状況を整理しよう。俺は国立音ノ木坂学院に入ることになった。親父によって。別に学校に行くことに不満があるわけじゃない。音ノ木坂?あそこって、女子高だよね?え?この親父は、何を言ってるんだ?
「親父」
「ん?何だ?」
「親父から見た俺は、男か、女か、どっちだ?」
「そりゃ男だろ。」
「そうか.......なら音ノ木坂学院は、どういう学校だ?」
「そうだなぁ、歴史のある女子高d「いや、おかしいだろ!?なぜに女子高なんだよ!?」
「華の女子高だぞ!?ウキウキしないのか!?」
「ウキウキしねーよ!?畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
思わず親父のセリフを遮ってしまった。ウッソだろお前!?分かってて入れるのかこいつは!ぼっちの未来しか見えねぇよ(・ω・`)
「大丈夫だ。お前は共学化テスト生徒という形で編入するんだ。白い目で見られることはない。それにお前もそろそろ『あれ』を克服しないといかんしな。」
「...........それを言われると、なんとも言えねぇよ」
俺にはあるトラウマがある。それについてはまた今度でいいだろ。
「とりあえず、理事長に会ってこい。話はそれからだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
俺は音ノ木坂学院の裏門にいる。正門だと、怪しまれるだろ
「来たはいいが、理事長室って、どこにあんだよ」
そう、校内の構造を知らないため、今呆然としているのである。
「どうしたん?こんな所で突っ立ってて」
「!?」
気付かぬ間に背後にこの学校の生徒らしき人が立っていた。気配消すのうますぎだろ。この子も可愛い
「怪しいもんじゃねえよ。ちょっとこの高校の理事長に話があるんだ。ただ、場所が分からんくてな。」
「うーん、あんまり信じられへんけど悪い人じゃなさそうやね。いいよ、うちが案内してあげる」
「感謝する。」
感で人を信じるのもどうかと思うけどありがてぇ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここやね」
「そうか。案内してくれてありがとな。」
そして、その女の子は去った。不思議ちゃんだったなー。
「失礼します。共学化テスト生とやらになった一条伊月です。理事長さんは、いらっしゃいますか?」
「はーい、どうぞ」
緩い返事が返って来たので、入ると........
「姐さんのお母さん!?」
まさかの南さんがいた。親父が言ってた意味が今ようやく分かった。
「久しぶりね、伊月君。本当に大きくなったわねぇ。お父さんに似たんじゃないかしら?」
「そうですか。3年ぶりですねー。相変わらず若いっすね。」
「あらあら。嬉しいわね。ことりとはもう会った?」
「姐さんとは、まだ会ってないです。あの頃から変わってますか?」
「いえ。ことりはあの頃とほとんど変わってませんよ。」
そこから20分くらい思い出話に花を咲かした。懐かしいなぁ。
「ところで、理事長。俺の共学化は本当に大丈夫なんですか?」
「ええ。伊月くんのことは昔から知ってるし、いい子だからテスト生を安心して任せられるわ。それに、伊月くんも学校に行ってないみたいだし。」
「そう言ってもらえるならありがたいっす。」
「じゃあ、生徒会室に行って、編入に関する資料を貰ってきて。伊月くんが、学校に行くのは来週からになるわ。」
「分かりました、それじゃあ失礼しました。」
「待って伊月くん。」
出ようと思ったら呼び止められた。なんかあるのかな。
「ことりのこと、またよろしくね。あと良い学校生活を。」
....言葉が重いよ。姐さんと結婚するわけじゃないのに。まぁ信頼されてるのは嬉しいけどさ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんと迷いました。(2回目) 校内うろうろしてたら余計に怪しまれるだろ。大丈夫か。この学校の人。けど、今回は運良く着いた。
「失礼します。共学化テスト生の一条伊月です。資料もらいに来まし......た」
「理事長から聞いてるわ。資料はここ.......に」
『ああーーーーーーー!!!』
「ん?二人とも、知り合いなん?」
目の前にいたのは、先日助けた金髪ちゃんだった。しかも隣にはさっき案内してくれた不思議ちゃんがいた。すげー偶然。
「まさかここの生徒だったとはな。驚きだよ。」
「私こそ、あなたが共学化テスト生だなんて驚きだわ。そう言えば、まだ名前を教えてなかったわね。私は絢瀬絵里。生徒会長をやってるわ。」
「じゃあうちも。うちは東條希。副会長やね。よろしくね、一条くん。」
「え?なんで俺の名前知ってんの?怖。」
「なんでって、それはそこの資料に名前が書いてるからやん。」
「」
そりゃそうか。資料に書いてるもんな。気づかんかった。
「あれ?生徒会長ってことは、もしかして....」
「ええ。私も希も3年生よ。」
\(^o^)/ てことは、俺は先輩に向かって思いっきりタメ口聞いてたのか。終わってしまった、俺の学校生活。
「す、すみませんでした、タメ口聞いて!」
「え.....気にする事はないわ。私はあなたに助けてもらってるし、別に気にしていないわ、だから今まで通りでいいわよ。」
「あなたは女神様ですか」
「め、めが....もう、そういうことは思っても言っちゃダメよ。」
思うのはいいのかよ。にしても、見た目は大人っぽいのに、案外子供っぽい所もあるんだな。
「じゃあ失礼しました。あ、そうだ。絢瀬先輩。」
「何かしら?」
「なんか、その、もうちょっと自分の我儘っていうかやりたいこととか、やってもいいんじゃないですか?俺みたいな第三者が言うのあれなんですけど、なんか今の絢瀬先輩は、抑えてるというか無理してる気がするんですよ。」
「!?」
図星かな。でも、触れちゃいけないところに触れたかな。怒りの感情が少し見えた。
「余計なことでしたかね。それじゃ失礼します。もし気に触ったならすみません」
「.........」
そう言って俺は生徒会室をさった。昔っから、思ったことをすぐ言う癖があるけど、そろそろ治さないとな。
文章をきるのって、かなり難しいです。正直今回の終わり方は微妙ですね。これから書く力を鍛えないと.....それはそうと、UR絵里ちゃん可愛いですね。