黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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第2部書いていきます。オリジナルが大きく絡んでくるので、おそらくアニメとかなり異なる展開が多めになるかもしれません。


わいわいわいでしょ colorcode (ry
おさんぽラリーでお世話になりましたね、COLORFUL VOICE


メインストーリー第2部 黒獅子とμ’sの軌跡
#57 リスタート


第1部までのあらすじ(知ってる人は読み飛ばしてね。)

 

『黒獅子』と呼ばれる少年、一条伊月は、色々あって音ノ木坂学院にテスト生として入学することに。そこで後のμ'sとなるメンバー達と出会い、様々な事件や出来事を通して彼女たちに様々な影響を与えていった。だが、それは彼も等しく、μ'sと関わっていくうちに自分と向き合うようになる。

 

 

「って!!大雑把すぎるよ!!」

「だって仕方ないじゃん、細かく言っていくと長くなり過ぎるし。」

 

 

 

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「...これで理事長挨拶を終わります。3年生は残り短い高校生生活を、2年生は最高学年になるための準備を、1年生は後輩を迎え入れる準備をしてくださいね。」

「ありがとうございました。つづきまして、新生徒会長の挨拶です。高坂穂乃果さん、よろしくお願いします。」

 

パチパチ

 

なんで絵里だけ拍手してるんだ.....

 

「皆さん、こんにちは!!新しく生徒会長になりました、高坂穂乃果です!!えっとぉ.....」

 

あっ、これ多分セリフ忘れてるやつじゃん、まぁそっちの方が穂乃果らしいんだけどさ.....

 

 

 

 

 

 

「いやー穂乃果ちゃん面白かったにゃ。」

「まさか歌い出すなんてね.....予想の斜め上を行くわね。」

「あはは.....穂乃果ちゃんらしいと言えば穂乃果ちゃんらしいよね。」

「お前たちμ'sのメンバーはともかく、穂乃果を知らない生徒は絶対に驚いただろうな。」

「今頃海未ちゃんに怒られてそうだよね。」

「目に浮かぶな。さてと.....俺は帰るわ。」

「え!?さっき来たところだよね!?」

「あれだ.....廃校を阻止出来てからというものの俺を消し去りたいのか排除運動みたいなのが行われてるんだとさ。だから、とりあえず理事長室に行って資料とか貰ってからこっそり帰るんだよ。」

「相変わらず大変だね.....」

「念の為に言っとくけど、俺のことであんまり動くなよ?校内でもお前らに変なことがあるのは嫌だからな.....仲間に迷惑はかけたくないんで。」

「変わらないわね。どうしたらいいのかしら?」

「何かしらの出来事がない限りいつまでもこの風潮は変わらないだろうな。でも仕方の無いことだ。」

「もどかしいわね....何もしてあげられないのが。」

「そうにゃ!!伊月くんは何も悪くないのにね!!」

「まぁ.....こういう理不尽なことがあるっていうのも社会勉強ってやつになるんじゃないか?」

「そうなのかな.....ん?え、えええええええええ!!!!!」

「どうしたの!?かよちん!?」

「た、大変です!!」

「一体どうしたって言うのよ。」

「もう一度.....もう一度開催されるみたいです!!!」

「ラブライブ.....か。」

「はい!!今運営からメールが届きました!!すごいです!!」

「取り敢えず詳しいことは後で部室に行ってから聞くわ。」

「じゃ、俺さっと理事長室行ってくるわ。その後少し部室に顔を出すよ。」

「じゃ、後でね!!伊月くん!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「早いものですね.....あれから3年、伊月くんも大きく成長した.....敬一さん、もう話してもいいんじゃないかしら。もしものことがあってもことり達がいる.....私は信じてますよ。」

「失礼しまーす、理事長、資料ください。」

「あら、伊月くん、これね。親御さんに書いてもらう資料が多いからちゃんと渡してね。」

「はい。.....親御さん、か。」

「......何かあったの?」

「いえ、何にも。少し母親がいたら.....と考えてただけですよ。俺自身、母さんのことを殆ど知らずに生きてきましたから.....母親の愛情とかを知らなくて.....姐さんと南さんを見てるとふと思うんですよ。」

