本当にありがとうございます!!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
「君は自分のいるべき場所が分かっていないのか?」
「は?俺は高校生だ。高校生が高校に行って何がいけないんだよ?」
「君みたいな社会のゴミは、路地裏で泥水でもすすっているのがお似合いだな。」
こいつ、ボコボコに言ってくるやん。これがお金持ちの言うセリフなのか.....?
「確かに、俺には路地裏はお似合いだろうな。だが、だからといって表世界にいちゃいけないっていうのはいささか強引な理論じゃないのか?」
「黒獅子.....2年前突然現れた不良で、非常に好戦的、自分の気に入らないことがあればすぐに排除する。」
「どいつもこいつも.....ソースの分からない情報ばっか信じやがって.....」
「言っておくが、ソースはあの城善寺財閥だぞ。まさか知らないとは言わないだろうね?」
「城善寺財閥か.....ちっ、あいつらか。」
よりによって、ここであいつらの名前を聞くことになるとはな.....
「じゃあ逆に言うが、お前は城善寺財閥がどんなことをしてるか、知らないわけじゃないだろうな?」
「城善寺財閥は、自分たちが築き上げた財産を身寄りのない子供たちを助けるための施設を作るために寄付したり、学校に支援金を送ることで、より良い教育を受けさせている素晴らしい集団じゃないか。何が言いたい?」
「俺が言いたいのは、その財産の築き方だよ。そんな表のいいこちゃんな面はどうだっていい。......喋りたくもないがな。」
「そんなことはただの逆恨みだ。それにもうひとつ、君が『3年前の惨劇』の主犯であることだ。」
.....またそれか。この言葉をもう何度聞いたことか.....
「君はかつて、大量の人が死ぬような事件を起こした犯人だ。そんな人間と真姫に関係があると知られてみろ。真姫の人生が無駄になるのだ。全て君のせいで。」
.....それに関しては言い返すことが出来ない。たとえ事実が誤りだとしても、世の中はデマや噂を真実にする。ありえないとは言えない。
「まったく、君のせいでアイドルなどというちゃらんぽらんな事まで始める.....どうしてくれるんだね。」
「おい.....ふざけんじゃねぇぞ。」
「なんだと?」
「ちゃらんぽらんだと.....あいつがどれだけ汗流して本気でやってるか知らないくせに偉そうなこと言ってんじゃねぇぞ!!!」
「だが、あんなもの将来なんの役にも立たない。無駄だ。」
「そうかもな。将来には役に立たないものかもしれない。だが、真姫にとってのアイドルはそんな損得勘定はない!!!」
「君に娘の何がわかると言うんだね!!真姫は将来医者になるんだ!!それが真姫にとっての幸せなのだ!!」
「うるせえ!!クソジジイが!!!あいつだって悩んでるんだ、お前の言う通り、医者になることが 自分の未来だし、てめえを喜ばせる為に一生懸命頑張ってるんだ、だがな、あいつは音楽が好きだ。音楽を捨てるという選択はとても辛いものだろう。だから、俺は提案した。両立すればいいじゃないかって。その答えがスクールアイドルだ。悩み悩んで出した答えがそれだ!!てめえは親だろ?親なら!!娘が悩み抜いて決めた道を進むことを尊重してやれよ!!それが、親のやるべきことだろ!」
「違う!!親がやるべきことは、娘の未来を守ることだ!!子供は間違いを犯す。だからこそ、大人が成功する道を歩ませることが、娘の幸せになるのだ!!!」
「てめえはただ自分の価値観を押し付けているだけだろ!!!なんでそれが分からないんだ!!!それがどれだけ子供にとって足枷になってるのか分からないのか!!!」
「足枷だと!!!そんなことはない!!」
「じゃあ聞くが、お前は娘と向き合ったことがあるか?娘の口から1度でもやりたいことを聞いたことがあるか?」
「なっ!?...それは.....」
「ないだろうな。だからそうやって自分の考えだけで物事を裁量できるんだよ。」
「...........」
「1回真姫と話し合ってみろ。そうすりゃ何かが分かるはずだ。」
「.....こんな不適合者に諭されるとは.....」
俺に対する侮辱はどうだっていい。だが、真姫が自分の意志で決めた道を否定するのは許せないからな。少し声をあげたが、まあいいだろ。
だが、気になることもある。こいつ、胸元にハンドガンを隠している。何故だ.....?
