黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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メインオリキャラ紹介更新しました。城善寺さんだけですけどね。
スターが貯まる貯まる。フェス前のスター不足が嘘のように貯まりますね。


#68 凪

「はぁ....はぁ.....」

「おいおい、まさかこの程度で本気とは言わないよな?読みやすい動き、モーションに隙がある、懐に入り込みやすい.....そんなんであの娘達を守れるのか?」

「ちっ.....」

「おい、煽られたからって情に身を任せるな。さっきより動きが雑くなっている。お前はメンタルも鍛えた方が良さそうだな。」

「くそっ、大人気ねぇ.....」

「何とでも言え。お前を鍛えるためだ。お前が強くなれば、那月やあの娘達を守れる可能性が増えるんだ.....そうしたきゃ黙って強くなれ。」

「あぁ......」

「時間だな、今日はここまでだ。」

「そうか、ありがとうございました。」

「ありがとうございました.....さて、朝食食うぞ。というか作れよ。」

「少しは働け、義父。」

「あー何も聞こえないなー。」

「明日痛い目にあわせてやる。」

「その意気だ。返り討ちにしてやるよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時を同じくして

 

「お母様、私に何か隠していませんか?」

「冴子、あなたには何も隠していないわよ。」

「そうですか.....ではあの一条くんは、何故透谷を知っているのですか?」

「一条.....黒獅子、ですか。あいつは裏の世界の人間だからそこで知ったのでしょう。透谷は代々汚れ仕事を多く引き受けているので。」

「納得出来ないわ.....では、私たちの家はその汚れ仕事をして今のような地位についたの?」

「綺麗事だけでは這い上がれないのよ。覚えておきなさい。」

「でも.....」

「それと、一条という人間には近づいていけません。あいつは裏の世界の人間、つまりあなたが関わればこの家の品格を損ないかねない事態になるの。分かるわね?」

「.......分かりました。」

 

 

 

「お母様は、一体何を隠しているの.....?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺はあまり気分はのらなかったが、学校へ行った。昨夜の事件が噂になってないといいんだけどな....

 

「一条さん!!5分遅刻ですよ!!.......て、どうしたんですか!?その右腕!?」

「少し面倒事に巻き込まれまして.....ちよっと怪我を。」

「気をつけてくださいよ.....」

 

 

ねぇねぇ聞いた?昨日この近くで事件があったらしいんだけどさ、また一条くんが関わってたらしいよ。

 

え?マジ?もうあいつ本当に消えて欲しいんだけど、いつまで居座る気?存続決まったんだし、もう良くない?

 

 

「.......もう聞き飽きた。」

「あの人たちの言うことなんか気にする必要ないわよ。あなたのことを知らないもの。」

「そうです!!だから一条くんも気にせず元気になってください!!」

「あぁ.....ありがとな。」

 

 

 

 

 

放課後

「一条くん、ちょっと来てください!!」

「なんすか.....?まぁいいか。花陽、後で部室に行くって伝えてくれ。」

「はい、分かりました.....うう、緊張するなぁ。」

「緊張?なんでだ?」

「結果発表が今日だからですよ.....ぁぁ、落ちてないといいなぁ.....」

「まぁ.....通過してるといいな。」

 

 

 

 

「で?何の用で?」

「昨日のこと、優花から聞いたんだ.....大丈夫だった?」

「知ってるんですか.......那月自体の容態はまだ分かりません。完全に治ったとは言い難いですし.......」

「そうなんだ.....でも、私が聞いてるのはお姉さんのこともあるんだけど....一条くん、君の方がメインだよ。」

「.......え?」

「お姉さんが目の前で怪物のようになって.......それと自分が戦わなきゃいけない展開になった。精神面が心配でね.....君が弱いとは思わないよ、でもね。君は抱えすぎじゃないかな?もっと、頼ってくれてもいいんだよ?」

「すみません.....でも、俺のせいでおきてる出来事に他人を巻き込むわけにはいかないんです。」

「その気持ちは分かるよ.....でもね、君は良くても、苦しんだり、悩んだりしている君を見ているのは.....辛いんだよ。皆君には風当たりが強いけど.....西木野さん達や、私は君の味方だからね。」

「あの.....なんで真姫の名前が.....?」

「実はちょっと前にね......西木野さん達が伊月くんの事で相談をしに来たの。自分たちにできることはないのかって。私は伊月くんの力になりたいなら、普通の学校生活を送るべきだって言ったんだ。そうじゃなきゃ.....懸念することが増えるでしょ?」

