黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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ラブライブってアニメ見てると結構進みが早いなーとか思ってましたが、書いてみると結構量があるんですよね.......


#48 合宿①

「先輩後輩禁止?」

「そうよ。この合宿の際に先輩後輩の壁を壊したいの。踊る時とかに先輩とか意識するのは良くないし、手始めとしてそうしようと思うの。」

「確かに、私も3年生に気を使って動くこともありましたし....」

「そんな気遣い一切感じたことないんですけど。」

「それはにこ先輩が先輩と感じられないからにゃ。」

「なんですって!?」

「うーんと、後輩?」

「うちはマスコットやと思ってたけど.....」

「あんた達ーー!!!」

 

なんでこいつら朝からこんな騒がしいんだ.....こちとら、強盗犯片付けてから来たから結構疲れてんのに.....しかもこれから電車だろ?ウソダドンドコドォン!!!

 

「じゃあ.....穂乃果」

「う、うん.....絵里ちゃん。」

「うん、よく出来ました。」

「花陽ちゃん♪」

「は....はい、じゃなかった、うん....ことりちゃん。」

「真姫、あなたもよ。」

「うぇ.....別に無理して呼ぶ必要ないでしょ!?」

「まぁそりゃそうか。慣れねぇもんはきついわな。」

「伊月はどうしようかしら?アイドル部じゃないし、かと言って手伝いでもないし.....」

「別にそれは個人の希望次第でいいじゃないか?親しくもないのに下の名前で呼ばれるのは、なんか嫌だし。」

「そうね....じゃあ伊月は自由にしていいわ。」

「ねぇ!!!じゃあ穂乃果って呼んでよ!!!」

「え?.....うーん、先輩だしなぁ。」

「前から言ってるじゃん!?いい加減呼んでよ!!」

「分かりましたよ、穂乃果さん。」

「うん.....今はそれでいいかな、いつか穂乃果って呼んでよ!!」

「分かりましたよ。」

「それでは、合宿に出発します。」

「よし、俺は帰ろう。⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン.....」

「逃がさないわよ!!!」

「あの、真姫、靴紐踏まないで貰えますか?それ地味に痛いんですよ。」

「いいから来なさい!!あんたにはこの学校にいるかの問題があるでしょ!!......あなたがいなくなるのは嫌だから(小声)......」

「あ、そっか。そうだったな。.....酔い止め飲まないと。」

「それじゃあ仕切り直して.....合宿に出発!!」

『おーー!!!』

 

 

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「おおーー!!!」

「はぁ.....死ぬかと思った.......」

「真姫ちゃんの別荘すごいね!!!」

「そう?普通でしょ?」

「ぐぬぬぬー。」

 

うん、矢澤先輩の気持ちが分かるぞ。これが普通って大丈夫なのか?

 

 

 

 

「これが!!!この合宿のメニューです!!!」

「遠泳10km.....ランニング15km.....」

「最近、基礎体力を上げるトレーニングがありませんでした.....ですから、この合宿でしっかりとしましょう!!!」

「スイッチがイタイ方向に入っるわね.......」

「園田さん、このメニューどこで寝るんだ?」

「これはあくまで活動時間内のメニューです。睡眠はちゃんと6時間は取りますから!!!」

「まじか.....ランニングはともかく高校生が遠泳10kmできるのか.....」

 

というか.....みんな引いてない?あの絵里ですら、えぇ.....(困惑)みたいな感じだし

 

「あんた達!!どうしかしなさい!!!」

「ラジャーにゃ!!あ、海未ちゃんあそこ!!!」

「え!?どれですか?」

「今だーー!!!!」

「ああ!!ちょっとあなた達。」

「ふふっ.....」

「絵里先輩からも何か.....あっ.....」

「先輩後輩禁止よ。合宿を通して皆の仲も深めたいし、ああやって遊ぶのもいいんじゃないかしら?練習はまたどこかでやればいいし。」

「.......はぁ、分かりました。ですが!!練習はちゃんとしてくださいよ!!」

「分かってるわよ。ふふっ。」

(絵里ち、嬉しそうやね.....)

「あんた達!!早く来なさいよーー!!!

 

うわー、なんか遊び始めましたよ。しかも全員水着で。うん、皆スタイルいいんだな。あれくらいだったら、体術の1つや2つ、習得できるかもな。

 

「さて....俺は何をしようかな.....折角だし、園田先輩が作った練習、やってみるか.....ダンス、発声練習以外を。」

 

 

そうして、俺は超ハードな練習メニューをやってみた。久々にこんだけ運動すると、少し疲れるだろうけどな。というか、那月も遊んでる。あいつ、本当に人の輪に入るの上手いよな.......

