黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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おのれテスト日程.....日本史選択に容赦なさすぎでしょ。


#65 vsAーRISE

あいつのあの言い様.....あいつは3年前のことを知らないのか?だとしたら.....

 

「悪い、遅れた.....って何全員揃って悩んでるんだ?」

「歌と衣装が出来たのは良かったのだけれど.....ステージどうしようかしら?」

「学校じゃダメなのかなぁ?」

「さっきも言いましたがそれでは目新しさがありません。」

「さっきバカ丸出しな想像してたじゃない?」

「仕方ないじゃん!!思いつかないんだから.....」

「ステージは運営が用意してるわけじゃないのか?」

「はい、予選エントリーが多く、会場を設けるとその後のスケジュールに誤差が生じる心配があることと、予選は自分たちのベストを尽くせる場所でしてほしいということで、予選は自分たちでステージを選ぶことになっているんです。でも講堂も、屋上ももう使ってしまったので.....」

「校内にないなら校外で探せばいいじゃねーか。」

「それが思いつかなければ苦労しないのよ!!」

「うーん、どうしたらいいのかにゃぁ.....」

「.....だったら聞くか。」

「一体誰に聞くん?」

「お前らが悩んでるしな、前回の優勝グループがどこでやるかくらいは聞いてもいいんじゃないか。」

「でもそんな方法あるの?あんたね、AーRISEはトップクラスのスクールアイドルなのよ。街中で探すことなんかふか.....あっ。」

「そそ。俺ツバサの連絡先持ってるから聞けるんだよ。というわけで今からアポ取ってくるわ。」

 

ピロピロ

 

「あら?珍しいわね。もしかしてお茶のお誘い?」

「仕事だよ。お前ら、どこでライブするんだ?」

「私たちは一応校舎でやるわよ.....え?そろそろ?.....分かったわ、伊月くん、今日の夕方6時、μ'sのメンバーを連れて今から送る場所に来て。」

「場所?.......これか。分かった、連れていく。」

「これで貸し借りなしね♪」

「貸し借り?借りはあったが貸しがあったか....」

「私たちを救ってくれたことよ。あのコーチの件よ。」

「ああ...分かった、とりあえず後で話そう。」

「そうね、じゃ、また後でね!!」

 

 

 

 

 

「どうだったの?」

「ここか.....取り敢えずAーRISEがお前らと会いたいんだってさ。だから今日の午後6時、ここに来いって。」

「ここは.....アキバ?」

「そ。取り敢えずそれまでは練習するか。」

「そうね、じゃ今日はストレッチと、予選に向けての動きの確認と通しをするわよ。」

『おー!!』

「そういや那月はどこいったんだ?数日姿を見てないんだが....」

「え?伊月も知らないの?那月、ここ数日学校にすらに来てないわよ。」

「特に理由も分からんし.....なんかに巻き込まれてないといいんやけどねぇ。」

「まぁあいつなら大丈夫か。念の為に探しておくが.....とりあえず行くぞ。」

 

 

その後俺たちは練習をして、アキバに向かった。ここって.....裏路地かよ。あいつすごい所選んだな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後6時

 

「おっ、来たきた。やっほ、伊月くん♪」

「ああ。で、なんでこんな人気のないところなんだ?」

「こういう所じゃないと、お互い有名なんだし騒ぎが起きちゃうからね。」

「あ、ツバサさん!!お久しぶりです!!」

「あら、高坂さん。この前の暗さは無くなったようね。さて....ここで話しててもあれだし学校まで来て。食堂で話しましょ。」

「じゃ、俺は帰る。」

「ええ、わかっ.....え?」

「いやだって今日はAーRISEとμ'sが会う予定なんだろ?だったらステージに出る者同士でじっくり話した方がいいんじゃねーかなって。それに何かと物騒だ。見回りを怠って、何かあったじゃ遅いからな。」

「だったら私たちを野ざらしにするのはどうなの?こんなか弱い私たちを放っておいたりしたら.....どうなるか、分かるわよね?」

 

なんかすごい脅迫紛いなことを言ってるんですが.....いや、別にすぐそこなんだから、その心配は無いだろ。というさっき一通り見てきたから安全なんだけどな.....