「そうっすね.....本当に俺のことを思ってくれてるなら、俺から離れるのがベストなんですよね.......」

「何故そう思うんですか?」

「だってそうじゃないですか.......今のほとんどの生徒だって言ってますが、俺がいるから.....あいつらの周りの人間が巻き込まれたり血の繋がってない義姉まで命を落としかねない状態になった.....俺は強くないんですよ。仮に暴力を行使することに長けていても、俺には現実を受け止められる程の精神面が出来てない.......俺の愚かさ故に周りを巻き込むのが本当に嫌なんですよ.....」

「君の気持ちが分からないわけじゃないんだ...私も昔同じ気持ちだったからね。」

「同じ.....?どういうことですか?」

「私ね.....昔通り魔に射撃されそうになったんだ。私は気づかずにいてさ.....その時お父さんが身を呈して守ってくれたんだ。その結果、お父さんは命を落として.....お母さんに責められたんだ。」

「それは理不尽じゃないですか。」

「そうなんだけどね.....私もそう思ったんだ。あの時気づいて逃げていればお父さんは死なずに済んだんじゃないかって.....しばらくの間、ずっと暗い気持ちでいたんだ.......」

「そこから立ち直れたんですね.......強いですね、先生。」

「ううん、自力じゃないよ。その時に.....優花が助けてくれたんだ。どうして頼ってくれないんだって。そして、身を呈して守ってくれたお父さんの為にも.....立派に生きようって言われてさ。もしお父さんの死を罪悪感を感じるなら.....償うためにも、お父さんの為にも誇れる自分で生きようって。それが難しいなら自分が手を貸してあげるって。あの時は本当に救われたんだ.......知ってる?優花が警察官になったのは、私みたいな人を増やしたくないから、自分が守るんだって.....そう言って目指してなったんだよ。」

「.........」

 

 

"まぁ、その......なんだ、頼るってことを知らないなら、俺たちが教えてやる。頼る勇気がないなら、俺たちがお前に手を差し伸べてやる。それでいいじゃねぇか。今すぐに出来なくったっていい。少しずつ、それを理解していけばいいさ"

 

 

過去にも似たようなことを言ってたんだな.......俺。

 

 

「だからさ.......1人で貯めちゃだめだよ。私でも、西木野さん達でも構わない.....誰かに相談してね。」

「.........はい。」

「話したいことはそれだけ。それじゃ、解散。」

「はい.......ありがとうございました。」

「どういたしまして、でいいかな?」

 

 

先生らしいところを見たな......自分のことを話す、か。いつか、できるといいな.......

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ん?どうした?お前ら?」

「通った.....通過したんですよ!!伊月くん!!」

「おお、おめでと。」

「これで伊月くんは私たちのものだね♪」

「まぁ.....あれは冗談だ。」

「.....え!?」

「ツバサは口下手でな.....お前らの本気が見たかったからあえてああいう煽りをしたみたいなんだ.....相手が自分たちだからと臆して全力を出せなかったなんて事態にしない為に。」

「そうだったんだ.....良かったぁ.....」

「それにしてもあの人のこと、詳しいのね?」

「まあな.....何かとプライベートで会うことが多くてな.....今だから言えるが穂乃果にアドバイスして欲しいと頼んだのは俺だったしな。」

「ふぅん.......そこはいいのよ。でも、何故私たちよりも交流が多いのかしら?」

「それはたまたま.....というか学校で会ってるじゃん。」

「学校生活とプライベートは別よ。」

「その話は今はいいだろ.......皆に話すことがある。」

「なになに?」

「那月の件だ.....」

「見つかった、のね?」

「ああ。無事にとは行かなかったけどな.......」

「一体何があったん?」

「簡単に言えば.....人体実験されててな....なんとか症状を収めることには成功したが、若干の後遺症を残す可能性がある。それにまだ完治していない.....時折症状が出る可能性も否めない。」

「じゃあ、見舞いとかは出来ないってことね?」

「そういうことだ。悪いな.....今は治さないといけないんだ.....」

「別に構わないわ。ちゃんと元気になってから姿を見せて欲しいもの。」

「感謝する.......」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お嬢様、一体何用ですか?」

「あなた.....今までどんな仕事をしてきたの?」

「私は....ただ習慣をこなしたに過ぎません。」

「ふざけないで、あなた裏で一体何をしているの?」

「それは.....お話できません。」

「そう.......ならいいわ。」

「申し訳ございません.....」

 




フェス限定の曜ちゃんと通常の曜ちゃんがいると、ライブ安定するんですよね.......ありがたや。
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