先程終わったので、投稿が少し遅れました。
花陽side
昨日一条くんに言われたことが頭に残ってる。。後悔したくないなら.....。確かにアイドルは大好きだし、やってみたいとも思うよ。
けど.....私には勇気がない。「スクールアイドルをしたい!!」、たったそれだけの言葉が言えたらいいのに.....
「かよちーん、どうしたにゃ?」
「あ、凛ちゃん、おはよう。.....別になんでもないよ。」
「えー?嘘だー。かよちんすごい悩んでる顔してるじゃん。凛が相談にのってあげるよ♪」
「.....うんうん、別になんでもないよ。心配かけてごめんね、凛ちゃん。」
「かよちん.....」
これは自分の悩みだから、やっぱり凛ちゃんとかに迷惑はかけられないよ!!
「ん、花陽じゃん、今日は珍しく早いじゃん。」
「一条くん。おはよう。」
「......アイドルするか、まだ悩んでんのか?」
「あはは...そんなに分かりやすいのかな、私の顔。」
「悩んでんのか?って誰かから聞かれたのか?」
「うん、今朝、凛ちゃんが相談にのってくれるって言ってくれたんだけど、やっぱり私の問題だし、他の人に迷惑をかけたくないんだよ。」
「.....まぁ自分で悩んで道を決めるのも大事だしな。そこはいいんだが、相談にのってくれるって言うんならのってもらってもいいんじゃないか?もしかしたらそれが新しく答えを決めることもあるし。」
「.....うん、ありがとう、一条くん。」
「ん。迷ったら俺にも相談してくれよ。なれる限りは力になるからさ。」
一条くんも.....誰かに相談した方がいいのかな。
そして、昼休みが来ました。私は、なんだか居づらくなったので、少し外に出ました。
「この綺麗な音色、きっとすごい人なんだろうな。」
私は、綺麗な音色を奏でている人を見に行きました。
「ん?あれは西木野さん?ピアノ弾けたんだ.....」
「そこで聞くくらいなら中に入ってきなさいよ。」
「あわわわ、に、西木野さん!?いつの間に!?」
「いつの間にって.....さっき独り言のようなのが聞こえたから誰かなって。」
ピアノ弾いていたまま、誰かいるとか気づけるんだ.....
「で?何か用があるのかしら?」
「え?いえ、ただピアノの音が綺麗だったので.....」
「ありがとう。そういえば小泉さん、あなたどれくらい歌えるの?」
「え?」
「アイドルに興味持ってるんでしょ?だったら少しくらいはいけるかもって思ってね。ほら、あなた声が結構綺麗でしょ。」
声が綺麗.....か。そういえば一条くんが西木野さんは歌が上手いとか言っていたような...
「まぁまずは音程取れるかね。ドから始めるからピアノの音に合わせて声を出してみて。」
「え!?いきなりですか!?」
「あなたがどれだけ歌唱力があるのか、興味があるのよ。星空さんも結構歌うの上手いのかしら?」
「うーんと、凛ちゃんが歌ってるところはあんまり見た事がありません。鼻歌はとても上手でしたよ。」
「そう.....じゃあ始めるわよ。」
「あなたなかなか歌うの上手いじゃない!?」
「いえ...西木野さんのリードが上手かったからですよ。」
「嬉しいわね。でもピアノがあったにしろ、あなたの歌唱力はそれ相応のものよ。そこは自信を持っていいわ。」
「.....ありがとう、西木野さん。」
そう言って私は音楽室を去った。.....私は.....アイドルを.....