 

 

 

 

「.......あれが、一条伊月か。」

「はい。今のところお嬢様には何もしていません。」

「観察を続けてくれ。もし真姫に何かあるなら.....消すだけだ。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ!!よく遊んだ!!!」

「ほんと、全部遊び時間に使ってしまいましたね.....」

「晩御飯どうする?」

「材料は、私が買ってくるわ。私以外、ここら辺に詳しい人いないでしょ?」

「じゃあうちもついていくよ。」

「......勝手にしなさい。」

「伊月、荷物持ちとしてついてきて。」

「雑用かよ.....そういうのは那月の役割って.....寝てる!?」

「そうよ、だから男のあなたがついてきなさい。」

「分かりましたよ.....けど皆、那月に料理はさせるなよ。死にたくなかったらな。」

 

 

 

「いやー、夕陽が綺麗やねー。」

「ああ。結構綺麗だな。」

「どういうつもり.....?」

「別にー、真姫ちゃんは面倒なタイプだなぁって。本当は皆と仲良くしたいのに、なかなか素直になれない。」

「私は普通にしているだけで.....」

「そうそう、そうやって素直になれないんよね。」

「ていうか、どうして私に絡むの!?」

 

 

「うーん.....ほっとけないのよ、よく知ってるから、あなたに似たタイプ。」

「何それ.....」

「まぁたまには、無茶してもいいと思うよ、合宿やし。」

 

希なりの励ましなんだろうな.....絵里の時は、ほとんど俺が関わったようなものだし。だからこそ、次は助けたい.....そう思ってるんだな。

 

「.......」

「まぁ.....その、なんだ。重く考えんなよ。お前がどうであれ、あいつらはお前を受け入れてくれる。頑張れよ。背中押してやるからさ。」

 

そう言って俺は真姫の頭を撫でた。ほんと、ここの人ら、頭撫でやすいな。

 

「分かってるわよ.....」

「そういや、さっき誰かに見られてたんだよなぁ。ちょっと面倒だな。」

「え!?ここうちの土地だからそういうのはいないと思うんだけど.....」

「まぁいいさ。いざとなったら俺がいるからな。...さ、さっさと買い物済まそうぜ。」

「.....うん。」

 

 

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「ふぅ、美味しかった!!」

「にこちゃん料理上手いんだ!!羨ましいなーー。」

「ふん!!にこを誰だと思ってるのよ!?」

「穂乃果、食べてすぐ寝ると牛になりますよ。」

「もうっ、海未ちゃんも雪穂みたいなこと言って。」

「あはは.....」

 

 

 

「よぉし。これから花火をるにゃあ。」

「花火?遊ぶのはいいんだが、お前ら練習どうするんだ?」

「練習ねぇ.....明日かな?」

「今日の夜しましょう。」

「え!?今から?」

「当たり前です。昼間あんなに遊んだのですから。」

「夜にするのもなぁ.....練習効率がいいとは言い難いな.....」

「それに、花火は楽しそうね。」

「そうにゃ、皆で花火やろう。」

「ですが、それだと.....」

「花陽はどうしたい?」

「私ですか?私は.....お風呂に入りたいです。」

「三者三様だな。」

「なら、今日の夜はお風呂に入って、明日の朝早くから練習はどうかな?」

「.....分かりました、ですが、皆さんちゃんと早起きしてくださいよ。」

「決まりね。伊月、覗きに来ちゃダメよ♡」

「誰が行くんだよ。俺は散歩してくるわ。」

「そう、なるべく早く帰ってきなさいよ。」

「ああ。少し夜風にあたりに行くだけだ。」

 

 

 

 

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μ's side

「ふぅ、いいお湯だねぇ。」

「ほんと、こんな別荘があるのは羨ましいわ。」

「本当にいいお湯ですよね!!」

「花陽、先輩後輩禁止なんだから、敬語もだめよ。」

「あっ......ごめんなさい、じゃなかった、ごめん。」

「ふふっ、次から気をつけてね♪」

「ところで那月先輩に聞きたいんですけど、伊月くんってどんな感じだったんですか?」

「伊月?うーん.....今とは違ってもう少しやんちゃだったかな。黒獅子を通して、少し大人しくなったし.....あんまり感情は表に出さないし。」

「でも、私たちの内、私と1年生とことりは伊月に救われた所があるし.....もう少し知りたいわね。」

「無闇に喋ると怒られるしなぁ.....あとは、あんまり人を信用してないってことかな。」

「え?どういうこと?」

「伊月ってね、あんまり人と関わろうとしないんだ。関わったとしても表面上上手く取り繕うだけ。今の皆を信用してるかどうかはまだ分からないけど.....時間をかけたらきっと信用してくれると思うよ。」

「そうかな.....ならよかった。」

「まぁそんな話はさておき、皆スタイル良いよねぇ、羨ましいよ!!」

「那月先輩が言うと.....少し嫌味に聞こえちゃうにゃ。」

「え!?何で!?」

「そうよ!!あんた、なんでそんないいスタイルしてるのよ!?」

「そうやね....これは羨ましいよね。」

「ちょ!?触らないでよ!!」

 

 

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伊月side

 

夜風ってのは気持ちいいなぁ、....この暗闇も居心地がいい。

ほんと.....変な虫さえいなければな。

「おい、そろそろ出てこい。一日中付きまとわれてほんと気分が悪いんだよ。」

「やはりばれていたか....一条伊月、あなたを排除します。」

「ふん、やれるもんならやってみな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふん、口ほどにもない。まとまってそれかよ。」

 

こいつら気絶してやがる。隠密なら一流かもしれないが、普段からそういう環境にいる俺からしたら察知するのは朝飯前だ。

 

「おい!!高みの見物か?出てこいよ。」

「.....初めまして、かな。私は西木野真姫の父だ。」

「あっそ。あんたと話をつけにきた。俺についてだ。」

「真姫に言われたのか.....悪いが君を置いている音ノ木坂には同意できない。」

 

 

.....これは長丁場になりそうだな。

 

 




スマホ更新してから、写真アプリが使いづらく感じます。前の方が良かったな.....

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