「こんな重い話になるとは思わなかったけれど.....伊月くん、今年は行ってきたら?神山町に。」

「.......まだ行けませんよ。俺は母さんに顔向け出来るほどの立派な人間になれてませんから。俺が花を手向けに行くのは、俺自身と向き合えた時って決めてますんで。それまでは.....」

「無理強いはしないわ。けれど、あなたは本当に大きく成長した。3年間会ってないとは言え、本当に大きくなったわね、伊月くん。」

「中身はあんまり成長してませんよ。」

「いいえ。あなたは成長した。この学校に入ってからあなたは前に比べて自分と向き合うようになれている。ことり達がどう影響したかは分からないけれど、あなたが否定しても私の目からしたらもう立派になったわよ。」

「.....ありがとうございます。」

「.....重い話をしてごめんなさいね。これから少し打ち合わせがあるから、ちょっと失礼させてもらうわね。」

「いえ、こちらこそ時間とってすみません。では失礼しました。」

 

 

 

「一条さん、久しぶりですね!!」

「先生.....太りました?」

「なっ!?.....この前優花とスイーツ巡りしたからかなぁ.....じゃなくて!!女性にそういうことを言うのは、めっ!!だよ!!」

「なんかすみません.....じゃ失礼します。」

 

 

 

 

「神崎先生、入ってください。」

「失礼します、理事長!!今日はどういったご要件で?」

「転校の手続きがあるから呼んだの。またあなたのクラスに転入するの。しかも.....今回は城善寺財閥の次期当主、城善寺冴子。」

「なんか.....1年生が1クラスしかないからでしょうけど、私の学年だけ本当に色々ありますよね。」

「ええ.....でも仕方ないわ。年齢は変えられないもの。」

「私に務まりますかね.....」

「大丈夫よ、伊月くんが残っているということは少なくともあなたを無能と思ってない証拠よ。」

「多分優花と仲がいいというのもあるんですけどね.....」

「そうかしら、それはともかく。あなたに重荷ばかり背負わせて申し訳ないのだけれど、よろしく頼むわね。」

「はい!!できるだけ頑張ります!!」

 

 

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「もう一度!?」

「もう一度!?」

「ラブライブが!?」

「行われるの!?」

「はい!!先程発表されて、速報が届きました。しかも今回のラブライブは、前回のこともありスケールがより大きくなりました!!今回のラブライブは、スケールが大きいこともあり、ランキング形式ではなく各地で予選が行われ、各地区の代表が本戦に進む形式になりました!!」

「これはつまり、人気投票による今までのランキングは関係ないということですか?」

「その通り!!これはまさにアイドル下克上、ランキング下位でも予選のパフォーマンス次第で本大会に出場出来るんです!!」

「それって、私たちでも大会に出るチャンスがあるってことよね?」

「そうなんです!!」

「すごいにゃー!!」

「またとないチャンスです!!」

「ええ....!!」

「やらない手はないわね。」

「そう来なくっちゃァ!!」ダキッ

「えぇ.....」

「よぉし、じゃあラブライブ出場を目指して.....」

「でも待って。地区予選があるということは.....私たち、AーRISEとぶつかるってことじゃない?」

『あっ.....』

「あぁっ.....おわりました。」

「だめだぁ.....」

「AーRISEに勝たなきゃいけないなんて.....」

「それはいくらなんでも.....」

「無理よ!」

「ああ.....」

「いっそのこと全員で転校しよう!!」

「できるわけないでしょ。というか、諦めが早すぎます。」

 

「お前ら、ここにいたの.....か。何があったんだ?」

「AーRISEとぶつかることになったのよ。」

「へぇ、いいじゃねぇか。ツバサ達を叩き潰せばいいんだろ?」

「物騒すぎるよ.....前回王者ですよ。」

「でも伊月の言うことも強ち間違いでは無いかもしれないわ。精一杯練習して、勝てるようにやってみないと。やる前から諦めるのは早いわ。」

「穂乃果先輩はどう思う?」

「ずずーっ.....」

あら?呑気にお茶飲んでる。こういう話題に食いつきそうなのに。

 

 

「出なくてもいいんじゃないかな?」

『えっ.....?』




念の為に書いておきますが、この小説に出てくる神山町(かんざんのまち)というのは実在する神山町(かみやまちょう)とは全く異なるものです。

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