黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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とうとうこの小説に感想が来ました!!
色んな人に読んでもらえているのは本当に嬉しいです。
これからも頑張ります!!
あと数日前からスクスタの事前予約が始まってましたね。リリースされるのが楽しみです!!


#23 倍返し

.....今日、あの予算案の報告があるのか。元々綾瀬先輩は、あの改ざん前の予算案を理事長に報告してるはずだから、このままだと生徒会の表記ミスになるのか。.....それだけはいただけないな。

 

 

「伊月、今日も行かないの?お姉ちゃん1人登校で寂しいよー。」

「那月、俺1年のクラスで黒獅子ってバレてるんだわ。だから、行こうにも行きづらいんだよ。」

「ふーん.....どうせ伊月が『辞めてやる』なんて言ったかと思ってたよ。」

「なんで分かるんだよ。まぁ今日は行くさ。やらなきゃならない事があるんでね。」

「分かったよー。何するかは知らないけど頑張りなよ。」

この姉は危機感というものがないのか。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は過ぎ、朝礼の時間

絵里side

一条くんは、昨日も休んでたみたいだけど、今日も来てないのかしら?この予算案の報告は結構大事なのに.......

 

 

「では、生徒会より前期予算案の報告があります。」

 

始まった.....やるしかないわね。

「皆さん、おはようございます。生徒会会長絢瀬絵里です。今から予算案についての報告を行います。先程配られた資料をご覧下さい。

まず、生徒会運営費からですが.....」

 

.....あれ?額が違う。どうして?ちゃんと打ち込んだ筈なのに、前と同じ筈なのに1部値段が違う。.....どういうこと?

「.....どうしたんですか?生徒会長。」

「いえ.....私たちが理事長に提出した時の予算案と違うところがあるんです。合計金額は書いてあるものであっているのですが、生徒会運営費が、予定より安価になっていて、クラブ予算及び援助費が少し水増しされているんです。」

 

 

周りがざわざわとし始めた。

「え?これとは違うの?」

「どうせ生徒会の打ち間違いでしょ。」

「そういえば一条くんって、生徒会の手伝いしてたよね。」

「絶対にあいつの仕業だわ。だって学がなさそうだもん。」

 

私たちの記入ミス.....それならまだ納得できる。けど、提出して以降パソコンで編集はしていないし、一条くんが学校に来なかったのは、提出した後。.....なにがどうなってるの?

 

 

 

 

「それに関しては、俺が説明しよう。」

 

 

...一条くん!?どうして今?

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盗み聞きしておいて正解だった。やっぱり綾瀬先輩は無関係だし、資料をいじっていない。これはもらった。

 

 

「ええと、おはようございます。1年生、共学化テスト生の一条伊月です。このちょっとおかしい予算案について俺が紐解いて行きましょう。」

「なんなんだね、君は!!朝礼に遅刻しておいてその尊大極まりない態度は!!」

「そいつは悪かったな。悪いが俺は今日で退学するんだ。だからお前らに敬語を使う必要性もねーんだよ。」

「うるさい!!『黒獅子』のくせに生意気な態度を!!やはり貴様は今すぐ退学処分にする。」

「うるさいのはてめーだ、この野郎。俺が今から説明するから静かに聞いておけよ。テメーの下らない説教はその後聞いてやるよ。それすら出来ないのか、お前は。」

 

周りがやっぱりざわざわしてるな。まぁ黒獅子ってなると、女子生徒からしたら恐怖の対象だからか。

 

神崎先生と那月はめっちゃワクワクしながらこっち見てるけど。

 

「はーい、皆さん静かに。今から原案を皆さんに配ります。先頭に渡すので後ろまで送っていってください。」

 

 

 

「いきましたね。では説明を開始致します。まず生徒会運営費ですが、これは原案の方が正しいです。そして、クラブ援助費の方ですが.....こちらも原案の方が正解です。と言うのも、生徒会は皆さんからの報告書を元に作成されているので、ここにいる部活動に所属するキャプテン又は会計の者が申請書を出しているはずです。だから各クラブの会計の者は自分の部活の援助費が増えていたり減っていたりするでしょう。.....そちらは確認できましたか。もし額が変わっていたクラブは手を挙げてください。」

 

俺の予測だと12個の部活が手を挙げるはずだ。

 

「いち、にい、さん.....やはり12ですね。しかも、水増しされている所もあれば削られている所もある。だが、この原案と皆さんが出した報告書は理事長に提出されており、検閲も済んでいます。つまり、原案が通った後に誰かが改ざんしたということになります。生憎、生徒会にいる人間は部活動に所属していないので、どこかの部活に肩入れしてるわけではありません。また、合計金額が変わっていないのは、そこにある増加と減少を合わせればゼロになるからです。そして、生徒会のパソコンには編集履歴がついており、生徒会が原案を提出したのは今から3日前です。ですが、編集が最後にされたのは、2日前の朝7時。誰が編集したか。.....なぁ、もう知らんふりは出来ないぞ教頭。」

 

そう言って俺は教頭の方を向いた。

 

「ふん!私が改ざんしたというのかね。言いがかりも程々にしたまえ。第一私がそんなことをする理由があるのか。ないだろう!!貴様がやっているのはただの八つ当たりだ!!」

「まぁ最後まで聞けよ。というわけでもう1枚プリントを配布するのと、.....2週間前にとっ捕まえた暴走族の証言をお聞きください。」

 

そう言って俺は編集履歴の載った紙を全員に配った。

.....那月がにやにやしてるのが地味に腹立つ!!帰ったら、あいつの嫌いなキャベツもりもりのサラダ食わせてやる!!

