黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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連日投稿してますが、僕は土日は投稿しないと思います。平日の暇な時に書いてるので、休日はほとんどスマホを触らないんですね。
あと、お気に入りが増えてたり、評価している人が増えたりと結構嬉しいです。


#6 スクールアイドルやりませんか?

凛side

凛は悩んでるにゃ。さっき一条くんに言われたことが頭から離れない。

ーー優しさの皮を被った押し付けだよーー

凛は昔からかよちんのためにいろんなことをしてきた。そして、それがかよちんにとって1番だと思っていた。でも、それがかえってかよちんの自由を奪っていたのかな?さっきのかよちんは、笑っていた。かよちんは心を許したのかな.....どうしてももやもやするにゃ

 

「星空さん」

 

そしたら、ふと一条くんに呼ばれた。何かな?

 

「少し話さないかな?場所を変えよう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は星空を、静かな場所に連れてきた。

 

「さて、俺はまずお前に謝らないとな。初対面なのに、あんな酷い言葉をかけたこと、本当にすみませんでした。君が小泉さんの為に動いていると分かっていながら」

 

「!?」

 

反応.....ありか、これはほんとにやらかしたな。ここで反論してくれたら、まだ関係を初期化出来ると思ったんだが

 

「え.....あ、あの!?凛の方も悪かったにゃ。かよちんの為とはいえ、かよちんがどう思っているかを考えずに一条くんに酷いことを....」

 

「いや、その事は俺の方が悪いんだ。推測はこうだ。俺の編入話が1年のクラスの中でもちきりになっていた。そして、小泉さんはそれを聞いて俺が怖い男子かもしれないと考えた。だから、星空さんは小泉さんの為に俺にああいう言葉をかけた。違うかな?」

 

「.....」

 

「無言は肯定と捉えていいな?」

 

「うん。そうだにゃ。」

 

「でも勘違いしないで欲しい。俺は、お前の小泉さんを大事に思って行動することは本当にいい事なんだ。だから、俺はお前を否定したいわけじゃない。お前の『過ぎた優しさ』は、本人の成長にとってはあんまり良くないってことなんだ。」

 

「過ぎた...優しさ?」

 

「これは完全に俺の自論だが、友人のやりたい事の背中を押してやる、これが優しいってことだと思う。他人の為にレールを引いてしまうのは、かえってその人にとって窮屈な思いをする。優しさ故の行為だから尚更な。だからこそ、その友人を助けたいなら、前から手を差し伸べるんじゃなくて、隣に立って共に歩む。そうあるべきだと俺は思う。」

 

こういうのって、自分で悩まないと分からないんだよな。中には、過ぎた優しさじゃないと優しくしてないと捉える人もいるしな。ただ星空さんにはこっちの方が合うかなと思ったけど

 

「うん.....分かった。凛もかよちんの背中を押すように頑張るよ。ありがとう!!伊月くん!!」

 

「急に親しげになったな。まぁ堅苦しいよりかはいいか。じゃあ、改めてよろしくな、星空さん」

 

「うーん、凛が下の名前で読んでるから、伊月くんも凛のこと、凛って読んで欲しいにゃ!」

 

「.....分かったよ、凛」

 

この子、結構コミュニケーション能力高いな。それに、可愛いし。

 

「さて、教室に戻るか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「私たち、今度講堂でライブします。メンバーもまだまだ募集してます!ぜひ見に来てください!」

 

ん?帰ってきたら誰かなんかの勧誘やってる。ライブって、バンドとかかな?

 

「小泉さん、これどういう状況?」

 

「あ、一条くん。2年生の先輩が、スクールアイドルで、今度ライブするんだって」

 

「すくーるあいどる?何だそれ?」

 

「え!?スクールアイドルを知らないんですか!?」

 

あれ?小泉さんにスイッチが入ったのか?

 

「スクールアイドルとは、プロのアイドルではなく、学校の生徒に構成されるアマチュアアイドルです。でも近年は、スクールアイドルのレベルが高く、中にはプロのアイドルに匹敵もしくはプロ並のスクールアイドルもいるんです!」

 

「お、おう...」

 

小泉さん、スクールアイドルが大好きなんだな。普段の雰囲気とはうってかわって、楽しそうだな。

 

「アイドルが好きなんだね。小泉さんはアイドルやらないの?」

 

「え...でも、私は背も低いし声も小さいし、私はアイドルに向いてないよ。」

 

「まぁ、そこは個人の問題だから、どうとも言えないな。」

 

確かに、普段からこんな感じだったら星空さんが引っ張ろうと思うのも無理はないな。でも、この子のスペックは高いよな。声も可愛いし。」

 

「い、一条くん、声に出てるよ...」

 

「まぁ思ってることだから聞かれても大丈夫だけど」

 

「うう.....あ、そうだ。これがそのスクールアイドルの勧誘の紙だよ。」

 

「ん。サンキュ」

 

μ’s、か。女神から取ったのかな?でもポスターを見る限りメンバーは3人。しかも1人は見覚えがある。これ姐さんじゃね?

 

「君、テスト生だよね?興味あるの?」

 

声がしたので後ろを見たら、サイドテールをしていたオレンジ色?みたいな髪の色をした生徒がいた。

 

「興味があるっていうか、スクールアイドルって言うのを知らなくて」

 

「じゃあ、今度のライブ見に来てよ!スクールアイドルすごいってなるから!」

 

「すごい自信ですね。分かりました、見に行きます。」

 

「うん!あ、私は高坂穂乃果!2年生、君は?」

 

「俺は、じゃなくて僕は一条伊月です。」

 

「!?」

 

ん?動揺した?何故だ、黒獅子がバレてるとは思わない。バレてたとしても、雰囲気がおかしい。少し狂気というか殺気が垣間見えた。

 

「まぁともかく。楽しみにしてますね。」

俺はとりあえずその場を去った。高坂穂乃果、なにか俺と接点があったか?それとも.......

 

 

 




文字数って、少ないんですかね?長くして欲しいとかその他要望があれば、コメントとか感想とかで教えてください。極力その希望に応えるようにしますので。

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