黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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Super LOVE=Super LIVEのmasterが難しくて、400combo以上行かない。LOVELESS WORLDのmasterはフルコンしたんですけどね(・ω・`)

お気に入り登録してくれてる人がいてとても嬉しいです。これからも頑張るので、よろしくお願いします!!


#3 彼の日常とあらたな出会い

.....伊月......つ.....だつ....のよ.....

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

また「あの夢」か、やっぱ心の中じゃまだ未練が残ってんのか。女々しいなぁ......

 

どうも、一条 伊月だ。夢から覚めた俺は今、建物の間の暗い通路や路地裏を見回りしている。2年前からの習慣である。

 

「ん?」

 

あいつら何してんだ?なんかを囲んでるみたいだけど

 

「ち、ちょっと、あなた達こんな幼い子を殴るなんてどういうつもりよ!?」

 

「どけよ嬢ちゃん。こいつは俺たちがタバコ吸ってる所を警察にチクろうとしたんだ。余計な真似をしたやつらには粛清を、なぁ、ガキ!」

 

「ひっく、た、助けてお姉様」

 

「いい加減退きなさいよ!!あなた達が悪いんでしょ!?なんでこの子を殴るのよ!?」

 

「俺たちが仮に法律を犯していたとしても、バレなきゃいいんだ。それをそのガキは首を突っ込んだ。証拠隠滅は当然だろ。嬢ちゃんも邪魔するならそのガキ諸共黙らしてやるよ、なぁ」

 

「!?」

 

見たところ、ガキ+赤い髪のお嬢様みたいなやつが不良に絡まれてんのか。非力なやつによってたかってとは汚いな。

 

「そこまでだ。俺のテリトリーで何してんだ?テメェら?」

 

「あぁ!?んだテメー、こっち見んじゃねーよ。」

 

「未成年の煙草は、悪影響の方が多いんだよ。あと数年我慢すりゃいいものを。学校で習ってねーのかお前ら?」

 

「ち、正義のヒーロー気取りが。まずお前から殺してやる。死ね!!」

 

おいおい、あいつらナイフ出しやがった。トーシロのナイフ捌きなんか話にならねーのに。

 

「道具を使うか。いいだろう。お前らに絶望を教えてやる。」

 

1人が俺に突撃してきたが、避けて相手の手を蹴り、ナイフを飛ばす。

もう1人が後ろから来たな。こいつは素手か。なら足を蹴って動きを鈍らせるか

 

「動きが甘いんだよ。ほらよ」

 

「い、痛ってぇ!」

 

こういう時だけは、身体捌きとか教えて貰って良かった思うよ。

 

「さて、あとはお前だけだ...と思ったが逃げたか。少し追いかけるか」

 

俺は残り1人を追いかけた。すると道端で気絶していた。そこには1人の背の高い男がいた。

 

「お前か....黒柳、喧嘩の邪魔しやがって。」

 

「対象に逃げる隙を与えるとはまだまだだな。伊月。」

 

黒柳 哲次(くろやぎ てつじ)、警察の人間だ。俺に受け身や攻撃のいなし方、対人特訓をしてくれた人である。因みに父とは高校時代からの付き合いらしい。

 

「まあいいや。こいつらのことはお前に任せる。俺は襲われてた奴らを見てくるわ。」

 

「被害者の保護は我々の役目だが。まぁよかろう。このチンピラは私が責任をもって連行しておこう。あと、警察にはお前のことは黙っておいてやるよ。」

 

「....ああ、感謝する。」

 

俺は黒獅子と呼ばれているのは、当然警察にも知れ渡っている。はっきり言って、警察は俺の事をよく思っていない。1部じゃ俺が犯罪に関わってるから、チンピラをよく叩いていると噂する奴すらいる。迷惑な話だ。だが警察が関わってないし、俺がしていることは外から見ればただの喧嘩である。警察の奴らからすれば俺も結局はチンピラと同類とでも思ってるんだろう。しかし、黒柳さんを含む俺の事をちゃんと捉えている人もいる。俺が知る限りは、黒柳さんとその部下、橘さんもその例である。橘さんは、また今度会った時に詳しく話すよ。

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「さて、とあんた達大丈夫?怪我は...見た限り大丈夫みたいだな。」