 

「では今から録音したやつを聞いてください。」

 

 

 

 

"おい、お前らの装備はやけに豪華だな。バイクも改造してさ。.....一体どうやってそんな大金持ってるんだ?"

"お前らなんかに話すわけがないだろ、このクソが!!"

"そうか.....ここで理由を話せば半殺しで済ませてやったんだが.....仕方ない。お前らの窃盗や未成年飲酒は前から分かってたんだ。警察に突き出すしかないか。"

"警察だと.....それだけは勘弁してくれ!!"

"じゃあさっさとリーク先を教えろ!!"

".....音ノ木坂の教頭だ。.....俺たちは先生の元教え子で、俺達がやってた問題行為を全部隠蔽してくれてたんだ。.....それに援助費もよくもらってたさ。"

 

 

 

「これでもまだ自分は清廉潔白だと言い張れるか、教頭!!」

「.......」

「黙ってないでなんか言えよ。」

「.....これは貴様らが捏造したものだ!!黒獅子だとばらした私に対する仕返しだ。そんな子供じみたことを他人が信じるとでも.....バカバカしい!!やはり貴様は私を嵌めようとしたのだ。」

 

 

まだ言い逃れるか.....いいだろう。

「俺が黒獅子だとばらされたのは今から2日前。そしてこのテープレコーダーを使用したのは2週間前。分かるか。これがお前に対する仕返しだとでも?時期がズレているんだぞ。もう諦めろよ。」

「最後にこれ。この学校の金銭の流れを表したものだ。おかしいよなぁ、この予算案と同じ額が外に追加して出回ってるなんて。」

「だから捏造をするな!!黒獅子である貴様などここでは誰も信用しない!!」

 

 

 

 

 

 

 

「信用、ね。俺が一般生徒ならともかく、俺は『黒獅子』だ。信憑性が違うんだよ。聞かなかったか。黒獅子は、自分のテリトリーで汚いことをするやつを逃がしはしないと。」

「!?」

「黒獅子であることをばらしてくれてありがとよ。おかげで俺の証言の信憑性がさらに増したんだ。ばらして俺を窮地に立たせるつもりだったんだろうが、逆に足をすくわれたな。.....お前ら入ってこい。」

『バァン!!』

そして、俺の部下たちは後ろのドアと横のドアを占拠した。.....これで教頭を逃げられなくすることが出来た。

「チェックメイトだ。.....よくもこんなことをしてくれたな。お前もどうせ、最後はこれを理事長の責任にするつもりだったんだろ。そんなことさせねーよ。倍返し.....てな♪」

「...く、クソがァァァァァァァァァァァ!!!!」

そう言って俺に襲いかかってきた。

「お前ごときに負けねーよ。おら!!」

 

 

 

 

 

 

無事教頭を取り押さえ、残りは部下に任せて俺は体育館に残った。

「ええ、皆さん。改めまして、俺は黒獅子です。1年生は全員知ってるでしょうが.....せっかくテスト生として来たんですが、皆さんからは出ていけみたいなことを言われたので公言どうり辞めます。短い間でしたが、ありがとうございました。」

 

 

そう言って俺は体育館を去ろうとした。

 

が、

 

 

 

「待ちなさい、一条くん。あなたを辞めさせるわけにはいきません。」

この人全校生徒の前でこれを言うのかよ。

「.....理事長、俺はちゃんと退学届はちゃんとだしましたよ。」

「あなたはこの学校の不祥事案件を暴いてくれた。.....それにあなたはまだ本校で問題をおこしていない。特に器物を壊したわけでもない。よって退学にするわけではいきません。」

「私からも言うわ。一条くん、今回は助かったわ。ありがとう。生徒会としてもあなたのような人が必要よ。だから辞めてもらう訳にはいかないわ。」

「.....あんた達がそうだとしても、他の生徒がどう思うかです。皆俺がいることをよく思ってないし、好戦的なんて根も葉もない噂まであるしまつだ。.....こんな所にいてもなんも面白くないんすよ。」

「それなら問題ありません!!一条くんのことは担任である私が責任を持ってみます!!だから何も心配いりません!!」

 

「.....あ、そう。そこまで言うなら残る。けど、俺は誰かが問題を起こさない限りなにもしないし、関わって欲しくなければ喋りもしない。

.....それが信じてくれるなら俺は行こう。」

 

 

 

 

言い残したのはいいのだが、これって俺が直接確かめる手段ねーじゃん。やっちまったな。

 

 

 




やっと教頭編が終わりました。ここからアニメのストーリー通り進められます。
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