 

「いや、でも学校すぐそこじゃn「分かるわね?」.......分かったよ。」

「伊月くんが折れたにゃ。」

「恐るべしAーRISE......」

「とにかく、学校に案内するわね、と言ってもすぐそこなのだけれど.....」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そういえば、こうやって面と向かって会うのは初めてね。一応自己紹介をしておくわ。私は綺羅ツバサ。」

「優木あんじゅです♪」

「統堂英玲奈だ。」

「えっと、私は.....」

「あなた達のことはよく知っているわ。最近結成されたグループで急成長している。私たちにとって最大のライバルになるわ。」

「そ、そんなライバルなんて.....」

「にこちゃんが珍しく丁寧語を使っているにゃ。」

「いいえ、謙遜はいらないわ、μ'sの小悪魔担当の、矢澤にこさん。」

「え!?にこのこと知ってるんですか!?」

「当然よ、私たちはあなた達を調べてるからね。メンバー一人一人の個性も把握しているわ。.....ただし、ステージに出てるメンバーの、だけどね。あなた達は11人いる。違うかしら.....?」

「どうしてそんな所まで.....」

「さっきも言ったけど、私たちは調べあげている。更に伊月くんとは面識もある。だからこそ.....残り1人を知りたい。残り1人だけが全く分からないのよ。」

「というか、お前らその情報どっから仕入れてるんだよ?」

「パフォーマンスやダンスを見れば分かるわ。バレエの経験がある綾瀬さんが加入してからμ'sのパフォーマンスは格段によくなった。でもね.....私たちはそれ以外のものを感じたの。」

「それ以外?どういうことだ?」

「彼女たちの動きを見たら.....稀に難しいものがあるの。異なる複雑なステップを繋げる時に、その間合いで無駄がない。さらに言えば、パフォーマンスにおいても全員が前に出ている感じがした。前まではセンターや2年生が目立っていたけれど.......」

「そんなに難しいことしたっけ?」

「穂乃果ちゃん.....」

「そうですね、それは買いかぶりではないのですか?私たちはそんなに優れたことをした訳でも、特別なことをしたわけでもありません。」

「そこよ。」

「え?」

「そうやって当たり前のようにこなせるようになっている。それが一体誰の影響か.....おそらく日頃からトレーニングを積んでいるからこそそこまで大したこととして感じないのよ。」

「.........」

「だからこそ、私たちはあなた達を1番のライバルだと思っている。個性が重ならなくて、かつ全員が前に出ている.....だからこそ、私たちは絶対に負けたくない。」

「え?じゃあ今日ここに呼んだのって.....」

「そうね、いわば宣戦布告のようなものね♪」

「私たちはいつだって最高のパフォーマンスを披露する。二次予選、お互いに通過するといいわね。」

 

あら?帰り始めちゃったよ、俺たちここに来たのってステージ探しじゃ.....

 

「待ってください!!.....私たちだって負けるつもりはありません!!」

「ふふっ.....いい目をしてるわね。」

「おい待て、今日ここに来た目的、忘れてないか?」

『あ.......』

「ステージの件、だったかしら?それならここでやらない?屋上にステージがあるの。」

「え!?いいんですか!?」

「構わないわ、とびっきりのいいステージよ。後で案内するわね。」

「あ、ありがとうございます!!」

「じゃ、俺は帰るな。」

「待って.....もうひとつ言い忘れていたわ。これはあくまで賭け事のようなことなのだけれど.....」

「ん?何するんだ?金はないからな。」

「別に金を毟りとるわけじゃないわよ.....今回の一次予選で、もしあなた達が予選を突破出来なかったら.....一条くんを貰うわね!!」

「は?お前何言ってるんだ?」

『えええええ!!!!!!!!』

 

 

こうして.....少しおかしい一次予選が始まった。




皆さん、スクスタフェスの引きはどうでしたか?僕は一応20連して新規の曜ちゃんと真姫ちゃんが当たりました。サイリウムが虹色じゃなくて爆死やんけ!!って思ったら出ました。僕は果林さん狙いで引いたので、物欲センサーが見事に作動しました.......

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