 

「ありがとおー、おにいちゃーん!!!」

 

「ちょっと、まだこの人がアイツらの仲間の可能性も......」

 

へぇ、なかなか考えてるじゃん。しっかり者だなぁ。このトマトちゃん

 

「目の前で仲間をボコる奴がいるかよ...俺は仲間を大事にする主義なんでね。まあ、信じられないなら別にいいけど。とりあえず人気のある所に行こう。ここじゃあ落ち着かんだろう。二人とも立てるか?」

 

意外と二人とも立てた。この子ら結構キモ据わってるんだな。

 

「助けてくれてありがとうございます!私は矢澤こころです!」

 

「おう、丁寧だな。でもお礼は俺じゃなくて、そのトマトちゃんにしな。」

 

「はい!そこのお姉さん、助けてくれてありがとうございました。」

 

「誰がトマトよ!?....別に感謝されるようなもんじゃないわよ。」

 

「ところで、こころちゃん。その丁寧な言葉遣い。子供なのに感心するよ。すげーな。」

 

「えへへ、でも私よりお姉様の方が凄いんですよ!」

 

「そうかい、ならきっと上品なお姉さんなんだな。」

 

「ち、ちょっと!?私のこと忘れてない!?」

 

「いや、忘れてねーよ。お前こそ勇敢だったな。その心意気、気に入ったよ。」

 

非力ながらも、他者の為に行動する。俺はそこでちゃんと行動するやつは好きだ。口だけのやつよりよっぽど良い。

 

「そ、そんなんじゃないわよ!?で、でも....助けてくれてありがとう。私は西木野真姫よ。」

 

「ああ、気にする事はないよ。じゃあな、俺は見回り終わったし帰るわ。」

 

「見回り?あなた警察か何かなの?」

 

「知らないのか。俺は黒獅子って呼ばれてるんだぜ。結構有名だと思うんだけどな。」

 

「く、黒獅子!?それって、この街を牛耳っている好戦的なやつのことでしょ!?それがあなた!?聞いてたのと違うわ。」

 

「その情報がどこから出てるかはともかく、俺は黒獅子と呼ばれている。別に俺は誰にどう思われようが構わないよ。俺は、俺のテリトリーで汚いことしてる奴が嫌いなだけだよ。」

 

「......ごめんなさい。」

 

「何故謝る?構わんと言ったはずだが。」

 

「いえ、私はあなたを誤解していたわ。その事については本人に謝らないと気が済まないのよ。悪い!?」

 

「.....」

 

「ちょ、ちょっと何か言いなさいよ!?」

 

「いや、俺の部下以外のやつからそんなこと言われるのは初めてでな。少し驚いただけだ。長話もあれだ。帰りが怖いなら送っていくが

どうする?」

 

『いえ、いらないわ(です)』

 

「そうかい。なら、じゃあな」

 

謝られるのは慣れてないんだよな。あのトマトちゃん、面白いな。絢瀬先輩の時と少し似てるな。

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真姫side

彼は少し変わっていた。私が子供を庇ってることよりも、煙草を吸っている方が気になったのかしら。でも、それは違うくて、私たちのこともちゃんと心配してくれた。あのチンピラ達を楽々と倒していたから警察とか何かの部類だと思ったらまさかの黒獅子だった。

黒獅子―前からこの街でよく聞く名前だった。好戦的で、彼のテリトリーを汚すような事をしたら容赦なくボコボコにすると噂されていた。生徒の中でも彼の気に触れないようにと恐れられていたのを覚えている。

でも、出会ってイメージが変わった。彼はちゃんと他人の心配もしていたし、怖い雰囲気もなかった。でも、彼の目は悲しそうに見えた。何かあるのかしら?そんなことを考えても分からなかったので、私はすぐ家に帰った。

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さっきの制服、音ノ木坂の生徒だったな。もしかしたら俺が入るクラスの人かもな。音ノ木坂の生徒って、面白いのが多くて飽きなさそうだな。絢瀬先輩、東條先輩、西木野さん。よく覚えておこう。

 




僕は今、修学旅行に行っております。なんで、旅行+意外とお気に入り登録されていたことが重なりモチベが上がっております。まだまだ未熟ですが、頑張ります!

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