翌日
何故か知らないが、俺は職員室に呼ばれていた。.......なんで?
「一条さん、これ警察からの感謝状みたいです!!警察が不審者を逮捕しやすいように、動いてくれたことに関することですよ!!」
「そりゃどうも。」
というか、あれほとんど俺だけでやったよね?警察いつ出てきたの?まぁ興味ないからいいんだけど。
「あと、大きな声じゃ言えないんだけど.....今先生の間で一条さんを退学させる動きが出てるんですよ。」
「へ?今更ですか?何故?」
「それが.....この前のオープンキャンパスの結果が予想以上に良くて、学校のイメージダウンを防ぐために黒獅子である君を退学にしたいんだって。」
.......薄々は察していた。なんか最近教師たちが何かと俺を目の敵にしているのは、そういうことからだったのか。女子校としてのプライド.....か。
「というか、俺を退学させたいなら、ちゃんと学校の存続が確定してからしてもらいたいね。理由が曖昧なんだよ。」
「ちょっと、いいかね?」
「ん?なんですか?」
「神崎先生、少し一条くんを借ります。会議室に来なさい。」
「.......何か言われたら後で言ってね。」
「別に大丈夫ですよ。慣れてるんで。」
「で、用ってなんですか?」
「君、西木野さんのところの娘さんと仲がいいようだね。」
「真姫のことですか?それがどうかしましたか?」
「西木野さんの家はね、この学校にかなりのお金を納めてくれていてね。それはいいんだが.....最近とあることがあったことで最近はその献金が減っていてね。」
「......まさか、俺がいるからとでも言うんですか?」
「そう。君が仲良くしているせいで、この学校の信頼が失墜しかけているのだよ。だから、辞めてくれないかね?」
「というか、ここ国立じゃないですか?学校運営は大丈夫だと思うんですけど。」
「そうじゃない。それだと給料が安くなるだろ。私たちは損をするんだ。国から渡される金だけじゃ学校運営は不可能だ。今だって、高収入ということで、教員を集めているのに。」
要はあれか。都合が悪いから消えろってことか。というかこの学校の先生って、OGとかが多いような気もするが.....男性教員は金でやってきてるのか。
「それを理事長は承認しているのですか?」
「理事長は頑なに首を縦に振らないんだ。困ったんだよ。だから、こうやって署名をすることで、君を公的に排除する。」
「.........へー、」
「なんだね!!その態度は!!」
「いや、俺は問題起こしてないのに退学させられるのか。......というか、そんなことしてていいんですか?」
「.......当たり前だ。何が言いたい?」
「こういうことを言うのは嫌なんですが.......俺がいなきゃこの学校どうなってましたか?粉飾があって、教員が他校の理事長と手を組んで学校を潰そうとしたり、あんた達は不審者が来た時に何をしていた?15分経っても俺だけで戦ってたんだ。ずっと保身してたんだろ?」
「違う!!あれは全部お前が仕組んだことだろ!!」
「俺が仕組んだ?証拠ないでしょ?というか、言いがかりも程々にしてもらえませんか?俺はあんたなんかと関わったことないくせに、よくそんなこと言えるよな!!ふざけんじゃねーぞ!!!!」
「君!!先生に向かってそんな態度を取るのか!!」
「あ!?ソースも分からない噂を信じて、人を見ないくせに勝手に決めつけて問題扱い。そっちの方がよっぽどタチが悪いんだよ!!お前みたいなやつに敬意なんか払う必要はねーよ!!教師のくせに、生徒を見ないで自分の利益。そんなやつに言われたかねーんだよ!!」
「黙れ!!このまま流れにのれば、この学校は存続するんだ!!それがお前みたいな奴1人のせいで台無しになるのは耐えられん!!」
「綺麗事を.......さっき言ったよな?自分たちの給料が下がるって。今更そんなこと言ってんじゃねーぞ!!」
「........無駄だよ、どうせ署名をすれば、生徒と教員の9割の人間は喜んで署名するさ。お前は終わりなんだよ。」
「.......勝手にしろ。だが、何かあっても俺は知らないからな。」
なんか俺の方が悪役みたいなセリフ言ってるな。.....なんか恥ずかしいわ。
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ピリピリ
「はい、どうかしましたか?」
「あ、伊月くん♪この前のメイド喫茶に来てくれる?」
ん?なんかあったのか....
「お帰りなさいませ♡ご主人様。」
「お帰りなさいませぇ!ご主人様!!」
「お帰りなさいませ.......ご主人様。」
.......ん?なんか増えてる?
「2人ともすっごく似合ってるよ。店長も快く承認してくれたし。」
「えーと、何をしてるんですか?」
「歌詞が思いつかなかったら、いっそアキバで考えようと思って。という訳で、穂乃果ちゃんと海未ちゃんに一緒にやろうとお願いしたんだ♪」
「そうですか.....似合いますね。」
「あ、伊月くん!!ちょうどいいところに!!」
「なんすか?」
「伊月くんも、バイトしない?そのルックスだったらいけるよ!!」
「.......は?」
「じゃあ言ってごらん。」
「えーっと.....お帰りなさいませ、お嬢様?ご主人様?」
「うーん、やっぱり似合うね、執事服!!」
何故か執事服を着させられている。.......まぁ女装させられなかったのが唯一の救いだな。そして.......
