々話すとして、買い物なら大人数の方が楽しいだろ。凛や花陽を誘うか?」
「.....この鈍感、その.....二人きりで行くのよ。」
あー、あれか。皆で行くと無駄に時間がかかるから、荷物持ちの俺だけ連れていって、効率的にってことか。.....にしても思わせぶりな言い方だったな。外で使ったら勘違いされるぞ。
「も、もういいでしょ!?さっさと勉強するわよ!!どこが分からないの?」
「全部です。」
「あなた、よくそれでやってこれたわね.....。まぁいいわ。じゃあひとつ質問するわ。インフラとインフレの違いは?」
「?インフレ?インフラ?詐欺の手口か?」
「そんなわけないでしょう!?あなた授業聞いてたの!?」
「それがな、先生の言ってる言葉が呪文にしか聞こえないんだ。だから覚えようと何回も唱えてるんだが、それでも分からん。」
「あなたそれ、小泉さんが怖がってたわよ。後でちゃんと謝りなさいよ.....さて、さっきの質問の答えだけど、インフラ、つまりインフラストラクチャーは、ダムや道路などの経済活動や社会生活の基盤を形成しているものよ。インフレ、すなわちインフレーションは、一般的な物価水準が継続的に上昇することで、貨幣価値が下落することよ。その逆として、デフレというものもあるわ。また、物価が下落しても消費や投資が回復せずに、不況に陥るのをデフレスパイラルと言うのよ。分かった?」
「インフレスパイラル?.....ストラクチャー?」
「これはかなりの重症ね。帰って復習しなさい。次の質問をするわよ。消費税は何税?」
「それなら分かるぞ。消費税は辛い税だろ?」
「くだらないわよ。それ先生のギャグじゃない。」
「じゃあ分からん。消費税は消費税じゃないのか?」
「そういうことじゃないわよ。消費税は、物品購入、サービス受容など全ての消費に対して課される税のことよ。消費税は国税で、消費税の中には、入場税や自動車税といった直接消費税と、酒税やたばこ税といった間接消費税があるの。」
「ほえー」
そうして俺と真姫のテスト勉強は3時間近くやった。あまりの俺の要領の悪さに真姫が何度もきれてたけど。
最近投稿時間が遅くなっているのは、朝の十時くらいに最近スマホを触れない環境にいるからです。ちゃんと平日(祝日は除く)は投稿しますので、ご理解ください。