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真姫side
「伊月くん、帰ってこないねぇ。」
「そうだね.....何かあったのかな?」
「伊月の実力からして、別に襲われても多分大丈夫よ。」
「道にでも迷ったのでしょうか.....?」
「,.....私探してくるわ。」
「そうね、夜で暗いし、土地勘のある真姫に任せるのが1番ね。何かあったらすぐ電話して。」
私は伊月を探しにいった.....大丈夫かしら?
初夏とはいえ、外は涼しかった。上着を着て、私は外に出た。すると、近海岸近くで、誰かが言い合いしていた。
「伊月?よね、もう1人は誰かしら.....?」
「まったく君のせいでアイドルなどというちゃらんぽらんな事まで始める.....どうしてくれるんだね。」
この声は.....パパ!?どうしてここに?
でも、アイドルを始めたのは私の意志。それを伊月に責任を押し付けるなんて酷すぎるわ。
「ちゃらんぽらんだと.....あいつがどれだけ汗流して本気でやってるか知らないくせに偉そうなこと言ってんじゃねぇぞ!!!」
「えっ.....!?」
てめえは親だろ?親なら!!娘が悩み抜いて決めた道を進むことを尊重してやれよ!!それが、親のやるべきことだろ!
伊月.....
私は1度音楽を諦めた.....それが正しいんだって、パパが喜ぶ道を選んだ.....でも、あの時伊月は自分のやりたいこともやれって。両立してみろって。最初は少し強引だなって思ったけど、彼は私の背中を押してくれた.....私をちゃんと見てくれた。だから私はスクールアイドルを始めて、一生懸命やっている。それを見てくれている人がいる.....
そして、今もパパを恐れずに私のことを言ってくれている.....自分のことを話す為に来たのにね。パパってお金持ちとかなんとかで、結構みんな気を使うんだけど....さすが伊月ね。
「おい、見てないでこっちに来いよ、真姫。」
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「真姫!?どうしてここに!?」
「それはこっちのセリフよ!!」
「真姫.....アイドルをやっているのは本当にお前の意志なのか?」
「ええ。そうよ。私は将来医者になる。でも、音楽を捨てたくない。だから私はスクールアイドルをやっている。でも勉強もちゃんとやるし.....だから認めてくれないかしら?」
「.......分かった、お前のアイドル活動は認めよう。しかし、ちゃんと勉強しなさい。」
「.....はい!!」
これで、めでたし、なのか?あれ?俺何しに来たんだっけ?
「だが、黒獅子よ。お前が真姫と関わるのは認めない。どうせお金目的だろ?」
「パパ!?何言ってるの!?」
「そんな訳ないだろ。お金目的でこんなに言うかよ。」
「じゃあ、証拠を見せてみろ。お前が真姫を想っているか確かめる。」
嘘だろ.....?終わるかと思ったらこんなことになるとは.....だからハンドガンを持ってたのか。
「真姫、今から銃弾を1つ入れなさい。何番目に入れたかも。」
「え!?パパどうするつもり?」
「ロシアンルーレットだ。お前が入れてない、入れていると言うことで、黒獅子にスルーさせるか発砲させる。この状況でお前を信じることができるかだ。.......入れてないと言い続けなさい。」
「な!?.....パパやっぱりおかしいわよ!!私の知ってるパパはそんな人じゃない!!!」
「いいからやりなさい。あの男が本当に信頼に足る男か.....」
「伊月、これ。頭に銃口を向けて。私が銃弾が入ってるかどうか言うから.....」
「.......分かった、お前を信じよう。」
こうして、俺はロシアンルーレットをやることになった。.....やってやるよ。
新しくしたiOSが使いにくすぎます。おかげで1回書いたやつ1部パーになりました。なので、文の流れがおかしくなっていないといいんですが.....
次回の都合上、今回はここで終わらせてもらいます。短いですが、お許しください