「お帰りなさいませ!!!ご主人様!!!」
何故か那月もメイド服を着ている。.....お前どこからわいたんだよ。
「あの、なんで俺たちまで働かされてるんですか?」
「なんでって、君たちに衣装が似合うと思ったからだよ!!うんうん、やっぱり似合うね!!」
「えへへ、ありがとうございます!!」
「にゃー、遊びに来たよ!!」
「えへへ、」
「アキバでライブをするなら、曲はアキバで考える。いい考えね。」
「凛、花陽、お前たちどうしてここに?」
「私が呼んだの。」
「伊月くん、その服は?」
「ん?執事服だってさ。なんか知らんが、働かされてる。」
「ではではー、早速取材をー。」
「辞めてください!!恥ずかしいです!!」
「どうでもいいけど、さっさと接客しなさいよ!」
あ、ブラック矢澤先輩だ。ああいう感じの人相手に愛想振りまくのも簡単じゃねーな。
「いらっしゃいませ。2名様でしょうか?」
「は.....はい。」
「では、空いてる席に案内しますね。」
うん、手慣れてるね。というか、すごくないか?伝説のメイドとか呼ばれてるだけあるな。
「そこの執事さん、ちょっといいですか?」
「アッハイ。えーっと.....ご注文は何になさいますか?」
「アイスコーヒー2つと、ホットケーキ1つ、お願いします。」
「かしこまりました、少々お待ちください。」
「あの.....一緒に写真撮ってもらっていいですか?」
「写真.....ですか?」
そういうのって、この店のルールとか知らないから勝手に許可できない。それに、なんか奥の方から殺気と睨みを効かせている人がいる.....どうしたものか.....
ω・`)チラッ
(そういう誘いにのっちゃダメよ♡)
(あとでタダじゃ済まさないわ。)
(そんなことしたら.....あとで教育するからね♪)
うん.....これ誘いにのったらあとで俺がエンダーされるわ。キボウノハナーされるのは面倒くさいし、
「あの、すみません、当店はそういう撮影は禁止になっていますので、そういうのは.....」
「そうだったんですか、じゃあいいです。その代わり.....あとで呪文かけてくださいね♪」
「じゅ、呪文?エクスペリアームス?」
「どうしてそこでどこかの魔法使いの呪文が出てくるのよ。」
あれ、真姫がツッコミにきた。というか、こいつのメイド服見てみたいな。.....ツンデレメイド、一部の人に受けそう。
「お待たせしました、アイスコーヒーとホットケーキです。呪文を唱えます。......ご主人様のお口に合いますように.......はぁ!!!!!」
とりあえず呪いをかけるようにやってはみたが、みんな驚いてるな。まぁそうか、普段戦う時と同じくらいの覇気を出したからな。一般人からしたらそら怖ーよな。
「か.....かっこいいです!!」
「へ?怖くなかったんですか?」
「はい!!むしろ、真剣にやってくれて嬉しいです!!」
「次は、私もやってください!!!」
「え?.....美味しくなってくれよ.....はぁ!!!!」
『きゃーーーーー!!!!!』
あれ?思った以上に好評?.....そういや、那月は何してるんだ?
「hshs、那月たーん、もっとやって!!」
「仕方ないなぁ.....いけない子♪美味しくなぁれ!!」
『わあーーーーー!!!!!!!!』
「これは天使....SNSにあげられないのが残念だ。」
「ミナリンスキーとは別ベクトルだけど、これはまた新種のメイドだな!!!」
「皆、注文しなよ!!!これじゃただのイベントだよぉ!!!!」
(というか、伊月のおまじない羨ましい.....!!私もしてもらいたい!!というか雇いたい!!!)
.....え?なんかイベントみたいなことになっとる。これはおそらく帰ったらめっちゃ愚痴を聞かされるやつだな。うん、帰りたい。
「なんか.....あそこはすごいわね.....」
「伊月くんもあれだけど、那月先輩の人気がすごいにゃ。」
「だって、モデルみたいだもん、あのスタイル、憧れるなー。」
「ふん!?何よ!?にこを差し置いて盛り上がるなんて!!」
「あはは.....」
「そうやね.....それにしても那月っちの人気はすごいねー。」
「ことりもイベントじゃないのに、あそこまで盛り上がるのは初めて見たよ。」
「ですが、あれでは他のお客様に迷惑では.......」
「それがね....店長ああいうの好きだから大丈夫なんだ。」
その後、那月大いに場を盛り上げ、SNSで「幻のメイド」として話題を作ったらしい。
次回で、Wonder Zoneのところを終わらせます。というか、ストーリー進めないと.....