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「お前らどうだった?」
「凛は全然。かよちん相談してくれないんだよ。」
「私はとりあえず彼女の歌唱力は分かったわ。なかなかのものよ。あれなら少し練習すればスクールアイドル、やっていけるんじゃないかしら?」
「そうか、真姫の方は上手くいったみたいだな。凛、とりあえず花陽にはちょっと助言はしておいたから、もうすぐ話してくれるさ。それまでは待とうぜ。」
「うーん、もう凛はかよちんをスクールアイドルの人の所まで連れていけばいいと思うんだけどなー。かよちんが相談してくるまでは待つにゃ。」
「ありがとう相談してくれたら、そこからは強制連行だ。そこは2人に任せる。」
「了解だにゃ!!」
「分かったわ。」
「あ、あと伊月。あなた少し相談の時態度が結構上からみたいな感じがすごいからもう少し寄り添った方がいいわよ。」
「え?俺そんな言い方きつかった?」
「いえ...言うのはいいのだけどどこか命令というか高圧的というか...もう少し柔らかい言葉にしたら?」
「自覚はないんだけどな.....分かった。少し気をつけるよ。」
俺たちは解散した。多分だけど、明日くらいには決まるかな。
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「お前、夕方から何回も電話かけてきてどうしたんだ?」
「あら、それが女の子を待たせた人の言う言葉かしら?」
「悪かったよ、綺羅。」
こいつ、なんで夕方から電話かけてきたんだ。
「で、要件は何だ?」
「この前、私が有名人って言ったでしょ?だから1回位は私たちのライブというかステージを見て欲しいなって。今度UTXでライブするから見に来てね。特別にウィンクでもあげるわよ♪」
「いらねーよ。てか部外者が校内のライブに行けるのか?」
「今回は学校の宣伝もかねたライブだからね。皆が入れるようにはしてあるわ。」
「ふーん、お前バンドでもやってんのか?」
「.....え?私この前スクールアイドルやってるって言わなかったっけ?」
「あらいず?とやらのリーダーとは聞いたが、なんのグループかは聞いてなかったな。」
「そう.....私たち、これでも結構有名なのよ。自分で言うのは烏滸がましいかもしれないけれど、スクールアイドルからは目標みたいにされてるのよ、私たち。」
「あ、そう。俺そういうの疎いから分からねーんだよな。で?そのUTXとやらはどこにあるんだ?」
「音ノ木坂の結構近くにあるわよ。しばらく歩けばでかい建物があるし、UTXって書いてるからすぐ分かるわよ。」
「了解。暇だったら行くよ。」
「いいから来なさい。あなたには特等席を用意してあげてるから!!」
「そこまでしなくてもいいよ。」
うーん。花陽がスクールアイドルするかもって感じだし、俺も少しは勉強した方がいいのか?最近誘拐とか痴漢とか増えてるし、アイドルの情報を知ってれば、少しは予測して動けるかもな。
「す、すみません兄貴。少しいいですか?」
「ん、どうした?お前らが俺の家に来るなんて珍しいな。要件はとりあえずいつもの所できこう。」
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「.....これはひどいな。結構な大惨事だ。」
「はい、もう大荒れです。」
とりあえず今の状況を説明しよう。.....電子レンジが爆発した。
どういうことか分かんねーだろ?俺もわからん。どういう扱い方をしたら電子レンジが爆発するんだ?
「ごめんねぇ、伊月。僕いつまで経っても機械操作が苦手で。」
「大体お前だろうと思ったよ、与助!!」
毛利 与助(もうり よすけ)。武士の子孫らしい。家柄とかはそこまで重くなく、剣道がそれなりにできるやつだ。
こいつは、パソコン操作だけはめっちゃできるのに、それ以外の機械はてんでだめ。料理をすれば厨房が爆発し、洗濯をすれば、洗面所が泡で満たされたりと。.....ある意味芸術家だ。
眼鏡をかけていて、背はあまり高くない。.....そして、いわゆる「おとこの娘」に属する人間である。こいつ声も比較的高いし、眼鏡外しても掛けてても顔が可愛いんだよな。前もチャラ男にナンパされたらしいし。
「与助。今度から機械を使う時は俺か部下に一声かけてくれ。じゃないと俺たちの基地が予算不足で倒れそうだ。」
「ごめんよぉ.....僕、結構気をつけてやってるんだけどな...壊した分は僕が弁償するよ。」
こいつが金持ちなのは、経済の流れを読むことや、株式の取引のタイミングを伺うのが上手いからだ。だからこいつの所持金はだいたい4億。そう所持金。多分こいつの預金はえぐい。
「まぁいいや。で、わざわざ呼び戻して悪かったな。」
「気にしなくていいよ。僕だって君の役にたちたいしね。命を助けてもらった恩人を無下にはできないよ。」
こいつ曰く、受けた恩は必ず返すらしい。悪い大人に騙されないといいんだが。
「伊月.....しばらくさぐってみて分かったんだが、結構君今危険な立ち位置にいるよ。」
「どういうことだ?」
「掲示板に、君が恫喝したという噂が入っていてね。しかもそれがいずれ週刊誌にのるみたいなんだ。いわゆるスクープとして。」
「恫喝、どういうことだ?」
オリキャラは出しますが、あまり出すぎないようには善処します。
前回の話が良かったのか、それともコメディにしたのが正解なのかは分かりませんが、休んでる間にお気に入りが5件くらい増えてました。UAも比較的多くなってましたし。