黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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改めて思えば、まだアニメでいうと1期5話くらいまでしか進んでませんね.....そりゃあ本編進めろってなりますよね.....


#32 リーダー選び

「絵里ちゃんを救う?どういうこと?」

 

「絵里ち、スクールアイドルの活動に反対してるやん、あれって本当は生徒会長の義務感故なんよ。だから、うちは絵里ちに自分のやりたいことをやってほしいなって.....」

 

「うーん、それなら私よりも伊月の方が適任だと思うよ。」

 

「え?」

 

「だって、伊月も絵里ちゃんと同じ人の前に立つ立場だし、何より同じ生徒会だしね!!」

 

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「リーダー決め?」

 

「俺絶対いらないよね。帰っていいかな?」

 

俺は別にスクールアイドル部の手伝いをしてる訳じゃないんだけどな.....何故に巻き込まれているんだ。矢澤先輩の1件以来、何故かスクールアイドル部に度々連れてこられています.....真姫め、少し強引すぎるぞ.....

 

「そもそも私が入った時点でこの話はいずれしなくちゃいけなかったのよ。リーダーは誰か?そして、センターは誰かってことを。」

 

「確かに、センターが変われば曲に対するイメージもガラッと変わります。」

 

「リーダーはしっかりした人がいいねー。」

「ふふん!仕方ないわねー、ここは先輩のにこにーが.....」

「海未先輩がいいかにゃ?」

「なんでやねーん!!」

 

こいつら、コントでもしてるのか?正直、センターは曲ごとに決めればいいし、リーダーって、μ'sを作った高坂先輩でいいんじゃないのか?.....これって.....

 

「しっかり云々よりかは、メンバーを引っ張ることの出来る人でいいんじゃないか?リーダーの形は1つじゃないけど、このメンバーだったらその方がいいと思うよ。」

「あんたが言うと、妙に説得力があるわね.....」

「まぁこれでも人を率いる立場にいるんでね。そこら辺は分かってるつもりですよ。」

 

「なら、にこにいい提案があるわ!!」

「じゃ俺帰らせ『逃がさないわよ!!』え?」

「あの、真姫、この手を放してもらえますかね?俺別にスクールアイドル部の人間じゃないから、実力を測るのに俺は不要でしょ。」

「この際よ。1年生組は気になってるのよ。あなたがどれくらい歌が上手くて、身体能力が高いのか。実際、あなたピアノこの前ひいていたじゃない。」

「いや、それとこれとは話が.....」

 

「あ、それ穂乃果も興味ある!!伊月くん、凄そうだもんね。」

「私も〜」

「さすがに先輩方の誘いを断るのはな.....分かりましたよ、行きます。」

 

別に、歌うとか踊るとかはそこまで恥を晒すほど低レベルではないし、見せても特に損はしないか....

 

 

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絵里side

 

「ふふふ、綾瀬絵里さん、分かっていますね?誰かにこのことは話していませんね?」

「はい、ですから早く亜里沙を.....」

「おっと、まだ早いですよ。音ノ木坂学院スクールアイドル部を完全に無くしてから取引をしましょう。失敗したりこの事を誰かに話したらどうなるか.....分かりますね?」

 

「.......」

「では。理事長にいい報告、お願いしますよ。」

 

助けて.....一条くん。

 

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学校正門にて

 

 

「おい止まれよ。お前誰だ?」

「私ですか?私はこの学校の建築を担当した者です。この学校もだいぶ古くなりましたから、耐震構造について、理事長と話をしていたんですよ。」

「.....そうか。止めて悪かったな。」

 

.....あんな男、見たことないな...あいつらとは関係ないだろうし、誰だ.....?

 

「伊月くん、早く早くー!!」

「アッハイ。今行きます。」

 

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「というわけで、歌唱力とダンス、その合計のスコアが1番高い人がリーダーってことで行くわよ!!」

「ぐふふ、高得点の出やすい曲は予めリサーチしておいたわ。ふふふっ、これでリーダーの座はにこのものになるにこ!!」

 

こいつ、きったねぇ!!自分のマウントに入れてからやるのかよ。まぁそれが上手くいくといいのだが.....

 

 

「わああ、93点。」

「これで、全員90点以上よ〜。普段からレッスン頑張ってるもんね♪」

「ば、化け物ぉ.....」

 

まぁでも矢澤先輩も90点以上取ってるんだし、そこまで気にすることないだろ。

 

「最後は伊月くんだね!!」

「え.....結局俺は歌わなきゃいけないの?」

「当たり前でしょ!!あなたが大本命よ!!」

 

さて、何を歌おうかね.....とりあえず『EXIT』にするか

 

 

 

 

「99.702!?」

「凄いです!!こんな高得点初めて見ました!!」

「そりゃどうも。」

 

結果的に1位になった。母さんに昔音楽に関することは色々仕込まれたからな。.......懐かしいよ、あの頃が。

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「次はこのダンスゲームで勝負よ!!」

「ふふふ、このゲームは経験してないと全く取れない。素人相手には負けないわ。これは確実ににこの勝ち『なんかできちゃった』えぇーー!?」

「凛、お前なかなかやるな。」

「ふふん!伊月くんにも負ける気がしないにゃ!!」

「じゃあ、勝負するか。」

「2人ともすごいねぇ〜。」

「流石の私でもあの二人には敵いません.....」

「ば、化け物ぉ.....」

 

その後、チラシ配りもやったが、姐さんの圧勝で幕を閉じた。

.......結局矢澤先輩勝てなかったな.....

 

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「結局決まらなかったね〜。」

「そうですね.....皆それぞれ得意不得意がありますから.....」

「リーダーなら決まっているではありませんか。」

「そうね.....不本意だけど。」

「いつも前だけ見て進んで、皆を巻き込む。このスクールアイドルが始まったのだって穂乃果の思いつきからですし、やはりリーダーは穂乃果ですね。」

「.......そういえば伊月くんは?」

「.......え!?どこいったの?」

「伊月くんって少し距離を置いてる感じがするよね〜。」

「そうだね.....なんか表面上は仲がよく見えるけど、まだ友達とは言えないみたいな感じがするにゃ。」

 

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「与助、さっきメールで送ったやつの捜索はできたか?」

「うーん、似た人は見つけたけど.......ねぇ伊月、この人、いやこの人達UTXの職員なのかな?」

「UTX?なんでそこで出てくるんだ?」

「 さっき監視カメラを見てみたんだけど、この人達が、UTXに入っていく所を見てね。建築業者という話なら確かに怪しい所はないけど.....UTXに戻るまでに普通の道を使わずに人気のない所を通っているんだ。これは調べた方がよさそうだね?」

「ああ。....さすがに内部事情は分からねぇ。一旦こいつらの情報を手に入れてから、内部調査しないとな。」

「でも伊月は音ノ木坂でしょ?どうやって内偵するのさ?」

「.......親父に頼むか?」

「敬一さんに?でもそれくらいしかないよね.....後処理が思いやられるね。」

「ああ。.....でもそれが一番早いからな。」




会話文の間って、開けた方がいいですかね?アニメ準拠の展開は、早めにやります。

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