今回は亜里沙ちゃんが登場します。
あの事があってから一日が経ち、今日は学校に行っていない。
というのも、辞めてやるとか言っておいて翌日何事もなく来たら色々まずいしね。
「さすがにこんな朝からやらかしてる野郎はいないだろ。」
久々の朝回り。意外と路地裏とかに溜まってるんだよなぁ。
と思ったら路地裏に肌色というかなんというか小さい女の子がいた。
「お嬢さん、こんなところで何をしてるんだ?」
「?あなたは誰ですか?」
おいおいこの子の首傾げる動作可愛いな。撫でたくなる。
「えと、俺は一条伊月だけど、君は?」
「はい!!私は絢瀬亜里沙です!!こう見えてクオーターなんですよ!!」
.....ん?綾瀬?
「えと、綾瀬さん、君お姉さんいる?」
「はい。もしかして、お姉ちゃんが言ってた一条さん?」
「俺なんて言われてるの?」
「えーっと.....頼れる人、と言ってました。」
「そうか。それは嬉しいねー。」
まぁ世間話はこの程度にしておいて。
「で、本題に戻るけど君なんでこの時間帯にこんな所にいるんだ?返答次第では、たとえお嬢さんでも容赦しないからな。」
「目的ですか?えーっと、黒獅子さんに会いに来ました!!」
.....は?
「会いに.....来た?俺に?なんで?」
「日本のことを色々教えて欲しいです!!黒獅子さん、色々なこと知ってるようですし。」
「人選ミスがすごいな。社会科の教師に聞いてこい。」
「あ、そういうわけじゃないんですよ!!漫画とかで見たんですけど、こうやって朝とかに学校をサボって遊びにいく場面を何回も見たのでやってみたかったんです!!」
.....この子、大丈夫か?色々とズレてる。
「.....そういうのは本来いけないんだけどなぁ.....この子の場合、意図的にサボってる訳じゃないし、下手に手は出せないか。.....分かった、綾瀬さん、俺がその光景見せてやるよ。けど、今回限りでやめろよ。」
「え!?いいんですか!?ありがとうございます!!」
さて、何をしようか.....
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「一条さん、あれに乗りましょうよ!!」
「それ入れてもう4回ジェットコースター乗ってるぞ.....すげーな綾瀬さん。」
実は俺って乗り物に弱いんです。車とかバスとかすぐ酔ってしまって敵わない.....あれに平気で乗れる人本当に尊敬するよ。
今俺は遊園地に来ている。平日なのでそこまで客がおらず、すぐジェットコースターに乗れる。.....勘弁してくれよ.....
「?どうしたんですか?疲れたんですか?」
「綾瀬さん、ジェットコースター辞めてコーヒーカップのやつでも乗ろうぜ。これ以上は.....限界。」
「分かりました!!じゃあ行きましょう!!」
「ちょ?綾瀬さん、速すぎ!!もう少し遅くして。」
「一条さん、音をあげるのが早いですよ!!まだまだ!!」
この人は悪魔だ.....完全に俺を殺しに来てる。
「ふぅ.....やっと休める.....」
「あ、あのごめんなさい。つい楽しくて.....」
「気にする事はない。お前が楽しけりゃそれでいいよ.....」
「ハラショー...男前ですね!!」
「そうでもないさ.....」
もはや答える元気もない。
「綾瀬さん、そろそろ海に行かないか?」
「まだ泳ぐにははやいですよ?」
「ちげーよ。今から行けば良いもん見れるからさ。」
「?」
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そこからバイクで2時間、海の方まで走った。一応免許持ってるから大丈夫だろう。.....二人乗りが良かったかはしらんが。
「間に合ったな。ほらみてみろ。」
「ハラショー!!本当に綺麗ですね!!」
今俺らは海に沈む夕焼けを見ている。漫画とかでよくあるだろ?
こうやって夕日を見ることって。
「あ、一条さん、これ飲み物です。」
「あ、ありが.....これ飲み物じゃねーぞ。おでん缶じゃねーか。」
「え?これは飲み物ではないのですか?自販機に売っていたのですが.....」
この子の天然ぶりすげーな。
「なぁ綾瀬さんよ」
「はい?どうかしましたか?」
「.....今日は楽しめたか?学校サボってるけど。」
「はい!!とても楽しかったです!!学校サボるとこんなに楽しいことがあるんですね!!」
「いやいやいや、サボったらダメだって。学校でちゃんと生活しなさい。それに.....休日でも今日と同じことはできるさ。」
「私、今日本当に楽しかったです。一条さんが色々なことを教えてくれたり、私のワガママを聞いてくれたり、こんな素敵な場所に連れてきてくれて.....見ず知らずというか今日知り合った人にここまで親切にしてくれて....お姉ちゃんの言う通りいい人なんだなって。」
.....なんか面と向かって言われると嬉しいな。しかも今夕日が彼女の顔を照らしていて、より可愛さが引き出されている。.....こういう所は綾瀬先輩に似てるんだな。
「まぁ今日は俺も楽しかったよ。最近色々あってストレスとかも溜まってたし、その発散が出来たから良かった。ただ、綾瀬さん、もう学校をさぼるなよ。会ったのが俺だったから良かったけど案外チンピラとかいるから気をつけろよ。あと、今日遊びにいったことはお姉さんには内緒にしておけよ。」
「はい。分かりました!!あと私のことは綾瀬さんじゃなくて、亜里沙と呼んでください!!お姉ちゃんとも知り合いなんですよね?だから区別ということで。」
「分かったよ.....亜里沙。」
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その日の夜
「もしもし、一条くん?」
「は、はい。綾瀬先輩。何かご用ですか?」
「あなたには2つほどお話しないとね♪希の件は学校で聞くとして、あなた今日亜里沙と会ったのね?」
え?なんでバレてるん。亜里沙が話したのか。
「なんの話しでしょうか?全く分かりません。ちなみに亜里沙って誰ですか?(震え声)」
「ふーん、とぼけるつもりね。今日亜里沙が無断で学校を休んだって先生から連絡がきてね。そして、妙に亜里沙が楽しそうに帰ってきたから聞いてみたら、『え?今日ですか?黒獅子さんと仲良く遊園地に行ったり夕日を見に行きました!!』って言ってたの...」
「.......」
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
なんでだろう、電話越しなのに震えが止まらない。
「一条くん?」
「は、はい。なんでしょう?」
「今からゆっくりお話しましょう♪♪」
その後2時間くらい説教された。なんという理不尽!!!
ちょっとはこういう要素も入れてみたかったんですが.......
こうオリジナルばかりだと、ね。
梨子ちゃんの誕生日が近づいてきましたね。ルビィちゃんの誕生日も近々来ますし。この数ヶ月ラブカ不足に陥りそうです。